109 / 718
学院編:オヴェルニー学院
【129話】合流
しおりを挟む
「はっ」
「……」
アーサーの意識が戻ったとき、セルジュ先生に強く抱きしめられていた。ミモレスが消えたことを察した先生がぼそりと呟く。
「…アーサーか?」
「あ…はい。あの、僕、また意識を失ってたみたいです。すみません。でも、ミモレスの…」
「彼女と話をした」
「えっ?」
「君の体に一瞬だけミモレスの人格が入った。少しだけ言葉を交わしたよ」
「そうですか。よかった…」
「ふふ。君は本当に人が良いね。こんなひどい目に遭わされていながら、私とミモレスが話せて良かったなんて」
「もっ、もちろんあなたのことは許しません!あなたは生徒たちにひどいことをしたんですからね。だけど…それでも、大好きな人と話せたことは良かったです」
「ミモレスでも君ほど優しくはなかったよ。やっぱり君はミモレスとは違う」
「当然です。僕は僕だし、モニカはモニカですから」
「そうだね」
甘えるようにアーサーの首元に頭を預けていたセルジュ先生がピクリと反応した。
「…誰か来たね」
「えっ?」
聞き耳を立てると、確かに足音がこちらへ向かってくる。部屋のドアがゆっくり開き、モニカが顔を覗かせた。
「あなたはそこで隠れててね。…あっ、いた!アーサー!」
「モニカ!来るな!吸血鬼だ!」
「吸血鬼…?!って…ちょっとあんた…」
モニカは兄にべったりくっついているセルジュ先生を見てかたまった。歯形のついた首元からは血を流し、シャツのボタンを外されて肌が見えているアーサー。ズボンまで下ろされかけている。モニカがかたかたと震えながら拳を握った瞬間、部屋全体が冷気に包まれた。
「モッ…モニカ…」
「…のよ…」
セルジュ先生はアーサーから顔を離してモニカを見た。
「あはは、その氷魔法、怒ったときのミモレスとそっくりだ」
「何笑ってるのよ…!わたしの…アーサーに…なにしてんのって聞いてんの!!!」
モニカがそう叫ぶと同時に先生がカチコチに凍結した。それを見たアーサーとウィルク王子は「ひぇぇぇ…」と情けない声をあげている。冷たくなったセルジュ先生の膝から降りたアーサーに駆け寄りアイテムボックスを渡す。
「アーサー、大丈夫?!ああ…顔が真っ青じゃない!」
「大丈夫だよ。血を飲まれただけだから」
「血を飲まれただけなのにどうして服がはだけてるの?!この変態教師になにされたの!!正直に言いなさい!!」
「ひっ…」
「なんなのこいつ!!アーサーの首にかじりついて!!きもちわるい!!変態!!私のアーサーになにしたの!!このっ!!このっ!!」
氷漬けにされたセルジュ先生をげしげしと蹴りながらモニカが絶叫している。アーサーは暴れる妹の腕を掴んで落ち着かせようと頑張った。
「モニカ落ち着いて!僕は大丈夫だから…ヒッ」
モニカの拳が凍結された先生のみぞおちにのめり込んでいる。氷にひびが入り、凍っている先生の口から血がこぼれた。パラパラと氷の破片をこぼしながらモニカが拳を引き抜いてアーサーに笑顔を向けた。
「アーサー?何されたか教えて?」
この目が笑っていない笑顔と一見穏やかに聞こえる口調は、モニカが本気で怒っているときに見せるものだ。アーサーは妹から目を逸らして小声で答えた。妹が怖すぎて青ざめぷるぷる震えている。
「…キスされました…」
「キッ…」
雷が近くで落ちた音がした。アーサーはゆっくりと後ずさる。正直セルジュ先生より今のモニカの方が怖い。しばらくの沈黙のあと、部屋に吹雪が吹き荒れモニカが泣き叫んだ。
「きゃあああああ!!!なんですって?!やだぁぁぁあぁ!!このっ…!!このっ…!!…アーサーもアーサーよ!!!なんでこんなやつと抱き合ってるのよ!!なんなの!!アーサーのばか!!ばかぁぁぁ!!!」
「色々あったんだよぉ…」
「精霊に!!吸血鬼に…!!!あんたってのはどうしてそう無防備なの!!!そのぷるぷるの唇を一体何人に奪われるつもりなの?!」
「ごめんよモニカぁ…これからは気を付けるから…」
「で?!この変態吸血鬼にあとはなにされたの?!体は?!体は無事?!」
モニカが兄のシャツをばっと広げた。肌に直接吹雪が当たりアーサーは「ひぃぃぃっ!!さむっ!!さむぅぅぅ!!」と歯を鳴らす。大声で騒ぎ問い詰めてくるモニカに肩を掴まれ、ガックンガックン揺らされながらアーサーは考えた。
(口の中に舌を入れられたなんて言ったらモニカが発狂しちゃう…。ここはうまくごまかしてモニカを落ち着かせないと…。でも落ち着いてって言っても絶対落ち着いてくれないし…。あっ、そうだ。モニカは僕を大事にしてくれてるし、こう言ったら気持ちを抑えてくれるはず)
「モニカぁ、僕貧血でクラクラしてるからあまり大声出さないで…」
「むぅっ…むぅぅぅっ…!!!」
「あと吹雪を止めて…寒すぎて死んじゃう…」
「むぅぅぅっぅぅっ!」
アーサーの予想通り、あからさまに体調が悪そうな顔をしたらモニカはすぐに吹雪を止めてくれた。氷魔法(感情)を抑えることがかなり大変なようで、血が出そうなほど唇を噛み自分の腕に爪を食いこませている。大声を出すなと言われたので、部屋をうろうろ歩き回って心を落ち着かせようとしたり、アーサーの体に障らないようソファに顔をうずめて大声で叫んだりしていた。アーサーはそんな妹の頭を優しく撫でる。
「無理をさせてごめんねモニカ」
「もごっ…わたしこそごめんなさい。アーサーの体のこと気遣ってなかったわ…。あともう少しだけ待ってね。あと1分で落ち着いてみせるから」
扉から覗いているウィルク王子は誰にともなく呟いた。
「何を見せられているんだ僕は…」
「……」
アーサーの意識が戻ったとき、セルジュ先生に強く抱きしめられていた。ミモレスが消えたことを察した先生がぼそりと呟く。
「…アーサーか?」
「あ…はい。あの、僕、また意識を失ってたみたいです。すみません。でも、ミモレスの…」
「彼女と話をした」
「えっ?」
「君の体に一瞬だけミモレスの人格が入った。少しだけ言葉を交わしたよ」
「そうですか。よかった…」
「ふふ。君は本当に人が良いね。こんなひどい目に遭わされていながら、私とミモレスが話せて良かったなんて」
「もっ、もちろんあなたのことは許しません!あなたは生徒たちにひどいことをしたんですからね。だけど…それでも、大好きな人と話せたことは良かったです」
「ミモレスでも君ほど優しくはなかったよ。やっぱり君はミモレスとは違う」
「当然です。僕は僕だし、モニカはモニカですから」
「そうだね」
甘えるようにアーサーの首元に頭を預けていたセルジュ先生がピクリと反応した。
「…誰か来たね」
「えっ?」
聞き耳を立てると、確かに足音がこちらへ向かってくる。部屋のドアがゆっくり開き、モニカが顔を覗かせた。
「あなたはそこで隠れててね。…あっ、いた!アーサー!」
「モニカ!来るな!吸血鬼だ!」
「吸血鬼…?!って…ちょっとあんた…」
モニカは兄にべったりくっついているセルジュ先生を見てかたまった。歯形のついた首元からは血を流し、シャツのボタンを外されて肌が見えているアーサー。ズボンまで下ろされかけている。モニカがかたかたと震えながら拳を握った瞬間、部屋全体が冷気に包まれた。
「モッ…モニカ…」
「…のよ…」
セルジュ先生はアーサーから顔を離してモニカを見た。
「あはは、その氷魔法、怒ったときのミモレスとそっくりだ」
「何笑ってるのよ…!わたしの…アーサーに…なにしてんのって聞いてんの!!!」
モニカがそう叫ぶと同時に先生がカチコチに凍結した。それを見たアーサーとウィルク王子は「ひぇぇぇ…」と情けない声をあげている。冷たくなったセルジュ先生の膝から降りたアーサーに駆け寄りアイテムボックスを渡す。
「アーサー、大丈夫?!ああ…顔が真っ青じゃない!」
「大丈夫だよ。血を飲まれただけだから」
「血を飲まれただけなのにどうして服がはだけてるの?!この変態教師になにされたの!!正直に言いなさい!!」
「ひっ…」
「なんなのこいつ!!アーサーの首にかじりついて!!きもちわるい!!変態!!私のアーサーになにしたの!!このっ!!このっ!!」
氷漬けにされたセルジュ先生をげしげしと蹴りながらモニカが絶叫している。アーサーは暴れる妹の腕を掴んで落ち着かせようと頑張った。
「モニカ落ち着いて!僕は大丈夫だから…ヒッ」
モニカの拳が凍結された先生のみぞおちにのめり込んでいる。氷にひびが入り、凍っている先生の口から血がこぼれた。パラパラと氷の破片をこぼしながらモニカが拳を引き抜いてアーサーに笑顔を向けた。
「アーサー?何されたか教えて?」
この目が笑っていない笑顔と一見穏やかに聞こえる口調は、モニカが本気で怒っているときに見せるものだ。アーサーは妹から目を逸らして小声で答えた。妹が怖すぎて青ざめぷるぷる震えている。
「…キスされました…」
「キッ…」
雷が近くで落ちた音がした。アーサーはゆっくりと後ずさる。正直セルジュ先生より今のモニカの方が怖い。しばらくの沈黙のあと、部屋に吹雪が吹き荒れモニカが泣き叫んだ。
「きゃあああああ!!!なんですって?!やだぁぁぁあぁ!!このっ…!!このっ…!!…アーサーもアーサーよ!!!なんでこんなやつと抱き合ってるのよ!!なんなの!!アーサーのばか!!ばかぁぁぁ!!!」
「色々あったんだよぉ…」
「精霊に!!吸血鬼に…!!!あんたってのはどうしてそう無防備なの!!!そのぷるぷるの唇を一体何人に奪われるつもりなの?!」
「ごめんよモニカぁ…これからは気を付けるから…」
「で?!この変態吸血鬼にあとはなにされたの?!体は?!体は無事?!」
モニカが兄のシャツをばっと広げた。肌に直接吹雪が当たりアーサーは「ひぃぃぃっ!!さむっ!!さむぅぅぅ!!」と歯を鳴らす。大声で騒ぎ問い詰めてくるモニカに肩を掴まれ、ガックンガックン揺らされながらアーサーは考えた。
(口の中に舌を入れられたなんて言ったらモニカが発狂しちゃう…。ここはうまくごまかしてモニカを落ち着かせないと…。でも落ち着いてって言っても絶対落ち着いてくれないし…。あっ、そうだ。モニカは僕を大事にしてくれてるし、こう言ったら気持ちを抑えてくれるはず)
「モニカぁ、僕貧血でクラクラしてるからあまり大声出さないで…」
「むぅっ…むぅぅぅっ…!!!」
「あと吹雪を止めて…寒すぎて死んじゃう…」
「むぅぅぅっぅぅっ!」
アーサーの予想通り、あからさまに体調が悪そうな顔をしたらモニカはすぐに吹雪を止めてくれた。氷魔法(感情)を抑えることがかなり大変なようで、血が出そうなほど唇を噛み自分の腕に爪を食いこませている。大声を出すなと言われたので、部屋をうろうろ歩き回って心を落ち着かせようとしたり、アーサーの体に障らないようソファに顔をうずめて大声で叫んだりしていた。アーサーはそんな妹の頭を優しく撫でる。
「無理をさせてごめんねモニカ」
「もごっ…わたしこそごめんなさい。アーサーの体のこと気遣ってなかったわ…。あともう少しだけ待ってね。あと1分で落ち着いてみせるから」
扉から覗いているウィルク王子は誰にともなく呟いた。
「何を見せられているんだ僕は…」
11
お気に入りに追加
4,342
あなたにおすすめの小説
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。