125 / 718
学院編:オヴェルニー学院
【145話】ユリとコスメと毒とカツラ
しおりを挟む
姫と王子が泣き止んで双子のもとから離れてから、アーサーはアイテムボックスから小さな箱を取り出した。モニカも同時に箱を取り出している。お互いに持っている箱を見て、双子は目を見合わせた。
「え?」
「あれ?」
「もしかして、モニカも用意してくれてたの?」
「うん…。サプライズで渡そうと思って」
「僕も…」
どうやら二人ともこっそりプレゼントを用意していたようだ。考えていることが一緒でクスクス笑いながらプレゼント交換をした。モニカは早速箱を開け、感嘆の声をあげた。
「わあ!かわいい!!」
「ユリの模様が施された髪飾りだよ。モニカはユリが大好きだし、髪が自分の一番すきなところって言ってたでしょ?だからこれにしたんだ」
モニカはさっそく髪につけてみた。きらきらした目で「どう?」と兄に尋ねる。
「うん!かわいいよ」
「わーん嬉しい!!ありがとうアーサー!!一生大切にするよぉ!!」
「喜んでもらえてうれしいなあ。じゃあ次は僕が開けるね」
「うん!開けて開けて!!」
「…え?なにこれ」
「コスメグッズよ!!冬限定のコスメなの!!この口紅とかね、きっとアビーに合うと思うのよぉ!!」
モニカは興奮気味にコスメをひとつひとつ解説した。談話室にいた生徒たちがざわざわしている。
「え…?アーサーってそういう…?」
「ああ、だから女の子のダンスもできるんだ…」
「なるほどな…だって昨日のダンスしてるときのアーサーの仕草、完璧に女の子だったもんな」
「でも普段は普通の男の子なのにね…」
「二重人格…?」
「ちょっ!!ストップ!すとーっぷ!!!」
まわりの声に危機感を感じ思わず弁解する。
「みんな!ちがうんだ!聞いて?!確かに僕は女装することがあるよ!でもそれはあくまで仕事でだから!決して趣味じゃないから!!」
「え?!まじで女装すんのかアーサー?!」
「見たい!!アーサーの女装見たい!!」
「あはは。墓穴掘ったねアーサー」
モニカがニヤニヤしながらアイテムボックスからカツラを取り出した。アーサーは顔を真っ青にして「う…うそでしょ…?」と後ずさりした。
「私のプレゼントを全部見てからね。コスメはアビーの分。で、アーサーの分はこれ」
モニカはどすぐろい液体が入った瓶を1本取り出した。
「モニカ、なに?それ…」
「私特製の毒魔法液よ。本当はこんなの渡したくないけど、アーサーが一番喜ぶものってこれしか思い浮かばなくて」
「ええええ!!モニカの毒魔法液?!え、うそーーー!!うわーーー!!!」
目から星屑が零れ落ちそうなほど高揚した声をあげ、モニカから毒魔法液を受け取った。早速フタを開けてこくりと一口飲む。
「わーー!!なんで今飲むのぉ!!」
「いやなんで兄ちゃんに毒なんかプレゼントしてんのモニカ?!」
リリー寮の生徒が兄妹の奇行に呆れかえった。アーサーは猛毒をくらってよだれを垂らしながら痙攣しているのに嬉しそうにニコニコしている。モニカが回復魔法をかけようとすると当然のように止められた。
「モニカ待って…!そんなすぐ治しちゃうなんてもったいないよ…こんな素晴らしい毒をさぁ…!うぷっ」
「ぎゃーーアーサーが吐血したぁぁぁ!!」
「アーサー、もういいでしょう?みんながドン引きしてるわよ」
「もうちょっと…あー…やばいねこれ。呼吸困難…あれ…?もしかして体内溶けてるかも…わー初めての感覚…モニカ毒魔法強くなったねえ…最高のプレゼントだよぉ…」
「体内溶けてる?!うそ!!早く治さないと!まずエリクサー飲んで!!」
嫌がっているアーサーの口に無理矢理エリクサーを突っ込んで飲ませながら、モニカが急いで回復魔法をかけた。解毒が終わったアーサーがぶすっとしている。
「もうちょっと味わってたかったなあ」
「だめ!この毒魔法液は没収!!やっぱりあげない!」
「えええ!!うそでしょ!!ちょうだいよ!!」
「体内が溶けるなんて知らなかったの!!どうしても欲しくなったら言ってくれたら飲ませてあげるから!うっかり私がいないところで飲まれたら困るわ!」
「むぅ…」
「天才の考えてることは分かんないわ…」
リリー寮の生徒の一人がそう呟くと、全員が大きく頷いた。モニカはため息をつきながら、再びアイテムボックスからカツラを取り出した。
「え…その話は終わったよねモニカ…?うそだよね」
「私のお姉ちゃんのかわいさをみんなに自慢したいの。それに、このコスメも使ってみたいし」
