351 / 718
初夏編:まったりポントワーブ
【370話】カツカツ
しおりを挟む
ツヤツヤサラサラになった双子はその足でユーリの薬屋へ向かった。店に入ると接客をしていたユーリがこちらを見てニコっとだけ笑った。いつものようにお客さんがはけるまで双子も店の手伝いをする。双子もユーリも、3人でお店をまわすこの時間がだいすきだ。
客足が落ち着いた頃、ユーリは伸びをしながら双子にお礼を言った。
「アーサー、モニカ。いつもありがとう」
「ううん!一人でお店をするのは大変ね。おつかれさま!」
「ほんとにすごいね。先生もお店に出てないのに、どうやってお店まわしてるの?」
「常連さんがいつも買う薬は作り置きするようにしてるんだ。お客さんの状態が変わってたら作り直すけどね。それでずいぶん効率が良くなったよ」
「おー!かしこいー!」
「それに、最近は調合室じゃなくて店内で調合するようにしてる。調合しながらお客さんとお話してると、結構待ってくれるよ」
「お話しながら調合するの、大変そう…」
「慣れたら大丈夫だよ。それよりアーサー、モニカ。この前は父さんを助けてくれて本当にありがとう」
ユーリは二人の手を握りながら改めてお礼を言った。双子はぶんぶん首を振り、ユーリの手を握り返す。
「ううん!!こちらこそ、いつもわたしたちを助けてくれてありがとう!」
「ユーリとシャナとカミーユには助けられっぱなしだよ。本当にありがとう」
「それはこっちのセリフ。僕たちの家族は、君たちに頭が上がらないよ」
「それこそわたしたちのセリフだわ」
3人はぎゅーっとハグをして「ありがとう」を繰り返した。なぜか3人ともぽろぽろと涙がこぼれた。しばらく泣き合ったあと、目を擦りながら照れくさそうに笑う。
「そうだユーリ。カミーユ、今は家でゆっくりしてるんだよね?」
「うん。僕と母さんにべったりだよ。この年になって親子で川の字になって寝ると思わなかった」
「あはは!カミーユ、シャナとユーリのことだいすきだもんね!」
「うん。僕たちが仕事に行ってる間はずっとお酒飲みながら難しい資料に目を通してるみたいだけど、僕たちが帰って来たら資料ほったらかして僕か母さんにずっとくっついてる」
「あはは!!」
「一回で良いからそんなカミーユ見てみたい!」
「じゃあ今夜こっそりうちに来る?たぶん母さんにべったりしてるとこ見られるよ」
「え!いいのー!?」
「もちろん。一緒にご飯食べようよ」
「やったー!!」
ユーリたちの家に遊びに行けること、シャナのごはんが食べられること、カミーユの甘えん坊なところを見れることがすべて嬉しくて、アーサーとモニカはハイタッチをして喜んだ。ユーリはニコニコしながら時計をちらりと見る。
「あと2時間で仕事が終わるから、それから迎えに行くよ。二人はこのあと予定あるの?」
「うん!商人ギルドに行くつもり!たぶんユーリがお仕事終わる頃には帰ってると思う!」
「分かった。じゃあ迎えに行くね。…商人ギルドの前にうちに来てくれたってことは、エリクサーを卸してくれるの?」
「あ!そうだった!」
「そのために来たのー!」
「助かるよ。そろそろエリクサーが品薄になってたんだ。いくつ卸してくれる?」
「えーっとね」
双子はジッピン生活でちまちま作っていたエリクサーと、田舎で滞在していたときに作ったものを数えた。前回卸した時から期間があいていたにもかかわらず、36,500本といつもよりずっと少な目だ。アーサーとモニカは申し訳なさげにユーリを見た。
「ごめんね…。最近ずっとバタバタしてて…」
「これだけしかないの…」
「二人とも忙しいんだもん。そんな顔しないで。いつも通り1か月分の1万本もらっても大丈夫?」
「大丈夫!」
「ユーリのお店が最優先だから!」
「ありがとう。助かるよ」
「あとね!これ、リアーナとジルが作ったポーションがあるんだけど、いる?!」
モニカはアイテムボックスからポーションをひと瓶取り出した。エリクサーとは違う、黄色い液体にユーリは身を乗り出した。
