12 / 50
第一章 駆け出し冒険者は博物学者
#8
しおりを挟む
手押しポンプの歴史を調べてみると、ちょっと面白いことがわかる。
手押しポンプは、紀元前2世紀頃エジプトに住んでいたギリシア人が作っていたという記録が残っている。しかし、その次に手押しポンプの記録が見つかるのは、13世紀頃のアラブ。この間実に1,400年近くかかっているのである。また、ヨーロッパでは15世紀頃の資料にポンプの構造図が記されているが、その通り製作したポンプが実用に足るものであるかどうかは不明だったようだ。
日本では江戸時代にオランダからその原理がもたらされているが、当時製造されたポンプは木製または陶製であり、実用に耐える性能は発揮出来なかったと思われる。
その後時代は下り大正時代に於いて、鋳鉄製の手押しポンプが開発された。これが、戦後電動ポンプが台頭するまで(また電力供給を必要としない災害時の非常用インフラとして)そのまま使われ続けることになったのである。
技術系の転生チートには二種類ある。その世界の知識・技術では再現出来ない物と、知識・技術は既にあるがそれを再現する為の何らかのきっかけが見出せず発明されなかった物、だ。
こう考えると古代エジプトの手押しポンプは、転生チートじみた場違いな工芸品であったといえるだろう。
★☆★ ☆★☆
この世界では既に、一定レベルの鋳鉄技術がある。そして「水が汲み上げられる原理が大気圧によるもの」ということがわからなくても、この構造で水を汲み上げることが出来るとわかれば現状では十分だろう。
だからこそ手押しポンプを、リックの武具店から鍛冶師ギルドを経由して、世間に公表することを選択したという訳だ。
とはいえ直接的には「孤児院改造計画」の一環。試験運用の名目で、一基格安で孤児院に設置するように契約した。
勿論、それまで全く存在しなかった手押しポンプを、概念図から実用化するのには相応の時間がかかる。だからその時間を利用して、他のことを進めることにした。
最重要は当然、セラ院長の説得である。
◇◆◇ ◆◇◆
夕餉が終わり、子供たちが眠りについた頃。俺とセラ院長、そしてアリシアさんの三人で、話し合いの場を設けた。ちなみに俺、最近は宿に帰るのが面倒になり、孤児院の一室で寝起きしている。この方が宿代もかからないし。
「セラさん。この孤児院のことで、話があります」
「……何となく内容が想像出来るけど、何?」
「経営について、です」
「やっぱりね。キミは年齢の割に考えることが成熟しているから。けど、今でいっぱいいっぱいなのよ。町長様が補助金を増やしてくださらない以上、支出を減らすしかない。けどこれ以上減らしたら、子供たちの食べるものがなくなるわ。正直、キミが持ってきてくれる食料で、最近はかなり助かっているんだけど、ね」
「いえ、検討してほしいのは支出を減らすことではなく、収入を増やすことです」
「それは、町長様に直談判でもしろってこと?」
「そうじゃありません。孤児院で独自採算が出来るようなことを考えるべき、ということです」
孤児院の運営・経営は本来、行政が責任を負うものである。それは慈善目的ではなく、純然たる治安活動の一環だからだ。
「孤児」というのは、将来の貧民街の住民である。その為、保護しなければ子供のうちは掏摸やかっぱらいをし、大人になったら女は街娼、男は野盗の類になる。
また、貧民街では病気になっても治療するだけのお金がなく、死んだ後も埋葬されることもなく放置される為、疫病の媒介源になってしまう。
だからこそ、行政を担なう者にとって貧民街の撲滅は責務であり、孤児院経営はそのうちの一手なのである。
しかしそう考えるなら、誰の資金で運営するにしても、ただ孤児院を経営するだけでは不十分である。もう一つ必要になるものがある。
「今、正直に言ってこの孤児院の経営は、アリシアさんの稼ぎと俺の食材提供で運営されているようなものですよね? けど、アリシアさんも俺も冒険者です。今後何があるかわかりません。なら、アリシアさんとか俺とか、そういった特定の誰かじゃなく、孤児院自体で収入を得ることを考えなければならないんです。
加えて、子供たちの将来も考える必要があります。ここを出た後、貧民街の住人になるのでは意味がありません。
アリシアさん、アリシアさんの同期の人たちは、今何をしています?」
「……卒院後はお互い連絡を取り合うことはしない。卒院生のその後を追及することは、禁忌とされている」
