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合宿編:四週目・王様ゲーム
モニカのペナルティ
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失神しているアーサーを思う存分眺めたあと、カミーユがモニカに向き直った。
「さて、次はモニカだが…」
「……」
「お前のペナルティが一番重い。それは分かってるな?」
「うん」
「お前には、バジリスクの毒液を一滴飲んでもらう。もちろん、アイテムを外してな」
「なっ…」
モニカのペナルティを聞いて驚きの声をあげたのは、モニカではなく他の生徒4人とC級冒険者だった。
「カミーユさん。さすがにそのペナルティは重すぎませんか?」
「モニカがどの程度毒耐性があるのかは分からないが、さすがに死んでしまうおそれがあるんじゃ…!」
「ああ。まあ、話を聞いてる限りモニカの毒耐性はC以上だろう。死にはしない。まちがいなく、重症だろうがな」
「そんな…」
「モニカ。まず間違いなく教会のときより苦しい毒だ。お前がどうなるかは俺にも分かんねえ」
「……」
「そこで、もう一度言う。今からでも"王様"は降伏できる。降伏したらお前は大ムカデの毒を飲むだけでいい。で、ほかのやつらにはモニカの毒魔法液を飲ませる。アーサーには1メートルの蛇と1時間檻ん中だ」
「……」
「正直おまえがバジリスクの毒液を飲むより、こいつらがお前の毒魔法液を飲む方がまだ軽いだろう」
それを聞いたダフたちは、モニカに降伏するよう説得した。
「モニカ!俺たちなら大丈夫だ!降伏しろ!!」
「うん!負けたのは僕たちのせいなんだから、モニカがバジリスクの毒液を飲むことないよ!降伏して!」
「そうよ!さすがのモニカでもバジリスクの毒液はひどすぎるわ!」
「お願いモニカ!私たちのことは気にしないで、降伏して!」
わーわーと騒いでいる仲間の話を途中までは黙って聞いていたモニカだったが、あまりに降伏を何度もすすめてくるので「うるさーーーい!!」と叫んで立ち上がった。突然モニカが大声をはりあげたので生徒たちが固まってしまう。
「もう!私がそんなことすると思う?!みんなのバカぁ!!」
「いや、しないと思ってるから頼んでるんだ!」
「あなたたちも守られる覚悟を決めなさーい!!」
「?!」
「あなたたち!自分を"王様"よりも命が軽いとでも思ってるの?!そんなわけないでしょ!!"王様"一人が死にかけるだけで仲間を5人を守れるなら、私は喜んでバジリスクの毒を飲むわ!!あなたたちはもう少し自分の命を大事にしなさい!!まったく、アーサーが5人いるみたいではらが立つわ!カミーユ!バジリスクの毒をちょうだい!はい、指輪も外したわ!」
「お、おう」
モニカの勢いにカミーユも気おされている。バジリスクの毒が入った瓶の蓋を開けながら近づき、モニカに舌を出すように言った。
「俺が垂らす。間違えて数滴垂らされたらかなわんからな」
「ん!」
「…皮膚から沁み込む一滴と、口に入れる一滴は全然違うぞ。覚悟しろよモニカ」
「ん!」
モニカの小さい舌の先に、カミーユが一滴毒液を垂らした。ぽたりと毒が舌の上に落ちた瞬間、モニカは地面にうずくまった。
「う…う…っ、がはっ…!!」
「モニカ!!」
たちどころにモニカの肌が紫色に変色する。冷や汗を流し、口から大量の血が零れ落ちた。鼻血もボタボタと流れ床に落ちている。痙攣が激しく、うずくまっていたモニカが倒れこんだ。苦し気なうめき声をあげながら血の混じった吐瀉物をぶちまける。
「あぅ…ぐ…んん…ごほっ!ごほっ!!」
「カミーユさん!!はやく!はやくエリクサーを!!」
苦しむモニカを前に、ダフ、シリル、ライラ、クラリッサが悲痛な声をあげている。男子たちは唇を噛み、女子たちは目に涙を浮かべている。そんな彼らの肩を抱きながら、カミーユが優しい声を出した。
「5分間このままだ。お前ら目を離すなよ。もしお前らが大人になって誰かの騎士になった時、お前らが負けたら守るべきものがこうなる」
「……っ」
「今のお前らじゃB級冒険者にもかなわねえ。強くなれ。俺たちの特訓が終わっても鍛錬を怠るな。おまえらは弱い。強くならなきゃなにも守れねえ」
「はい…!」
「…だが、お前たちの忠誠心や守ろうとする気持ちは…そこらへんの騎士よりずっと強い」
「え…?」
「お前らは強くなる。間違いなく強くなる。お前らに守られるやつらはしあわせもんだ。俺はそう思う」
「カミーユさん…」
「ダフ、シリル、ライラ、クラリッサ。おまえらはアーサーとモニカのことが好きか?」
カミーユの質問に4人全員がこくこくと頷いた。
「すきです!!」
「すきです」
