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落ち着け俺、カンダさんもキジマさんも色で呼ばれたけどおとなしいじゃないか。
あっ違う、脳の処理が止まってるんだ。再起動させないとな。脳天チョップだね。
「イタッ! 俺は何を? はっ! 思い出した! ブルーって呼ぶな~!」
「ピンク……なんて…………恥ずかしすぎる……」
「俺の苦労が判ったかな?」
「……すみませんでした。よく判りました! これからは帝王ではなく、ちゃんとキングと呼びます!」
「判ってねぇ!!」
脳天チョップ2回目だ!
「ブルー! お前は別室だろ?! 早く行け!!」
「ブルーは止めてくださいよ~」
ブツブツ言いながらも、カンダさんは別室に向かった。
きっとソッチの部屋でもブルーと言われるだろう(笑)
「さあ、ピンク、行こうじゃないか」
「ピンクは止めてください……」
「あぁ、ゴメンゴメン。キジマさん行こうか」
「……はぁ。行きましょうか」
さて、空いてるテーブルは……あれ? どのテーブルも埋まってるぞ。
しょうがない、空くのを待つか。
5分後、右端のテーブルが空きそうな感じになってきたので、ソッチに移動する。
そうするとそのテーブルに異変が起きた。
負けそうな人以外が勝負になるとドロップするのだ。
どうなってんだ? 左隣の人の手がチラッと見えたけど、ストレートだったぞ? ドロップする必要無いだろ?
八百長か? でも禁止されてるって言ってたしなぁ。
まるで『勝負を終わらせたくない』みたいな。
ん? 何でこのテーブルの人達、俺をチラチラ見る?
俺を気にしてないで、ちゃんと試合しろよ。
俺はディーラーを見る。ディーラーは困ったような顔をしている。
ジーっと見てると、ディーラーはとうとう口を開いた。
「マジメに勝負をしてください。不正扱いになりますよ?」
それを聞いてプレイヤーは全員青ざめた。
その内、一番チップを持っているプレイヤーが叫び出した。
「バカ言え! この試合が終わったら、『帝王』がテーブルに着くんだろ?!
その時点で破産確定じゃねぇか!! なのに試合を終わらせるバカがいるか??」
他のプレイヤーも頷いている。
いや、この店に居る全員が頷いている……。
後ろを見ると、キジマさんまで頷いているじゃないか!
納得出来ない!! 判るけど納得出来ない!!
大体、トランプでやらかせたのはウエダさんじゃないか!!
「トランプはジャックでしょ? 俺は関係無いんじゃ?」
「『帝王』はジャックの師匠なんだろ?! 勝てる訳無いだろ?!」
ここでも師匠呼びの弊害が……。
ウエダさんめ、帰ったら強制再起動だな。
「俺の後ろにいるキジマさん、通称ピンクに聞いてもらえば判るけど、俺ポーカーは初めてだよ?」
「本当か?」
「はい。ここに来るまでにレクチャーしました。
後、ピンクではありませんので。ここ重要ですよ! テストに出ますよ!」
何のテストだよ。
「う~ん、それなら何とかなるのか?」「ガチャとポーカーは違うからな。」「ポーカーフェイスが苦手かも?」
「どうする?」「不正扱いで逮捕されるのもイヤだな。」「チップの上限を決めたらどうだ?」
「最大で10万までとか?」「いや、5万だろ?」「とにかくやってみないと判らないだろ?」
「あぁ。それに『帝王』を倒したとなると有名になれるな!」「『帝王』の称号は俺のもんだ!」
「いや俺のだ!」「いや俺だ!」
帝王の名なら今すぐプレゼントするよ! なんなら金払ってもいいぞ!!
と、とにかく、テーブルに着く事が出来た。
ルールは多少変更で、レイズする最高金額は5万までとなった。
チップは1万のモノのみ使用。
さぁ! 勝負の時間だ!!
あっ違う、脳の処理が止まってるんだ。再起動させないとな。脳天チョップだね。
「イタッ! 俺は何を? はっ! 思い出した! ブルーって呼ぶな~!」
「ピンク……なんて…………恥ずかしすぎる……」
「俺の苦労が判ったかな?」
「……すみませんでした。よく判りました! これからは帝王ではなく、ちゃんとキングと呼びます!」
「判ってねぇ!!」
脳天チョップ2回目だ!
「ブルー! お前は別室だろ?! 早く行け!!」
「ブルーは止めてくださいよ~」
ブツブツ言いながらも、カンダさんは別室に向かった。
きっとソッチの部屋でもブルーと言われるだろう(笑)
「さあ、ピンク、行こうじゃないか」
「ピンクは止めてください……」
「あぁ、ゴメンゴメン。キジマさん行こうか」
「……はぁ。行きましょうか」
さて、空いてるテーブルは……あれ? どのテーブルも埋まってるぞ。
しょうがない、空くのを待つか。
5分後、右端のテーブルが空きそうな感じになってきたので、ソッチに移動する。
そうするとそのテーブルに異変が起きた。
負けそうな人以外が勝負になるとドロップするのだ。
どうなってんだ? 左隣の人の手がチラッと見えたけど、ストレートだったぞ? ドロップする必要無いだろ?
八百長か? でも禁止されてるって言ってたしなぁ。
まるで『勝負を終わらせたくない』みたいな。
ん? 何でこのテーブルの人達、俺をチラチラ見る?
俺を気にしてないで、ちゃんと試合しろよ。
俺はディーラーを見る。ディーラーは困ったような顔をしている。
ジーっと見てると、ディーラーはとうとう口を開いた。
「マジメに勝負をしてください。不正扱いになりますよ?」
それを聞いてプレイヤーは全員青ざめた。
その内、一番チップを持っているプレイヤーが叫び出した。
「バカ言え! この試合が終わったら、『帝王』がテーブルに着くんだろ?!
その時点で破産確定じゃねぇか!! なのに試合を終わらせるバカがいるか??」
他のプレイヤーも頷いている。
いや、この店に居る全員が頷いている……。
後ろを見ると、キジマさんまで頷いているじゃないか!
納得出来ない!! 判るけど納得出来ない!!
大体、トランプでやらかせたのはウエダさんじゃないか!!
「トランプはジャックでしょ? 俺は関係無いんじゃ?」
「『帝王』はジャックの師匠なんだろ?! 勝てる訳無いだろ?!」
ここでも師匠呼びの弊害が……。
ウエダさんめ、帰ったら強制再起動だな。
「俺の後ろにいるキジマさん、通称ピンクに聞いてもらえば判るけど、俺ポーカーは初めてだよ?」
「本当か?」
「はい。ここに来るまでにレクチャーしました。
後、ピンクではありませんので。ここ重要ですよ! テストに出ますよ!」
何のテストだよ。
「う~ん、それなら何とかなるのか?」「ガチャとポーカーは違うからな。」「ポーカーフェイスが苦手かも?」
「どうする?」「不正扱いで逮捕されるのもイヤだな。」「チップの上限を決めたらどうだ?」
「最大で10万までとか?」「いや、5万だろ?」「とにかくやってみないと判らないだろ?」
「あぁ。それに『帝王』を倒したとなると有名になれるな!」「『帝王』の称号は俺のもんだ!」
「いや俺のだ!」「いや俺だ!」
帝王の名なら今すぐプレゼントするよ! なんなら金払ってもいいぞ!!
と、とにかく、テーブルに着く事が出来た。
ルールは多少変更で、レイズする最高金額は5万までとなった。
チップは1万のモノのみ使用。
さぁ! 勝負の時間だ!!
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