「え!!なにこれ!!リアーナとジルが?!」
「うん!モニカがリアーナに回復液の作り方を教えて、僕がそれに合った薬のレシピを考えて、そのレシピを元にジルが調合したんだー!」
「すごい!!どのくらいの効果だろう」
「ユーリのポーションよりちょっと効果が弱いけど、一般的なポーションよりはずっと質がいいよ!」
「いいね!僕のポーションが大銀貨1枚だから、リアーナのポーションは小銀貨7枚で売ろうかな。買い取りは小銀貨5枚でどう?」
「「それでお願いします!!」」
ユーリはリアーナのポーションを6,000本全て買い取ってくれて、買い取り金額は合計で金貨300枚になった。そこにエリクサー代も上乗せされ、合計白金貨180枚の利益になった。アーサーは代金を麻袋に入れ、代わりにエリクサーとポーションをユーリに渡した。
ユーリは早速エリクサーとリアーナポーションを棚に並べ、在庫を調合室へと運んだ。
「エリクサーも嬉しいし、リアーナポーションもありがたいよ。リアーナにお礼言わないと」
「リアーナもジルも、ポーション作りにハマってたからまた作ってくれると思うよ!」
「ほんと?助かるなあ」
しばらく立ち話をしてから、アーサーとモニカは薬屋を出た。ユーリが迎えに来てくれる前に用事をすませないとと急いで商人ギルドへ向かう。ギルドの中へ入ると、アーサーとモニカの顔を見たとたんギルドマスターは「うわぁぁぁアーサーさん!モニカさぁぁぁん!!」と叫びながら駆け寄ってきた。
「わ!びっくりしたぁー…」
「お待ちしておりましたよぉぉぉ…!!エリクサーを…エリクサーを早くぅ…」
「は、はいぃ…」
アーサーがエリクサーを渡している間にも、商人ギルドにはたくさんの伝書インコが入ってきて《エリクサーマダデスカ》《エリクサークダサイ》《タカネデカウノデエリクサーヲ》という伝言を残して去っていった。ここのところずっとそうなのか、伝言を聞いた受付嬢たちは「ただいま品切れ中です。入荷次第お送りさせていただきます。以上!」と半ばやけくそになって返答している。その光景を見て双子は顔を青くした。
「ギルマスさん…。もしかしてエリクサーが品切れになって大変なことに…?」
「はい!それはもう大変なことになっております!!あなたたちが異国へ行っていることは聞いていましたのでいつもより出荷数を減らして調整はしていたのですが…。予定よりも遅いお帰りだったので品切れになり…」
「うっ…」
「ご、ごめんなさい…」
「すみません、そういう意味で言ったのではありませんよ!とにかく来てくださってよかった…!本当にありがとうございます!」
ギルドマスターは口ではそう言っていたが、目や仕草で「はやくエリクサーを全部出してください」という気持ちでいっぱいなことが丸わかりだ。双子が26,500本のエリクサーを渡し終え、申し訳なさそうに「これで全部です…」とボソボソ呟くと、ギルドマスターは「ふぐぅっ…」とうめき声を出した。
「こ…これで全部ですか…?」
「はい…」
「26,500本…」
「ごめんなさい…」
「はっ…!あ、いえ!!申し訳ありません!ありがとうございます!!十分です!!」
「少ししか作れなくてごめんなさい…」
カタカタ震えながら謝る双子に、ギルドマスターは慌てふためいた。おろおろしながらアーサーとモニカの肩に手を乗せ、できるだけ優しくポンポン叩く。
「いいえ!むしろお忙しい中作ってくださってありがとうございます!あなたたちは冒険者でもありますし、その月によって納品数が変動しても仕方ありません。エリクサーを卸していただけるだけで、とてもありがたいです。もしよろしければ、今後もどうぞよろしくお願いしますね。たとえ1本でも、卸していただけると嬉しいです」
「ありがとう、そう言ってもらえるとちょっとホッとしました…」
「よかったです。こわがらせてしまってすみませんでした。さて、では代金を用意しますね」