「う…うわああああ!!」
モニカに取り押さえられ無理やりカツラをつけさせられた。暴れるアーサーの上に馬乗りになり、プレゼントしたコスメでアーサーに化粧を施す。化粧が終わるころには、アーサーは諦めて不機嫌そうにじっとしていた。モニカは仕上げにリガルリリーの香水をふりかけて満足そうに笑った。
「はい!アビーのできあがり!じゃーんみんなどう?!私のお姉ちゃん、アビーよ!!ほらアビー、ご挨拶して」
「もうモニカ、いい加減にしてよ…」
「アビー?お願い、ちょっとでいいからちゃんとアビーして?」
モニカにおねだりをされたアーサーは、ため息をついてから少女の微笑みを浮かべた。ソファから立ち上がり、恭しく生徒たちに会釈する。
「みなさま、はじめまして。モニカの姉アビーですわ。どうぞよろしくお願いいたします」
「ひぐぅっ…!」
「なっ…な、な…」
「だめだ、アーサーと分かっててもドキドキしてしまうっ…」
男子たちがときめいている中、女子たちは興奮した声をあげていた。特にジュリアの興奮は常軌を逸していた。
「まあまあまあ!!アーサー様…このお姿のときはアビー様とおっしゃいますの?!なんて愛らしい!!なんとお美しい!!」
「ありがとうございますジュリア王女」
アビーの優しい微笑みにジュリアは変な気持ちになった。
(あらっ、私ったら何を女の子にドキッとしてしまっているのかしら。…いえ、彼女は男の子だわ。ドキッとして当然よね。大丈夫。私は変じゃないわ。危ない危ない。アビー様が完璧な女の子すぎて頭が混乱してしまったわ)
「お前ほんとは女なんじゃないかアーサー?」
男子生徒が疑わし気にアーサーの胸をぺたぺた触った。アーサーは呆れたように「男に決まってるじゃないか。今まで一緒にお風呂入ってただろ?」と返している。しばらく生徒たちに好き勝手眺められたり触らせたりしたあと、アーサーが妹に声をかけた。
「モニカ、もうアーサーに戻っていいかな?」
「ええ、いいわよ。化粧を落としてアーサーに戻って」
「はぁい」
カツラを取ってのそのそと洗面台へ向かうアーサーの後ろ姿を見ながら、男子生徒たちがほぉっとため息をついている。
「はあ、危ない。アーサーに恋に落ちてしまうところだった」
「男だと分かってても、あの可愛さはやばいな…」
「え?」
「あれ?」
「もしかして、モニカも用意してくれてたの?」
「うん…。サプライズで渡そうと思って」
「僕も…」
どうやら二人ともこっそりプレゼントを用意していたようだ。考えていることが一緒でクスクス笑いながらプレゼント交換をした。モニカは早速箱を開け、感嘆の声をあげた。
「わあ!かわいい!!」
「ユリの模様が施された髪飾りだよ。モニカはユリが大好きだし、髪が自分の一番すきなところって言ってたでしょ?だからこれにしたんだ」
モニカはさっそく髪につけてみた。きらきらした目で「どう?」と兄に尋ねる。
「うん!かわいいよ」
「わーん嬉しい!!ありがとうアーサー!!一生大切にするよぉ!!」
「喜んでもらえてうれしいなあ。じゃあ次は僕が開けるね」
「うん!開けて開けて!!」
「…え?なにこれ」
「コスメグッズよ!!冬限定のコスメなの!!この口紅とかね、きっとアビーに合うと思うのよぉ!!」
モニカは興奮気味にコスメをひとつひとつ解説した。談話室にいた生徒たちがざわざわしている。
「え…?アーサーってそういう…?」
「ああ、だから女の子のダンスもできるんだ…」
「なるほどな…だって昨日のダンスしてるときのアーサーの仕草、完璧に女の子だったもんな」
「でも普段は普通の男の子なのにね…」
「二重人格…?」
「ちょっ!!ストップ!すとーっぷ!!!」
まわりの声に危機感を感じ思わず弁解する。
「みんな!ちがうんだ!聞いて?!確かに僕は女装することがあるよ!でもそれはあくまで仕事でだから!決して趣味じゃないから!!」
「え?!まじで女装すんのかアーサー?!」
「見たい!!アーサーの女装見たい!!」
「あはは。墓穴掘ったねアーサー」
モニカがニヤニヤしながらアイテムボックスからカツラを取り出した。アーサーは顔を真っ青にして「う…うそでしょ…?」と後ずさりした。
「私のプレゼントを全部見てからね。コスメはアビーの分。で、アーサーの分はこれ」
モニカはどすぐろい液体が入った瓶を1本取り出した。
「モニカ、なに?それ…」
「私特製の毒魔法液よ。本当はこんなの渡したくないけど、アーサーが一番喜ぶものってこれしか思い浮かばなくて」
