桜坂和葉

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親子ってなんですか?

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 ガラガラガラッ···と昔風の引き戸を明け、玄関先からただいまと声を掛ける。

 叩きにキチンと揃えられた革靴を見て、芽衣は頭が重くなるのを感じた。

(お父さん、もう帰ってきてるんだ。遅いとか言ってたのに)

 ランドセルを背負ったまま、1階和室にある仏壇で眠る母に手を合わせた。

 チーンッ···

 唱和りんの小さな音が、寂しく部屋に響き渡る。


 2階に昇ってすぐ右側にある部屋が、父·秀隆の部屋。

 芽衣は、その扉を軽く2回叩くと中に入った。

「お父さん? ただいま」

「うん。おかえり」

 秀隆は、読んでいる書物から目を離さずに声だけを返す。

「今日···」

(早かったんだね?)

 という言葉を飲み込み、

「遅くなってごめんなさい」

 そう付け加えた。

「たまたま、講義の事で会う人が来れなくなってな···」

「うん。お父さん、ご飯は?」

「任せるよ。明日は、土曜日で休みだ。どうだ、たまには買い物でも?」

 秀隆は、読んでいた書物を閉じ、芽衣を見て言った。

「うん。じゃ、着替えてくるから···」

「あぁ、そうしてくれ。車にいるから···」

 秀隆は、小さく笑うと煙草を咬えて火を付けた。


(急がないと。お父さんに怒られる)

 芽衣は、何かに追われるように身支度をし、鏡で自分の姿を見た。

(これでいい···。何も考えない)

 芽衣は、目を閉じ深呼吸をしてから、ガレージで待つ秀隆の車へと乗り込んだ。

「遅くなってごめんなさい」

「あぁ」

 シートベルトをし終えると、車は滑らかに走り出した。

 いつもと同じ景色なのに···

 いつもとは違って見える。

 郊外の大型スーパーに着くまで、芽衣は緊張して胸が張り裂けそうになる。

「着いたぞ。行くか」

「うん···」

 リクライニングシートを倒し、芽衣はそのまま後部座席へと移動し、秀隆はさり気なくドアからドアへ移動していった。


「芽衣···」

 秀隆は、娘の名を呼びシートに押し倒すと、小さな唇を塞いでいった。

(煙草臭い···)

 秀隆のゴツゴツとした手が、ブラウスの小さな盛り上がりに差し掛かり、芽衣は身体を揺らした。

「どうだ? 芽衣···」

 ブラウスのボタンを外され、真っ白なブラの中を秀隆の手がゆっくりと弧を描くように動き出す。

「んっ···」

 指で小さな勃起を摘まれた時は、どうしてか口から声が漏れてしまう。

「や···っ···」

 秀隆は、芽衣のスカートを剥ぎ取ると、小さく笑った。

「今日は、脱いできたんだな。偉いぞ、芽衣」

 まだ毛も生えていない緩やかな丘に、秀隆はそっと唇を当て静かに息を吹きかけた。

「んくっ···」

 小さく動く芽衣の手が、秀隆の頭に差し掛かった。

「芽衣···」

 小さな丘の奥に隠れてる石を秀隆の舌が入念に探し、見つけると騒ぎ出した。

 ぴちゃぴちゃという湿った音が、車内のふたりの耳にこだまする。

「おとう···さ···っ!」

 芽衣は、声を噛み息を荒げた。

「かなり良くなったか?」

 自分の中にソレとは違う感覚が伝わり、芽衣は腰を浮かすも···

「ジッとしてなさい···」

 秀隆は、芽衣の上に覆いかぶさり、小さな蜜口へ固くなった肉棒をあてがう。

「どうだ? 芽衣、この音が聞こえるか?」

 クチュクチュとしたいやらしい音···

(聞きたくもないのに···)

「夜まで待てない···」

 秀隆は、苦しそうにそう言うと、ゆっくりとゆっくりと芽衣の蜜口に進入していき、止まった。

「どうだ?」

「わかんな···んっ」

 自分の中に、父親のソレが入ってるのはわかっても、気持ちいいかどうかなんて、わかるはずもない。

 だが、秀隆は芽衣がどう思ってるかなんて関係なく、ゆっくりと強く腰を打ち突け始める。

「んっ···はっ···」

(やめて! やめて! なんで、声がてるの?!)

