16 / 63
第2章:ナナライパーティ
第15話 水晶の間
しおりを挟む
朝陽とナナライパーティがダンジョンに潜った五日目。もうすぐダンジョン最奥というところで、ナナライが地下に続く隠し通路を見つけた。
興奮気味に地下に下りた彼らの目の前に広がったのは、水晶で造られた神秘的な空間だった。薄暗い洞窟の地下だとは思えないほど明るいのは、水晶そのものが淡い光を放っているからのようだ。
床の中心に魔法陣が掘られており、蝋燭や枯れた月桂樹の葉で囲まれている。そして空間の奥壁には、不思議な文字や記号が彫り込まれた扉があった。
オウンとピヴルが力いっぱい引いても扉は開かない。押してもビクともしなかった。
「おい。これってもしかして……魔術系の仕掛け……だよな?」
オウンの問いかけに、ナナライは虚ろな目で頷いた。
「諦めよう」
「いやっ、諦めるの早すぎだろ!! もうちっと頑張ってくれよ!! 絶対この扉の奥にはすんげえ宝があるんだからよぉ!!」
「無理に決まってるでしょお!? 私は術式どころかヘブル文字もルーン文字も読めないんだよ!!」
帰ろうとするナナライの足にしがみつき、行かないでくれ、頑張って解いてくれ、と泣きつくメンバー三人。彼女たちの攻防はだんだんとエスカレートしていき、挙句の果ては取っ組み合いのケンカにまで発展していた。
そんな彼らを放置したまま、朝陽はじっと魔法陣を観察した。
(この魔法陣……この前読んだ魔術書にあったぞ)
朝陽は脳内に保存した魔術書のページをぱらぱらとめくる。
(確か、最後の方のページにあったような気がする。……あった!)
そのページに描かれた魔法陣は床のそれと酷似していた。周りを囲んでいる蝋燭と月桂樹の位置もほぼ同じ。
魔術書には魔法陣を展開する手順が記載されているはずなのだが、文字が読めないので詳しくは分からない。だが、ちょっとした挿絵が載っているのでおおまかなことは分かった。
床を転げまわっている仲間に、朝陽は声をかける。
「あの、ナナライさん。蝋燭に火の魔法を打ってくれませんか?」
「へっ? アサヒ、解けるの!?」
「分かりません。でも、宝箱から出た魔術書に同じような魔法陣が載ってたんですよね。分からないなりにやってみても?」
ナナライパーティはコクコク頷き、魔法陣の周りに集まった。
朝陽の指示に従って、ナナライは魔法陣に魔法をかけていく。火魔法で蝋燭に火を点けたあとは、月桂樹に水魔法と回復魔法をかけ、枯れ葉に命を吹き込んだ。
「よし、月桂樹が緑になりましたね。あとは魔法陣の中央から扉に向けて風を送れば良いっぽいような図解が載っています。ナナライさん、お願いします」
「何これ、楽しい~! これで扉が開いたら私かっこよすぎない!? 魔術師みたいじゃない!」
はしゃいでなかなか風魔法を打たないナナライに、痺れを切らせたオウンが一喝する。
「さっさとやれやぁ! こっちはその先が見たくてウズウズしてんだよ!!」
「あっ! えへへ、ごめんごめん!」
ナナライは咳払いのあと姿勢を正し、扉に杖を向けた。
「ウァン・ブルジーネ」
魔法陣の中心から風が起こる。蝋燭の火が揺れ、月桂樹の葉がこすれ合う音がした。
緑の香りを乗せた風は扉を撫で――
「……」
「……」
何も起こらなかった。
蝋燭の火が消え、月桂樹の葉が枯れた。
気まずい沈黙が流れる。ナナライも朝陽も顔が真っ赤だ。
「……ねえ、アサヒ」
「は、はい……」
「何も起こらなかったよ……?」
「す、すみませぇん……」
ナナライは頬を膨らませ、ぷるぷる震えた。
「やり直し!! もう一回考え直して!!」
「えっ!? まだやるんですか!?」
「途中までは上手くいってた気がするもん! どこかが違っただけだもん! アサヒならなんかいけそうな気がする!!」
