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決戦編:ダフ
約束
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ベッドに腰かけたダフに、モニカがオレンジジュースを渡す。
「まず、今まで黙っててごめんね。わたしたちがアウスとモリアだってこと」
「いや。そんなこと、言えるわけないだろう。気にするな」
「あと、人殺しをしたことがあることも黙っててごめんね」
隣に座ったアーサーがしょんぼりと謝るので、ダフは大きく首を横に振った。
「それだって、言いふらすようなことじゃない」
「あと、ヴィクスが迷惑かけてごめんね」
「……」
ダフはフッと口元を緩め、オレンジジュースを揺らす。
「……不思議だったんだ。殿下はなぜか、アーサーとモニカの話を聞くのが好きだった。学院の話をよく俺たちに尋ねていたんだ。今思うと俺たちは、アーサーとモニカの話を聞くために誘導されていたんだな」
「えー! みんな、僕たちのどんな話してたのぉ!?」
「いろいろだぞ。シリルは、モニカに片想いをしていることがバレて殺されそうになったらしい」
「「ええ!?」」
「あ、これは殿下に内緒だぞ。告げ口したのがバレたらシリルの首が飛ぶからな」
「「う、うん」」
「あとは、ライラが、アーサーが女子に人気だったと話したときはひどく機嫌が悪くなったとか」
「「……」」
アーサーは少し考えこみ、ちらっと妹に目をやりすぐに背けた。
「……ヴィクスって、ちょっとモニカに似てるかも……?」
「ちょっ、どこがよぉ!!」
「ああ、そういえば殿下はモニカと似ているところが多いな。怒ったら氷魔法が炸裂するところとか」
それを聞いたアーサーは足をバタつかせてケラケラ笑う。
「あはは! やっぱりモニカとそっくりだぁー!」
「怒って頬を膨らませた顔も、どことなくモニカに似ているなあ」
「嬉しいのか嬉しくないのか分からないわ!」
「毒を飲みたがるところは、アーサーにそっくりだ」
「ええ!? ヴィクス、毒が好きなのぉー!?」
どんな毒が好きかな、僕のお気に入りの毒はねえと先走って話すアーサーに、ダフはガハハと笑った。
「いや、殿下には毒を口になんてさせていない。毒見をしている俺に、妬ましそうにグチグチと文句をおっしゃるだけだ」
「アーサーには良いところいっぱいあるのに、よりにもよってどうしてそんなところが似ちゃったのかしら……」
モニカがげんなりとそう呟いたのを聞き、ダフとアーサーが楽し気に笑った。
「あっ、そうだ、ダフ。ヴィクス、ちゃんとごはん食べてる?」
「それがだなあ……ほとんど食べてくれないんだ。果物の欠片をみっつしか」
「果物の欠片……」
「みっつ……」
アーサーとモニカは目を見合わせ、ぽぽぽと頬を赤らめる。
「ヴィクス、わたしたちの言ったことちゃんと守ってるんだね!」
「うわあ、どうしよう……うれしいよぉ~!」
「ど、どういうことだ?」
「実はね――」
双子はピュトア泉で出会った少年のことを話した。職務を放ったらかして何週間も城を空けるなんて、どれほど双子に会いたかったんだとダフはゲラゲラと笑う。
「いやあ……殿下にとってアーサーとモニカがどれほど大切なのか、よく分かった。殿下が苦しみながらも必死で生きているのは、全て君たちのためなんだな」
「……あの、ダフ」
「どうした、アーサー」
「……ひどいことをさせられた君に、こんなことを言ったら気分を悪くさせるかもしれないけど……」
「?」
「……ヴィクス、本当は良い子なんだ……」
ビクビクしながらそんなことを言うアーサーに、ダフは首を傾げた。
「そんなこと、分かっているぞ?」
「え……」
「殿下はとても良い子だぞ」
「……」
ぽろりと、モニカの目から涙が落ちたので、ダフが慌ててハンカチを彼女の顔に押し付けた。
「どわ! どうしたモニカ!」
「ご……ごめんなさい。そう言ってもらえたの、はじめてで……」
「はは……。だろうなあ。殿下は徹底して悪役を演じているから」
「……」
黙り込む双子に、ダフは続ける。
「殿下は……はやく全てを終わらせて、死にたいと思っている」
「ヴィクス……」
「いや……死ぬべきだと思ってるのかもしれない」
(前の僕と同じだ)
つくづくヴィクスは、自分の良くないところばかり似ているな、とアーサーは苦笑いした。
「なあ、アーサー、モニカ」
「なあに?」
「殿下は死にたくて仕方がないんだ。もしかしたら殿下にとって、死ぬことこそ幸せなのかもしれない。だが俺は……殿下に死んでほしくないんだ」
「ダフ……」
「これは俺のワガママだ。だが、それでも、全てが終わったときにも殿下には生きていてほしい。そして普通の少年らしい人生の楽しみを、教えてやりたいんだ」
思わずといったように、アーサーがダフを抱きしめた。ダフの耳元で、アーサーがえぐえぐ言っているのが聞こえる。きっと泣いているのだろう。
「ダフ……っ。ありがとう……。ヴィクスは僕たちの大切な弟なんだ。ほとんど話したことがなかったけどね、それでも大事な弟なんだ……! ダメなことをたくさんしたヴィクスを……そんなに大切に想ってくれて……ありがとう……!!」
「……クルドさんがよく言っていたな。『出来の悪いヤツほど、目が離せなくて可愛く思えてくるんだ』って。俺にとっての殿下はそれに近いのかもな!!」
ハハッと笑い、ダフがアーサーの頭を撫でた。そして隣でグスグス泣いているモニカも抱きしめ、二人をあやすように背中をポンポンと叩く。
「殿下のことは、俺に任せろ! 必ず守ると約束する! だからアーサーとモニカも殿下を守ってくれ! 頼む!」
「当り前でしょ! だってヴィクスは、わたしたちの弟なんだもの」
「ヴィクスが〝死にたい〟って言ったって、死なせてやんないよ。だって死ななくて良かったって思える日がいつか来るから」
「それは心強いな!」
「わたしたちも心強いわ。ダフ、あなたがヴィクスの近衛兵になってくれてよかった」
「これからもたくさん辛いことがあると思うけど……ごめん、ダフ。耐えてくれる?」
「もちろんだ!! アーサーとモニカも踏ん張れよ!!」
「「うん!!」」
結局その日ダフは、アーサーとモニカと共に過ごした。途中でユーリも加わり、子どもたちの部屋に楽し気な笑い声が響き渡った。
翌朝、ダフが宿に戻ると、ヴィクスは口をあんぐり開けていた。どうやらもう戻ってこないと思っていたようだ。
「昨晩はあまり楽しくなかったのかな?」
「いいえ、とても楽しかったですよ!」
「そう。それなのにどうして戻って来たんだい?」
「殿下が俺の帰りを待っていたからです!」
「待っていなかったんだけどね」
「いいえ、待っていましたよ」
「はあ……」
「あ、そうだ殿下」
ダフはポケットから、小袋に入った小さく刻まれた干し肉を取り出した。
「アーサーとモニカからの命令です」
「命令?」
「今日から果物〝四欠片〟に加えて、この干し肉の欠片も〝四欠片〟食べるようにと」
ヴィクスはげっそりとした顔で、その小袋を摘まみ上げる。
「お兄さまとお姉さまの命令とあれば、逆らえないじゃないか……」
「はい! 頑張ってくださいね!」
「それにしても……どうして四欠片なんだい。今まで三欠片だったのに」
「シチュリアからの分、アーサーからの分、モニカからの分……これで三欠片ですね?」
「……お二人は、そんなことまでお話しされたのか」
「はい! そしてもう一欠片はもちろん――」