 芽衣は、口を一文字に結びながらも、秀隆の攻撃に耐え続けた。

(早く終わって! いや! 誰か!)

 そう願っても、屋上の駐車スペースに車は滅多に停まらない。

「芽衣···。いいか、出しても」

 秀隆は、芽衣に言葉少なげに言うと、何度か腰を動かし止まった。

「赤ちゃん···出来たら」

「そしたら、始末させるよ。お前は、まだ小学生だからな」

 秀隆は、芽衣の蜜口をきれいに拭い取り、身支度を整える。

「ほら、芽衣。いくぞ」

 芽衣は、だるい身体のまま、秀隆に促され車から降りた。


「さ、なんにする? なんでもいいぞ。今日は、気分がいい」

 秀隆は、気分良く芽衣が押すカートに夕飯の材料を入れていった。

(お酒飲むんだ···)

 芽衣は、秀隆が手にしたビールを見て、身体の中が熱くなるのを微かに感じた。

(どうして、こんな風になったの?)

「芽衣、デザートどうだ?」

 いつの間にかスイーツが置いてあるコーナーに来ていて、ティラミスを入れた。

(食べるの明日かな?)

 傍から見たら、自分とこの悪魔のような男の関係は、仲のいい親子にしか見えないだろう。

 買った物を袋に詰め、車へと運んで、家へ帰ってる時も、秀隆はしきりに芽衣の太腿を撫でたり、若葉を突いたりしていた。

 無論、芽衣はリクライニングシートを倒したまま、秀隆の思うがままにいじられ、蜜口からとろけるような蜜を溢れ出す。

「夜は、もっと楽しませてくれ」

「うん···」

(嫌だけど、叩かれたり、無視をされるよりはまだいい···。けど、そろそろ···)


「どうした? 脱いでくれないのか?」

 秀隆は、家に帰ると芽衣に裸になれと命じる。

「人が···きたら···」

「そしたら、俺が出るから。いいだろ? ここは、玄関からは見えないんだし」

 芽衣は、渋々服を脱ぎ、それを脱衣場のの洗濯機へと入れた。

「可愛いよ、芽衣。さ、これをつけて」

(わからない。裸にエプロンがわからない)

 裸の上に薄いエプロンをつけ、秀隆と一緒に夕飯を作り、今度はそれを脱いで、夕飯を食べる。

「美味いな、芽衣の作った味噌汁は···」

(学校で習ってるし)

 それでも、褒められるのは嬉しくもあり、

「じゃ、生姜焼きは?」

 と催促したりする。

 少し焦げた生姜焼き。焼いてる時に、秀隆が芽衣の胸を触り続けたから、焦げた。

「これも美味いさ」

 と秀隆は生姜焼きにかぶりつきながら、芽衣の身体をジロジロと見る。

「痛いのは治ったのか?」

「うん···。治ったけど···」

 初めてこの悪魔に純血を奪われてから、1ヶ月位だ痛みが治まらなかった。それでも、秀隆は芽衣を抱き、しゃぶらせた。

「今夜は、俺の部屋で寝ろ」

「うん···」

 最近、なんかおかしい。時々、嫌な事をされてるのに、あそこがムズムズしたり、ドキドキして熱くなったりする。

「どうかしたか?」

「ううん。お風呂入れてくるね。ご馳走さま」

 裸のまま、食べ終えた食器を台所の流しにつけ、芽衣は風呂場へと向かった。

 お湯を溜め、再びリビングへと戻ると、秀隆の姿はなく食器は流しにつけられ、それを洗う。

(どうして女に産まれてきたの? こんなことをされる為に産まれてきたの?)

