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合宿編:最終日
最終日王様ゲーム2
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「!」
モニカが何かをしようとしていることに気付いたカトリナは慌てて弓を引いた。4本の矢が疾風のごとくモニカめがけて飛んでくる。矢を放ってすぐ彼女と距離を詰めていたカトリナは、みぞおちを狙って拳をのめりこませようとした。
「?!」
一瞬のことにカトリナは目を見開いた。彼女の放った4本の矢は容易く見切られ真っ二つに切り落とされ、モニカに触れる前に手首を片手で掴まれた。モニカの手には曲線を描いた細長い異国の剣が握られており、まわりに薄ピンクの花びらが舞っている。
「こんな動体視力も握力もモニカにはないわ。…アサギリね」
「おう、よく分かったなあ」
俯いていたモニカが顔を上げてニヤァっと笑う。その表情はいつもの彼女とは程遠い品のないものだった。
「人格まで乗り移ってる…?」
「モニカは俺を呼んですぐ気を失ったからなぁ。お前のきっつい蹴りのせいでこいつの内臓痛んじまったじゃねえかよクソがぁぁっ!!」
「っ!」
アサギリモニカの怒りをはらんだ脇差がカトリナに襲い掛かる。速い動きに洗練された剣捌き、さらに戦ったことがない形の剣にカトリナの動揺が隠しきれていない。かろうじて避けているものの、カトリナの頬や肩に浅い傷が徐々に増えていく。激しい動きのせいで先ほど受けた毒のまわりが早い。カトリナは顔を歪めて距離を取ろうとした。
「逃がすかこらぁぁあっ!!」
「ちっ…。脚力もいつもと段違いね…。これは厄介だわァ」
間合いを取らせてくれないアサギリモニカにカトリナが舌打ちをした。逃げながら弓を放つも全て見切られてしまう。
(仕方ないわね…。モニカの体にこんなことしたくなかったんだけど…)
「おぉ?へへっ!諦めたか!!潔いねえ!!じゃ、その首もらったぁ!!!」
立ち止まったカトリナにアサギリモニカは上機嫌で笑いながら脇差を振りかぶった。カトリナはそれをギリギリで躱しモニカの胸元に潜り込む。至近距離で弓が折れそうなほど強く引き両脚の甲へ矢を放った。
「ぐっ…!」
足を固定されてしまったアサギリモニカは痛みで顔を歪めた。カトリナは冷たい目で彼女の首と右腕を掴む。暴れてもモニカの筋力ではカトリナの怪力に敵わなかった。カトリナの膝がアサギリモニカの肘を打つ。バキ、と音がして彼女の腕からアサギリが離れた。カトリナは脇差がモニカの手に戻らないようを踏みつけた。モニカの腕はブラブラと不自然な方向へ揺れている。
「テメェ…っ。モニカの腕…っ、折りやがったな…っ!」
「ごめんなさい。こうするしかあなたを止める方法が思いつかなくて…」
「許さねぇぞ…っ!…あいつが…な…」
アサギリモニカは最後にそう言ってバタリと意識を失った。手から離れてしまうとアサギリがモニカを操ることはできないようだ。静かになったモニカにカトリナが弓を引く。首に狙いを定めて矢を射た瞬間、地面に落ちた脇差から無数の風が起き、矢をバラバラに切り刻みカトリナに襲い掛かった。
「カトリナ!!!」
「!!」
「っ…!!」
カトリナは咄嗟に首と心臓を腕で守った。風がカトリナに切りかかる直前、ジルが彼女に覆いかぶさった。リアーナが反属性魔法を放ったにもかかわらず、刃のように鋭い風はジルの全身と、(ジルが守り切れなかった)カトリナの背中を斬りつける。二人の真っ赤な血が花開くように舞い散った。
「ジル…!!」
「…防具をつけていなかったら危なかった…。腕を欠損するところだった。カトリナは無事?」
「私は無事だけど…。ごめんなさい。代わりにあなたが大怪我を…」
「それが僕の役目だから。…っ?」
強風はいつの間にか花びらを引き連れた柔らかい風となり二人を包み込んだ。冷たく怒りを孕んだ強風と打って変わり、いたわるように暖かい風。それが彼らの傷を撫でると、みるみるうちにきれいに塞がっていく。切り傷だけでなく、モニカから受けた猛毒もスゥ…と抜けていくのを感じた。ジルは奇怪なものを見る目で風に舞う花びらを睨んでいた。
