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30-2 地獄の一日~昼食づくりと本音を言えない王のはなし~
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「なんでこんな昼から豪勢にしないといけないのよ」と文句を言っているのはルシアだ。
「まぁまぁ」と隣でジャガイモの皮むきをしているオリヴィアが言う。
「あの、遊馬ってやつは人をこき使うのが上手ね。…日本人って皆こうなのかしら」
「う~ん…あの人くらいだと思うけど」オリヴィアは言った。
「それにしてもオリヴィアちゃんはアンドレア様に本当に愛されてるわよね」突然ルシアが言った。
「へっ⁉」急に耳が熱くなった。
「さっき紅茶とちょっとしたお菓子を持っていったんだけど、『なんだルシアか。オリヴィアかと思った』って言ってたから『オリヴィアさんが良いんですか?』って聞いたら無言で頷いてたわよ」
「えぇ!…そんな。普段はそんなこと言わないのに。…私たち本当に夫婦なのか考える時あるんですよ⁉」
「あら、そうなの。きっとアンドレア様は誰よりもオリヴィアちゃんのこと愛してるのよ。口には出さないけど」
「なんで口に出してくれないんだろ?…なんか王様って立場だからそういう事は言っちゃいけないとおもってるのかな?王様って偉い感じがするじゃない?あまりのろける王様って聞いたことないもの」
「そうかもねぇ、威厳ってやつ?」そういうと「威厳かぁ」と妙に納得したオリヴィアがいた。
…まぁ、私が問いかけたとき、伏し目がちになって耳と顔を真っ赤にして頷いたことは言わないであげよーっと。ルシアは王様に忠実でなきゃね(笑)
「まぁまぁ」と隣でジャガイモの皮むきをしているオリヴィアが言う。
「あの、遊馬ってやつは人をこき使うのが上手ね。…日本人って皆こうなのかしら」
「う~ん…あの人くらいだと思うけど」オリヴィアは言った。
「それにしてもオリヴィアちゃんはアンドレア様に本当に愛されてるわよね」突然ルシアが言った。
「へっ⁉」急に耳が熱くなった。
「さっき紅茶とちょっとしたお菓子を持っていったんだけど、『なんだルシアか。オリヴィアかと思った』って言ってたから『オリヴィアさんが良いんですか?』って聞いたら無言で頷いてたわよ」
「えぇ!…そんな。普段はそんなこと言わないのに。…私たち本当に夫婦なのか考える時あるんですよ⁉」
「あら、そうなの。きっとアンドレア様は誰よりもオリヴィアちゃんのこと愛してるのよ。口には出さないけど」
「なんで口に出してくれないんだろ?…なんか王様って立場だからそういう事は言っちゃいけないとおもってるのかな?王様って偉い感じがするじゃない?あまりのろける王様って聞いたことないもの」
「そうかもねぇ、威厳ってやつ?」そういうと「威厳かぁ」と妙に納得したオリヴィアがいた。
…まぁ、私が問いかけたとき、伏し目がちになって耳と顔を真っ赤にして頷いたことは言わないであげよーっと。ルシアは王様に忠実でなきゃね(笑)
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あくまで私個人の意見ですけど、もう少し改行を使った方が読み易いと思います。
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