「ええええ!!モニカの毒魔法液?!え、うそーーー!!うわーーー!!!」
目から星屑が零れ落ちそうなほど高揚した声をあげ、モニカから毒魔法液を受け取った。早速フタを開けてこくりと一口飲む。
「わーー!!なんで今飲むのぉ!!」
「いやなんで兄ちゃんに毒なんかプレゼントしてんのモニカ?!」
リリー寮の生徒が兄妹の奇行に呆れかえった。アーサーは猛毒をくらってよだれを垂らしながら痙攣しているのに嬉しそうにニコニコしている。モニカが回復魔法をかけようとすると当然のように止められた。
「モニカ待って…!そんなすぐ治しちゃうなんてもったいないよ…こんな素晴らしい毒をさぁ…!うぷっ」
「ぎゃーーアーサーが吐血したぁぁぁ!!」
「アーサー、もういいでしょう?みんながドン引きしてるわよ」
「もうちょっと…あー…やばいねこれ。呼吸困難…あれ…?もしかして体内溶けてるかも…わー初めての感覚…モニカ毒魔法強くなったねえ…最高のプレゼントだよぉ…」
「体内溶けてる?!うそ!!早く治さないと!まずエリクサー飲んで!!」
嫌がっているアーサーの口に無理矢理エリクサーを突っ込んで飲ませながら、モニカが急いで回復魔法をかけた。解毒が終わったアーサーがぶすっとしている。
「もうちょっと味わってたかったなあ」
「だめ!この毒魔法液は没収!!やっぱりあげない!」
「えええ!!うそでしょ!!ちょうだいよ!!」
「体内が溶けるなんて知らなかったの!!どうしても欲しくなったら言ってくれたら飲ませてあげるから!うっかり私がいないところで飲まれたら困るわ!」
「むぅ…」
「天才の考えてることは分かんないわ…」
リリー寮の生徒の一人がそう呟くと、全員が大きく頷いた。モニカはため息をつきながら、再びアイテムボックスからカツラを取り出した。
「え…その話は終わったよねモニカ…?うそだよね」
「私のお姉ちゃんのかわいさをみんなに自慢したいの。それに、このコスメも使ってみたいし」
「う…うわああああ!!」
モニカに取り押さえられ無理やりカツラをつけさせられた。暴れるアーサーの上に馬乗りになり、プレゼントしたコスメでアーサーに化粧を施す。化粧が終わるころには、アーサーは諦めて不機嫌そうにじっとしていた。モニカは仕上げにリガルリリーの香水をふりかけて満足そうに笑った。
「はい!アビーのできあがり!じゃーんみんなどう?!私のお姉ちゃん、アビーよ!!ほらアビー、ご挨拶して」
「もうモニカ、いい加減にしてよ…」
「アビー?お願い、ちょっとでいいからちゃんとアビーして?」
モニカにおねだりをされたアーサーは、ため息をついてから少女の微笑みを浮かべた。ソファから立ち上がり、恭しく生徒たちに会釈する。
「みなさま、はじめまして。モニカの姉アビーですわ。どうぞよろしくお願いいたします」
「ひぐぅっ…!」
「なっ…な、な…」
「だめだ、アーサーと分かっててもドキドキしてしまうっ…」
男子たちがときめいている中、女子たちは興奮した声をあげていた。特にジュリアの興奮は常軌を逸していた。
「まあまあまあ!!アーサー様…このお姿のときはアビー様とおっしゃいますの?!なんて愛らしい!!なんとお美しい!!」
「ありがとうございますジュリア王女」
アビーの優しい微笑みにジュリアは変な気持ちになった。
(あらっ、私ったら何を女の子にドキッとしてしまっているのかしら。…いえ、彼女は男の子だわ。ドキッとして当然よね。大丈夫。私は変じゃないわ。危ない危ない。アビー様が完璧な女の子すぎて頭が混乱してしまったわ)
「お前ほんとは女なんじゃないかアーサー?」
男子生徒が疑わし気にアーサーの胸をぺたぺた触った。アーサーは呆れたように「男に決まってるじゃないか。今まで一緒にお風呂入ってただろ?」と返している。しばらく生徒たちに好き勝手眺められたり触らせたりしたあと、アーサーが妹に声をかけた。
「モニカ、もうアーサーに戻っていいかな?」
「ええ、いいわよ。化粧を落としてアーサーに戻って」
「はぁい」
カツラを取ってのそのそと洗面台へ向かうアーサーの後ろ姿を見ながら、男子生徒たちがほぉっとため息をついている。
「はあ、危ない。アーサーに恋に落ちてしまうところだった」
「男だと分かってても、あの可愛さはやばいな…」
10
お気に入りに追加
4,342
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。