ピヴル、マルシャ、オウンもナナライと同じ意見のようだ。
「ここまで来たら成功するまで帰んねえぞ!!」
「うんうん! 見てるのも楽しかった! もっと見たい!」
「今日はここでメシ食おうぜ! アサヒは忙しいから、俺がメシ作るわ!」
一方ナナライは、気乗りしないまま鞄から魔術書を取り出した。
「私も手伝う。役に立つかは分からないけど」
一人で心細かった朝陽は、ナナライが手を貸してくれると聞き安堵のため息を吐く。
「助かります。これからどうしようかと思ってました」
膝を突き合わせ、ああでもない、こうでもない、と意見を出し合う朝陽とナナライ。魔術文字が読めないため推測でしか話ができないが、少しずつ試すことが固まってきた。
まず朝陽が注目したのは魔法陣そのものだ。
「こうしてじっくり魔術書と照らし合わせると、書物と水晶に彫られているものが、ちょっとずつ違うんですよね」
まず、水晶に彫られた魔法陣は、円が完全に閉じられていない。他にも複数の誤字があった。
「僕、魔術文字の書く練習をしたからちょっと分かるんですが、この文字には三つ、よく似た文字があるんです。始めは気付かなかったですが、こうして見ると、こことここの文字が間違っています」
朝陽が指示した文字と魔術書を見比べても、ナナライには違いがさっぱり分からない。
「同じように見えるよぉ……」
「本当にちょっとの違いですからね。この誤字を直して魔法陣の円を閉じれば、もしかしたら上手くいくかもしれません」
そこでナナライが手を挙げる。
「アサヒ! 私も思ったことがあるの。さっきは私が杖で魔法を使ったでしょ? でもこの魔術書を見ると、火とか水とかの形が玉の形で描かれてる。これはたぶん、魔法スクロールを使って出した魔法だ。回復魔法以外の魔法は、魔法スクロールを使ってみようよ」
「いいですね! じゃあ、それで試してみましょう!」
円を書き足すために、ナナライはオウンから剣を、朝陽はマルシャから矢を借り、水晶の床を彫ろうとした。しかし床には引っかき傷一つつかない。オウンやピヴルが試してみてもダメだった。
力ステータスが足りないのかもしれないという結論に行きつき、さすがの皆も諦めムードだ。
「私たちには早かったかあ……」
気落ちしたナナライは、魔法陣に背を向け焚火の前に座った。マルシャがジョッキに並々と酒を注いでやると、ナナライは一気に飲み干した。
興奮気味に地下に下りた彼らの目の前に広がったのは、水晶で造られた神秘的な空間だった。薄暗い洞窟の地下だとは思えないほど明るいのは、水晶そのものが淡い光を放っているからのようだ。
床の中心に魔法陣が掘られており、蝋燭や枯れた月桂樹の葉で囲まれている。そして空間の奥壁には、不思議な文字や記号が彫り込まれた扉があった。
オウンとピヴルが力いっぱい引いても扉は開かない。押してもビクともしなかった。
「おい。これってもしかして……魔術系の仕掛け……だよな?」
オウンの問いかけに、ナナライは虚ろな目で頷いた。
「諦めよう」
「いやっ、諦めるの早すぎだろ!! もうちっと頑張ってくれよ!! 絶対この扉の奥にはすんげえ宝があるんだからよぉ!!」
「無理に決まってるでしょお!? 私は術式どころかヘブル文字もルーン文字も読めないんだよ!!」
帰ろうとするナナライの足にしがみつき、行かないでくれ、頑張って解いてくれ、と泣きつくメンバー三人。彼女たちの攻防はだんだんとエスカレートしていき、挙句の果ては取っ組み合いのケンカにまで発展していた。
そんな彼らを放置したまま、朝陽はじっと魔法陣を観察した。
(この魔法陣……この前読んだ魔術書にあったぞ)
朝陽は脳内に保存した魔術書のページをぱらぱらとめくる。
(確か、最後の方のページにあったような気がする。……あった!)
