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「えーっとお疲れさまです」
ペコリ、と原田さんは頭を下げると、駅に向かって歩き出す。えーっと、私も帰っていいんだよね?
「お疲れ様です。じゃ、私も」
と原田さんについていこうとすれば、原田さんが振り向く。
「狭山ちゃんはその人に送ってもらう。いいね」
いいね、と言われても、と中森さんを見れば、中森さんが静かに頷く。
「じゃ、狭山ちゃんをよろしくお願いします」
勝手に二人でやり取りすると、原田さんが納得したように帰っていく。
しばらくその背中を見送ってからはっと我に返る。
「えーっと、私帰ります」
送ってもらういわれはないし。
「そう言うと思ったから何も言わずに送るつもりでついてきてたんだけどね」
苦笑する中森さんに、何とも言えずにうなずく。
「本当は甘やかしたいんだって。それなのにあんな状態のリッカを放置したいわけがないでしょ」
「……帰ります」
「送るから」
私はいいとも嫌だとも言わずに歩き出す。
「勝手に着いてくのはいいんだね?」
横に並んで歩調を合わせた中森さんをちらりと見る。
「どちらにしても着いてくるんでしょ?」
「そうだね」
さっき病院の中で会ったときより幾分リラックスした様子なのがわかって、あのときは中森さんも緊張していたんだと気付く。
「下手したらストーカー」
幾分呆れた気持ちで言葉が零れる。
「それは嫌だな」
苦笑する中森さんは、私が本気でそうは思っていないことをわかっている。
「いつ魔女だと気づいたの?」
今日1日抱えていた疑問を口にする。
あの王の間で、私が魔女だと認めた時、あの部屋の中にいて驚きを見せなかったのは二人だけだった。王とマシュー様の二人だけ。それは単に感情を見せなかっただけではなくて、私が魔女だとわかっていたのだと感じさせる態度だった。
「リッカは寝てる間の方がおしゃべりだ」
寝てる間。
それは隠そうとしても隠すことができない時間だ。
「だからあんな悪趣味なこと」
色んな意味を込めてみた。それを正しく受け取ってくれたのだろう。中森さんはクスリと笑う。
「リッカがアシュアの名を呼ばなければ……」
「うそ……」
私の呟きに、中森さんが首を降る。
アシュアの名を口にしていたのか。
私はずっと自分の家族の夢に魘されているだけだとばかり思っていたけど。
「それがなければ、気付くのも遅かっただろうし、可愛がることも控えたかもしれないけど」
「控えた、なの?」
つい本筋と違う部分に反応してしまう。……中森さんが変なこと言うからだ。
「他の男を夢で見ているのは、嬉しくはないな」
何だかむず痒い気持ちで目をそらす。
「それがなければ気づくのが遅かったって……それがなくても気づいたってこと?」
話を戻して、中森さんを見る。
「リッカがいる意味、魔女の記述、リッカの態度。考えれば考えるほど、魔女なのかもしれないとしか思えなかった」
「……私の態度って……そんなにわかりやすかった?」
それほど人にわかりやすい態度でいたつもりはないけど。
「個人的には、かな。ずっと惹かれて見ていたって言うのもあるかもしれない」
中森さんからの熱のある視線は、まだ居心地が悪い。
「いつから、前世の記憶があるんですか」
話を逸らす。この質問は、考えなくても聞いていられそうだから選んだということもある。
中森さんがんー、と考える。
「たぶん生まれた頃からあるんだろうと思うけど、そんな膨大な記憶を小さな脳に全部展開するのなんて難しい話だと今ならわかるよね。物心ついた頃には断片的に思い出して、高校生ぐらいには完全に思い出したかな」
「思い出すことに戸惑いは、なかったの?」
「んー。小さな頃から、何かいつも何か足りないと思ってて、前世の記憶を思い出す度に、足りないピースが埋められるみたいな感じで、違和感と言うよりは……記憶が足される度に納得すると言うか……」
「私のことはいつ頃思い出したんですか」
「中学生くらいかな。その時は夢で見たんだけど、夢精した」
あっさりとした告白に聞き流しそうになったけど、思い至ってぎょっとする。
「それ完全にセクハラですから」
「知ってる」
クスリと笑う中森さんがわざと口にしたのだとわかってムッとする。
「マシュー様は煩悩にまみれてませんでしたよ」
そんなセクハラ発言聞いたこともないし、そもそもストイックな人だった。
「ムッツリだっただけだよ。明るいエロとムッツリエロとどっちがいい?」
「……私がマシュー様の名前出したからって、勝手にマシュー様のイメージ失墜させないで下さい」
「大分ストイックだって買い被られてるけど、本当にそうだった?」
確かに……マシュー様はストイックだった……よね?
