44 / 55
25 家庭教師メアリー
しおりを挟む
さて、今日もオリヴィアは朝早くから起きてお仕事です。
今日はメアリ―さんもいるので、朝ごはん作りは、いつもより気力が漲っております!
「オリヴィアちゃん、おはよぉ…」
オリヴィアはその時キッチンで朝ごはんの準備に取り掛かったばかりだった。
「おはようございます!ルシアさん!シェフなんだから、もう少し早く起きてくださいよ!毎日私が下ごしらえを始めると飛び起きて…。それでもシェフですか!」
「ごめんね、オリヴィアちゃん。私、朝ほんとニガテなのよ」
「そういう問題じゃない!自分の仕事を再確認して…」
「はぁ。お前らは、朝からうるさい」
「「ぬお!!」」
二人は慌てて後ろを向く。そこには耳を塞いでいるアンドレアがいた。
「アンドレア様おはようございます!」二人は咄嗟にいつもより高い声で挨拶する。
「はぁ。朝から騒がしいものだ。今日はメアリ―もいるというのに」
「そうでした!お客様がいるのに、私ったら…」
オリヴィアは少し小さな声で言う。
「私も、反省致します。申し訳ございません」ルシアも少し悲しそうに言っている。
それを眺めるアンドレアは笑顔だ。
まぁ、アンドレアは、特にうるさいと思っていなかったのだ。ただ性格が悪いだけなのだ。
「まぁいい。早く朝食を作れ。メアリーだって起きるんじゃないか?そろそろ」
「そうですね。では私は準備をします」
「私はメアリーさん起こしてきます!」
アンドレアはドカッと椅子に座った。
「おはようございます!入ってもいいですか?」
オリヴィアはメアリーがいる、来客用の部屋の前にいた。
「はい」
返事がきたのを確認するとオリヴィアはそっとドアを開けた。
メアリーはベッドに座っていた。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「…あまり」
「ですよね。実は私もなんです。
少し前に、街でおばあちゃんたちだけを対象に強盗をした男の人がいたんです。アンドレア様は、その人をどうも許せなくて、最後は死刑にしてしまったんです。私はその現場を見てないけど、銃声の音が怖くて、変な想像をしてしまって、眠れませんでした。その気持ち分かります。今日も少し早く起きてしまって」
「そうなんですか」
「そうだ。もうすぐ朝食が出来上がります。あ、その前に着替えないとね。今服を持ってきます」
オリヴィアは部屋から出ると急いで衣装部屋に行った。
浴室の隣にあるのだ。そこには来客用の服や、アンドレアの舞踏会用の服などが入っている。
そこの女性もののクローゼットからピンク色のひらひらした可愛らしいワンピースを取り出す。これはオリヴィアの趣味で買ったものだった。
「うん!これが一番似合う!」
オリヴィアはスキップで部屋に向かった。
部屋に入り、ワンピースを着させる。
「うん、かわいい!」
「ありがとうございます…あの」
「はい?」
〇〇〇
アンドレアは不機嫌だった。
毎月1日に全国民に取っているアンケートで、今月の結果が酷いものだったからだ。
『アレッサンドロでの暮らしで不便だと思うところは』という質問で、
学生の多くの回答は、『遊ぶところが少ない』だった。
女性の回答は、『もっと市場を増やしてほしい』だった。
男性の回答は、『電車やバスの数を増やしてほしい』だった。
「なんなんだ、これは」アンドレアは不機嫌そうに呟いた。
「おい、ルシア。そんなにこの国はつまらないのか」
昼食を部屋のテーブルの置いていたルシアは手を止め、
「まぁ、そうなのかもしれません」と答えた。
「例えば」