 食器を洗い終え、風呂場から湯が溜まった合図が鳴った。

「お父さーん、お風呂いいからー」

 芽衣は、そう叫ぶと慌てて風呂場へと向かい、秀隆が入りやすいように、パジャマを出したり、浴室を温めたりした。


「おい、ジッとしろって···」

「うん。わかるけど···そこ···何度も···」

 秀隆は、芽衣が身体をくねらすのが楽しいのか、執拗にその部分だけを洗った。

「感じてるんだな。石鹸とは違うもんな、ここ」

 シャワーでついた泡を流される時もまた、水圧を強くしてその部分を攻める秀隆。

「やめ···っん!」

 フラつきそうになり、秀隆に身体を預けるも···

「芽衣? しゃぶってくれよ」

 芽衣の目の前に、秀隆のソレが主張してきた。

「いま?」

 見上げる芽衣に秀隆は頷き、芽衣の口元にあてがう。

 んぷっ···んちゅっ···

 芽衣は、立膝を付きそそり立った秀隆をゆっくりと咬えこんで、口を動かしていく。

「あぁ、たまらない」

 恍惚とした越えを上げた秀隆は、快楽を求め腰を動かしていく。

(こんなののどこがいいの? 汚いだけじゃん)

「先を舐めろ」

 と言われれば、舌先で鈴口を舐め、指でしごきながら、筋をペロペロと舐めたり···

「上手くなってきたな、芽衣」

 秀隆は、嬉しそうに言ったが、芽衣は苦しいだけだった。

「芽衣、そろそろ出そうだ」

 秀隆の動きが段々と強くなり、芽衣は苦しくなった。

(早くやめてー。苦しい)

 そう思った瞬間、小さなうめき声と一緒に口の中にドロっとした精液が流れ、口の端から溢れ始めて糸を垂らす。

「お前のその姿、淫乱だ···」

 ニヤリと笑った秀隆は、口の中の精液を飲み込んた芽衣を見て笑って言った。

(これ、苦すぎるー)

 浴槽の中では、秀隆は膝に芽衣を乗せ、濡れた肌に舌を這わせたり、唇を押し付けたり、背後からせわしなく乳房をいじり出す。

(のぼせそう。いつものことだけど···)

 
 風呂が終わると、秀隆はパジャマに着替え、芽衣はいつものようにバスタオル1枚のまま抱き上げられ、2階の秀隆の寝室へ運ばれ、ベッドに寝かされる。

「好きだよ」

 秀隆の少しチクチクとした髭が、乳房に程よい刺激を与えるのか?芽衣は、いつもより声を出し、秀隆を喜ばせた。

「ふぁっ···あっ···」

 うつ伏せでお尻を突き出した格好の芽衣に、激しく腰を打ち続ける秀隆。

「どうだ、芽衣。気持ちいんだろ?」

 いつもとは違う口調の秀隆に、若干恐怖を感じながらも、芽衣の身体は熱く、蜜を溢れ出させた。

「んあっ! あっ! あっ!」

(痛くはないけど···なんなの、この···)

「いっ、いいっ! あっ! あっ!」

 小柄な芽衣は、声を荒げ腰を揺らす。

「いいぞ、芽衣。もっとだ。もっと啼け···」

 ガンガン腰を打ち、鏡に映る自身の姿にさらに秀隆も熱くなり、

「芽衣。アァッ···アァッ」

 覆いかぶさり、中に出していく。

「つか···れた···」

 二度も三度も秀隆にいやらしい事をされ、芽衣の身体を重く沈んでいった。


『赤ちゃんはね、自分で親を選んで産まれてくるんです。虐待する親の所に産まれてくるのは、赤ちゃんが虐待を止めようとして産まれてくるんですよ···』

 先生のばか···

 嘘つき···

 それが、ほんとなら···

 わたし···

 わたし···


『本日、午前7時頃川崎区川平に住む藤原秀隆さん45歳が、室内で血まみれで倒れているのを通報を聞きつけた警官が見つけ···』

「ふ~ん、なんか朝からこの近所パトカーやたら走ってたのはそれだったのか···」

「物騒ねぇ。ほら、さっさと食べて塾行きなさいよ」

「は~い」
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