「寝てるリッカにキスするような奴なのに?」
「……そんなこともありましたね。……マシュー様の記憶は全部あるんですね」
私の問いに中森さんが首を横に降る。
「一から十まであるわけじゃない。そもそも、今の自分のことだって10年前の自分のことを一から十まで思い出せるかって言えたら無理でしょう?だけど大筋は覚えてるし、大事な人のことは忘れるわけもない」
大事な人と言った瞬間に、中森さんが私を見る。
「だから探してた」
「……思い出したのが中学生って言うと、15年くらいになるよね? 15年も人を探し続けられるもの?」
「正確には10年くらいしか探せてない。リッカがいるこの世界に魂が飛ばされたとわかったのが最後の最後で、それまではいるかもわからない相手をぼんやりと探してた。高校生くらいだと動ける範囲も広くはないし。今同じ世界にいるとわかってからは本気で探した。だけど手がかりが名前と仕事しかなくて探すのは正直大変だった」
「結構珍しい名前だけど」
ちょっと意地悪な気持ちで口にする。狭山立夏の同姓同名には会ったことがない。そもそも狭山と言う苗字自体珍しいし。
「名字は聞いたことがなかった」
ああ、あの世界で名字を名乗ったのは召喚された時だけか。 大臣の誰かに必要ないって言われたけど。
「名前も珍しいと思うけど」
「リッカが言語聴覚士の世界で有名人ならすぐに見つけられたんだろうけど、そういうわけでもなくてリッカって名前しかわからなくて、すぐ探せるものかな?」
この医療の世界は、誰かの知り合いの知り合いは自分の知り合いにたどり着いたりするくらい、狭い世界だったりする。だから、そんなに数も多くない名前だけで辿れなくもないと思うのだけど……。
……そもそも友達も多い方ではなかったけど……私の下の名前だけで……。あ。
「私の名前、正確に発音すると、り“つ”か、なの。」
友達たちは私をリツと呼んだ。だから、私と仲がいいわけでなかった人が私の名前に思い至ることもなかったのかもしれない。
ペコリ、と原田さんは頭を下げると、駅に向かって歩き出す。えーっと、私も帰っていいんだよね?
「お疲れ様です。じゃ、私も」
と原田さんについていこうとすれば、原田さんが振り向く。
「狭山ちゃんはその人に送ってもらう。いいね」
いいね、と言われても、と中森さんを見れば、中森さんが静かに頷く。
「じゃ、狭山ちゃんをよろしくお願いします」
勝手に二人でやり取りすると、原田さんが納得したように帰っていく。
しばらくその背中を見送ってからはっと我に返る。
「えーっと、私帰ります」
送ってもらういわれはないし。
「そう言うと思ったから何も言わずに送るつもりでついてきてたんだけどね」
苦笑する中森さんに、何とも言えずにうなずく。
「本当は甘やかしたいんだって。それなのにあんな状態のリッカを放置したいわけがないでしょ」
「……帰ります」
「送るから」
私はいいとも嫌だとも言わずに歩き出す。
「勝手に着いてくのはいいんだね?」
横に並んで歩調を合わせた中森さんをちらりと見る。
「どちらにしても着いてくるんでしょ?」
「そうだね」
さっき病院の中で会ったときより幾分リラックスした様子なのがわかって、あのときは中森さんも緊張していたんだと気付く。
「下手したらストーカー」
幾分呆れた気持ちで言葉が零れる。
「それは嫌だな」
苦笑する中森さんは、私が本気でそうは思っていないことをわかっている。
「いつ魔女だと気づいたの?」
今日1日抱えていた疑問を口にする。
あの王の間で、私が魔女だと認めた時、あの部屋の中にいて驚きを見せなかったのは二人だけだった。王とマシュー様の二人だけ。それは単に感情を見せなかっただけではなくて、私が魔女だとわかっていたのだと感じさせる態度だった。
「リッカは寝てる間の方がおしゃべりだ」
寝てる間。
それは隠そうとしても隠すことができない時間だ。
「だからあんな悪趣味なこと」
色んな意味を込めてみた。それを正しく受け取ってくれたのだろう。中森さんはクスリと笑う。
「リッカがアシュアの名を呼ばなければ……」
「うそ……」
私の呟きに、中森さんが首を降る。
アシュアの名を口にしていたのか。
私はずっと自分の家族の夢に魘されているだけだとばかり思っていたけど。
「それがなければ、気付くのも遅かっただろうし、可愛がることも控えたかもしれないけど」
