ある人間?の書置き

天心

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ドグラ・マグラが読みたいなあ

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中学二年生の頃、
私はとてもいい趣味を見つけた。
自分の手に残る、墓場まで持って行ける
いい趣味を見つけた。
それに熱中しているうちに
私はいつの間にか孤独になっていた。
いや、最初から孤独だったんだ。
どうせ人間なんて「友達」という
都合のいい関係を築いて興味がなくなって
気がついたら孤独になって
友達だと思っていたやつは赤の他人。
気がついた?自分は1人なんやで。
やっと気づいたんや。ほんま哀れやな。
そのまま障害持ったまま孤独に往ね。
って言われた気がした。
それから約5年。それまでずっと孤独に
生きてきた。人間なんて、
都合のいい関係は築いて
都合が悪くなったら切り捨てる。
それで人類はいい具合に生きてきた。
でも、少しは楽に生きたいがために
仲間、友達、親友というメタファーを
扱ってきた。その結果どうだろう。
結局偽って生きても無意味。
お前は変わることも許されない。
そのまま退化しろ。そのまま生きろ。
俺たちはそう望んでる。
昔の友達が楽しそうに生きてるのを見て
私は彼らの声でそう言われた気がした。
無理なんだ。結局私はどこまで行っても
1人なんだ。わかってくれない。
わかってくれようとしても
私はどうせ孤立する。
自分自身が望まないから。
自分が1人を望んでいるから。
気づいていないの?
当たり前のことだよ。
人間全員わかってるよ?
でも人間って大きな声を出して
耳に伝えないと聞こえないもんね。
分からないもんね。
じゃあ言うよ。

お前ら全員赤の他人だってこと。
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