天使の贈り物

余命三年、最後の願いを胸に高校生活をやり直した彼女に待ち受けるものとは

高校生活を難病でまともに送れなかった神凪心結(かんなぎみゆう)が、人生最後の思い出作りに選んだのは、母校での高校生活だった。
余命三年弱。
彼女の願いはただひとつ。

「学校で卒業式を迎えたい」

現役ではない彼女に振り掛かる、数々の嫌がらせを乗り越えられるのか。
編入条件である、「半年以上休まないこと」をクリア出来るのか。

かつての教頭が校長になり、かつての数学教師が教頭になり、かつての親友が現国教師に。
女子高だった母校は、共学に変わっていた。
変化を受け入れ、彼女は病気とも闘いながら最後の思い出作りに奮闘する。

入学式に出会ってはならなかった人に出会ってしまう。
余命幾ばくもない自分。恋などしてはいけなかった。
止まらない想いと、残酷な現実。
引かれ合いながらも、彼は彼女の年齢を気にして離れていく。
二人の恋の行方は?
去り行く彼女の残したものとは…。

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