「控えた、なの?」
つい本筋と違う部分に反応してしまう。……中森さんが変なこと言うからだ。
「他の男を夢で見ているのは、嬉しくはないな」
何だかむず痒い気持ちで目をそらす。
「それがなければ気づくのが遅かったって……それがなくても気づいたってこと?」
話を戻して、中森さんを見る。
「リッカがいる意味、魔女の記述、リッカの態度。考えれば考えるほど、魔女なのかもしれないとしか思えなかった」
「……私の態度って……そんなにわかりやすかった?」
それほど人にわかりやすい態度でいたつもりはないけど。
「個人的には、かな。ずっと惹かれて見ていたって言うのもあるかもしれない」
中森さんからの熱のある視線は、まだ居心地が悪い。
「いつから、前世の記憶があるんですか」
話を逸らす。この質問は、考えなくても聞いていられそうだから選んだということもある。
中森さんがんー、と考える。
「たぶん生まれた頃からあるんだろうと思うけど、そんな膨大な記憶を小さな脳に全部展開するのなんて難しい話だと今ならわかるよね。物心ついた頃には断片的に思い出して、高校生ぐらいには完全に思い出したかな」
「思い出すことに戸惑いは、なかったの?」
「んー。小さな頃から、何かいつも何か足りないと思ってて、前世の記憶を思い出す度に、足りないピースが埋められるみたいな感じで、違和感と言うよりは……記憶が足される度に納得すると言うか……」
「私のことはいつ頃思い出したんですか」
「中学生くらいかな。その時は夢で見たんだけど、夢精した」
あっさりとした告白に聞き流しそうになったけど、思い至ってぎょっとする。
「それ完全にセクハラですから」
「知ってる」
クスリと笑う中森さんがわざと口にしたのだとわかってムッとする。
「マシュー様は煩悩にまみれてませんでしたよ」
そんなセクハラ発言聞いたこともないし、そもそもストイックな人だった。
「ムッツリだっただけだよ。明るいエロとムッツリエロとどっちがいい?」
「……私がマシュー様の名前出したからって、勝手にマシュー様のイメージ失墜させないで下さい」
「大分ストイックだって買い被られてるけど、本当にそうだった?」
確かに……マシュー様はストイックだった……よね?
「寝てるリッカにキスするような奴なのに?」
「……そんなこともありましたね。……マシュー様の記憶は全部あるんですね」
私の問いに中森さんが首を横に降る。
「一から十まであるわけじゃない。そもそも、今の自分のことだって10年前の自分のことを一から十まで思い出せるかって言えたら無理でしょう?だけど大筋は覚えてるし、大事な人のことは忘れるわけもない」
大事な人と言った瞬間に、中森さんが私を見る。
「だから探してた」
「……思い出したのが中学生って言うと、15年くらいになるよね? 15年も人を探し続けられるもの?」
「正確には10年くらいしか探せてない。リッカがいるこの世界に魂が飛ばされたとわかったのが最後の最後で、それまではいるかもわからない相手をぼんやりと探してた。高校生くらいだと動ける範囲も広くはないし。今同じ世界にいるとわかってからは本気で探した。だけど手がかりが名前と仕事しかなくて探すのは正直大変だった」
「結構珍しい名前だけど」
ちょっと意地悪な気持ちで口にする。狭山立夏の同姓同名には会ったことがない。そもそも狭山と言う苗字自体珍しいし。
「名字は聞いたことがなかった」
ああ、あの世界で名字を名乗ったのは召喚された時だけか。 大臣の誰かに必要ないって言われたけど。
「名前も珍しいと思うけど」
「リッカが言語聴覚士の世界で有名人ならすぐに見つけられたんだろうけど、そういうわけでもなくてリッカって名前しかわからなくて、すぐ探せるものかな?」
この医療の世界は、誰かの知り合いの知り合いは自分の知り合いにたどり着いたりするくらい、狭い世界だったりする。だから、そんなに数も多くない名前だけで辿れなくもないと思うのだけど……。
……そもそも友達も多い方ではなかったけど……私の下の名前だけで……。あ。
「私の名前、正確に発音すると、り“つ”か、なの。」
友達たちは私をリツと呼んだ。だから、私と仲がいいわけでなかった人が私の名前に思い至ることもなかったのかもしれない。
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