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最6話 戻らない日常
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少し、短いです。
―――――
夕方、吉岡さんと会った。妻の昨日の様子を話すと
「うーん。間違いないですね。でも昨日の状況では、浮気と言っても適当に逃げられてしまいます。しっかりとした証拠を掴まないと」
「どうすれば」
一時間半ほど、浮気の証拠を探す方法を詰めた。
帰宅後、
「優香、今度の土曜日から、毎週土曜日の午後、ゴルフの練習をする」
「えっ、ゴルフ。和樹が」
「うん、上から、そろそろ付き合いゴルフの立場も出てくる。取敢えず、クラブは貸すから練習場に来いと言われてね」
「練習場って」
「うん。多摩川の方にある」
「分かった」
土曜。
僕は出かける振りをして、家が見えるぎりぎりの位置から、様子見ていたが、妻は買い物に出かけただけだった。僕も適当な時間に家に帰った。
次の週、妻は、僕が家を出て、十五分後、家を出た。随分と綺麗に着飾っていた。そっと後を付ける。
妻が入って行ったのは、渋谷にある、有名なシティホテルだ。
入り口近くで待つこと二時間。妻が男と出て来た。男の腕に絡みつくようにべったり体を男に傾けて嬉しそうに歩いてくる。しっかりとスマホで撮影する。
「今日は、ここまでにしましょう。これだけでは、まだ逃げられてしまいます」
「分かりました」
妻の不貞の実態を掴みながら、それが確定したものでなければ、裁判で勝てない。そう言われて、今回は、見逃した。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「疲れたよ」
玄関に来た妻を抱こうとすると、すり抜けられた。えっ、ありえない。
「夕飯の支度していますから。お風呂は沸いていますよ」
まだ、午後四時だ。何故風呂が沸いている。あの男との情事を消す為か。
「そうか、先に入るね」
「はーい」
洗面所に行くと風呂に入ったはずの妻の下着が無かった。
取敢えずシャワーを浴びてリビングに戻ると、妻が、ビールを用意していた。
「お帰りなさい」
「うん」
妻がビールを注いでくれた。
どういう事だろう。
「ゴルフの練習っていつまで続くの」
「ああ、そのことだけど、中止になった」
「えっ。どうして」
凄い驚きようだ。
「いや、僕にセンスが無くて。課長から、向いていない。諦めろ。と言われた」
とてもショックな顔をしている。
「そ、そうなんだ」
「どうした。僕が土曜日、優香と一緒に居れる時間が、元に戻ったんだよ」
「そ、そうだね。うん、とても嬉しいよ」
僕に抱き着いて来た。
なんで、せっかく、また与野君と会える時間が出来たと思ったのに。
与野君に連絡しないと。がっかりするだろうな。
妻は、その夜は求めてこなかった。
「優香、行って来る。今日も少し遅くなる」
「分かりました。無理をしないでね」
いつもの様に、彼に抱かれ口付けをされた。お尻も触って来ている。でも、もう何も感じない。彼の方が、いいから。
今日、和田さんから連絡が有った。証拠を掴んだから見てくれと。
今日は、少しお洒落して行こうか。和田君は、ちょっと好みだし。少し、見せる様にして。
ふふふっ。私、人の不幸に乗じる悪い女かな。
「吉岡さん。これを見て下さい」
土曜日に撮影した動画を見せた。
「これは。信じたくないですが、優香とこの男には、肉体関係があると考えてよろしいでしょうね」
「……」
吉岡さんが、スマホを前かがみで見ている。胸の谷間がはっきり見えて、淡いピンクのブラの上の方が、丸見えだ。気持ちがぐっと来てしまう。
「証拠が取れたので、土曜日のゴルフ練習は、中止だと言った時、ものすごくがっかりした顔をしていました」
「どうするんですか。この後。訴えるとか、しますか。勝てると思いますが」
僕は首を横に振って
「いえ、このままにしておきます。妻もこの男と会う時間を持てなければ、自然と消滅すると思いたい。彼女に仕事事情では、僕が家にいる限り、今までの様な事は出来ないでしょうから」
「もし、優香がそれでも、この男と会ったら」
「その時は、その時です」
ちょっと呆れられたかなと思ったが、話し終わった後、ジーっと顔を見られた。スマホを見ている姿勢と同じにして。
つい、視点が胸元へ泳いでしまった。
彼が、私の胸元を見ている。食事でも誘ってみよう。
「和田さん。ご都合宜しければ、食事でもいかがですか」
「いや、今日は。妻に多少遅くなると言っているだけですので」
断られてしまった。残念な顔をして和田君を見ると
「・・あの明日、十六時位から会えませんか」
「では、この続きは明日にしましょうか」
「はい」
僕は、家に戻り、遅い夕食を取った。一人でだ。前なら優香は待っていてくれる。随分変わってしまった。
夜、僕が求めた。応じてくれたが、淡白なもので、あそこの一番感じる所を触っている時だけは、声が出たが、入れて突いても、少し反応した位だった。
―――――
優香さん。不味いのでは。