そのページに描かれた魔法陣は床のそれと酷似していた。周りを囲んでいる蝋燭と月桂樹の位置もほぼ同じ。
魔術書には魔法陣を展開する手順が記載されているはずなのだが、文字が読めないので詳しくは分からない。だが、ちょっとした挿絵が載っているのでおおまかなことは分かった。
床を転げまわっている仲間に、朝陽は声をかける。
「あの、ナナライさん。蝋燭に火の魔法を打ってくれませんか?」
「へっ? アサヒ、解けるの!?」
「分かりません。でも、宝箱から出た魔術書に同じような魔法陣が載ってたんですよね。分からないなりにやってみても?」
ナナライパーティはコクコク頷き、魔法陣の周りに集まった。
朝陽の指示に従って、ナナライは魔法陣に魔法をかけていく。火魔法で蝋燭に火を点けたあとは、月桂樹に水魔法と回復魔法をかけ、枯れ葉に命を吹き込んだ。
「よし、月桂樹が緑になりましたね。あとは魔法陣の中央から扉に向けて風を送れば良いっぽいような図解が載っています。ナナライさん、お願いします」
「何これ、楽しい~! これで扉が開いたら私かっこよすぎない!? 魔術師みたいじゃない!」
はしゃいでなかなか風魔法を打たないナナライに、痺れを切らせたオウンが一喝する。
「さっさとやれやぁ! こっちはその先が見たくてウズウズしてんだよ!!」
「あっ! えへへ、ごめんごめん!」
ナナライは咳払いのあと姿勢を正し、扉に杖を向けた。
「ウァン・ブルジーネ」
魔法陣の中心から風が起こる。蝋燭の火が揺れ、月桂樹の葉がこすれ合う音がした。
緑の香りを乗せた風は扉を撫で――
「……」
「……」
何も起こらなかった。
蝋燭の火が消え、月桂樹の葉が枯れた。
気まずい沈黙が流れる。ナナライも朝陽も顔が真っ赤だ。
「……ねえ、アサヒ」
「は、はい……」
「何も起こらなかったよ……?」
「す、すみませぇん……」
ナナライは頬を膨らませ、ぷるぷる震えた。
「やり直し!! もう一回考え直して!!」
「えっ!? まだやるんですか!?」
「途中までは上手くいってた気がするもん! どこかが違っただけだもん! アサヒならなんかいけそうな気がする!!」
ピヴル、マルシャ、オウンもナナライと同じ意見のようだ。
「ここまで来たら成功するまで帰んねえぞ!!」
「うんうん! 見てるのも楽しかった! もっと見たい!」
「今日はここでメシ食おうぜ! アサヒは忙しいから、俺がメシ作るわ!」
一方ナナライは、気乗りしないまま鞄から魔術書を取り出した。
「私も手伝う。役に立つかは分からないけど」
一人で心細かった朝陽は、ナナライが手を貸してくれると聞き安堵のため息を吐く。
「助かります。これからどうしようかと思ってました」
膝を突き合わせ、ああでもない、こうでもない、と意見を出し合う朝陽とナナライ。魔術文字が読めないため推測でしか話ができないが、少しずつ試すことが固まってきた。
まず朝陽が注目したのは魔法陣そのものだ。
「こうしてじっくり魔術書と照らし合わせると、書物と水晶に彫られているものが、ちょっとずつ違うんですよね」
まず、水晶に彫られた魔法陣は、円が完全に閉じられていない。他にも複数の誤字があった。
「僕、魔術文字の書く練習をしたからちょっと分かるんですが、この文字には三つ、よく似た文字があるんです。始めは気付かなかったですが、こうして見ると、こことここの文字が間違っています」
朝陽が指示した文字と魔術書を見比べても、ナナライには違いがさっぱり分からない。
「同じように見えるよぉ……」
「本当にちょっとの違いですからね。この誤字を直して魔法陣の円を閉じれば、もしかしたら上手くいくかもしれません」
そこでナナライが手を挙げる。
「アサヒ! 私も思ったことがあるの。さっきは私が杖で魔法を使ったでしょ? でもこの魔術書を見ると、火とか水とかの形が玉の形で描かれてる。これはたぶん、魔法スクロールを使って出した魔法だ。回復魔法以外の魔法は、魔法スクロールを使ってみようよ」