「そうでしょうね。アリシアさんのように冒険者として一定の成功を収めているのならともかく、どこそこの町で街娼をしているとか、どこそこの貴族の屋敷に忍び込んで捕まり今牢屋の中だとか、そんなことはお互い言いたくないし知られたくないでしょうから」
「お前、何を知ってる?」
「何も知りません。ただ現状では、そういう未来しかないってことです」
つまり孤児院で考えなければならないのは、院生たちの職業訓練。そしてこれを活用して収入の一助にすること。ついでに院生たちに初等教育を施すことが出来れば、卒院後の選択肢が更に増えるだろう。
「今アリシアさんが、子供たちに剣を教えてますよね。これがモノになれば、彼らが卒院後、冒険者や傭兵、或いは領兵の徴募に応じ兵士になる、という選択肢が生まれます。
女の子たちは自分の服くらいは自分で縫えますよね。ならそれをちゃんとした技術に昇華させれば、卒院後に針子見習いになることも夢じゃないでしょう。ある程度の読み書きと礼儀作法が身に付けば、どこかの屋敷に女使用人として採用されることになるかもしれません。勿論これには、信頼出来る後見人が必要になるでしょうけれど。
また、読み書きと礼儀作法、そして算数が身に付くのなら、商人のもとに見習いとして奉公することも出来るでしょう。
他にも道はあります。そしてその為の訓練をし、その成果物を販売出来れば、院としては一石二鳥なのではないですか? 更に孤児院が有益な施設であることをアピール出来れば、町長からの補助金の増額も期待出来るかもしれません」
「……お前、本当に12歳の子供か? 大貴族の家宰でも、そこまで大局的に物事を考えられやしないぞ」
それこそが、この世界の問題点。前世日本では一般人が常識で思い付くものでさえ、簡単に辿たどり着けないのだから。
手押しポンプは、紀元前2世紀頃エジプトに住んでいたギリシア人が作っていたという記録が残っている。しかし、その次に手押しポンプの記録が見つかるのは、13世紀頃のアラブ。この間実に1,400年近くかかっているのである。また、ヨーロッパでは15世紀頃の資料にポンプの構造図が記されているが、その通り製作したポンプが実用に足るものであるかどうかは不明だったようだ。
日本では江戸時代にオランダからその原理がもたらされているが、当時製造されたポンプは木製または陶製であり、実用に耐える性能は発揮出来なかったと思われる。
その後時代は下り大正時代に於いて、鋳鉄製の手押しポンプが開発された。これが、戦後電動ポンプが台頭するまで(また電力供給を必要としない災害時の非常用インフラとして)そのまま使われ続けることになったのである。
技術系の転生チートには二種類ある。その世界の知識・技術では再現出来ない物と、知識・技術は既にあるがそれを再現する為の何らかのきっかけが見出せず発明されなかった物、だ。
こう考えると古代エジプトの手押しポンプは、転生チートじみた場違いな工芸品であったといえるだろう。
★☆★ ☆★☆
この世界では既に、一定レベルの鋳鉄技術がある。そして「水が汲み上げられる原理が大気圧によるもの」ということがわからなくても、この構造で水を汲み上げることが出来るとわかれば現状では十分だろう。
だからこそ手押しポンプを、リックの武具店から鍛冶師ギルドを経由して、世間に公表することを選択したという訳だ。
とはいえ直接的には「孤児院改造計画」の一環。試験運用の名目で、一基格安で孤児院に設置するように契約した。
勿論、それまで全く存在しなかった手押しポンプを、概念図から実用化するのには相応の時間がかかる。だからその時間を利用して、他のことを進めることにした。
最重要は当然、セラ院長の説得である。
◇◆◇ ◆◇◆
夕餉が終わり、子供たちが眠りについた頃。俺とセラ院長、そしてアリシアさんの三人で、話し合いの場を設けた。ちなみに俺、最近は宿に帰るのが面倒になり、孤児院の一室で寝起きしている。この方が宿代もかからないし。
「セラさん。この孤児院のことで、話があります」
「……何となく内容が想像出来るけど、何?」
「経営について、です」
「やっぱりね。キミは年齢の割に考えることが成熟しているから。けど、今でいっぱいいっぱいなのよ。町長様が補助金を増やしてくださらない以上、支出を減らすしかない。けどこれ以上減らしたら、子供たちの食べるものがなくなるわ。正直、キミが持ってきてくれる食料で、最近はかなり助かっているんだけど、ね」
