133 / 718
学院編:オヴェルニー学院
【153話】アーサージュリアvsモニカウィルク2
しおりを挟む
「ガッ…!!」
「はぁっ…!はぁっ…!ウィルク!!もう倒れてくれよ…!!」
「だおれまっ…ぜんっ…!!がづのはっ…!ぼぐだぢでずっ…!!」
もう何度目かも分からない。ウィルクの血でべっとり濡れた剣を体から引き抜いた。すかさずモニカの回復魔法がウィルクを包み込むが、失いすぎた血と体力は戻ってこない。もう剣を握る力も残っていないのか、落とした剣を拾おうとしても掴めない。それでもウィルクの目から闘気は消えていなかった。モニカを守るために、ガクガク震えている足で彼女の前へ立ちはだかりアーサーの行く手を阻む。
何度貫いても立ちあがるウィルクにさすがのアーサーも体力を削られていた。あのアーサーが苦しい顔をして肩で息をしながら剣を構えている。捨て身で突っ込んでくるウィルクの攻撃を何度かまともに食らい、上半身と肩に深い傷、頬と足にも浅くない傷が入っている。すぐさま完全治癒されるウィルクとは違い、アーサーの傷は塞がっていない。彼が動くたびに大量の血が噴き出した。更にモニカの魔法によって火傷、凍傷、麻痺など複数の状態異常がかけられているため、体も思うように動かない(試合のルール上、直接的な状態異常付与は反則だが、魔法攻撃等を仕掛けた時にかかってしまうものは認められている)。
アーサーの後ろでジュリアもぜえぜえと息を切らしている。モニカの魔法を少しでも軽減させるために、彼女は常に全力で魔法を打たなければいけなかった。苦手な回復魔法も使わないといけず、それがさらに魔力を消費した。ジュリアの魔力はもう残っておらず、魔法を打とうとすると胸が痛み口から血が流れた。
軽傷で余裕の表情を浮かべているのはモニカだけだった。命がけでウィルクが彼女を守るため、アーサーはなかなかモニカに攻撃を通せない。ジュリアの攻撃もいとも容易く打ち消されてしまう。確実に体力や魔力を消費させられている他3人とは違い、モニカはまだ半分以上の魔力を残していた。
(2つの魔法を同時に使っているのに…私と比べものにならないほどの威力の魔法を放っているのに…疲れている様子が全くない…!モニカ様はどれほどの魔力をその身に宿しているのです?!)
(まずいな…ジュリアの魔力は完全に枯渇してる。これ以上魔法を使わせたら体に障る。僕ひとりでモニカとウィルクを倒せるのか…?考えないと…考えるんだ…モニカを倒す方法を…!)
(僕は…お兄さまより弱い。ジュリアお姉さまよりも弱い。でも…それがどうした。何度刺されても、何度焼かれても、僕はモニカお姉さまの盾になる。お兄さまもお姉さまも、もう虫の息だ。あともうちょっと…あともうちょっとで勝てるんだ…。だから、意識を保つんだ。剣を握るんだ。…もう体の感覚がないけど…それでも立つんだ…!)
「ウィルク」
よろけながらも立って剣を構えているウィルクにモニカが後ろから声をかけた。ウィルクは振り向かずに「はい!」と返事をする。
「あなた、失血がひどすぎるわ。私の回復魔法でも失血は治せないの。…こんなに無理をさせてごめんなさい」
「…モニカお姉さま、それ以上は言わないでください」
「いいえ。これ以上戦うのは危険よ。…リタイアした方がいいわ」
「モニカお姉さま!!」
ウィルクは思わず振り返った。歯を食いしばり、泣きそうな顔をしている。
「いやです!!僕はまだ戦えます!!」
「……」
「まだ立っていられます!!まだ剣を握れます!!」
