35 / 50
第一章 駆け出し冒険者は博物学者
#31
しおりを挟む
「後、ついでのようで何ですが、セラさんにも」
「え? 私にもあるの?」
「はい、料理包丁を打って貰いました」
「有難う。でもせっかくのアレク君からのプレゼント、使うのが惜しいかも」
「昔、俺の恩人が言っていた言葉なんですけど。
『道具は使う為にある。
どんな良い物でも、どんな思い入れのある物でも、
使われず飾られる道具は、憐れでしかない。
使いなさい。傷付けても構いません。壊してしまっても構いません。
使うことで、その道具に生命が宿るのだから』と。
だから、是非使ってください」
「……これまで使っていた包丁がそろそろ駄目になりかかっていたから、丁度良いわ。大事に使うね」
「はい」
◇◆◇ ◆◇◆
翌日。冒険者ギルドに行くとき、アリシアさんも付いて来た。
「試し斬り、するんだろ?
なら万一の時のバックアップ要員がいた方が良い筈だ。
というか、あたしもこの小剣ショートソードの試し斬りをしてみたいしな」
そういう訳でギルドに足を踏み入れると、いつも以上に騒がしかった。
「何が起こった?」
「大氾濫だ。西の平原で犬鬼のスタンピードが始まったようだ。
このままだと数日内にハティスに来る。そこで鉄札以上の冒険者で迎え撃つ予定で、その参加者を募っているんだとよ」
「コボルトの数は?」
「ざっと50以上だ。ただ先日小鬼が近くの村を襲撃した時、その総数をギルドの連中は一桁読み違えたことがあったらしくてな、改めてその実数を精査しているんだとよ」
「お誂え向き、と言うべきか、それとも時期が悪い、と言うべきか」
「ナイフが出来上がる前だったら、ちょっと面倒だったと思えば、悪くないタイミングだと思いますよ」
「と、言うってことは、参加決定、か?」
「俺はそのつもりです」
「よし、旅団【ChildrenofSeraph】は、コボルト討伐合同依頼を受注しよう」
☆★☆ ★☆★
犬鬼。
小鬼や豚鬼と並び称される人型魔物である。
一族単位で群れることが多く、最大で1,000頭単位の群れも過去に発見されている。
群れは最強の個体であるコボルト長に率いられ、その群れの真ん中で戦う力の劣る雌性体を守る。
基本的には【縄張り】を決めてそこで暮らすが、稀に群れ単位で移動することもある。
また例外的に、群れから逸れるコボルトもいるが、群れに付いていけない弱小個体か、逆に単独で生存出来るはぐれコボルトか、という具合に両極端なので、むしろ群れていないコボルトには注意が必要である。
群れには時々、魔狼を飼育するコボルト調教師という特異種もいる。
★☆★ ☆★☆
「先程斥候が帰って来た。
西の草原で暴走中のコボルトは、総数おおよそ80頭。それに魔狼が200頭ほどいるから、テイマーが少なくとも4頭はいる。
早ければ明日の深夜には、ハティスの街に到達する。
それ故ゆえ明朝に接敵し、一戦を以て殲滅することが期待される。
今日ここに集まってくれた鉄札冒険者諸君、鉄札の依頼であるにもかかわらず参加してくれた銅札・銀札の諸君。
いつもは自分の身の安全を第一に、と言っているが、今回ばかりはそうも言ってられない。
この街を守る為に、死力を尽くしてほしい。以上だ」
今回のコボルト討伐依頼に参加する冒険者は、25人(鉄札21人、銅札3人、銀札1人)だ。
そしてこの世界の冒険者ギルドに於ける“ランク”は、必ずしもその冒険者の戦闘力の大小を意味しない。そのランクはあくまでも『信頼と実績』の証明に他ならず(だから『異世界転生物』にありがちな飛び級昇格のような制度はない)、冒険者の『信頼と実績』は戦闘力だけでは測れないからである。
それでも、高ランク冒険者はそれだけ多くの経験を積み、少なからず修羅場をくぐっている。それを頼りにする機会も、ないとは思えない。
だが単純計算で、一人当たりコボルト3頭と魔狼8頭斃さなければならない。
それにコボルトは無駄に知能が高いから、万一取り逃がすようなことになれば、復讐戦を仕掛けられる虞もある。
そうなると、戦術的に動き、確実に屠る必要が出てくる。
「今回の依頼のまとめ役を任されることになった、銀札パーティ【ミスリルの翼】のリーダー、グレンだ。
時間もないから簡単に作戦を説明する。
まず全員で包囲網を形成し、その輪を縮める。
ある程度まで追い詰めたら、うちの魔法使いがその火炎魔法を効果範囲極大にして殲滅する。
