僕と妻の間に

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僕と妻の間に(夫編)

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妻編に続く夫編です。
夫婦間の見えない隠し事を書いてみました。
結構あるかもです。

――――

「風間さん。いえ、風間課長。お久しぶりです」
「君こそ。朝日玲子さん。まさか、会えるとは。あの時以来だね」

僕は、風間雄介。三十九才。IT企業の開発部の課長を務めている。
僕の課に、中途入社の女性が配属された。顔を見て、一瞬驚いたが、顔に出ない様にした。

 背中の途中まで伸びる艶のある黒い髪の毛。はっきりとした大きな目。すっと通った鼻筋。それを際立たせるような顔の輪郭。胸は大きい。巨乳という程ではないが、しっかりとボリューム感が有る。身長は、百六十二センチ。女性としては、小さい方ではない。


 話は三年前に遡る。
 三年前に友人との飲み会で知り合った。いわゆる合コンだ。僕は既婚だからと断ったが、数合わせという事で参加する事になった。
 妻には、会社の同僚と飲み会といってある。………嘘ではない。

 その合コンでは、まさに数合わせという事で、人の話に相槌を打ち、酒を飲み、腹を満たした。席替えとかいう事をしての何も変わらずだ。

 時間が過ぎ、お開きになろうとした時、
「あの、………」
「えっ」
「もしよかったら、この後」

結構美人という部類の女性が僕に話しかけて来た。
誰かを誘う為かと思ったが、彼女曰く、僕だけと言っていた。

まあ、悪い気もしない。相手が美人なら特に。と言う訳で、二次会をお付き合いした。
私を誘った女性は、朝日玲子というらしい。らしいというのは、まだ、この時点で、名前を憶えていなかったからだ。

 近くのカウンタバーに入った。誘ってくれたのは嬉しいが、相手の名前を知らないのでは、話にならない。

彼女は、ヴーヴクリコのシャンパンをグラスで注文。僕はジャックダニエルのダブルをロックで注文した。もちろんチェイサー付き。

「あの、お名前は」
「朝日玲子といいます。風間雄介さんですよね」
「あっ、はい。どうして僕の名前を」
「同僚の方が、お話の中に風間さんの事を言っていましたので、それで覚えました」
「そうですか。ちなみにどんな話が」
「ふふっ、気になります」
「……ええ」

そこに注文した飲み物が来た。

彼女は、グラスに少し口を付けると
「褒めていましたよ。良い上司だって」
「………。ほんとですか」
僕もグラスに口を付ける。

「ええ、最後まで抜かりなく仕事をする人だと仰っていました。それでどんな方なのかなと興味を持って」
「ふーん。まあ、中途半端が嫌いなだけで………」

いつの間にか、二人のグラスが空いていた。時間も問題ないと思った僕は、
「もう一杯飲みますか」
「はい」
素敵な笑顔で答えてくれた。

カウンタバーに入って一時間半。もうそろそろかなと思っていると
朝日さんが、トロッとした目で僕を見ている。
ふと彼女の顔を見て、段々視線が下がっていくと、ブラウスを大きく反らせる胸が、少しだけ目に入った。

「ふふっ、風間さん。出ましょうか」

外に出るとまだ人通りが多い。駅の方に向かおうとすると急に手を握って来た。
何も言わずに彼女を見ると
「ふふっ、いいですよ」
「………」

残念ながら彼女の魅力に負けた。

部屋に入ると口付けをしながらベッドに横になった。酔いの性で自制心が切れていた。
彼女のブラウスのボタンを外すと、その大きな胸を覆うブラを上に押し上げた。

「ま、待って」
自分で背中に手を回し、ブラのホックを外すと、ブラを外した。垂れる事も無い大きな胸が目の前にあった。

乳首を口の中で回して、片方の手で大きな胸を優しく揉みながら乳首をいじる。
「あ、あう、ああ」

胸を揉んでいた片方の手を下に降ろし、パンティの上からあそこを触った。だいぶ湿っていた。

 パンティの中に手を入れて一番感じる所を撫で上げると喘ぎ声が大きくなった。
酔っていた性もあるが、急ぐように、パンティを降ろすとあそこに口付けをした。
「あ、あーっ」

彼が、思い切り私の一番感じる所を舐めあげてくれる。たまらない。声が止まらないのが自分でも分かった。
「うっ、うーっ。だめ。だめー」

彼女の腿が僕の顔を絞めつけて来た。あそこの奥から熱いものが出て来る。
いったみたいだな。じゃあ僕も

「朝日さん、いいですね」
「はい」

足を持ち上げて広げると、あそこにゆっくりと沈めた。
「うーっ」

彼が入れて来た。これ、たまらない。あーっ、激しく突いてくる。凄い、凄い。いいーっ。
「あう、あっ、あぅ。くーっ、だめー」
「僕も我慢できない」
「来てー」

あそこの奥で私の熱いものと彼の熱いものがお互いに吐き出され激しくぶつかり合っている。たまらなかった。

「朝日さん、後ろ向いてください」

彼女が後ろを向いてくれた。大きな綺麗なお尻が有った。あそこは、いま吐き出したものが、こぼれ出ている。ちょっといやらしい。

指を入れて、擦り上げた。
「うん、うん。だめ、入れて」

今度は最初から思い切り入れた。
「ぐーっ………。あっ、あっ」

激しく突かれている。たまらない。奥の奥まで届く様に激しく突いて来ている。
「朝日さん。だめ。我慢できない」
「もうもう少し、もっと」

お尻を再度大きく持ち上げられると密着感が強くなった。さっきより激しい。
「うーっ、いくー」
「ぼくも………」

また、奥の奥で激しくぶつかり合った。

「はあ、はあ。朝日さん。凄い」
「風間さんも」
彼の頬にキスをしてあげた。

二人でシャワーを浴びると、もう一度後ろからされた。これも思い切り感じた。

「じゃあ、風間さん。これきりっという事で」
「はい」



あれから三年が経った。そして、その朝日玲子が、また僕の隣に座っていた。
会社の会議室で、個人面談をしている。

「まさか、うちの会社に転職するとはね」
「はい、転職の紹介を受けた時、何となく聞き覚えのある会社名だなと思いましたが、まさか風間さん、いえ風間課長の会社だとは思いませんでした。ふふっ、これも何かの縁ですね」
「そうだね」
彼女の微笑みが何を意味しているのか。分からなかった。


今日は、客先で行った週次打合せの帰りだ。あいにく雨が降っている。
タクシーを捕まえようと思ったが、道路で待っていても通り過ぎるタクシーは、皆、乗車中のマークを付けている。
「仕方ない。歩くぞ」
「「「はい」」」

梅雨の時期、打合せはWEBにして欲しいが、今日は、客先事情で対面打合せとなった。

駅までの十分間で、足元と肩が、随分濡れてしまった。他のメンバ、朝日、金子、田島も同様だ。朝日と田島は、女性だが故に、ブラウスの肩が濡れて、そのまま、キャミソールとブラの紐や胸元辺りまで、透けている。

「三人共結構濡れてしまったな。どこかの喫茶店で、打合せのラップアップ兼ねて、休んで行こう」
「「「はい」」」

助かったわ。このまま電車に乗ったら、不味いと思っていたから。風間課長が一緒で良かった。あっ、私は、朝日玲子。風間課長の下で二年程仕事をしている。

今日も客先打合せに同行していたんだけど、雨で洋服が濡れて、ちょっと大きめの胸が思い切り目立つところだったわ。

私と田島さんは、喫茶店に着くとすぐにレストルームへ直行。田島さんは、私より社歴が長い。私より年齢が上だが、未婚だ。

「濡れちゃったわね」
「はい、まさか、こんなに振るなんて思っていなかったから。田島先輩、何とかなります」
「私は、大丈夫そう。個室に入ってブラウス脱いで拭きましょうか」
「はい、そうします」

「おっ、戻って来た」

じっと朝日と田島の胸の辺りを見た。もちろん透けていないかという意味で。
まだ、少し透けているが、電車に乗る頃には、大分乾いているだろう。

僕達は、三十分ほど、打合せのラップアップを行った後、帰社した。
それから、二時間、自分の仕事を終え、課内に誰も残って居ないことを確認すると席を立った。ちょうど午後七時。

いつもの、喫茶店に行く。
お目当ての相手は、雑誌を読んでいる。女性の前に立つと、顔上げた。お互いの目線が有ったところで頷くと、女性は立ち上がった。


「ふふっ、雄介。私が、雨でブラウスが透けて見えていた時、ガン見してたでしょ」
「いやそんな事無いけど」
「うそ、鼻の下、伸び切っていたわよ」
「えーっ、」
「うそ。こうやって生、見れるんだからね」

おしゃべりをしていたら、彼が、私の唇を塞いできた。
始め、下唇に軽くキスをした後、舌で私の歯を触って来る。口を開けると、彼の舌が入って来た。私の舌を舐め回している。私も彼の舌に絡ます。

やがて、耳たぶや首筋にキスをしてくると、胸まで降りた。唇が私の乳首を含み、弄ぶようにしながら、片方の手で、乳首を揉んでくる。そのままされていると
「うっ、うっ」
彼が、嘗め回す毎に、声が出てしまう。