「ウィルク…」
「お姉さま!!お願いします!!最後までここに立たせてください!!」
「ウィルク。あなたはその体で何度も何度もアーサーの剣を受けてくれた。恐怖に耐えて、激痛に耐えて…私を守ってくれたわ。床を見て。ここにある血だまり、ほとんどがあなたの血なのよ。もう、これ以上は…」
「いやだ!!!せっかくここまで来たんだ!!あともう少しなんです!!…うっ…」
ウィルクの首にアーサーの手刀が打たれた。意識を失い倒れた彼をアーサーが抱きかかえる。アーサーは妹を見て微笑んだ。
「モニカありがとう。これ以上ウィルクに無理をさせるつもりなら、さすがに怒るところだったよ」
「当然よ…。私だってこんな…こんなボロボロのウィルクを盾にできるほど非情じゃないわ…」
「必死に君を守ろうとしてくれているウィルクの気持ちを尊重して今まで戦わせてたんだね」
「…っ」
「ジュリア、君ももう限界まで魔力を使い切ってるよね。無理に魔法を使って体に負担がかかってる。君もリタイアするんだ」
「…分かりました」
アーサーが審判に合図すると、救急チームがウィルクとジュリアを場外へ連れて行った。途中退場しなければいけないことが悔しくて、ジュリアはボロボロと涙を流していた。
二人の姿が見えなくなるまで見送ってから、アーサーとモニカは剣と杖を構えた。
「ウィルクもジュリアも、本当に強くなったねモニカ」
「ええ本当に。ウィルクの活躍で体力おばけのアーサーが満身創痍のバテバテ。ジュリアの活躍で私は魔力の半分まで削られたわ」
「君を守るウィルクはもういないし、君の魔法の威力を削ってくれるジュリアもいない。僕とモニカの一騎打ち、どっちが勝つかな」
「もちろん私よ!ジュリアがいないあなたなんて怖くないもの!」
「そうなんだよねえ。僕はもう体力がほとんど残ってないのに、モニカはまだ全然余裕なんだもん。困ったなあ」
「ふふん!アーサーに勝ったら帰ってカミーユたちに自慢しちゃお!」
「それは勘弁してほしいな。だってそしたらカミーユに叱られちゃうもん」
「じゃあ私に勝ちなさい!いくわよ杖!」
《はぁ…我そろそろ疲れてきたぞモニカ…》
「何言ってんのよ!あとで聖水に浸けてあげるからあともうちょっと頑張って!!」
モニカが両手を出して水魔法と雷魔法を同時に打った。水によって威力が増した雷がアーサーを襲う。バチバチと電気を迸らせながら、アーサーがモニカに詰め寄り剣を振りあげた。モニカの体に触れる直前、アーサーを吹き飛ばそうと強風が吹き荒れる。咄嗟に剣を地面に突き刺し吹き飛ばされるのを防ぎ、モニカの脇腹に蹴りを入れた。
「ぐぁっ…!」
アーサーも手加減する余裕がないのだろう。蹴りを入れられた脇腹の骨が折れた。蹴り飛ばされて地面に倒れこんだモニカが吐血する。モニカは顔を歪めながら、追い打ちをかけようとするアーサーに火魔法と風魔法を同時に放つ。風でさらに燃え盛る炎に包まれ、アーサーも苦しい表情をしている。
(くそっ!2つの魔法を組み合わせてとんでもない威力になってる…!それに…モニカだって痛みに慣れてる…骨を折ったり剣で傷をつけたくらいじゃちっとも動じない…。モニカの魔法をちょっとでも止められたら…!なにか…なにか良い方法は…!モニカの弱点はなんだ…!)
アーサーが打開策を考えている間にも、モニカの魔法が襲ってくる。アーサーはそれを躱しながら考え続けた。そして閃いた。
(はっ…!あった!モニカの弱点…!正攻法じゃないけど…これならモニカの動きを止められるかも…!)