風がやみカトリナがおそるおそる顔を上げる。舞っていたはずの花びらは地面に一枚も落ちていない。その代わりにジルとカトリナの血しぶきが地面を赤く染めていた。
「今のは…?」
「…傷が治った。なんだろう今の」
「ジル、モニカは…?」
「倒れたまま。でも何が起こるか分からないから近づかないほうが良い」
ジルとカトリナはしばらく倒れているモニカと距離を取った。リタイア判定を待っていたら、ベニートがベルを鳴らした。
「5分経過しました。ゲーム終了です」
「えっ?」
「本日の王様ゲームは両チーム王冠を奪えなかったので引き分けです」
予想外の対戦結果にカトリナがジルを見る。ジルは申し訳なさそうに頬をかいた。
「ごめん。ダフを落とすの間に合わなかった」
ダフに目を向けると、彼は血まみれになりながらもアーサーの前で仁王立ちをしていた。さきほどの風のおかげで傷は癒えていたが、防具の破れや血の痕から見て、輪と鎧には攻撃が入らないように守っていたようだったが代わりに手足には深い傷がつき、腹にはいくつか腹があいていたようだった。ジルの攻撃を幾度となく受けた盾はボロボロになり、右腕輪には攻撃が入ってしまったのか何も持たずにブランと垂らしている。カトリナはじろっとジルを見て小声で話しかけた。
《遊んでいたわね?》
《人聞きの悪いこと言わないで。ダフがどのくらい鉄壁になったか見たかっただけだよ。ラスト5秒くらいで鎧を突くつもりだったんだ》
《ああ…。私を守りに来ちゃったから予定が狂っちゃったのねェ。ごめんなさい》
《気にしないで。僕が守らなきゃカトリナが死んでたかもしれないし》
《正直、助かったわァ。さっきの風はなに?リアーナでも打ち消せなかったなんて》
《さぁ。アサギリの力ってことは確かだよね》
「おつかれー!ジル、カトリナ、大丈夫かぁ?!」
C級が生徒たちを回収しているとき、リアーナが心配そうに駆け寄ってきた(カミーユは生徒たちの元へ歩いて行った)。
「ええ。ジルが守ってくれたおかげで私は無事」
「僕も大丈夫。良い防具着てて良かった」
「ごめんなー!!あの風、あたしでも完全に打ち消せなかった」
「アサギリはまだそんな強力な技を持ってたの?リアーナが打ち消せないくらいなんて怖いんだけど」
「いや…。あれは…似てたけどアサギリじゃねえな。あいつよりもっと強いヨウリョクを感じた。おおかたモニカとアーサーがジッピンで出会ったっていうアヤカシの仕業じぇねえかって思うけど…」
「あら…。私がモニカをひどく傷つけたから怒らせちゃったのね」
「治してもくれたけど。どうしてだろう」
「さあ…」
「でもそのアヤカシってずっと離れた異国にいるんでしょ?」
「そこらへんはあたしにも分かんねえけど…」
「…やっぱりアサギリ怖いね。敵に回したくない」
「私たちがモニカの敵にならない限りそれはありえないわァ。それよりも生徒たちの様子を見にいきましょう。今日はかなりひどくしちゃったから心配だわァ…」
生徒たちは全員重傷を負っていたが、さきほどの柔らかい風が過ぎ去ったときには全員の怪我が完治していた。一部始終を見ていたアーサーだけが、これが誰の仕業かを確信していた。
「ありがとう、ウスユキ。モニカを守るだけじゃなくてみんなを治してくれたんだね。ウスユキはヒトがだいすきなんだもん。放っておけないよね」
意識が戻った生徒たちは、はじめて引き分けにできたことに大喜びしていた。
「やったーーーーー!!!!」
「引き分けだあああああ!!」
「負けなかったーーーー!!」
「今日は毒飲まなくていい!!」
「アーサー!今日はおっきな蛇と二人っきりにならなくていいのよー!!」
「うわーー!みんなありがとうーーー!!本当に、おつかれさま!!みんなかっこよかったよ!!」
「おまえらぁ!!そんなはしゃぐな!!まだ貧血は治ってねえんだから!!」
こうして合宿最終日の特訓が終わった。苦しい毎日を耐え抜いた彼らに待っているものは、S級からのねぎらいの言葉と、食べきれないほどの豪華な食事。
モニカが何かをしようとしていることに気付いたカトリナは慌てて弓を引いた。4本の矢が疾風のごとくモニカめがけて飛んでくる。矢を放ってすぐ彼女と距離を詰めていたカトリナは、みぞおちを狙って拳をのめりこませようとした。
「?!」
一瞬のことにカトリナは目を見開いた。彼女の放った4本の矢は容易く見切られ真っ二つに切り落とされ、モニカに触れる前に手首を片手で掴まれた。モニカの手には曲線を描いた細長い異国の剣が握られており、まわりに薄ピンクの花びらが舞っている。
「こんな動体視力も握力もモニカにはないわ。…アサギリね」
「おう、よく分かったなあ」
俯いていたモニカが顔を上げてニヤァっと笑う。その表情はいつもの彼女とは程遠い品のないものだった。
「人格まで乗り移ってる…?」
「モニカは俺を呼んですぐ気を失ったからなぁ。お前のきっつい蹴りのせいでこいつの内臓痛んじまったじゃねえかよクソがぁぁっ!!」
「っ!」
アサギリモニカの怒りをはらんだ脇差がカトリナに襲い掛かる。速い動きに洗練された剣捌き、さらに戦ったことがない形の剣にカトリナの動揺が隠しきれていない。かろうじて避けているものの、カトリナの頬や肩に浅い傷が徐々に増えていく。激しい動きのせいで先ほど受けた毒のまわりが早い。カトリナは顔を歪めて距離を取ろうとした。
「逃がすかこらぁぁあっ!!」
「ちっ…。脚力もいつもと段違いね…。これは厄介だわァ」
間合いを取らせてくれないアサギリモニカにカトリナが舌打ちをした。逃げながら弓を放つも全て見切られてしまう。
(仕方ないわね…。モニカの体にこんなことしたくなかったんだけど…)
「おぉ?へへっ!諦めたか!!潔いねえ!!じゃ、その首もらったぁ!!!」
立ち止まったカトリナにアサギリモニカは上機嫌で笑いながら脇差を振りかぶった。カトリナはそれをギリギリで躱しモニカの胸元に潜り込む。至近距離で弓が折れそうなほど強く引き両脚の甲へ矢を放った。
「ぐっ…!」
足を固定されてしまったアサギリモニカは痛みで顔を歪めた。カトリナは冷たい目で彼女の首と右腕を掴む。暴れてもモニカの筋力ではカトリナの怪力に敵わなかった。カトリナの膝がアサギリモニカの肘を打つ。バキ、と音がして彼女の腕からアサギリが離れた。カトリナは脇差がモニカの手に戻らないようを踏みつけた。モニカの腕はブラブラと不自然な方向へ揺れている。
「テメェ…っ。モニカの腕…っ、折りやがったな…っ!」
「ごめんなさい。こうするしかあなたを止める方法が思いつかなくて…」
「許さねぇぞ…っ!…あいつが…な…」
アサギリモニカは最後にそう言ってバタリと意識を失った。手から離れてしまうとアサギリがモニカを操ることはできないようだ。静かになったモニカにカトリナが弓を引く。首に狙いを定めて矢を射た瞬間、地面に落ちた脇差から無数の風が起き、矢をバラバラに切り刻みカトリナに襲い掛かった。
「カトリナ!!!」
「!!」
「っ…!!」
カトリナは咄嗟に首と心臓を腕で守った。風がカトリナに切りかかる直前、ジルが彼女に覆いかぶさった。リアーナが反属性魔法を放ったにもかかわらず、刃のように鋭い風はジルの全身と、(ジルが守り切れなかった)カトリナの背中を斬りつける。二人の真っ赤な血が花開くように舞い散った。
「ジル…!!」
「…防具をつけていなかったら危なかった…。腕を欠損するところだった。カトリナは無事?」
「私は無事だけど…。ごめんなさい。代わりにあなたが大怪我を…」
「それが僕の役目だから。…っ?」
強風はいつの間にか花びらを引き連れた柔らかい風となり二人を包み込んだ。冷たく怒りを孕んだ強風と打って変わり、いたわるように暖かい風。それが彼らの傷を撫でると、みるみるうちにきれいに塞がっていく。切り傷だけでなく、モニカから受けた猛毒もスゥ…と抜けていくのを感じた。ジルは奇怪なものを見る目で風に舞う花びらを睨んでいた。
風がやみカトリナがおそるおそる顔を上げる。舞っていたはずの花びらは地面に一枚も落ちていない。その代わりにジルとカトリナの血しぶきが地面を赤く染めていた。