「そうですねぇ…。確かに、外ではあまり、小中学生が遊んでいるところを見たことがありませんね。学校の数は充実していると思いますが。遊ぶところは、子供にとっては、ストレスの発散場と言っても過言ではありませんしね」
「なんだ、子供にもストレスはあるのか」
「いや、逆に無かったんですか」
「ストレスなんて、子供が作るものじゃない。そうだろ?子供は遊んで寝て、元気に過ごすのが基本だろ」
「いや、だからその遊ぶ場が無いって言ってんでしょ」
「あ。お前、前から思ってたんだが、時々変な言葉遣いにならないか?今みたいに、『でしょ』とか」
「そ、それは、勘弁してくださいよぉ…」
「私、この国で家庭教師をするために来たんです」
オリヴィアはベッドに座り、メアリーの話を聞いていた。
「家庭教師、ですか」
「はい。えーと、まだここがゾフィエ領だった頃ですね。
私の母は、家庭教師の仕事をしていました。父は、ここあった貧民区を主に担当する大工でした。母も貧民区の子供たちに無償で授業をしたりしていました、時々ですけどね。
私は、よく家で、両親から貧民区の話を聞いていました。そのうちに、いつか母のような家庭教師になって、貧民区の子供たちを助けよう、と思っていたんです。
ですがここ数年で、ゾフィエ領だったここが、アレッサンドロという、まったく違う国になったことを知りました。貧民区も、国が以前より豊かになって、無くなったと聞きました。だから家庭教師は他の所でやれたら…と思っていたのですが、偶然友人から、アレッサンドロには家庭教師がいない、と聞いたもので、やっぱり行こうと思って来たんです」
「そうしたら、あんなことに巻き込まれた…と」
「はい。彼に捕まる前に、小学校を見学したんです。子供たちは一生懸命勉強していましたが、放課後は家に籠って寝たり、マンガを読んだり…と外で遊んだり、また、勉強もしていない、と聞きました。だからこれから、近くに塾を開こうと思うのです」
「それはいい考えですね!私からもお願いしたいです」
「本当ですか?それではアンドレア様にもお伝えしなければ…」
〇〇〇
コンコン、とドアをノックする音が聞こえる。
「入れ」
「失礼します」
「なんだ、メアリーか。どうした」アンドレア様は机に向かっていた。
「私は、近く、この国に塾を開こうと思います。アンドレア様はどう思われますか」
アンドレアはかけていた眼鏡をとると、
「いいんじゃないか?俺も『子供の勉強を楽しくさせてくれる塾が欲しい』とずっと言われていて、人手を探していた」
「探してたんですか!?」オリヴィアが驚いて言う。
「しっ!」アンドレアは指を口元にあてて言う。
「そうなんですね。今日まで大変お世話になりました。子供たちが楽しく勉強できる塾を開いて見せます!」
「あぁ、そうか。よろしく頼む」
メアリーは城を出ていった。
「さぁて、大工でも雇わないとな」
「大工」ルシアが言う。
「あぁ。じゃないと国民がそろそろ爆発し兼ねない」
「…さようですね。大改革、と言ったところでしょうか」
「あぁ。そうだ、お前、もしかして、アッチ系?」アンドレアは手を口に当てて「おほほほ」と言う。
「アンドレア様…」
「なに。やっぱりそうなのか?」
「…あぁもう!そうですよ!文句があるんですか!」
「ないが。面白くていい。これから言葉遣いがおかしくなる時が楽しみだな」
「もうやめてよ!!」
「ははは。お前はそっちのほうが堅苦しくなくていい」
ルシアはここではオリヴィアにだけ真実を伝えるつもりだったが、こう、褒めてもらえたようで、なんだか嬉しかった。
今日はメアリ―さんもいるので、朝ごはん作りは、いつもより気力が漲っております!