「…?」
突然アーサーがぴたりと立ち止まった。何かをする気だとモニカが警戒して杖をアーサーに向けた。
「モニカ。君は強い。このままじゃ僕は君に勝てない」
「あら、諦めるの?そんなこと言ってたらカミーユに怒られちゃうわよ」
「うん。だから僕は勝つよ。こんなことしたくないけど…勝つために、モニカの弱点、遠慮なく使わせてもらう」
「弱点…?私の弱点ってなによ…?」
自分の弱点と言われてオークの肉しか思い浮かばなかったモニカは首を傾げた。そんな妹の様子を見てアーサーは驚いた顔をしている。
「え?モニカ知らないの?」
「…?」
アーサーは脚に力を込め、自分が出せる最大の速度でモニカの目の前まで距離を縮めた。モニカも観客も、彼が瞬間移動したと思うほど目にもとまらない速さだった。魔法を繰り出せないよう左手でモニカの両手首を掴み、右手を彼女の頬に添えた。一瞬の出来事で慌てるモニカの唇に、アーサーの唇がそっと触れる。
「?!」
「?!?!?!」
モニカも試合に見入っていた観客も、アーサーの思いがけない行動にフリーズした。モニカの力が抜けたのを感じたアーサーは、唇を離してニコッと笑った。
「僕でしょ?モニカの弱点」
「はぁっ…!はぁっ…!ウィルク!!もう倒れてくれよ…!!」
「だおれまっ…ぜんっ…!!がづのはっ…!ぼぐだぢでずっ…!!」
もう何度目かも分からない。ウィルクの血でべっとり濡れた剣を体から引き抜いた。すかさずモニカの回復魔法がウィルクを包み込むが、失いすぎた血と体力は戻ってこない。もう剣を握る力も残っていないのか、落とした剣を拾おうとしても掴めない。それでもウィルクの目から闘気は消えていなかった。モニカを守るために、ガクガク震えている足で彼女の前へ立ちはだかりアーサーの行く手を阻む。
何度貫いても立ちあがるウィルクにさすがのアーサーも体力を削られていた。あのアーサーが苦しい顔をして肩で息をしながら剣を構えている。捨て身で突っ込んでくるウィルクの攻撃を何度かまともに食らい、上半身と肩に深い傷、頬と足にも浅くない傷が入っている。すぐさま完全治癒されるウィルクとは違い、アーサーの傷は塞がっていない。彼が動くたびに大量の血が噴き出した。更にモニカの魔法によって火傷、凍傷、麻痺など複数の状態異常がかけられているため、体も思うように動かない(試合のルール上、直接的な状態異常付与は反則だが、魔法攻撃等を仕掛けた時にかかってしまうものは認められている)。
アーサーの後ろでジュリアもぜえぜえと息を切らしている。モニカの魔法を少しでも軽減させるために、彼女は常に全力で魔法を打たなければいけなかった。苦手な回復魔法も使わないといけず、それがさらに魔力を消費した。ジュリアの魔力はもう残っておらず、魔法を打とうとすると胸が痛み口から血が流れた。
軽傷で余裕の表情を浮かべているのはモニカだけだった。命がけでウィルクが彼女を守るため、アーサーはなかなかモニカに攻撃を通せない。ジュリアの攻撃もいとも容易く打ち消されてしまう。確実に体力や魔力を消費させられている他3人とは違い、モニカはまだ半分以上の魔力を残していた。
(2つの魔法を同時に使っているのに…私と比べものにならないほどの威力の魔法を放っているのに…疲れている様子が全くない…!モニカ様はどれほどの魔力をその身に宿しているのです?!)
(まずいな…ジュリアの魔力は完全に枯渇してる。これ以上魔法を使わせたら体に障る。僕ひとりでモニカとウィルクを倒せるのか…?考えないと…考えるんだ…モニカを倒す方法を…!)
(僕は…お兄さまより弱い。ジュリアお姉さまよりも弱い。でも…それがどうした。何度刺されても、何度焼かれても、僕はモニカお姉さまの盾になる。お兄さまもお姉さまも、もう虫の息だ。あともうちょっと…あともうちょっとで勝てるんだ…。だから、意識を保つんだ。剣を握るんだ。…もう体の感覚がないけど…それでも立つんだ…!)
「ウィルク」
よろけながらも立って剣を構えているウィルクにモニカが後ろから声をかけた。ウィルクは振り向かずに「はい!」と返事をする。
「あなた、失血がひどすぎるわ。私の回復魔法でも失血は治せないの。…こんなに無理をさせてごめんなさい」
「…モニカお姉さま、それ以上は言わないでください」
「いいえ。これ以上戦うのは危険よ。…リタイアした方がいいわ」
「モニカお姉さま!!」
ウィルクは思わず振り返った。歯を食いしばり、泣きそうな顔をしている。
「いやです!!僕はまだ戦えます!!」
「……」
「まだ立っていられます!!まだ剣を握れます!!」
「ウィルク…」
「お姉さま!!お願いします!!最後までここに立たせてください!!」