「いえ、検討してほしいのは支出を減らすことではなく、収入を増やすことです」
「それは、町長様に直談判でもしろってこと?」
「そうじゃありません。孤児院で独自採算が出来るようなことを考えるべき、ということです」
孤児院の運営・経営は本来、行政が責任を負うものである。それは慈善目的ではなく、純然たる治安活動の一環だからだ。
「孤児」というのは、将来の貧民街の住民である。その為、保護しなければ子供のうちは掏摸やかっぱらいをし、大人になったら女は街娼、男は野盗の類になる。
また、貧民街では病気になっても治療するだけのお金がなく、死んだ後も埋葬されることもなく放置される為、疫病の媒介源になってしまう。
だからこそ、行政を担なう者にとって貧民街の撲滅は責務であり、孤児院経営はそのうちの一手なのである。
しかしそう考えるなら、誰の資金で運営するにしても、ただ孤児院を経営するだけでは不十分である。もう一つ必要になるものがある。
「今、正直に言ってこの孤児院の経営は、アリシアさんの稼ぎと俺の食材提供で運営されているようなものですよね? けど、アリシアさんも俺も冒険者です。今後何があるかわかりません。なら、アリシアさんとか俺とか、そういった特定の誰かじゃなく、孤児院自体で収入を得ることを考えなければならないんです。
加えて、子供たちの将来も考える必要があります。ここを出た後、貧民街の住人になるのでは意味がありません。
アリシアさん、アリシアさんの同期の人たちは、今何をしています?」
「……卒院後はお互い連絡を取り合うことはしない。卒院生のその後を追及することは、禁忌とされている」
「そうでしょうね。アリシアさんのように冒険者として一定の成功を収めているのならともかく、どこそこの町で街娼をしているとか、どこそこの貴族の屋敷に忍び込んで捕まり今牢屋の中だとか、そんなことはお互い言いたくないし知られたくないでしょうから」
「お前、何を知ってる?」
「何も知りません。ただ現状では、そういう未来しかないってことです」
つまり孤児院で考えなければならないのは、院生たちの職業訓練。そしてこれを活用して収入の一助にすること。ついでに院生たちに初等教育を施すことが出来れば、卒院後の選択肢が更に増えるだろう。
「今アリシアさんが、子供たちに剣を教えてますよね。これがモノになれば、彼らが卒院後、冒険者や傭兵、或いは領兵の徴募に応じ兵士になる、という選択肢が生まれます。
女の子たちは自分の服くらいは自分で縫えますよね。ならそれをちゃんとした技術に昇華させれば、卒院後に針子見習いになることも夢じゃないでしょう。ある程度の読み書きと礼儀作法が身に付けば、どこかの屋敷に女使用人として採用されることになるかもしれません。勿論これには、信頼出来る後見人が必要になるでしょうけれど。
また、読み書きと礼儀作法、そして算数が身に付くのなら、商人のもとに見習いとして奉公することも出来るでしょう。
他にも道はあります。そしてその為の訓練をし、その成果物を販売出来れば、院としては一石二鳥なのではないですか? 更に孤児院が有益な施設であることをアピール出来れば、町長からの補助金の増額も期待出来るかもしれません」
「……お前、本当に12歳の子供か? 大貴族の家宰でも、そこまで大局的に物事を考えられやしないぞ」
それこそが、この世界の問題点。前世日本では一般人が常識で思い付くものでさえ、簡単に辿たどり着けないのだから。
0
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
【オンボロ剣】も全て【神剣】に変える最強術者
月風レイ
ファンタジー
神の手違いにより死んでしまった佐藤聡太は神の計らいで異世界転移を果たすことになった。
そして、その際に神には特別に特典を与えられることになった。
そして聡太が望んだ力は『どんなものでも俺が装備すると最強になってしまう能力』というものであった。
聡太はその能力は服であれば最高の服へと変わり、防具であれば伝説級の防具の能力を持つようになり、剣に至っては神剣のような力を持つ。
そんな能力を持って、聡太は剣と魔法のファンタジー世界を謳歌していく。
ストレスフリーファンタジー。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる