549 / 718
魂魄編:ピュトア泉
四本の加護の糸
しおりを挟む
翌朝、帰り支度を済ませたアーサーとモニカは小屋を出た。彼らをシチュリアとフィックが見送ってくれる。
泉の入り口の前で、シチュリアがモニカに杖と脇差を返した。藍もアサギリも、モニカの傍でいられなくて寂しかったのか、彼女に抱きしめられると光と花びらを舞い散らせた。
「シチュリア、フィック、お世話になりました!」
「本当にありがとう!」
双子が二人にハグをしながらお礼を言った。
相変わらずスキンシップに慣れていないシチュリアは、双子に抱きしめられてカチコチになっている。
「え、ええ」
「また会いに来るね!」
「お待ちしております」
一方フィックは、微笑を浮かべてハグに応じた。
「フィック。面倒を見てくれたり、血を飲ませてくれたり、たくさん助けてくれてありがとうね」
「気にしないで」
「フィックとお話しするの楽しかったよ」
「僕もだよ、アーサー」
「フィックはまたピュトァ泉に来る?」
「しばらくは来ないと思うけど、いつかまた、来るよ」
「そっかあ。その時にまた会えるといいね!」
「そうだね」
アーサーは、フィックの細っこい体を両腕で感じた。
フィックももうすぐピュトァ泉を去ると言っていた。家に帰っても、フィックはちゃんと食事を摂ってくれるだろうか。一緒に遊ぶ友だちはいるのだろうかと、だんだんとフィックのことが心配になってくる。
どうしたものかと考えて、アーサーは良いことを思いついた。
「そうだフィック! 連絡先を教えてよ! お手紙とか、伝書インコとか飛ばしたいし、時々遊びに行きたい!」
「あ! それいいわね! わたしたちこれからまったり旅をする予定なの。フィックのおうちの近くに来たときは、顔を出したい!」
モニカもアーサーの案に大賛成だ。アイテムボックスから紙とペンを取り出してフィックに差し出す。
だが、フィックは小さく首を振った。
「ごめん。教えられないんだ。僕の親、そういうの厳しくて」
「そっかあ……」
「それに、僕の家は変わり者が多いからあまり紹介したくないんだ。恥ずかしくて」
「そんなの気にしなくていいのに」
しょんぼりしているアーサーとモニカの手を取り、フィックは寂し気に微笑んだ。
「大丈夫。また会える」
「うん……」
「じゃあせめて、君のインコが僕たちを見つけられるように、髪束を渡しておくよ」
アーサーはそう言って、ナイフで髪を少しだけ切り落とした。モニカも同じことをしてフィックに手渡す。
「僕たち実は冒険者なんだ。だからちょっとは強いんだよ。助けが必要になったときはいつでも呼んでね。そうじゃなくても、寂しくなったら呼んで。いつでも飛んでいくからね」
「ちゃんと毎日ごはん食べてね。食べたくないって思ったときは、わたしのことを思い出して、がんばって一口多く食べて」
「……うん。ありがとう」
フィックは大切そうに髪束を受け取り、瞳を滲ませて目尻を下げた。
「アーサー、モニカ」
「なあに?」
「もう一度だけ、ハグしてくれる?」
「もちろん!」
珍しいおねだりに、双子はパッと目を輝かせてフィックに飛びついた。細っこい体が折れてしまいそうなほど強く抱きしめて、髪がぐしゃぐしゃになるまで頭を撫でる。フィックは声を出して笑い、双子にぎゅーっと抱きついた。
彼らがじゃれ合っているところを傍で見ていたシチュリアも、目尻にそっと指を添えていた。
「シチュリア! フィック! またねー!!」
「ばいばーい!!」
双子が手を振りながら山を下りていく。シチュリアとフィックは、彼らが見えなくなるまで手を振り続けた。
◇◇◇
一文無しの家なき子に逆戻りしてしまったアーサーとモニカ。
二人に残されたのは、ナイフと杖と脇差のみっつだけ。
他のものは、なにもかも失った。
それでもモニカは、こうしてアーサーとまた隣り合って歩けたことが嬉しかった。
アーサーも同じ気持ちだった。
「ほんと、これからどうしよっかー!」
「どうしよう~!」
「まずはお金が必要だよねー」
「働けるところ探さないとね!」
「このあたりに町があるといいなー」
双子の声色は、途方に暮れているとはとても思えない明るさだった。
山を下りている途中で山うさぎを見つけたアーサーが、追いかけてはしゃぐこともあった。
モニカが気味の悪い虫を捕まえて「宝石みたい!」とポケットに放り込み、アーサーがドン引きすることもあった。
はしゃぎ疲れたモニカは、アーサーに背負ってもらう。
彼女は兄の首に腕を回し、嬉しそうに呟いた。
「お金がなくたって、家がなくたって、アーサーと一緒だったらこんなに楽しい」
「僕もだよ。モニカがいてくれたらなんにもいらない」
「わたしも」
ニコニコしながら二人は下山した。
山の入り口で、アーサーは振り返り山頂を仰ぐ。
「シチュリア。ごめんね。……ありがとう」
「……」
モニカも兄と同じところへ目を向けた。
あのような廃れた場所で、10年間もたった一人で暮らしてきたシチュリア。彼女のことを想うと、胸がキュッと締め付けられた。
「また、会いに行くからね。……それがシチュリアにとって嬉しい事なのかは分からないけど」
「喜んでくれるといいな。怒ってくれてもいいよ」
「そうね」
そしてアーサーはうーんと唸る。
「どうしたのアーサー?」
「うーん……。気のせいなのかなあ」
「何が?」
「僕、フィックとどこかで会ったことがある気がするんだ」
「そうなの?」
「うん。でも、分からないんだ。今までにもあの髪色と瞳の子たちはたくさんいたから」
「もしかしたら学院の子なんじゃない?」
「そうかもね」
「フィックとも、また会いたいね」
「うん。会いたい。フィックと過ごした毎日、楽しかった」
シチュリアとフィックとのお別れが寂しいのか、アーサーは冷たい風が吹く中じっと山頂を眺め続けた。
寒さに耐えきられず、モニカが半ば無理やり兄を歩かせる。
双子の目には見えない加護の糸が、たゆたう水のように揺れた。
アーサーとモニカを結ぶ糸は、強く彼らの命を繋いでいる。
双子とミアーナを繋いでいた糸は、今では杖と結ばれている。
アーサーだけは、ペンダントと繋がる若い糸を持っていた。
そして、新たに結ばれたシチュリアとの加護の糸。
ミアーナの糸に比べてか細い糸だが、今にも切れてしまいそうな繊細さはまさしく彼女らしい。
ーー双子は知る由もなかった。
彼らに結ばれたもう一本の糸が、ピュトア山の頂で出会った少年と繋がっていたことを。
泉の入り口の前で、シチュリアがモニカに杖と脇差を返した。藍もアサギリも、モニカの傍でいられなくて寂しかったのか、彼女に抱きしめられると光と花びらを舞い散らせた。
「シチュリア、フィック、お世話になりました!」
「本当にありがとう!」
双子が二人にハグをしながらお礼を言った。
相変わらずスキンシップに慣れていないシチュリアは、双子に抱きしめられてカチコチになっている。
「え、ええ」
「また会いに来るね!」
「お待ちしております」
一方フィックは、微笑を浮かべてハグに応じた。
「フィック。面倒を見てくれたり、血を飲ませてくれたり、たくさん助けてくれてありがとうね」
「気にしないで」
「フィックとお話しするの楽しかったよ」
「僕もだよ、アーサー」
「フィックはまたピュトァ泉に来る?」
「しばらくは来ないと思うけど、いつかまた、来るよ」
「そっかあ。その時にまた会えるといいね!」
「そうだね」
アーサーは、フィックの細っこい体を両腕で感じた。
フィックももうすぐピュトァ泉を去ると言っていた。家に帰っても、フィックはちゃんと食事を摂ってくれるだろうか。一緒に遊ぶ友だちはいるのだろうかと、だんだんとフィックのことが心配になってくる。
どうしたものかと考えて、アーサーは良いことを思いついた。
「そうだフィック! 連絡先を教えてよ! お手紙とか、伝書インコとか飛ばしたいし、時々遊びに行きたい!」
「あ! それいいわね! わたしたちこれからまったり旅をする予定なの。フィックのおうちの近くに来たときは、顔を出したい!」
モニカもアーサーの案に大賛成だ。アイテムボックスから紙とペンを取り出してフィックに差し出す。
だが、フィックは小さく首を振った。
「ごめん。教えられないんだ。僕の親、そういうの厳しくて」
「そっかあ……」
「それに、僕の家は変わり者が多いからあまり紹介したくないんだ。恥ずかしくて」
「そんなの気にしなくていいのに」
しょんぼりしているアーサーとモニカの手を取り、フィックは寂し気に微笑んだ。
「大丈夫。また会える」
「うん……」
「じゃあせめて、君のインコが僕たちを見つけられるように、髪束を渡しておくよ」
アーサーはそう言って、ナイフで髪を少しだけ切り落とした。モニカも同じことをしてフィックに手渡す。
「僕たち実は冒険者なんだ。だからちょっとは強いんだよ。助けが必要になったときはいつでも呼んでね。そうじゃなくても、寂しくなったら呼んで。いつでも飛んでいくからね」
「ちゃんと毎日ごはん食べてね。食べたくないって思ったときは、わたしのことを思い出して、がんばって一口多く食べて」
「……うん。ありがとう」
フィックは大切そうに髪束を受け取り、瞳を滲ませて目尻を下げた。
「アーサー、モニカ」
「なあに?」
「もう一度だけ、ハグしてくれる?」
「もちろん!」
珍しいおねだりに、双子はパッと目を輝かせてフィックに飛びついた。細っこい体が折れてしまいそうなほど強く抱きしめて、髪がぐしゃぐしゃになるまで頭を撫でる。フィックは声を出して笑い、双子にぎゅーっと抱きついた。
彼らがじゃれ合っているところを傍で見ていたシチュリアも、目尻にそっと指を添えていた。
「シチュリア! フィック! またねー!!」
「ばいばーい!!」
双子が手を振りながら山を下りていく。シチュリアとフィックは、彼らが見えなくなるまで手を振り続けた。
◇◇◇
一文無しの家なき子に逆戻りしてしまったアーサーとモニカ。
二人に残されたのは、ナイフと杖と脇差のみっつだけ。
他のものは、なにもかも失った。
それでもモニカは、こうしてアーサーとまた隣り合って歩けたことが嬉しかった。
アーサーも同じ気持ちだった。
「ほんと、これからどうしよっかー!」
「どうしよう~!」
「まずはお金が必要だよねー」
「働けるところ探さないとね!」
「このあたりに町があるといいなー」
双子の声色は、途方に暮れているとはとても思えない明るさだった。
山を下りている途中で山うさぎを見つけたアーサーが、追いかけてはしゃぐこともあった。
モニカが気味の悪い虫を捕まえて「宝石みたい!」とポケットに放り込み、アーサーがドン引きすることもあった。
はしゃぎ疲れたモニカは、アーサーに背負ってもらう。
彼女は兄の首に腕を回し、嬉しそうに呟いた。
「お金がなくたって、家がなくたって、アーサーと一緒だったらこんなに楽しい」
「僕もだよ。モニカがいてくれたらなんにもいらない」
「わたしも」
ニコニコしながら二人は下山した。
山の入り口で、アーサーは振り返り山頂を仰ぐ。
「シチュリア。ごめんね。……ありがとう」
「……」
モニカも兄と同じところへ目を向けた。
あのような廃れた場所で、10年間もたった一人で暮らしてきたシチュリア。彼女のことを想うと、胸がキュッと締め付けられた。
「また、会いに行くからね。……それがシチュリアにとって嬉しい事なのかは分からないけど」
「喜んでくれるといいな。怒ってくれてもいいよ」
「そうね」
そしてアーサーはうーんと唸る。
「どうしたのアーサー?」
「うーん……。気のせいなのかなあ」
「何が?」
「僕、フィックとどこかで会ったことがある気がするんだ」
「そうなの?」
「うん。でも、分からないんだ。今までにもあの髪色と瞳の子たちはたくさんいたから」
「もしかしたら学院の子なんじゃない?」
「そうかもね」
「フィックとも、また会いたいね」
「うん。会いたい。フィックと過ごした毎日、楽しかった」
シチュリアとフィックとのお別れが寂しいのか、アーサーは冷たい風が吹く中じっと山頂を眺め続けた。
寒さに耐えきられず、モニカが半ば無理やり兄を歩かせる。
双子の目には見えない加護の糸が、たゆたう水のように揺れた。
アーサーとモニカを結ぶ糸は、強く彼らの命を繋いでいる。
双子とミアーナを繋いでいた糸は、今では杖と結ばれている。
アーサーだけは、ペンダントと繋がる若い糸を持っていた。
そして、新たに結ばれたシチュリアとの加護の糸。
ミアーナの糸に比べてか細い糸だが、今にも切れてしまいそうな繊細さはまさしく彼女らしい。
ーー双子は知る由もなかった。
彼らに結ばれたもう一本の糸が、ピュトア山の頂で出会った少年と繋がっていたことを。
14
お気に入りに追加
4,342
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。