「いいですね! じゃあ、それで試してみましょう!」
円を書き足すために、ナナライはオウンから剣を、朝陽はマルシャから矢を借り、水晶の床を彫ろうとした。しかし床には引っかき傷一つつかない。オウンやピヴルが試してみてもダメだった。
力ステータスが足りないのかもしれないという結論に行きつき、さすがの皆も諦めムードだ。
「私たちには早かったかあ……」
気落ちしたナナライは、魔法陣に背を向け焚火の前に座った。マルシャがジョッキに並々と酒を注いでやると、ナナライは一気に飲み干した。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
スキル「プロアクションマジリプレイ」が凄すぎて異世界で最強無敵なのにニートやってます。
昆布海胆
ファンタジー
神様が異世界ツクールってゲームで作った世界に行った達也はチートスキル「プロアクションマジリプレイ」を得た。
ありえないとんでもスキルのおかげでニート生活を満喫する。
2017.05.21 完結しました。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
アダルトショップごと異世界転移 〜現地人が大人のおもちゃを拾い、間違った使い方をしています〜
フーツラ
ファンタジー
閉店間際のアダルトショップに僕はいた。レジカウンターには見慣れない若い女の子。少々恥ずかしいが、仕方がない。観念してカウンターにオナホを置いた時、突然店内に衝撃が走った。
そして気が付くと、青空の広がる草原にいた。近くにはポツンとアダルトショップがある。
「アダルトショップと一緒に異世界転移してしまったのか……!?」
異世界に散らばったアダルトグッズは現地人によって「神の品」として間違った扱いをされていた!
アダルトショップの常連、森宮と美少女店員三田が「神の品」を巡る混沌に巻き込まれていく!!
異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!
アノマロカリス
ファンタジー
天空 光(てんくう ひかる)は16歳の時に事故に遭いそうな小学生の女の子を救って生涯に幕を閉じた。
死んでから神様の元に行くと、弟が管理する世界に転生しないかと持ち掛けられた。
漫画やゲーム好きで、現実世界でも魔法が使えないかと勉強をして行ったら…偏った知識が天才的になっていたという少年だった。
そして光は異世界を管理する神の弟にあって特典であるギフトを授けられた。
「彼に見合った能力なら、この能力が相応しいだろう。」
そう思って与えられた能力を確認する為にステータスを表示すると、その表示された数値を見て光は吹き出した。
この世界ではこのステータスが普通なのか…んな訳ねぇよな?
そう思って転移先に降り立った場所は…災害級や天災級が徘徊する危険な大森林だった。
光の目の前に突然ベヒーモスが現れ、光はファイアボールを放ったが…
そのファイアボールが桁違いの威力で、ベヒーモスを消滅させてから大森林を塵に変えた。
「異世界の神様は俺に魔王討伐を依頼していたが、このままだと俺が魔王扱いされかねない!」
それから光は力を抑えて行動する事になる。
光のジョブは勇者という訳では無い。
だからどんなジョブを入手するかまだ予定はないのだが…このままだと魔王とか破壊神に成りかねない。
果たして光は転移先の異世界で生活をしていけるのだろうか?
3月17日〜20日の4日連続でHOTランキング1位になりました。
皆さん、応援ありがとうございました.°(ಗдಗ。)°.
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる