妻の秘密

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第1話 プロローグ

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プロローグにしては、ちょっと長めになってしまいました。

――――

§ この物語が始まる四年前の事 §

「なあ、香澄。結婚するんだって」
「えっ、誰から聞いたの」
「そっちの営業とこっちの営業同士の懇親会の時、話に出た」

おかしいな。営業に私の事情が流れるはずないのに。

「素敵な人に会えたの」
「ふ~ん。いつから付き合っているの」
「一年前」
「えーっ、俺と二股掛けていたの」
「二股なんてかけていないよ。洋二は、結婚相手じゃないし、自分だってする気ないでしょ」
「まあ、そうだけど」

「じゃあ、今日でお別れね」
「そうか」

私の唇を塞ごうとした洋二の顔をどけてシャワールームに入った。シャワーを浴びて汗を流していると洋二が入って来た。いつもの事だ。

いきなり壁に向かされて、お尻を引っ張られる。遠慮なく入れて来た。
「最後だからいいだろう」
激しく突き上げて来る。感じてしまう。

「ほんと、これが、もうさい……。うっ、うーっ」

思い切り感じる。洋二のあれが、思い切り奥の奥で私のそれとぶつかり合っている。
「だめ。だめ。いーっ」

お尻が勝手に動いている。
「俺も我慢できない」

洋二のあれが、私のあそこの奥に思い切り吐き出されている。気持ちいい。

洋二とは、必ず安全な日にしている。洋二が付けるのを嫌がっているからだ。私も感じ方が違うから付けない方がいい。


「じゃあ、洋二さようなら」
「ああ」

私は、二度と会う事がないはずの男と最後の別れをした。さっぱりしたものだった。



§ 結婚して三年後 §

私は、同僚と昼食を終えた後、本屋に寄ろうとして同僚と別れた。

会社が入っているビルとは、通りの反対側にあるビルの二階に本屋がある。
そこで、欲しい本を探していると後ろから声を掛けられた。

「香澄」

えっ、頭の中で忘れていた声の主が甦った。まさかと思いながら後ろを振り向くと
スーツをきっちりと着こなした、かつての恋人が立っていた。

「洋二」

・・・・・・。

「どうしたの。こんなところで。会社この辺じゃないでしょ」
「ああ、転職したんだ」
「転職?」
「香澄の会社。営業としてさ」
「……」

「少し話せないか」

断っても無理だろう。それに会社の人間が、近くいるかもしれない。

「今はだめ。もう昼食時間が終わる。夕方三十分位なら」
「分かった」
「会社の人がいない所がいい」
「じゃあ、東京駅の反対側の昔の喫茶店でどうだ。あそこなら」
「分かったわ。五時十五分くらいならいける」
「分かった」


「久しぶりだな。香澄」
「洋二、名前呼びは止めて。今は河西香澄」

「……久しぶりですね。河西さん。もう三年かな」

言い直した洋二に
「どうしたの。話なんて。もう別れたはずよ」
「ああ、今更昔の関係に戻ろうとは思っていない。俺も結婚した」
「……」

「声を掛けたのは、懐かしかっただけだから」
「そう、じゃあもういい。私帰る」

こんなところを万一会社の人に見られたら面倒。早く分かれないと。

「そう言うなよ。三年ぶりだろ。もう少し居てくれても」
「……」

「河西さんは、いつもながら魅力的だな。俺の女房とは大違いだ」
「好きで結婚したんでしょ」
「いや、お見合い。親がうるさくて」
「へーっ。結婚して何年?」
「二年。河西さんと別れてから、つまらなくなってな。つい結婚してしまったよ。でもあっちはさっぱりで、している都度に香澄を思い出してしまう」