「オリヴィアちゃん、おはよぉ…」
オリヴィアはその時キッチンで朝ごはんの準備に取り掛かったばかりだった。
「おはようございます!ルシアさん!シェフなんだから、もう少し早く起きてくださいよ!毎日私が下ごしらえを始めると飛び起きて…。それでもシェフですか!」
「ごめんね、オリヴィアちゃん。私、朝ほんとニガテなのよ」
「そういう問題じゃない!自分の仕事を再確認して…」
「はぁ。お前らは、朝からうるさい」
「「ぬお!!」」
二人は慌てて後ろを向く。そこには耳を塞いでいるアンドレアがいた。
「アンドレア様おはようございます!」二人は咄嗟にいつもより高い声で挨拶する。
「はぁ。朝から騒がしいものだ。今日はメアリ―もいるというのに」
「そうでした!お客様がいるのに、私ったら…」
オリヴィアは少し小さな声で言う。
「私も、反省致します。申し訳ございません」ルシアも少し悲しそうに言っている。
それを眺めるアンドレアは笑顔だ。
まぁ、アンドレアは、特にうるさいと思っていなかったのだ。ただ性格が悪いだけなのだ。
「まぁいい。早く朝食を作れ。メアリーだって起きるんじゃないか?そろそろ」
「そうですね。では私は準備をします」
「私はメアリーさん起こしてきます!」
アンドレアはドカッと椅子に座った。
「おはようございます!入ってもいいですか?」
オリヴィアはメアリーがいる、来客用の部屋の前にいた。
「はい」
返事がきたのを確認するとオリヴィアはそっとドアを開けた。
メアリーはベッドに座っていた。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「…あまり」
「ですよね。実は私もなんです。
少し前に、街でおばあちゃんたちだけを対象に強盗をした男の人がいたんです。アンドレア様は、その人をどうも許せなくて、最後は死刑にしてしまったんです。私はその現場を見てないけど、銃声の音が怖くて、変な想像をしてしまって、眠れませんでした。その気持ち分かります。今日も少し早く起きてしまって」
「そうなんですか」
「そうだ。もうすぐ朝食が出来上がります。あ、その前に着替えないとね。今服を持ってきます」
オリヴィアは部屋から出ると急いで衣装部屋に行った。
浴室の隣にあるのだ。そこには来客用の服や、アンドレアの舞踏会用の服などが入っている。
そこの女性もののクローゼットからピンク色のひらひらした可愛らしいワンピースを取り出す。これはオリヴィアの趣味で買ったものだった。
「うん!これが一番似合う!」
オリヴィアはスキップで部屋に向かった。
部屋に入り、ワンピースを着させる。
「うん、かわいい!」
「ありがとうございます…あの」
「はい?」
〇〇〇
アンドレアは不機嫌だった。
毎月1日に全国民に取っているアンケートで、今月の結果が酷いものだったからだ。
『アレッサンドロでの暮らしで不便だと思うところは』という質問で、
学生の多くの回答は、『遊ぶところが少ない』だった。
女性の回答は、『もっと市場を増やしてほしい』だった。
男性の回答は、『電車やバスの数を増やしてほしい』だった。
「なんなんだ、これは」アンドレアは不機嫌そうに呟いた。
「おい、ルシア。そんなにこの国はつまらないのか」
昼食を部屋のテーブルの置いていたルシアは手を止め、
「まぁ、そうなのかもしれません」と答えた。
「例えば」
「そうですねぇ…。確かに、外ではあまり、小中学生が遊んでいるところを見たことがありませんね。学校の数は充実していると思いますが。遊ぶところは、子供にとっては、ストレスの発散場と言っても過言ではありませんしね」
「なんだ、子供にもストレスはあるのか」
「いや、逆に無かったんですか」
「ストレスなんて、子供が作るものじゃない。そうだろ?子供は遊んで寝て、元気に過ごすのが基本だろ」
「いや、だからその遊ぶ場が無いって言ってんでしょ」
「あ。お前、前から思ってたんだが、時々変な言葉遣いにならないか?今みたいに、『でしょ』とか」
「そ、それは、勘弁してくださいよぉ…」
「私、この国で家庭教師をするために来たんです」
オリヴィアはベッドに座り、メアリーの話を聞いていた。
「家庭教師、ですか」
「はい。えーと、まだここがゾフィエ領だった頃ですね。