「すきですわ!」
「だいすきです!!」
生徒たちの答えにカミーユや他の大人たちは微笑んだ。カミーユは声を一段落とし、彼らの耳元で囁く。
「…もし、こいつらが危険な目に遭ったとき、力を貸してくれるか?」
「もちろんです!!」
「そうか。…もし、万が一、お前らの守るべきものがこいつらを殺せと命令することがあったなら…。今日のできごとを少しでも思い出してくれたら俺はうれしい」
「…?」
「ははは!アーサーとモニカが敵になることなんて万が一にもありませんよカミーユさん!!」
「…そうだな。すまねえ、変なこと言ったな。おっともう5分だ。ライラ、クラリッサ、回復魔法を頼む。アデーレ、薬の準備を」
「はい!」
モニカの毒状態を回復するため、全員がモニカの治癒や部屋の掃除に協力した。モニカの目が覚め自分に回復魔法をかけるとたちどころに毒が薄まった。もしバジリスクの毒を二滴飲んでいたら死んでいただろうとカミーユに言われた。
「アーサーなんて瓶一本まるまる飲んだって大丈夫なのに…わたしって毒耐性ないのね…」
「なに落ち込んでんだ。普通一滴でも飲んだら死ぬんだよ。お前の毒耐性は強い方だぞ?」
「…じゃあアーサーがおかしいのね」
「そうだ。あいつと比べるのはやめておけ」
「あはは」
モニカのまわりにみなが集まり、目が覚めたことを喜んでいるとき、アーサーは檻の中で目が覚めた。
「あれ…?僕なんでこんなところで寝ちゃってたんだろ…」
むくっと起き上がりあたりを見回す。ひんやりとした檻の中に閉じ込められていることに気付き、アーサーの記憶が蘇った。
「そ、そうだ…。僕、"よくも俺にバジリスクの毒液をぶっかけやがったな号"と”つぶらな瞳で君を見つめながら手足がないのにヌルヌル動く体で絡みつくよ号"を服の中に詰め込まれて…ヒッ?!」
服の中がモゾモゾしている。腰にはヌルヌルしたものがスルスル動いている感覚。嫌な予感がして口をパクパクさせていると、今度は茶色い蛇(”つぶらな瞳で君を見つめながら手足がないのにヌルヌル動く体で絡みつくよ号")が服の中から顔を出した。
「フシュー」
「ふぁー」
アーサーはまた気を失った。ばたりと床に倒れこんだ音に気付き、リアーナとカトリナ、ジルが振り返って檻の中を見る。
「あ」
「蛇を抜くの忘れてたわァ」
「あー!忘れてたー!30分も放置しちまったー!すまんアーサー!!」
残念ながらこの罰ゲームでアーサーが蛇を克服することはなく、より蛇嫌いをこじらせただけだった。
「さて、次はモニカだが…」
「……」
「お前のペナルティが一番重い。それは分かってるな?」
「うん」
「お前には、バジリスクの毒液を一滴飲んでもらう。もちろん、アイテムを外してな」
「なっ…」
モニカのペナルティを聞いて驚きの声をあげたのは、モニカではなく他の生徒4人とC級冒険者だった。
「カミーユさん。さすがにそのペナルティは重すぎませんか?」
「モニカがどの程度毒耐性があるのかは分からないが、さすがに死んでしまうおそれがあるんじゃ…!」
「ああ。まあ、話を聞いてる限りモニカの毒耐性はC以上だろう。死にはしない。まちがいなく、重症だろうがな」
「そんな…」
「モニカ。まず間違いなく教会のときより苦しい毒だ。お前がどうなるかは俺にも分かんねえ」
「……」
「そこで、もう一度言う。今からでも"王様"は降伏できる。降伏したらお前は大ムカデの毒を飲むだけでいい。で、ほかのやつらにはモニカの毒魔法液を飲ませる。アーサーには1メートルの蛇と1時間檻ん中だ」
「……」
「正直おまえがバジリスクの毒液を飲むより、こいつらがお前の毒魔法液を飲む方がまだ軽いだろう」
それを聞いたダフたちは、モニカに降伏するよう説得した。
「モニカ!俺たちなら大丈夫だ!降伏しろ!!」
「うん!負けたのは僕たちのせいなんだから、モニカがバジリスクの毒液を飲むことないよ!降伏して!」
「そうよ!さすがのモニカでもバジリスクの毒液はひどすぎるわ!」
「お願いモニカ!私たちのことは気にしないで、降伏して!」
わーわーと騒いでいる仲間の話を途中までは黙って聞いていたモニカだったが、あまりに降伏を何度もすすめてくるので「うるさーーーい!!」と叫んで立ち上がった。突然モニカが大声をはりあげたので生徒たちが固まってしまう。
「もう!私がそんなことすると思う?!みんなのバカぁ!!」
「いや、しないと思ってるから頼んでるんだ!」
「あなたたちも守られる覚悟を決めなさーい!!」
「?!」
「あなたたち!自分を"王様"よりも命が軽いとでも思ってるの?!そんなわけないでしょ!!"王様"一人が死にかけるだけで仲間を5人を守れるなら、私は喜んでバジリスクの毒を飲むわ!!あなたたちはもう少し自分の命を大事にしなさい!!まったく、アーサーが5人いるみたいではらが立つわ!カミーユ!バジリスクの毒をちょうだい!はい、指輪も外したわ!」
「お、おう」
モニカの勢いにカミーユも気おされている。バジリスクの毒が入った瓶の蓋を開けながら近づき、モニカに舌を出すように言った。
「俺が垂らす。間違えて数滴垂らされたらかなわんからな」
「ん!」
「…皮膚から沁み込む一滴と、口に入れる一滴は全然違うぞ。覚悟しろよモニカ」
「ん!」
モニカの小さい舌の先に、カミーユが一滴毒液を垂らした。ぽたりと毒が舌の上に落ちた瞬間、モニカは地面にうずくまった。
「う…う…っ、がはっ…!!」
「モニカ!!」
たちどころにモニカの肌が紫色に変色する。冷や汗を流し、口から大量の血が零れ落ちた。鼻血もボタボタと流れ床に落ちている。痙攣が激しく、うずくまっていたモニカが倒れこんだ。苦し気なうめき声をあげながら血の混じった吐瀉物をぶちまける。
「あぅ…ぐ…んん…ごほっ!ごほっ!!」
「カミーユさん!!はやく!はやくエリクサーを!!」
苦しむモニカを前に、ダフ、シリル、ライラ、クラリッサが悲痛な声をあげている。男子たちは唇を噛み、女子たちは目に涙を浮かべている。そんな彼らの肩を抱きながら、カミーユが優しい声を出した。
「5分間このままだ。お前ら目を離すなよ。もしお前らが大人になって誰かの騎士になった時、お前らが負けたら守るべきものがこうなる」
「……っ」
「今のお前らじゃB級冒険者にもかなわねえ。強くなれ。俺たちの特訓が終わっても鍛錬を怠るな。おまえらは弱い。強くならなきゃなにも守れねえ」
「はい…!」
「…だが、お前たちの忠誠心や守ろうとする気持ちは…そこらへんの騎士よりずっと強い」
「え…?」
「お前らは強くなる。間違いなく強くなる。お前らに守られるやつらはしあわせもんだ。俺はそう思う」
「カミーユさん…」
「ダフ、シリル、ライラ、クラリッサ。おまえらはアーサーとモニカのことが好きか?」
カミーユの質問に4人全員がこくこくと頷いた。
「すきです!!」
「すきです」
「すきですわ!」
「だいすきです!!」
生徒たちの答えにカミーユや他の大人たちは微笑んだ。カミーユは声を一段落とし、彼らの耳元で囁く。
「…もし、こいつらが危険な目に遭ったとき、力を貸してくれるか?」
「もちろんです!!」
「そうか。…もし、万が一、お前らの守るべきものがこいつらを殺せと命令することがあったなら…。今日のできごとを少しでも思い出してくれたら俺はうれしい」
「…?」
「ははは!アーサーとモニカが敵になることなんて万が一にもありませんよカミーユさん!!」
「…そうだな。すまねえ、変なこと言ったな。おっともう5分だ。ライラ、クラリッサ、回復魔法を頼む。アデーレ、薬の準備を」
「はい!」
モニカの毒状態を回復するため、全員がモニカの治癒や部屋の掃除に協力した。モニカの目が覚め自分に回復魔法をかけるとたちどころに毒が薄まった。もしバジリスクの毒を二滴飲んでいたら死んでいただろうとカミーユに言われた。
「アーサーなんて瓶一本まるまる飲んだって大丈夫なのに…わたしって毒耐性ないのね…」
「なに落ち込んでんだ。普通一滴でも飲んだら死ぬんだよ。お前の毒耐性は強い方だぞ?」
「…じゃあアーサーがおかしいのね」
「そうだ。あいつと比べるのはやめておけ」
「あはは」
モニカのまわりにみなが集まり、目が覚めたことを喜んでいるとき、アーサーは檻の中で目が覚めた。
「あれ…?僕なんでこんなところで寝ちゃってたんだろ…」
むくっと起き上がりあたりを見回す。ひんやりとした檻の中に閉じ込められていることに気付き、アーサーの記憶が蘇った。
「そ、そうだ…。僕、"よくも俺にバジリスクの毒液をぶっかけやがったな号"と”つぶらな瞳で君を見つめながら手足がないのにヌルヌル動く体で絡みつくよ号"を服の中に詰め込まれて…ヒッ?!」
服の中がモゾモゾしている。腰にはヌルヌルしたものがスルスル動いている感覚。嫌な予感がして口をパクパクさせていると、今度は茶色い蛇(”つぶらな瞳で君を見つめながら手足がないのにヌルヌル動く体で絡みつくよ号")が服の中から顔を出した。
「フシュー」
「ふぁー」
アーサーはまた気を失った。ばたりと床に倒れこんだ音に気付き、リアーナとカトリナ、ジルが振り返って檻の中を見る。
「あ」
「蛇を抜くの忘れてたわァ」
「あー!忘れてたー!30分も放置しちまったー!すまんアーサー!!」
残念ながらこの罰ゲームでアーサーが蛇を克服することはなく、より蛇嫌いをこじらせただけだった。
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