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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夕方、吉岡さんと会った。妻の昨日の様子を話すと
「うーん。間違いないですね。でも昨日の状況では、浮気と言っても適当に逃げられてしまいます。しっかりとした証拠を掴まないと」
「どうすれば」
一時間半ほど、浮気の証拠を探す方法を詰めた。
帰宅後、
「優香、今度の土曜日から、毎週土曜日の午後、ゴルフの練習をする」
「えっ、ゴルフ。和樹が」
「うん、上から、そろそろ付き合いゴルフの立場も出てくる。取敢えず、クラブは貸すから練習場に来いと言われてね」
「練習場って」
「うん。多摩川の方にある」
「分かった」
土曜。
僕は出かける振りをして、家が見えるぎりぎりの位置から、様子見ていたが、妻は買い物に出かけただけだった。僕も適当な時間に家に帰った。
次の週、妻は、僕が家を出て、十五分後、家を出た。随分と綺麗に着飾っていた。そっと後を付ける。
妻が入って行ったのは、渋谷にある、有名なシティホテルだ。
入り口近くで待つこと二時間。妻が男と出て来た。男の腕に絡みつくようにべったり体を男に傾けて嬉しそうに歩いてくる。しっかりとスマホで撮影する。
「今日は、ここまでにしましょう。これだけでは、まだ逃げられてしまいます」
「分かりました」
妻の不貞の実態を掴みながら、それが確定したものでなければ、裁判で勝てない。そう言われて、今回は、見逃した。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「疲れたよ」
玄関に来た妻を抱こうとすると、すり抜けられた。えっ、ありえない。
「夕飯の支度していますから。お風呂は沸いていますよ」
まだ、午後四時だ。何故風呂が沸いている。あの男との情事を消す為か。
「そうか、先に入るね」
「はーい」
洗面所に行くと風呂に入ったはずの妻の下着が無かった。
取敢えずシャワーを浴びてリビングに戻ると、妻が、ビールを用意していた。
「お帰りなさい」
「うん」
妻がビールを注いでくれた。
どういう事だろう。
「ゴルフの練習っていつまで続くの」
「ああ、そのことだけど、中止になった」
「えっ。どうして」
凄い驚きようだ。
「いや、僕にセンスが無くて。課長から、向いていない。諦めろ。と言われた」
とてもショックな顔をしている。
「そ、そうなんだ」
「どうした。僕が土曜日、優香と一緒に居れる時間が、元に戻ったんだよ」
「そ、そうだね。うん、とても嬉しいよ」
僕に抱き着いて来た。
なんで、せっかく、また与野君と会える時間が出来たと思ったのに。
与野君に連絡しないと。がっかりするだろうな。
妻は、その夜は求めてこなかった。
「優香、行って来る。今日も少し遅くなる」
「分かりました。無理をしないでね」
いつもの様に、彼に抱かれ口付けをされた。お尻も触って来ている。でも、もう何も感じない。彼の方が、いいから。
今日、和田さんから連絡が有った。証拠を掴んだから見てくれと。
今日は、少しお洒落して行こうか。和田君は、ちょっと好みだし。少し、見せる様にして。
ふふふっ。私、人の不幸に乗じる悪い女かな。
「吉岡さん。これを見て下さい」
土曜日に撮影した動画を見せた。
「これは。信じたくないですが、優香とこの男には、肉体関係があると考えてよろしいでしょうね」
「……」
吉岡さんが、スマホを前かがみで見ている。胸の谷間がはっきり見えて、淡いピンクのブラの上の方が、丸見えだ。気持ちがぐっと来てしまう。
「証拠が取れたので、土曜日のゴルフ練習は、中止だと言った時、ものすごくがっかりした顔をしていました」
「どうするんですか。この後。訴えるとか、しますか。勝てると思いますが」
僕は首を横に振って
「いえ、このままにしておきます。妻もこの男と会う時間を持てなければ、自然と消滅すると思いたい。彼女に仕事事情では、僕が家にいる限り、今までの様な事は出来ないでしょうから」
「もし、優香がそれでも、この男と会ったら」
「その時は、その時です」
ちょっと呆れられたかなと思ったが、話し終わった後、ジーっと顔を見られた。スマホを見ている姿勢と同じにして。
つい、視点が胸元へ泳いでしまった。
彼が、私の胸元を見ている。食事でも誘ってみよう。
「和田さん。ご都合宜しければ、食事でもいかがですか」
「いや、今日は。妻に多少遅くなると言っているだけですので」
断られてしまった。残念な顔をして和田君を見ると
「・・あの明日、十六時位から会えませんか」
「では、この続きは明日にしましょうか」
「はい」
僕は、家に戻り、遅い夕食を取った。一人でだ。前なら優香は待っていてくれる。随分変わってしまった。
夜、僕が求めた。応じてくれたが、淡白なもので、あそこの一番感じる所を触っている時だけは、声が出たが、入れて突いても、少し反応した位だった。
―――――
優香さん。不味いのでは。
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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