その後、撃ち洩らしを掃討する。以上だ」
……単純、と言えば単純だが。
色々ツッコミどころが多く不安に思っていると、アリシアさんが小声で
「こういう大規模合同作戦の場合はね、作戦は単純な方が良いの。どうせ連携なんて出来る筈がないし。
お互いの邪魔にならないようにすれば、それが最低限の連携になるでしょ?」
と、教えてくれた。
「でも、火炎魔法を効果範囲極大で撃ち込むって、もしほかの冒険者を巻き込んだら……?」
「ああ、アレクは知らないのね。
火属性の攻撃魔法はね、たとえ巻き込んでも術者の仲間には被害がないの。
火精霊が与える術者に対する加護だと謂われているわ。
もっとも、術者が仲間だと思わない相手に対しては効果が発揮されるから、ここでちゃんと【ミスリルの翼】のメンバーに対して挨拶しておくのよ?」
成程。以前ゴブリン村でも考察したけれど、火属性の魔法は、可燃物も酸素も必要としない。だから本来は、「燃焼」や「火傷」といった物理的効果が生じることの方があり得ない筈である。
けれどこの世界の人たちは、「自然の火」と「火属性の魔法の火」の違いが判らないから、原則的に魔法の火も自然の火と同様の効果を生じさせる(正確には、被害者がその結果を受け入れる。「偽薬効果」という奴だ)。
その一方で、「味方の魔法では傷付かない」という思い込みが、自身の氣で火魔法の魔力を無意識のうちに消去するのであろう。
だからこそ味方殺しの心配なく魔法を撃ち込める。
そしてそんな“常識”があれば、万一仲間を巻き込み殺してしまっても「そいつは術者に叛意があった所為だ」という主張に説得力が出る。死人に口なし、という奴だ。
そこまで納得した上で、【ミスリルの翼】に挨拶に行くことにした。
今重要なことは、コボルトを討伐すること。それ以外のことは、今は考える必要はない。
「え? 私にもあるの?」
「はい、料理包丁を打って貰いました」
「有難う。でもせっかくのアレク君からのプレゼント、使うのが惜しいかも」
「昔、俺の恩人が言っていた言葉なんですけど。
『道具は使う為にある。
どんな良い物でも、どんな思い入れのある物でも、
使われず飾られる道具は、憐れでしかない。
使いなさい。傷付けても構いません。壊してしまっても構いません。
使うことで、その道具に生命が宿るのだから』と。
だから、是非使ってください」
「……これまで使っていた包丁がそろそろ駄目になりかかっていたから、丁度良いわ。大事に使うね」
「はい」
◇◆◇ ◆◇◆
翌日。冒険者ギルドに行くとき、アリシアさんも付いて来た。
「試し斬り、するんだろ?
なら万一の時のバックアップ要員がいた方が良い筈だ。
というか、あたしもこの小剣ショートソードの試し斬りをしてみたいしな」
そういう訳でギルドに足を踏み入れると、いつも以上に騒がしかった。
「何が起こった?」
「大氾濫だ。西の平原で犬鬼のスタンピードが始まったようだ。
このままだと数日内にハティスに来る。そこで鉄札以上の冒険者で迎え撃つ予定で、その参加者を募っているんだとよ」
「コボルトの数は?」
「ざっと50以上だ。ただ先日小鬼が近くの村を襲撃した時、その総数をギルドの連中は一桁読み違えたことがあったらしくてな、改めてその実数を精査しているんだとよ」
「お誂え向き、と言うべきか、それとも時期が悪い、と言うべきか」
「ナイフが出来上がる前だったら、ちょっと面倒だったと思えば、悪くないタイミングだと思いますよ」
「と、言うってことは、参加決定、か?」
「俺はそのつもりです」
「よし、旅団【ChildrenofSeraph】は、コボルト討伐合同依頼を受注しよう」
☆★☆ ★☆★
犬鬼。
小鬼や豚鬼と並び称される人型魔物である。
一族単位で群れることが多く、最大で1,000頭単位の群れも過去に発見されている。
群れは最強の個体であるコボルト長に率いられ、その群れの真ん中で戦う力の劣る雌性体を守る。
基本的には【縄張り】を決めてそこで暮らすが、稀に群れ単位で移動することもある。
また例外的に、群れから逸れるコボルトもいるが、群れに付いていけない弱小個体か、逆に単独で生存出来るはぐれコボルトか、という具合に両極端なので、むしろ群れていないコボルトには注意が必要である。
群れには時々、魔狼を飼育するコボルト調教師という特異種もいる。
★☆★ ☆★☆
「先程斥候が帰って来た。
