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13 イーサンとルベラ~後編~
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次は、プロポーズだ…。
二人はあれから、公園を歩いていた。
先程ルウガから、
もう少し歩いたら、広場があります。そこで、ライトアップをして、プロポーズには打ってつけの広場を作っておいたので、そちらで。
と言われた。
二人はもう少しで、広場に着く。
「あ!」ルベラは、だんだん見えてきた広場を指した。
「見て!ライトアップしてるわ!」
「あぁ、本当だね」
ルベラは、イーサンの手を取り、広場へ引っ張っていった。
「わぁ!」
広場の中央にある、大きな噴水は、ピンクにライトアップされている。その周りにあるベンチは、リボンで飾りつけられている。
「これ、イーサンがやってくれたの?」と。
「あぁ。そうだよ」と優しく微笑む。
綺麗、と言いながら、運良く噴水の目の前に立った。今だ!
「なぁ、ルベラ」
「なに?」後ろを振り向くと、
「え…!」
イーサンが指輪を見せながら、ルベラをしっかり見据えていた。
「僕と、結婚してください」
その姿を、お得意の隠しカメラで見ていたルウガ、と友達。
二人はいちいち「やばやば!」「うわ!ロマンチック!」と言って、顔を赤らめていた。
「はい」優しく、ルベラは答えた。
「え…?」
「これからも、ずっと一緒に居ましょうね?」泣くのをおさえながら、笑顔で、絞りだした声でルベラは言った。
「あぁ。もちろん」
二人は、闇へ消えていった。
二人がルベラの家に着いた時、あたりは騒がしかった。
「おじい様!」
ルベラは、玄関の前で、微笑みながら立っている祖父を見つけた。
その声を聞き、家族もぞろぞろ出てきた。
「おめでとう。ふたりとも」とみなが口をそろえて言う。
「「ありがとう!」」
今日が二人にとって素晴らしい日になりますように。
「おい」
「うわっ!」
後ろを振り返ると、アンドレアと、オリヴィアがいた。
「結婚、したそうだな。おめでとう」
「おめでとうございます!」二人は笑顔でそう言った。
「ありがとう…」イーサンは泣いた。そして、アンドレアに抱き着いた。
「アンドレアぁ…!!!」
アンドレアは嫌そうな顔を一瞬するが、その後、
「あぁ。いっぱい泣け」と微笑んで言った。
その声は素直に友の結婚を祝福する、穏やかな声だった。
〇〇〇
イーサンは、くたくたになりながら、家に帰ってきた。
疲れながら、自室に入ると、
「なんだ、これ…」
ベットや、机のあらゆるところに、プロポーズをしたときや、その後の映像が流れているテレビが置いてあるのだ。
「…おい、ルウガ」
「あ、バレちゃいました?」カーテンから、サッと姿を現した。
「隠し撮りしてただろ。こんなにも感動的なシーンを…」
「はい。一生の宝物ですね!」
「いや…」
「そうじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!」
イーサンは、隠し撮りをしたことに相当腹が立った。
そして、ルウガをボコボコにし始めた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ルウガの雄たけびは、消えることを知らない…
二人はあれから、公園を歩いていた。
先程ルウガから、
もう少し歩いたら、広場があります。そこで、ライトアップをして、プロポーズには打ってつけの広場を作っておいたので、そちらで。
と言われた。
二人はもう少しで、広場に着く。
「あ!」ルベラは、だんだん見えてきた広場を指した。
「見て!ライトアップしてるわ!」
「あぁ、本当だね」
ルベラは、イーサンの手を取り、広場へ引っ張っていった。
「わぁ!」
広場の中央にある、大きな噴水は、ピンクにライトアップされている。その周りにあるベンチは、リボンで飾りつけられている。
「これ、イーサンがやってくれたの?」と。
「あぁ。そうだよ」と優しく微笑む。
綺麗、と言いながら、運良く噴水の目の前に立った。今だ!
「なぁ、ルベラ」
「なに?」後ろを振り向くと、
「え…!」
イーサンが指輪を見せながら、ルベラをしっかり見据えていた。
「僕と、結婚してください」
その姿を、お得意の隠しカメラで見ていたルウガ、と友達。
二人はいちいち「やばやば!」「うわ!ロマンチック!」と言って、顔を赤らめていた。
「はい」優しく、ルベラは答えた。
「え…?」
「これからも、ずっと一緒に居ましょうね?」泣くのをおさえながら、笑顔で、絞りだした声でルベラは言った。
「あぁ。もちろん」
二人は、闇へ消えていった。
二人がルベラの家に着いた時、あたりは騒がしかった。
「おじい様!」
ルベラは、玄関の前で、微笑みながら立っている祖父を見つけた。
その声を聞き、家族もぞろぞろ出てきた。
「おめでとう。ふたりとも」とみなが口をそろえて言う。
「「ありがとう!」」
今日が二人にとって素晴らしい日になりますように。
「おい」
「うわっ!」
後ろを振り返ると、アンドレアと、オリヴィアがいた。
「結婚、したそうだな。おめでとう」
「おめでとうございます!」二人は笑顔でそう言った。
「ありがとう…」イーサンは泣いた。そして、アンドレアに抱き着いた。
「アンドレアぁ…!!!」
アンドレアは嫌そうな顔を一瞬するが、その後、
「あぁ。いっぱい泣け」と微笑んで言った。
その声は素直に友の結婚を祝福する、穏やかな声だった。
〇〇〇
イーサンは、くたくたになりながら、家に帰ってきた。
疲れながら、自室に入ると、
「なんだ、これ…」
ベットや、机のあらゆるところに、プロポーズをしたときや、その後の映像が流れているテレビが置いてあるのだ。
「…おい、ルウガ」
「あ、バレちゃいました?」カーテンから、サッと姿を現した。
「隠し撮りしてただろ。こんなにも感動的なシーンを…」
「はい。一生の宝物ですね!」
「いや…」
「そうじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!」
イーサンは、隠し撮りをしたことに相当腹が立った。
そして、ルウガをボコボコにし始めた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
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