怒られると思っていたアーサーとモニカは、こっそり目を合わせて安堵のため息をついた。フカフカのソファで座り待っていると、ギルドマスターが白金貨318枚を持って戻って来た。これでポントワーブでしなければならない用事は済んだので、双子の気持ちが少し軽くなった。
「これで所持金がだいたい白金貨1600枚くらいになったね。ここ数か月は支出ばっかりだったからちょっと一安心」
商人ギルドを出て家に帰っている途中にアーサーが呟いた。モニカは頷きながら指を折って計算している。
「えーっと、来週はトロワに行くからキャネモにお金渡さないといけないよね。前に行ったのがだいたい3か月くらい前だから…白金貨450枚払わなきゃ。ってことは残りが…」
「1150枚。うーん…カツカツだなあ…」
「それに、トロワの子たちに作ってもらってるエリクサーとポーションの代金も先払いしないといけないわ。ひぃぃっ…お金がぁ…」
「来月は合宿だし、今月にできるだけお金作っとかないとなあ…」
アーサーとモニカは収入も大きければ支出も大きい。エリクサー作りをサボればドカンと所持金が減ってしまう。学院から戻ってから一向に増えない所持金に、双子は深いため息をついた。
客足が落ち着いた頃、ユーリは伸びをしながら双子にお礼を言った。
「アーサー、モニカ。いつもありがとう」
「ううん!一人でお店をするのは大変ね。おつかれさま!」
「ほんとにすごいね。先生もお店に出てないのに、どうやってお店まわしてるの?」
「常連さんがいつも買う薬は作り置きするようにしてるんだ。お客さんの状態が変わってたら作り直すけどね。それでずいぶん効率が良くなったよ」
「おー!かしこいー!」
「それに、最近は調合室じゃなくて店内で調合するようにしてる。調合しながらお客さんとお話してると、結構待ってくれるよ」
「お話しながら調合するの、大変そう…」
「慣れたら大丈夫だよ。それよりアーサー、モニカ。この前は父さんを助けてくれて本当にありがとう」
ユーリは二人の手を握りながら改めてお礼を言った。双子はぶんぶん首を振り、ユーリの手を握り返す。
「ううん!!こちらこそ、いつもわたしたちを助けてくれてありがとう!」
「ユーリとシャナとカミーユには助けられっぱなしだよ。本当にありがとう」
「それはこっちのセリフ。僕たちの家族は、君たちに頭が上がらないよ」
「それこそわたしたちのセリフだわ」
3人はぎゅーっとハグをして「ありがとう」を繰り返した。なぜか3人ともぽろぽろと涙がこぼれた。しばらく泣き合ったあと、目を擦りながら照れくさそうに笑う。
「そうだユーリ。カミーユ、今は家でゆっくりしてるんだよね?」
「うん。僕と母さんにべったりだよ。この年になって親子で川の字になって寝ると思わなかった」
「あはは!カミーユ、シャナとユーリのことだいすきだもんね!」
「うん。僕たちが仕事に行ってる間はずっとお酒飲みながら難しい資料に目を通してるみたいだけど、僕たちが帰って来たら資料ほったらかして僕か母さんにずっとくっついてる」
「あはは!!」
「一回で良いからそんなカミーユ見てみたい!」
「じゃあ今夜こっそりうちに来る?たぶん母さんにべったりしてるとこ見られるよ」
「え!いいのー!?」
「もちろん。一緒にご飯食べようよ」
「やったー!!」
ユーリたちの家に遊びに行けること、シャナのごはんが食べられること、カミーユの甘えん坊なところを見れることがすべて嬉しくて、アーサーとモニカはハイタッチをして喜んだ。ユーリはニコニコしながら時計をちらりと見る。
「あと2時間で仕事が終わるから、それから迎えに行くよ。二人はこのあと予定あるの?」
「うん!商人ギルドに行くつもり!たぶんユーリがお仕事終わる頃には帰ってると思う!」
「分かった。じゃあ迎えに行くね。…商人ギルドの前にうちに来てくれたってことは、エリクサーを卸してくれるの?」
「あ!そうだった!」
「そのために来たのー!」
「助かるよ。そろそろエリクサーが品薄になってたんだ。いくつ卸してくれる?」
「えーっとね」
双子はジッピン生活でちまちま作っていたエリクサーと、田舎で滞在していたときに作ったものを数えた。前回卸した時から期間があいていたにもかかわらず、36,500本といつもよりずっと少な目だ。アーサーとモニカは申し訳なさげにユーリを見た。
「ごめんね…。最近ずっとバタバタしてて…」
「これだけしかないの…」
「二人とも忙しいんだもん。そんな顔しないで。いつも通り1か月分の1万本もらっても大丈夫?」
「大丈夫!」
「ユーリのお店が最優先だから!」
「ありがとう。助かるよ」
「あとね!これ、リアーナとジルが作ったポーションがあるんだけど、いる?!」
モニカはアイテムボックスからポーションをひと瓶取り出した。エリクサーとは違う、黄色い液体にユーリは身を乗り出した。
「え!!なにこれ!!リアーナとジルが?!」
「うん!モニカがリアーナに回復液の作り方を教えて、僕がそれに合った薬のレシピを考えて、そのレシピを元にジルが調合したんだー!」
「すごい!!どのくらいの効果だろう」
「ユーリのポーションよりちょっと効果が弱いけど、一般的なポーションよりはずっと質がいいよ!」
「いいね!僕のポーションが大銀貨1枚だから、リアーナのポーションは小銀貨7枚で売ろうかな。買い取りは小銀貨5枚でどう?」
「「それでお願いします!!」」
ユーリはリアーナのポーションを6,000本全て買い取ってくれて、買い取り金額は合計で金貨300枚になった。そこにエリクサー代も上乗せされ、合計白金貨180枚の利益になった。アーサーは代金を麻袋に入れ、代わりにエリクサーとポーションをユーリに渡した。
ユーリは早速エリクサーとリアーナポーションを棚に並べ、在庫を調合室へと運んだ。
「エリクサーも嬉しいし、リアーナポーションもありがたいよ。リアーナにお礼言わないと」
「リアーナもジルも、ポーション作りにハマってたからまた作ってくれると思うよ!」
「ほんと?助かるなあ」
しばらく立ち話をしてから、アーサーとモニカは薬屋を出た。ユーリが迎えに来てくれる前に用事をすませないとと急いで商人ギルドへ向かう。ギルドの中へ入ると、アーサーとモニカの顔を見たとたんギルドマスターは「うわぁぁぁアーサーさん!モニカさぁぁぁん!!」と叫びながら駆け寄ってきた。
「わ!びっくりしたぁー…」
「お待ちしておりましたよぉぉぉ…!!エリクサーを…エリクサーを早くぅ…」
「は、はいぃ…」
アーサーがエリクサーを渡している間にも、商人ギルドにはたくさんの伝書インコが入ってきて《エリクサーマダデスカ》《エリクサークダサイ》《タカネデカウノデエリクサーヲ》という伝言を残して去っていった。ここのところずっとそうなのか、伝言を聞いた受付嬢たちは「ただいま品切れ中です。入荷次第お送りさせていただきます。以上!」と半ばやけくそになって返答している。その光景を見て双子は顔を青くした。
「ギルマスさん…。もしかしてエリクサーが品切れになって大変なことに…?」
「はい!それはもう大変なことになっております!!あなたたちが異国へ行っていることは聞いていましたのでいつもより出荷数を減らして調整はしていたのですが…。予定よりも遅いお帰りだったので品切れになり…」
「うっ…」
「ご、ごめんなさい…」
「すみません、そういう意味で言ったのではありませんよ!とにかく来てくださってよかった…!本当にありがとうございます!」
ギルドマスターは口ではそう言っていたが、目や仕草で「はやくエリクサーを全部出してください」という気持ちでいっぱいなことが丸わかりだ。双子が26,500本のエリクサーを渡し終え、申し訳なさそうに「これで全部です…」とボソボソ呟くと、ギルドマスターは「ふぐぅっ…」とうめき声を出した。
「こ…これで全部ですか…?」
「はい…」
「26,500本…」