「何を言っているの。私には、関係ない。それに河西」

「河西さんは、今の旦那で満足しているの」
「当たり前でしょ。そんな事どうでもいい。そんな話なら私は帰るわ。さようなら」

そのまま席を立った。後ろで洋二が何か言っていたが、聞こえなかった。


洋二とまた会ったのは、それから三か月後だった。

「河西さん。今度の営業への新製品の説明会。宜しく頼む。まあ、慣れているだろうけど」
「分かりました」

新製品を社内営業に説明するのは、私の部署の仕事だ。会社に入って四年目の私は、ホワイトペーパーの草稿を作成し、部内で意見交換後、業者への印刷手配や社内営業への説明を行うのが私の役目だ。
社外発表は、社内説明で問題ない事を確認後となる。それは私の役目ではない。


ホテルの会議室を借りての営業説明のリストに洋二の名前があったが、この時は気にしなかった。営業だから当たり前の話だ。

壇上で新製品の説明の後、質問時間が有るが、全部は吸収出来ないの、この後の各製品の分科会で対応することになる。
私の製品の分科会には、洋二も参加していた。

一時間程の分科会の後は、当然ながらマーケティングと営業の懇親を兼ねて席が設けられる。

夫は、毎年行われるこの行事の時は、遅く帰っても、仕事だと理解しているので、いつも出席している。

やがて、懇親会もお開きになった時、来るだろうなと思っていた奴が、声を掛けて来た。

「河西さん」
「はい」
「この後、いかがですか」

時計を見るとまだ、八時だ。酔いも有った。昔の恋人という間柄も有った。一度体を許しているという心の緩みも有った。すべて自分への言い訳を頭の中で作りながら、
「いいですよ」

結果は、決まっている。自分でもほんの少しだけ期待が有ったのかもしれない。

「あっ、あーっ」
「香澄。感じやすくなった?」
「こんな時言わないで」

洋二が、一番感じやすい所を口の中に入れて舌で舐め回している。たまらない。
「あっ、あっ、うーっ」

洋二の頭を内腿で締め付けると、またあそこの奥から熱いものが出て来たのが分かった。
今日何度目だろう。背徳感が高揚感につながっている。

「洋二、来て」

彼が、何も言わず体を起こすと私の足を自分の肩にかけて思い切りあそこを開かせた。
十分に湿っているあそこに、最初ゆっくりと、そして段々激しく突いて来た。
「もっと、もっと」

更に激しく突き上げて来る。
「くーっ、いくーっ」
「我慢できない」
「大丈夫。思い切り出して」

「あーっ」

あそこの奥で洋二のものと私の子宮が思い切りぶつかって、熱いものを吐き出し合っている。たまらない。体の芯から痺れる様な快感が走った。
「あーっ」

あそこが、痙攣している。彼は、まだ出し終わっていない様だ。中でひくひくしている。

「香澄。うしろ」
「えっ、まだするの」
「当たり前だよ」

私は、顔をベッドにおいてお尻を彼に向けた。
最初、お尻を優しく撫でている。キスをしている。
えっ、いや、そこは。
「そこは、ちがう」
指を入れられた。
「うーっ。やっ、やめ……」

言い終わらないうちに、あそこにも入れて来た。なにこれ。両方の穴から抜き差しされている。
抜き差しされると頭が変になりそうだった。
「だめ、だめ、だめ。いく。いくー」

彼のあれが、あそこの中で私の子宮と思い切りぶつかっている。たまらない。
「あっ、あっ、あーっ」

お尻が勝手に動いている。
自分のあそこお奥からまた熱いものが出て来た。
「香澄。ごめん。出る」
「来て」

凄い突き上げと共に熱いものが吐き出された。これ、これよ。これがほしいかった。

彼が、抜いてからも私のお尻は勝手に動いていた。

ベッドに横になりながら、彼が私の乳首を遊んでいる。
「香澄。また会えないか」
「だめに決まっているでしょ。今回だけよ」
「でも」

私の唇を塞いできた。


―――――

香澄さん。結構浮気性かな? まさかね。

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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