「ウィルク。あなたはその体で何度も何度もアーサーの剣を受けてくれた。恐怖に耐えて、激痛に耐えて…私を守ってくれたわ。床を見て。ここにある血だまり、ほとんどがあなたの血なのよ。もう、これ以上は…」
「いやだ!!!せっかくここまで来たんだ!!あともう少しなんです!!…うっ…」
ウィルクの首にアーサーの手刀が打たれた。意識を失い倒れた彼をアーサーが抱きかかえる。アーサーは妹を見て微笑んだ。
「モニカありがとう。これ以上ウィルクに無理をさせるつもりなら、さすがに怒るところだったよ」
「当然よ…。私だってこんな…こんなボロボロのウィルクを盾にできるほど非情じゃないわ…」
「必死に君を守ろうとしてくれているウィルクの気持ちを尊重して今まで戦わせてたんだね」
「…っ」
「ジュリア、君ももう限界まで魔力を使い切ってるよね。無理に魔法を使って体に負担がかかってる。君もリタイアするんだ」
「…分かりました」
アーサーが審判に合図すると、救急チームがウィルクとジュリアを場外へ連れて行った。途中退場しなければいけないことが悔しくて、ジュリアはボロボロと涙を流していた。
二人の姿が見えなくなるまで見送ってから、アーサーとモニカは剣と杖を構えた。
「ウィルクもジュリアも、本当に強くなったねモニカ」
「ええ本当に。ウィルクの活躍で体力おばけのアーサーが満身創痍のバテバテ。ジュリアの活躍で私は魔力の半分まで削られたわ」
「君を守るウィルクはもういないし、君の魔法の威力を削ってくれるジュリアもいない。僕とモニカの一騎打ち、どっちが勝つかな」
「もちろん私よ!ジュリアがいないあなたなんて怖くないもの!」
「そうなんだよねえ。僕はもう体力がほとんど残ってないのに、モニカはまだ全然余裕なんだもん。困ったなあ」
「ふふん!アーサーに勝ったら帰ってカミーユたちに自慢しちゃお!」
「それは勘弁してほしいな。だってそしたらカミーユに叱られちゃうもん」
「じゃあ私に勝ちなさい!いくわよ杖!」
《はぁ…我そろそろ疲れてきたぞモニカ…》
「何言ってんのよ!あとで聖水に浸けてあげるからあともうちょっと頑張って!!」
モニカが両手を出して水魔法と雷魔法を同時に打った。水によって威力が増した雷がアーサーを襲う。バチバチと電気を迸らせながら、アーサーがモニカに詰め寄り剣を振りあげた。モニカの体に触れる直前、アーサーを吹き飛ばそうと強風が吹き荒れる。咄嗟に剣を地面に突き刺し吹き飛ばされるのを防ぎ、モニカの脇腹に蹴りを入れた。
「ぐぁっ…!」
アーサーも手加減する余裕がないのだろう。蹴りを入れられた脇腹の骨が折れた。蹴り飛ばされて地面に倒れこんだモニカが吐血する。モニカは顔を歪めながら、追い打ちをかけようとするアーサーに火魔法と風魔法を同時に放つ。風でさらに燃え盛る炎に包まれ、アーサーも苦しい表情をしている。
(くそっ!2つの魔法を組み合わせてとんでもない威力になってる…!それに…モニカだって痛みに慣れてる…骨を折ったり剣で傷をつけたくらいじゃちっとも動じない…。モニカの魔法をちょっとでも止められたら…!なにか…なにか良い方法は…!モニカの弱点はなんだ…!)
アーサーが打開策を考えている間にも、モニカの魔法が襲ってくる。アーサーはそれを躱しながら考え続けた。そして閃いた。
(はっ…!あった!モニカの弱点…!正攻法じゃないけど…これならモニカの動きを止められるかも…!)
「…?」
突然アーサーがぴたりと立ち止まった。何かをする気だとモニカが警戒して杖をアーサーに向けた。
「モニカ。君は強い。このままじゃ僕は君に勝てない」
「あら、諦めるの?そんなこと言ってたらカミーユに怒られちゃうわよ」
「うん。だから僕は勝つよ。こんなことしたくないけど…勝つために、モニカの弱点、遠慮なく使わせてもらう」
「弱点…?私の弱点ってなによ…?」
自分の弱点と言われてオークの肉しか思い浮かばなかったモニカは首を傾げた。そんな妹の様子を見てアーサーは驚いた顔をしている。
「え?モニカ知らないの?」
「…?」
アーサーは脚に力を込め、自分が出せる最大の速度でモニカの目の前まで距離を縮めた。モニカも観客も、彼が瞬間移動したと思うほど目にもとまらない速さだった。魔法を繰り出せないよう左手でモニカの両手首を掴み、右手を彼女の頬に添えた。一瞬の出来事で慌てるモニカの唇に、アーサーの唇がそっと触れる。
「?!」
「?!?!?!」
モニカも試合に見入っていた観客も、アーサーの思いがけない行動にフリーズした。モニカの力が抜けたのを感じたアーサーは、唇を離してニコッと笑った。
「僕でしょ?モニカの弱点」
11
お気に入りに追加
4,342
あなたにおすすめの小説
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。