私の母は、家庭教師の仕事をしていました。父は、ここあった貧民区を主に担当する大工でした。母も貧民区の子供たちに無償で授業をしたりしていました、時々ですけどね。
私は、よく家で、両親から貧民区の話を聞いていました。そのうちに、いつか母のような家庭教師になって、貧民区の子供たちを助けよう、と思っていたんです。
ですがここ数年で、ゾフィエ領だったここが、アレッサンドロという、まったく違う国になったことを知りました。貧民区も、国が以前より豊かになって、無くなったと聞きました。だから家庭教師は他の所でやれたら…と思っていたのですが、偶然友人から、アレッサンドロには家庭教師がいない、と聞いたもので、やっぱり行こうと思って来たんです」
「そうしたら、あんなことに巻き込まれた…と」
「はい。彼に捕まる前に、小学校を見学したんです。子供たちは一生懸命勉強していましたが、放課後は家に籠って寝たり、マンガを読んだり…と外で遊んだり、また、勉強もしていない、と聞きました。だからこれから、近くに塾を開こうと思うのです」
「それはいい考えですね!私からもお願いしたいです」
「本当ですか?それではアンドレア様にもお伝えしなければ…」
〇〇〇
コンコン、とドアをノックする音が聞こえる。
「入れ」
「失礼します」
「なんだ、メアリーか。どうした」アンドレア様は机に向かっていた。
「私は、近く、この国に塾を開こうと思います。アンドレア様はどう思われますか」
アンドレアはかけていた眼鏡をとると、
「いいんじゃないか?俺も『子供の勉強を楽しくさせてくれる塾が欲しい』とずっと言われていて、人手を探していた」
「探してたんですか!?」オリヴィアが驚いて言う。
「しっ!」アンドレアは指を口元にあてて言う。
「そうなんですね。今日まで大変お世話になりました。子供たちが楽しく勉強できる塾を開いて見せます!」
「あぁ、そうか。よろしく頼む」
メアリーは城を出ていった。
「さぁて、大工でも雇わないとな」
「大工」ルシアが言う。
「あぁ。じゃないと国民がそろそろ爆発し兼ねない」
「…さようですね。大改革、と言ったところでしょうか」
「あぁ。そうだ、お前、もしかして、アッチ系?」アンドレアは手を口に当てて「おほほほ」と言う。
「アンドレア様…」
「なに。やっぱりそうなのか?」
「…あぁもう!そうですよ!文句があるんですか!」
「ないが。面白くていい。これから言葉遣いがおかしくなる時が楽しみだな」
「もうやめてよ!!」
「ははは。お前はそっちのほうが堅苦しくなくていい」
ルシアはここではオリヴィアにだけ真実を伝えるつもりだったが、こう、褒めてもらえたようで、なんだか嬉しかった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスの双子と家族になりました。~俺のタメにハーレム作るとか言ってるんだがどうすればいい?~
いーじーしっくす
恋愛
ハーレムなんて物語の中の事。自分なんかには関係ないと思っていた──。
橋本悠聖は普通のちょっとポジティブな陰キャ。彼女は欲しいけど自ら動くことはなかった。だがある日、一人の美少女からの告白で今まで自分が想定した人生とは大きくかわっていく事になった。 悠聖に告白してきた美少女である【中村雪花】。彼女がした告白は嘘のもので、父親の再婚を止めるために付き合っているフリをしているだけの約束…の、はずだった。だが、だんだん彼に心惹かれて付き合ってるフリだけじゃ我慢できなくなっていく。
互いに近づく二人の心の距離。更には過去に接点のあった雪花の双子の姉である【中村紗雪】の急接近。冷たかったハズの実の妹の【奈々】の危険な誘惑。幼い頃に結婚の約束をした従姉妹でもある【睦月】も強引に迫り、デパートで助けた銀髪の少女【エレナ】までもが好意を示し始める。
そんな彼女達の歪んだ共通点はただ1つ。
手段を問わず彼を幸せにすること。
その為だけに彼女達は周りの事など気にせずに自分の全てをかけてぶつかっていく!
選べなければ全員受け入れちゃえばいいじゃない!
真のハーレムストーリー開幕!
この作品はカクヨム等でも公開しております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる