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第5話 海辺の遊び(4)
しおりを挟む一人で一階まで行くと、とても静かだった。フロントにも誰もいない。
玄関を出て、温泉に向かう。弱い風が吹いて気持ちいい。
酔ったかな。調子に乗ってワイン三杯も飲んでしまった。夫と一緒以外には飲まない量だな。
このまま、温泉に入って、寝よう。
女湯のドアに触れようとした時、少し、足がもつれた。飲み過ぎたかな。
「むぐっ。………ううっ」
えっ、嘘。目隠しをされている。体に力が入らない。
えっ、えっ、浴衣は、下着は着けているけど。どこなの。畳の上見たいだけ。
「ふふ、いい体だ。たまらない。じっくり楽しませてもらおう」
下着の上から体を触って来る。気持ち悪い。
「うぐっ、うぐっ」
えっ、声が出ない。あっ、ブラが外された。えーっ。パンティも。
助けて。あなた。
「ふふっ、素晴らしい胸だ」
うっ、胸を遊ばれている。乳首を弄ばれている。う、うん。うん。なんで感じるの。止めて。止めてよー。
「乳首が固くなってきた。感じているのか。もっとしてあげよう」
胸を口と手で弄んだ後、手が私の大事な所に降りて来た。お願い。止めて。なんでこんなことされるの。涙が出てきた。
「なんだ。濡れているじゃないか。好きなんだな。しかし綺麗だ。顔も綺麗だとここもこんなに綺麗なのか」
一番感じる所を舐め回している。
止めて、あーっ、だめ。感じちゃダメ。
くーっ。だめー。腿が濡れて来るのが分かった。
「ふふっ、いったのか。好きなんだな。体が本能的に感じているんだ。では」
えっ、えーっ、それは。うーっ。きつい。夫のものより太い。
激しく前後されると、内襞が擦られて、たまらなかった。
あーっ、だめ、だめ。これ以上感じては。くーっ。
「ふふっ、子宮が、私のものとぶつかっているじゃないか。体で感じているな」
くーっ、凄い、凄い。だめー。
「おーっ、締め付けて来た。ぐっ。出る」
止めてー。
自分の子宮に思い切り男の熱いものが掛けられた。
ごめんなさい。あなた。涙が止まらない。
また激しく突いてくる。凄い、初めての感覚。何なのよー。うーっ。だめー。
「ふふ、またいったのか。良い体だ。さて今度は」
動かない体をうつぶせにされると。お尻を持ち上げられた。お尻を舐め回されている。
止めてー。
いきなり付いて来た。
ぐーっ。きつい。きつい。
凄まじい。突き方。夫とは全然違う。凄い。だめ。体が感じてしまっている。
くーっ。
「おお、あそこの奥からまた熱いものが出て来た。奥さん、何回いくのかね。素晴らしい体だ。もっと楽しませてもらうよ」
激しく突かれている。くーっ。
「ぐっ、だめだ。でる」
ごめんなさい。あなたー。
思い切り奥の奥まで入れられている。くーっ、やだー、感じてしまう。
「そろそろ、戻ってくるころだ。最後にするか」
また、仰向けにされた。上半身を起こされた。顎を……。
えっ、うぐっ、やめ……。
「仕方ないか。しびれていては」
口の中で太いあれが激しく動いている。
「ぐーっ、いくー」
うーっ、口の中に男のあれが、思い切り吐き出された。
「うがっ、うがっ」
「悪いな。飲み込んでくれ」
顔を立てられて、喉を真直ぐにさせられた。胃の中に入っていく。涙も出なかった。
「楽しかったよ。奥さん。またどこかでな」
もう一度何かを鼻と口に当てられた。意識が消えた。
「里美、里美」
「里美さん、里美さん」
意識が戻って来た。
ぼやーっとしている。夫がいる。洋子さん、洋一さん。
「意識が戻ったようです。済みません。ご迷惑かけて」
「いえ、でも驚きました。里美さんが、脱衣所で倒れているのを見つけた時には。でも、宿の人にすぐ連絡して、部屋に運んでもらったんです」
「そうですか。本当にすみませんでした」
「いえ、里美さんも気が付いたようですし、私たちは、部屋に戻ります」
「はい、ありがとうございました」
夫と誰かが話している。ドアが閉まる音がした。
「里美。大丈夫か」
意識がはっきりして来た。
「あなた。……ここは」
「僕達の部屋だよ」
声が元に戻っている。体が動く。
涙が出て来た。
「うわーん」
「どうしたんだ」
夫の膝元にしがみついた。
「あなた、あなた」
「里美。落着きなさい」
「………」
「洋子さんが、里美と飲んでいて、寝てしまったらしく、気が付くと部屋にいないので、
こっちの部屋に訪ねて来たけどいないから、外の温泉に行ったのかと思い、自分も入ろうとして。
行ったら、脱衣所で里美が倒れている所を発見して、直ぐに宿の人に連絡したらしい。そしてここに運ばれた」
えっ、そんな。
直ぐに自分の姿を見ると浴衣をしっかりと来ている。あそこは、
「あなたが、ごめんなさい。トイレ」
「えっ」
直ぐにトイレに入ってパンティを脱いだ。自分で指を入れるのは、いやだったが、
えっ、綺麗。どうして。あそこの周りも綺麗だった。
ただ、胃の中が気持ち悪い。口の奥にも気持ち悪いものが残っている。
やはり、でもどうして。全く分からない。
手を洗い、良くうがいして、夫の所に戻った。
「里美、大丈夫か」
「うわーん、ごめんなさい。ごめんなさい」
「どうしたんだ」
「ごめんなさい。ごめんなさい」
今度は、畳の上に座っている夫にしがみついた。
意味が分からない。釣りから帰ってきたら、里美が脱衣所で倒れていたと聞いて、焦ったが、部屋で休んでいる姿に安心したら、今度は泣き始めた。
仕方なく、泣き止むのを待った。
「ぐすん。あなた。ごめんなさい」
「どうしたんだ。謝ってばかりでは、分からない」
どうしよう。何も証拠がない。体にも。本当のことを言っても夫は、理解できない。
「飲み過ぎてしまって。洋子さんと話が楽しくてワイン三杯も飲んで、その勢いで温泉に入ろうとしたら、脱衣所でふらっと来て」
「はあー。もう、僕と一緒の時以外にそんなに飲むからだよ。もう駄目だよ。飲んで甘えていいのは、僕だけだよ。里美」
「うん、うん、分かった。でも、ごめんなさい」
何故、妻がこんなに謝るのか、この時点では、理解できなかった。
「あなた、お風呂入りたい。でも外の温泉はいや。一緒に入って」
「もう、甘えっこだな。里美は」
「うん」
その後、夫と内風呂に入った。シャワーを浴びながら思い切り抱いてもらった。シャワーの暖かさと夫の抱擁で体が忘れて行く。最後に我儘で、後ろからもして貰った。やっぱり夫がいい。
良かった。
おかしい。何か、違和感がある。入れても何か違う。気のせいだろうか。
翌日、本当は午前中遊ぶ予定だったが、里美の事もあり、僕達は、早めの帰路に着いた。
―――――
あらら、里美さん、可哀そう。
しかし、何者。
でも、何か、おかしいですね。
これからの展開をお楽しみに。
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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