「ごめんなさい…」
「はっ…!あ、いえ!!申し訳ありません!ありがとうございます!!十分です!!」
「少ししか作れなくてごめんなさい…」
カタカタ震えながら謝る双子に、ギルドマスターは慌てふためいた。おろおろしながらアーサーとモニカの肩に手を乗せ、できるだけ優しくポンポン叩く。
「いいえ!むしろお忙しい中作ってくださってありがとうございます!あなたたちは冒険者でもありますし、その月によって納品数が変動しても仕方ありません。エリクサーを卸していただけるだけで、とてもありがたいです。もしよろしければ、今後もどうぞよろしくお願いしますね。たとえ1本でも、卸していただけると嬉しいです」
「ありがとう、そう言ってもらえるとちょっとホッとしました…」
「よかったです。こわがらせてしまってすみませんでした。さて、では代金を用意しますね」
怒られると思っていたアーサーとモニカは、こっそり目を合わせて安堵のため息をついた。フカフカのソファで座り待っていると、ギルドマスターが白金貨318枚を持って戻って来た。これでポントワーブでしなければならない用事は済んだので、双子の気持ちが少し軽くなった。
「これで所持金がだいたい白金貨1600枚くらいになったね。ここ数か月は支出ばっかりだったからちょっと一安心」
商人ギルドを出て家に帰っている途中にアーサーが呟いた。モニカは頷きながら指を折って計算している。
「えーっと、来週はトロワに行くからキャネモにお金渡さないといけないよね。前に行ったのがだいたい3か月くらい前だから…白金貨450枚払わなきゃ。ってことは残りが…」
「1150枚。うーん…カツカツだなあ…」
「それに、トロワの子たちに作ってもらってるエリクサーとポーションの代金も先払いしないといけないわ。ひぃぃっ…お金がぁ…」
「来月は合宿だし、今月にできるだけお金作っとかないとなあ…」
アーサーとモニカは収入も大きければ支出も大きい。エリクサー作りをサボればドカンと所持金が減ってしまう。学院から戻ってから一向に増えない所持金に、双子は深いため息をついた。
11
お気に入りに追加
4,342
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
勇者の野郎と元婚約者、あいつら全員ぶっ潰す
さとう
ファンタジー
大陸最大の王国である『ファーレン王国』
そこに住む少年ライトは、幼馴染のリリカとセエレと共に、元騎士であるライトの父に剣の稽古を付けてもらっていた。
ライトとリリカはお互いを意識し婚約の約束をする。セエレはライトの愛妾になると宣言。
愛妾を持つには騎士にならなくてはいけないため、ライトは死に物狂いで騎士に生るべく奮闘する。
そして16歳になり、誰もが持つ《ギフト》と呼ばれる特殊能力を授かるため、3人は王国の大聖堂へ向かい、リリカは《鬼太刀》、セエレは《雷切》という『五大祝福剣』の1つを授かる。
一方、ライトが授かったのは『???』という意味不明な力。
首を捻るライトをよそに、1人の男と2人の少女が現れる。
「君たちが、オレの運命の女の子たちか」
現れたのは異世界より来た『勇者レイジ』と『勇者リン』
彼らは魔王を倒すために『五大祝福剣』のギフトを持つ少女たちを集めていた。
全てはこの世界に復活した『魔刃王』を倒すため。
5つの刃と勇者の力で『魔刃王』を倒すために、リリカたちは勇者と共に旅のに出る。
それから1年後。リリカたちは帰って来た、勇者レイジの妻として。
2人のために騎士になったライトはあっさり捨てられる。
それどころか、勇者レイジの力と権力によって身も心もボロボロにされて追放される。
ライトはあてもなく彷徨い、涙を流し、決意する。
悲しみを越えた先にあったモノは、怒りだった。
「あいつら全員……ぶっ潰す!!」
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。