「今のは…?」
「…傷が治った。なんだろう今の」
「ジル、モニカは…?」
「倒れたまま。でも何が起こるか分からないから近づかないほうが良い」
ジルとカトリナはしばらく倒れているモニカと距離を取った。リタイア判定を待っていたら、ベニートがベルを鳴らした。
「5分経過しました。ゲーム終了です」
「えっ?」
「本日の王様ゲームは両チーム王冠を奪えなかったので引き分けです」
予想外の対戦結果にカトリナがジルを見る。ジルは申し訳なさそうに頬をかいた。
「ごめん。ダフを落とすの間に合わなかった」
ダフに目を向けると、彼は血まみれになりながらもアーサーの前で仁王立ちをしていた。さきほどの風のおかげで傷は癒えていたが、防具の破れや血の痕から見て、輪と鎧には攻撃が入らないように守っていたようだったが代わりに手足には深い傷がつき、腹にはいくつか腹があいていたようだった。ジルの攻撃を幾度となく受けた盾はボロボロになり、右腕輪には攻撃が入ってしまったのか何も持たずにブランと垂らしている。カトリナはじろっとジルを見て小声で話しかけた。
《遊んでいたわね?》
《人聞きの悪いこと言わないで。ダフがどのくらい鉄壁になったか見たかっただけだよ。ラスト5秒くらいで鎧を突くつもりだったんだ》
《ああ…。私を守りに来ちゃったから予定が狂っちゃったのねェ。ごめんなさい》
《気にしないで。僕が守らなきゃカトリナが死んでたかもしれないし》
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《さぁ。アサギリの力ってことは確かだよね》
「おつかれー!ジル、カトリナ、大丈夫かぁ?!」
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「ええ。ジルが守ってくれたおかげで私は無事」
「僕も大丈夫。良い防具着てて良かった」
「ごめんなー!!あの風、あたしでも完全に打ち消せなかった」
「アサギリはまだそんな強力な技を持ってたの?リアーナが打ち消せないくらいなんて怖いんだけど」
「いや…。あれは…似てたけどアサギリじゃねえな。あいつよりもっと強いヨウリョクを感じた。おおかたモニカとアーサーがジッピンで出会ったっていうアヤカシの仕業じぇねえかって思うけど…」
「あら…。私がモニカをひどく傷つけたから怒らせちゃったのね」
「治してもくれたけど。どうしてだろう」
「さあ…」
「でもそのアヤカシってずっと離れた異国にいるんでしょ?」
「そこらへんはあたしにも分かんねえけど…」
「…やっぱりアサギリ怖いね。敵に回したくない」
「私たちがモニカの敵にならない限りそれはありえないわァ。それよりも生徒たちの様子を見にいきましょう。今日はかなりひどくしちゃったから心配だわァ…」
生徒たちは全員重傷を負っていたが、さきほどの柔らかい風が過ぎ去ったときには全員の怪我が完治していた。一部始終を見ていたアーサーだけが、これが誰の仕業かを確信していた。
「ありがとう、ウスユキ。モニカを守るだけじゃなくてみんなを治してくれたんだね。ウスユキはヒトがだいすきなんだもん。放っておけないよね」
意識が戻った生徒たちは、はじめて引き分けにできたことに大喜びしていた。
「やったーーーーー!!!!」
「引き分けだあああああ!!」
「負けなかったーーーー!!」
「今日は毒飲まなくていい!!」
「アーサー!今日はおっきな蛇と二人っきりにならなくていいのよー!!」
「うわーー!みんなありがとうーーー!!本当に、おつかれさま!!みんなかっこよかったよ!!」
「おまえらぁ!!そんなはしゃぐな!!まだ貧血は治ってねえんだから!!」
こうして合宿最終日の特訓が終わった。苦しい毎日を耐え抜いた彼らに待っているものは、S級からのねぎらいの言葉と、食べきれないほどの豪華な食事。
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