「君からの分、なんて言わないでくれよ」
「――俺からの分です!!」
「はあ……」
「まず、今まで黙っててごめんね。わたしたちがアウスとモリアだってこと」
「いや。そんなこと、言えるわけないだろう。気にするな」
「あと、人殺しをしたことがあることも黙っててごめんね」
隣に座ったアーサーがしょんぼりと謝るので、ダフは大きく首を横に振った。
「それだって、言いふらすようなことじゃない」
「あと、ヴィクスが迷惑かけてごめんね」
「……」
ダフはフッと口元を緩め、オレンジジュースを揺らす。
「……不思議だったんだ。殿下はなぜか、アーサーとモニカの話を聞くのが好きだった。学院の話をよく俺たちに尋ねていたんだ。今思うと俺たちは、アーサーとモニカの話を聞くために誘導されていたんだな」
「えー! みんな、僕たちのどんな話してたのぉ!?」
「いろいろだぞ。シリルは、モニカに片想いをしていることがバレて殺されそうになったらしい」
「「ええ!?」」
「あ、これは殿下に内緒だぞ。告げ口したのがバレたらシリルの首が飛ぶからな」
「「う、うん」」
「あとは、ライラが、アーサーが女子に人気だったと話したときはひどく機嫌が悪くなったとか」
「「……」」
アーサーは少し考えこみ、ちらっと妹に目をやりすぐに背けた。
「……ヴィクスって、ちょっとモニカに似てるかも……?」
「ちょっ、どこがよぉ!!」
「ああ、そういえば殿下はモニカと似ているところが多いな。怒ったら氷魔法が炸裂するところとか」
それを聞いたアーサーは足をバタつかせてケラケラ笑う。
「あはは! やっぱりモニカとそっくりだぁー!」
「怒って頬を膨らませた顔も、どことなくモニカに似ているなあ」
「嬉しいのか嬉しくないのか分からないわ!」
「毒を飲みたがるところは、アーサーにそっくりだ」
「ええ!? ヴィクス、毒が好きなのぉー!?」
どんな毒が好きかな、僕のお気に入りの毒はねえと先走って話すアーサーに、ダフはガハハと笑った。
「いや、殿下には毒を口になんてさせていない。毒見をしている俺に、妬ましそうにグチグチと文句をおっしゃるだけだ」
「アーサーには良いところいっぱいあるのに、よりにもよってどうしてそんなところが似ちゃったのかしら……」
モニカがげんなりとそう呟いたのを聞き、ダフとアーサーが楽し気に笑った。
「あっ、そうだ、ダフ。ヴィクス、ちゃんとごはん食べてる?」
「それがだなあ……ほとんど食べてくれないんだ。果物の欠片をみっつしか」
「果物の欠片……」
「みっつ……」
アーサーとモニカは目を見合わせ、ぽぽぽと頬を赤らめる。
「ヴィクス、わたしたちの言ったことちゃんと守ってるんだね!」
「うわあ、どうしよう……うれしいよぉ~!」
「ど、どういうことだ?」
「実はね――」
双子はピュトア泉で出会った少年のことを話した。職務を放ったらかして何週間も城を空けるなんて、どれほど双子に会いたかったんだとダフはゲラゲラと笑う。
「いやあ……殿下にとってアーサーとモニカがどれほど大切なのか、よく分かった。殿下が苦しみながらも必死で生きているのは、全て君たちのためなんだな」
「……あの、ダフ」
「どうした、アーサー」
「……ひどいことをさせられた君に、こんなことを言ったら気分を悪くさせるかもしれないけど……」
「?」
「……ヴィクス、本当は良い子なんだ……」
ビクビクしながらそんなことを言うアーサーに、ダフは首を傾げた。
「そんなこと、分かっているぞ?」
「え……」
「殿下はとても良い子だぞ」
「……」
ぽろりと、モニカの目から涙が落ちたので、ダフが慌ててハンカチを彼女の顔に押し付けた。
「どわ! どうしたモニカ!」
「ご……ごめんなさい。そう言ってもらえたの、はじめてで……」
「はは……。だろうなあ。殿下は徹底して悪役を演じているから」
「……」
黙り込む双子に、ダフは続ける。
「殿下は……はやく全てを終わらせて、死にたいと思っている」
「ヴィクス……」
「いや……死ぬべきだと思ってるのかもしれない」
(前の僕と同じだ)
つくづくヴィクスは、自分の良くないところばかり似ているな、とアーサーは苦笑いした。
「なあ、アーサー、モニカ」
「なあに?」
「殿下は死にたくて仕方がないんだ。もしかしたら殿下にとって、死ぬことこそ幸せなのかもしれない。だが俺は……殿下に死んでほしくないんだ」
「ダフ……」
「これは俺のワガママだ。だが、それでも、全てが終わったときにも殿下には生きていてほしい。そして普通の少年らしい人生の楽しみを、教えてやりたいんだ」
思わずといったように、アーサーがダフを抱きしめた。ダフの耳元で、アーサーがえぐえぐ言っているのが聞こえる。きっと泣いているのだろう。
「ダフ……っ。ありがとう……。ヴィクスは僕たちの大切な弟なんだ。ほとんど話したことがなかったけどね、それでも大事な弟なんだ……! ダメなことをたくさんしたヴィクスを……そんなに大切に想ってくれて……ありがとう……!!」
「……クルドさんがよく言っていたな。『出来の悪いヤツほど、目が離せなくて可愛く思えてくるんだ』って。俺にとっての殿下はそれに近いのかもな!!」
ハハッと笑い、ダフがアーサーの頭を撫でた。そして隣でグスグス泣いているモニカも抱きしめ、二人をあやすように背中をポンポンと叩く。
「殿下のことは、俺に任せろ! 必ず守ると約束する! だからアーサーとモニカも殿下を守ってくれ! 頼む!」
「当り前でしょ! だってヴィクスは、わたしたちの弟なんだもの」
「ヴィクスが〝死にたい〟って言ったって、死なせてやんないよ。だって死ななくて良かったって思える日がいつか来るから」
「それは心強いな!」
「わたしたちも心強いわ。ダフ、あなたがヴィクスの近衛兵になってくれてよかった」
「これからもたくさん辛いことがあると思うけど……ごめん、ダフ。耐えてくれる?」
「もちろんだ!! アーサーとモニカも踏ん張れよ!!」
「「うん!!」」
結局その日ダフは、アーサーとモニカと共に過ごした。途中でユーリも加わり、子どもたちの部屋に楽し気な笑い声が響き渡った。
翌朝、ダフが宿に戻ると、ヴィクスは口をあんぐり開けていた。どうやらもう戻ってこないと思っていたようだ。
「昨晩はあまり楽しくなかったのかな?」
「いいえ、とても楽しかったですよ!」
「そう。それなのにどうして戻って来たんだい?」
「殿下が俺の帰りを待っていたからです!」
「待っていなかったんだけどね」
「いいえ、待っていましたよ」
「はあ……」
「あ、そうだ殿下」
ダフはポケットから、小袋に入った小さく刻まれた干し肉を取り出した。
「アーサーとモニカからの命令です」
「命令?」
「今日から果物〝四欠片〟に加えて、この干し肉の欠片も〝四欠片〟食べるようにと」
ヴィクスはげっそりとした顔で、その小袋を摘まみ上げる。
「お兄さまとお姉さまの命令とあれば、逆らえないじゃないか……」
「はい! 頑張ってくださいね!」
「それにしても……どうして四欠片なんだい。今まで三欠片だったのに」
「シチュリアからの分、アーサーからの分、モニカからの分……これで三欠片ですね?」
「……お二人は、そんなことまでお話しされたのか」
「はい! そしてもう一欠片はもちろん――」
「君からの分、なんて言わないでくれよ」
「――俺からの分です!!」
「はあ……」
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