彼の手が、私のあそこに滑り込んできた。始め我慢していたが
「あん、あっ、あん」

やっぱり気持ちいい。夫に同じことされるより、何故か、気持ちいい。
段々、彼の舌が、私の一番感じる所を口の中で嘗め回している。これは効く。たまらない。
「あっ、あっ。あーっ」

あそこの奥から、熱いものが出て来るのが分かった。
「雄介、来て」

彼が、私の足をM字にして大きく開く。ちょっと恥ずかしい。
「うっ」
入って来た。気持ちいい。
「うん、うん」

激しく突いて来ている。
「もっと、もっと」

彼の背中に手を回して、思い切り要求した。
「我慢できない」
「来て」
彼の先端が、子宮にぶつかって思い切り熱いものを吐き出してくるのが、分かった。

「玲子。後ろ」
「うん」

お尻を持ち上げられ、足を開かせられて、思い切り突いて来た。たまらなかった。
お尻にパン、パン来るのがいい。
「お願い。もっと強く」
更に激しく突いて来た。
「ぐーっ」

もう顔をベッドに突っ込んで、お尻が勝手に動き回っている。
「いくーっ」
「俺も………」

私の熱いものと彼の熱いものが、私のあそこの奥で吐き出し、ぶつかり合っている様だった。

彼が、横になっている。
「玲子、家でもするのか」

私の胸を揉みながら話す彼に
「仕方ないわ。でも要求されたらね。でもなるべくしない。彼には、付けて貰うし」
「俺は良いのか」
「ふふっ、雄介と会う時は、あれを飲んで来ているから、大丈夫。生がいい」

私の手が、彼のあそこを掴むと思い切り、元気だった。
「もう一回する?」
「うん」


 私、朝日玲子と雄介が出会ったのは、実は、この会社に入る、五年前、雄介は、まだ、三十四才。私は、二十八才。
 友達の飲み会に誘われて、行った時、知り合った。その時は、………だったけど、それから三年経って、転職した会社に雄介が居た。私の上司として。

 彼も驚いていたけど、そんな素振りも見せず、ちょっとした飲み会の時、近況を話した。

 自分の夫の愚痴を聞いて貰っている内に、雄介と結婚していたらなと思う様になった。それから、自然と今の関係になった。

 雄介も私も、家族持ち社会的な立場もある。だから、馬鹿な事は言わないし、しない。今の関係が続けばいい。

 雄介とは、この後、焼き鳥屋とか、体に匂いの付くお店で三十分位過ごして、証拠隠滅。そして、また明日出勤する。


「ただいま、帰ったよ」
「お帰りなさい。あなた。今日も遅かったのね」
「ああ、客先で対面の打合せして、濡れネズミで会社に帰ったら、資料作成。その後、部長代理に連れていかれて。部長代理だったら、焼き鳥屋なんて行かないで、もっといいところにして欲しいよ」
「まあ、仕方ないじゃない。部長さんだって色々あるんでしょ」
「まあな」

ワイシャツを、洗濯籠に入れれば、それで終わりだ。今日の件は。

夜、妻が求めて来た。バレない様に淡白だったが、抱いた。最後までいかせたので、いいだろう。と思い、直ぐに寝てしまった。

 何か、おかしい。いつもしつこい位に求めて来るのに、二週間に一度位、淡白な時が有る。でも、今日も仕事忙しかったようだし。仕方ないかな。
 夫の唇に口付けすると、眠りについた。

 僕と朝日玲子との関係は、それから一年半続いた。

「雄介。これが最後の夜」
「どうしたの」
「夫が、海外赴任になるの。勝手に行ってと思ったけど、さすがに言えない」
「何処に」
「インドネシアに二年」
「インドネシアか。欧米じゃないんだ」
「そうなの。だからいや。何か断るいい方法、無いかな」
「………彼の子供作って、身重だからいけないとか、異国で乳児を育てるのは無理とかいったら」
「あっ、それ良い考え。でも時間無いな。一ヶ月後だもの」
「それは、残念」
「なにそれ。私と別れたいの」
「いや、そんな事はない。でも事情だし」

「ねえ、今日は思い切り抱いて。なんでも好きな事していいから。」
「なんでも……? わっ、分かった」

この時の玲子は凄かった。生気を搾り取られるのではないかという位要求して来た。

それから、一か月後、玲子は会社に退職届を出して、夫に付いてインドネシアに行ったらしい。
………玲子とは三年半になる。ちょうどいい潮時だった。
当面。家族の事を大切にしよう。


それから、半年後、胸が痛くなった。心房細動という病気だ。
そして、ぼくのアレは、機能不全に陥った。

はあ、………。



―――――

今回は、夫編を短編で書いてみました。
形を変えても、無い様で、結構ありそうな話です。ほとんど妻が知ることは無いでしょうね。

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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