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学院編:オヴェルニー学院

【115話】ウィルク王子の誕生日パーティー

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ある金曜日。珍しく寮長のビアンナ先生がリリー寮の談話室に顔を出した。集合の合図であるベルを鳴らしリリー寮の生徒32人を呼び出す。寝室でくつろいでいた生徒、談話室で友人とお喋りしていた生徒がぞろぞろと先生の周りに集まってくる。全員が揃ったことを確認し、先生は口を開いた。

「みなさん。明日はウィルク王子のお誕生日です。リリー寮の談話室でパーティーを催しますので、そのつもりで」

「パーティー?!」

モニカが目を輝かせてうずうずした。他の生徒も特別なイベントに大喜びだ。ウィルク王子もまんざらではないようで、「せいぜい楽しませてくれたまえよ」と言いながら口角を上げている。
オヴェルニー学院では、寮内で生徒の誕生日を祝う風習がある。リリー寮は生徒が少ないのでそれほど頻繁に行われないが、200人以上の寮生を持つビオラ寮ではほぼ毎日パーティーが開催されていた(寮は貴族階級で決まっているため、貴族階級が低い寮ほど生徒が多い)。ビオラ寮に入った生徒は1年で10キロ太る人もいるらしいと噂だ。

「食事はこちらで用意いたします。朝10時から開催しますので、強制ではないですが積極的に参加してくださいね。参加する方は正装してくださいね」

「はぁい!」

「先生!」

ノアが手を挙げた。先生は「なんですかノア?」と返事をする。

「実は、俺の領地で銘菓の焼き菓子があるんです。よければそれもお出ししていいですか?」

「構いませんよ。リリー寮の生徒におおいに宣伝してください」

「ありがとうございます!」

「先生!私の領地の銘菓も出していいですか?!砂糖菓子なんですけど!」

「先生僕の名産も!」

どうやら機会があれば他の貴族に紹介しろとでも言われていたようで、次々と生徒が領地の名産品を出したいと手を挙げる。この学院ではよくあることなのだろう、先生は全員に許可を出した。生徒たちはガッツポーズをしてアイテムボックスをまさぐり始めた。特にチャドとノアが大喜びしている。

「よっしゃー!王子に気に入っていただけたら流行間違いなしだぜ!」

「残念だったなチャド。お前んちの焼き菓子より俺んとこの焼き菓子の方が勝ち目があるぜ。なんたってジュリア姫が絶賛していたんだからな」

「ばーか!確かにお前んとこのは女子に大人気だ。だがな、男には甘すぎる。きっと王子は俺の奴の方が気に入るはずだ」

「お前んとこのは大人の味で品がある。うちの地元の大人たちにも大人気だ。でもな、10歳の子がブランデーが入った焼き菓子を気に入ると思うかぁ?」

「知らないのかノア?王族は8歳から酒を嗜むんだよ。きっと王子も酒の味は分かるはずだぜ」

ノアとチャドの領土は隣接しており名産品がよく似たようなものばかりらしい。幼少時代から交流があった彼らは、ことあるごとにこのように競い合ってきた。勝ったら喜び、負けたら相手を称賛する。周囲の人は二人の見ていて気持ちの良い小競り合いを楽しんでいた。
他の生徒たちも明日宣伝する名産の話で盛り上がっている中、ウィルク王子はきょろきょろとあたりを見回してからパッと顔を輝かせた。

「モニカ!」

ウィルク王子は顔を赤らめながらモニカ(とアーサー)の元へ駆け寄った。

「どうされましたか?ウィルク王子」

「あの、明日、これを着てほしいんだ!」

アイテムボックスから紙袋を取り出して、モニカに渡した。

「これは…?」

「実は君を妾にすると決めた日から、仕立屋に頼んで作ってもらってたんだ。君のドレス」

モニカは紙袋を開けてちらりと中を覗いた。ポントワーブの高級服屋ですら手に入らないような上質なドレスが入っている。白を基調としており細かい刺繍が施されている。モニカは驚いてドレスと王子の顔を交互に見た。

「こんな高級なドレスを…いいんですか?」

「いいんだ。ぜひ着てほしい」

「分かりました。ウィルク王子、ありがとうございます」

「着てくれるのか!!ありがとうモニカ!」

王子が嬉しそうにモニカに抱きつこうとしたが、しれっと間に入ってきたアーサーに行く手を阻まれる。

「アーサー…」

「ウィルク王子、僕もモニカとほとんど同じ顔ですから、代わりに僕で我慢してください」

アーサーはそう言ってニコニコしながら両手を広げた。

「バカかお前は!!誰がお前となんか抱き合うか!!」

「まあまあそう言わずに」

アーサーはそう言ってウィルク王子をぎゅーっと抱きしめた。王子は「やめろぉぉぉ!!」と悲鳴をあげている。暴れているのに力の強いアーサーから抜け出せない。ひーひー言いながらやっとのことで抜け出し「お前絶対覚えてろよ!」と寝室へ逃げ込んだ。

「あはは!慣れてくるとウィルク王子もかわいらしいなあ!」

楽しそうに笑っているアーサーを横目に、リリー寮の生徒がコソコソと耳打ちをした。

「おい…王子にあんなことできるのアーサーしかいないぞ…?」

「アーサーといるウィルク王子はなんだか弟みたいにかわいく見えてくるな」

「いつもふんぞり返ってるのにアーサーの前でだけは子どもっぽいよね、王子」

「もう、アーサー。ウィルク王子をそんなにからかっちゃだめじゃない」

寝室に逃げ込んだウィルク王子を眺めながら、モニカはため息をついた。アーサーは「からかってるつもりはないんだけどなあ」と頭をかいた。

◇◇◇
翌日、リリー寮の生徒が全員ドレスやタキシードを身に纏って談話室に集まった。モニカは早起きして、ウィルク王子にもらったドレスを着てからアーサーに化粧をしてもらった。アーサーは以前城に乗り込んだ時に着た正装を身に付けている。カトリナから、このようなパーティーがあるかもしれなから持って行けと言われてアイテムボックスに突っ込んでいたのだ。

髪のセットを終えた双子が談話室に降りていくと生徒たちがざわついた。あまりに綺麗なモニカとアーサーに目を奪われている。

「モニカ、綺麗…」

地味なドレスを着たライラが思わず呟いた。傍にいたチャドとノアも顔を赤らめコクコク頷いている。

「ふ、ふたりがモニカに夢中になるのも分かるわ。ほ、ほ、欲しくなっちゃうね」

「いやぁ…ここまで綺麗だともう俺じゃもったいないって思うわ…」

「分かる。アーサーと王子くらいじゃないと隣に並べないわあんなん…」

男子たちがモニカに釘付けになっているとき、女子たちはアーサーの美麗さに膝から崩れ落ちていた。特にグレンダとマーサがひどかった。

「な…なにあれ…。え?幻?」

「かっこよすぎて目が潰れそう。もう無理。結婚したい」

「グレンダ正気?あんなのと結婚したら死んじゃうよ?見てみ?あれと毎晩一緒に寝るって考えてみ?普通に死ぬくない?」

「あ…やば、死ぬわ」

「ね?」

「でもアーサー以上の人今後見つけられる気がしないよ…?顔が良くて、性格良くて、強いんだよ…?最高じゃない?やっぱり結婚したい」

「アーサーに近づくならまずモニカを倒さなきゃ」

「無理よあんな可愛くて良い子に勝てる気しないわ」

勝ち目のない恋に悲嘆に暮れている彼女たちの目の前をロイが通ってしまった。グレンダとマーサは彼を手をがしっと掴み「ロイィィィ!!」と引き留めた。

「えっ?!な、なに?!」

「あんたの冴えない顔をよく見せなさい!眩しい顔を見すぎて目がチカチカしてるのよ!一回リセットさせて!」

「突然失礼なこと言うねマーサ?!」

「あ~落ち着くわあ。可もなく不可もないこの顔…」

「わー嬉しくないなあ」

グレンダ、マーサ、ロイは同学年で、ロイはグレンダとマーサによくこのように絡まれる。結婚相手探しに熱心な二人だが、ロイは恋愛対象に入っていないようで彼の前では女の子ぶらずに素の姿を見せている。聞き上手なロイによく恋愛相談もしているらしい。

マーサはロイが手に持っているボトルに気付き取り上げた。

「わ!!何してるんだいマーサ!返してよ!」

「これ王子に飲んでもらうの?」

「うん。名産のグレープジュースだよ。だから返して」

マーサは返さずにボトルの蓋を開けて一気飲みした。

「ちょっとマーサ何してるの?!」

「飲まなきゃやってられないのよ…。私の砂糖菓子あげるから許して」

「ば…ばか!!どうしよう…!」

「そんなに慌てなくたっていいじゃない。余分に持ってきてるんでしょ?」

「そういう問題じゃない…!」

ロイの狼狽っぷりにさすがに悪いと思ったらしく、マーサはバツが悪そうに謝った。

「ご、ごめんねロイ」

「マーサのばか!!もう知らないから!!マーサが悪いんだからね!」

ロイが怒って去っていくのを、マーサが謝りながら追いかけていく。グレンダはため息をついて彼らを眺めていた。

◇◇◇
「わあ…」

ウィルク王子は階段を降りるモニカの姿を見て立ちすくんだ。

「まるで…王族のようじゃないか」

王子と目が合うと、モニカはニッコリ笑って彼に会釈をした。

「ウィルク王子、このようなドレスをくださって、ありがとうございます」

「モニカ…とても似合ってる!さすがは僕が選んだ女性だ!」

「光栄ですわ」

「さあ、僕の手を取って!一緒に食事をしよう!」

モニカは王子の手を取り隣で歩いた。王子はテーブルに並ぶ料理を口にし満足そうにしている。

「ウィルク王子」

ぜえぜえと息を切らしたロイが王子に声をかけた。自分の領地の名産品であるグレープジュースを手に持っている。

「なんだ、ロイ」

「よろしければ名産品であるグレープジュースを飲んでいただけませんか?」

「おお、昨日そのようなことを言っていたな。いただこう」

「モニカもどうぞ」

「ありがとう、ロイ」

二人はロイからジュースを受け取り、一口飲んだ。王子は「おお!」と驚いた声をあげた。

「おいしいじゃないか!これほどおいしいグレープジュースは飲んだことがない」

「本当においしいわロイ!わたしファンになっちゃいそう!」

「ありがとうございます!お声がけくださればいつでも用意いたします」

「うむ。気に入った。また声をかけよう」

ロイは嬉しそうに笑ってその場を去っていった。他の生徒にも宣伝をしに行くのだろう。その後をマーサが追いかけている。王子を見つけて雑に砂糖菓子を紹介してから、彼女はまたロイめがけて走って行った。

チャドやノア、グレンダ、ライラなど、リリー寮生徒のほとんどが王子に名産を宣伝しに来た。おいしい名産をたくさん口にできてウィルク王子は上機嫌だ。その後も王子とモニカはテーブルに並んでいる軽食や、生徒たちが紹介するお菓子を口にしながらお喋りを楽しんだ。

「モニカ。この干し肉はライラの領地の名産らしいよ。おいしいから食べてみて」

「いただきます。まあ!おいしい!この国にはおいしいものがたくさんあるんですね」

「ああ。僕のお気に入りはマーサの砂糖菓子かな。城へ戻っても取り寄せよう」

「マーサのお手柄ですね」

モニカがそう言うと、王子は突然彼女の両肩を掴んだ。

「でも、一番のお気に入りは…君だよ、モニカ」

「ひょっ」

予想外の切り返しにモニカの喉から変な音が出た。ウィルク王子は顔を真っ赤にしながらモニカの手を握る。

「モニカ。君は小さな貴族だが、綺麗で、賢く、それに政治の才もありそうだ。この前僕は君を妾にすると言ったが、君のような優秀な人であれば、正妻にしても恥ずかしくないと思ってる。あの、だから…」

「うぃうぃうぃうぃウィルク王子!!そそそそんな正妻だなんて私にはもったいなさすぎますわ!?それにあなたさまはこれからもっと素敵な女性と出会われるはずですわ!?私なんて魔法をまったく使えずクラスでは出来損ないと呼ばれていますっっ!そそそそんな私を、正妻だなんて!!」

「僕はジュリアお姉さまと違い能力なんて気にしない。能力があってなくても、素敵な人は素敵なんだ。それに、君以上に魅力的な女性がいるとは思えない!!さあ、モニカ!!僕と結婚してくれ!!」

「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
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