西の草原で暴走中のコボルトは、総数おおよそ80頭。それに魔狼が200頭ほどいるから、テイマーが少なくとも4頭はいる。
早ければ明日の深夜には、ハティスの街に到達する。
それ故ゆえ明朝に接敵し、一戦を以て殲滅することが期待される。
今日ここに集まってくれた鉄札冒険者諸君、鉄札の依頼であるにもかかわらず参加してくれた銅札・銀札の諸君。
いつもは自分の身の安全を第一に、と言っているが、今回ばかりはそうも言ってられない。
この街を守る為に、死力を尽くしてほしい。以上だ」
今回のコボルト討伐依頼に参加する冒険者は、25人(鉄札21人、銅札3人、銀札1人)だ。
そしてこの世界の冒険者ギルドに於ける“ランク”は、必ずしもその冒険者の戦闘力の大小を意味しない。そのランクはあくまでも『信頼と実績』の証明に他ならず(だから『異世界転生物』にありがちな飛び級昇格のような制度はない)、冒険者の『信頼と実績』は戦闘力だけでは測れないからである。
それでも、高ランク冒険者はそれだけ多くの経験を積み、少なからず修羅場をくぐっている。それを頼りにする機会も、ないとは思えない。
だが単純計算で、一人当たりコボルト3頭と魔狼8頭斃さなければならない。
それにコボルトは無駄に知能が高いから、万一取り逃がすようなことになれば、復讐戦を仕掛けられる虞もある。
そうなると、戦術的に動き、確実に屠る必要が出てくる。
「今回の依頼のまとめ役を任されることになった、銀札パーティ【ミスリルの翼】のリーダー、グレンだ。
時間もないから簡単に作戦を説明する。
まず全員で包囲網を形成し、その輪を縮める。
ある程度まで追い詰めたら、うちの魔法使いがその火炎魔法を効果範囲極大にして殲滅する。
その後、撃ち洩らしを掃討する。以上だ」
……単純、と言えば単純だが。
色々ツッコミどころが多く不安に思っていると、アリシアさんが小声で
「こういう大規模合同作戦の場合はね、作戦は単純な方が良いの。どうせ連携なんて出来る筈がないし。
お互いの邪魔にならないようにすれば、それが最低限の連携になるでしょ?」
と、教えてくれた。
「でも、火炎魔法を効果範囲極大で撃ち込むって、もしほかの冒険者を巻き込んだら……?」
「ああ、アレクは知らないのね。
火属性の攻撃魔法はね、たとえ巻き込んでも術者の仲間には被害がないの。
火精霊が与える術者に対する加護だと謂われているわ。
もっとも、術者が仲間だと思わない相手に対しては効果が発揮されるから、ここでちゃんと【ミスリルの翼】のメンバーに対して挨拶しておくのよ?」
成程。以前ゴブリン村でも考察したけれど、火属性の魔法は、可燃物も酸素も必要としない。だから本来は、「燃焼」や「火傷」といった物理的効果が生じることの方があり得ない筈である。
けれどこの世界の人たちは、「自然の火」と「火属性の魔法の火」の違いが判らないから、原則的に魔法の火も自然の火と同様の効果を生じさせる(正確には、被害者がその結果を受け入れる。「偽薬効果」という奴だ)。
その一方で、「味方の魔法では傷付かない」という思い込みが、自身の氣で火魔法の魔力を無意識のうちに消去するのであろう。
だからこそ味方殺しの心配なく魔法を撃ち込める。
そしてそんな“常識”があれば、万一仲間を巻き込み殺してしまっても「そいつは術者に叛意があった所為だ」という主張に説得力が出る。死人に口なし、という奴だ。
そこまで納得した上で、【ミスリルの翼】に挨拶に行くことにした。
今重要なことは、コボルトを討伐すること。それ以外のことは、今は考える必要はない。
10
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
【オンボロ剣】も全て【神剣】に変える最強術者
月風レイ
ファンタジー
神の手違いにより死んでしまった佐藤聡太は神の計らいで異世界転移を果たすことになった。
そして、その際に神には特別に特典を与えられることになった。
そして聡太が望んだ力は『どんなものでも俺が装備すると最強になってしまう能力』というものであった。
聡太はその能力は服であれば最高の服へと変わり、防具であれば伝説級の防具の能力を持つようになり、剣に至っては神剣のような力を持つ。
そんな能力を持って、聡太は剣と魔法のファンタジー世界を謳歌していく。
ストレスフリーファンタジー。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる