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学院編:オヴェルニー学院

【106話】ダフ戦

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一回戦、二回戦…と対抗戦は順調に進められた。三回戦でグレンダがローズ寮の選手と対戦したのだが、あれほど嫌がっていたのにいざ競技場に立つと圧勝するほどの実力を見せつけた。控室でカーティス先生が彼女を褒めると、「怪我をしたくなかったからさっさと終わらせた」とさらっと言った。嫁さんとして過ごさせるのはもったいない才能だなこりゃと先生は頭を掻いた。
マーサも危うげなく勝ち進み、ウィルク王子も美しい剣捌きでビオラ寮の選手を打ち負かした。王子が勝つと彼のファンであろう女子生徒たちが黄色い歓声をあげていた。王子は観戦席に手を振ったり投げキスをしたりとファンサービスをして生徒たちを喜ばせた。それを見ていたジュリア姫は、顔をしかめて「おやめなさい…気持ち悪い」と呟いた。

《いやぁー、どの選手も素晴らしい剣捌きですね!特にウィルク王子は剣筋もさることながら立ち居振る舞いも美しい!》

《王子の試合の時は女子たちの歓声がすごかったですね。実況している自分の声が聞こえないほどでしたよ》

《あはは!さて、次で第一試合が終了します!この試合は見ものですよ~!!なんたって優勝候補のダフ選手ですからね!!》

《ダフ選手はローズ寮の5年生。去年の剣術対抗戦で優勝しています。この一年でグッと背も伸びましたねえ。肉体もしっかり鍛えられたムキムキボディです。彼、本当に15歳なのでしょうか。25歳くらいに見えますね》

《対するアーサー選手は彼に比べてずっと小柄ですが、先生によるととても優秀らしいですよ!!》

《ダフ選手にどういった戦いをしてくれるのでしょうか。楽しみです》

《では!入場していただきましょう!!ローズ寮ダフ選手とリリー寮アーサー選手ゥゥゥ!!》

名前を呼ばれてアーサーはのろのろと入場した。反対側の入り口から巨躯の生徒が歩いてくる。自信に満ち溢れた表情をしており、アーサーと目が合うとニカッと笑った。

「おうおう!!こりゃまたちっちぇえやつと当たったもんだ!!」

「アーサーです。よろしくお願いします」

「ははは!律儀なやつ!!俺はダフだ!お前、何年だ?」

「5年です」

「なにぃ?!同い年か?!うそだろお前ちゃんと食ってるか?!」

アーサーは14歳だが、年齢を15歳と偽っている。14歳と比べても小柄なのに、その身長や肉付きで15歳と言われたら心配されても仕方のないことだった。アーサーはごまかすように笑うだけだった。

「おっと悪い悪い!嫌味とかじゃねえんだ。すまんな!」

「あっ!全然気にしてないです!」

「そうか!おまえいいやつだな!」

無邪気で単純で豪快に笑うダフの姿を見てアーサーは既視感を覚えた。しばらく考えてリアーナに似てるんだと気付いた。

「お?なんだおまえ急ににっこー笑ってよぉ」

「ごめん!君が僕のだいすきな人に似てたから」

「は、はぁ?!おま、おまえ、そんなこと言って俺を動揺させる作戦か?!確かにお前は女みてえにきれぇな顔してるが、悪いが俺は女にも男にも興味はねえ!あるのは剣、それひとつだ!」

ダフは剣を構えてニカっと笑った。そんな彼にアーサーは目を輝かせた。

「かっ…かっこいい…!!!ダフ、君すごくかっこいいね!!」

「ちょっ!お、おまえやめろよ!!そんなキラキラした顔で俺を見るな!!目から星がころがり落ちそうじゃねえか!!そ、そんな可愛い顔したってなあ!!俺は本気を出すからな!!チビだろうが俺に惚れてようが関係ねえ!俺は本気でお前に勝つ!!」

《おやおや?アーサー選手はダフ選手に惚れてるのでしょうか?ダフ選手がそのようなことを叫んでいますが》

選手同士の会話はマイクを通さないので基本的に観客席や実況席にまで聞こえないのだが、ダフの大声は実況席にまで届いてしまったようだ。戸惑っているリーノにニコロが真面目に返した。

《ダフ選手は男子生徒からも人気なのでね。ストイックで筋肉隆々、しかも面倒見が良く男らしい顔つきのダフ選手のファンは数知れません》

《なるほど!アーサー選手、惚れた相手にどう戦うのでしょうか!非常に楽しみですね!審判!試合の合図をお願いします!!》

「よーい、はじめ!!」

審判が合図をした瞬間、ダフはアーサーに飛び掛かった。巨躯のわりに素早い動きだ。だがアーサーはもっと大きな体でもっと素早い動きをする人を知っている。別段驚くこともなくダフの剣を避け背後に回ろうとした。

(っ!)

思い通りに体が動かない。重くて大きな剣に体が引っ張られ、背後に回る前にダフの剣筋が飛んできた。アーサーは慌ててしゃがんでよける。

「なんだあ!?中途半端な動きだなあ!随分重そうに剣を握ってるじゃねえか!ほらもう一発行くぞ…オラァ!!」

「わっ!」

アーサーが膝をつけている所にダフが力いっぱい剣を振り下ろした。転がって躱すと、ダフの剣が石板をかち割った。

《ひょ…ひょえええ…!なんという剛力…!躱せなかったら頭割られてましたよ…!》

《ダフ選手!即死攻撃や四肢切断などは禁止ですよ!気を付けてくださいね!》

「おっといけねえ!失格になるところだったわ!」

舌でぺろりと唇を舐め、ダフがいったん攻撃をやめた。アーサーは割られた石板を驚いた顔で見ている。

「すまねえな。避けてくれて助かったぜ」

「……」

「どうしたアーサー、ビビったか?ギブアップしてもいいぜ」

「…いい」

「あん?」

「かぁっこいいねえダフ!!!すごいよ!!君の剣筋、君の剛力!!力強いのにとっても綺麗だ!!これで15歳?!うそ、信じられない!!」

リリー寮生徒たちの剣捌きを見て、アーサーは自分と生徒たちの実力差を思い知った。自分が強すぎるため本気で剣を振ることができず少なからずがっかりしていた。退屈だなあと、カミーユ相手に死に物狂いで剣を振っていた日々に思いを馳せてはため息をついていたのだ。だが、目の前にいるダフはリリー寮の誰よりも段違いに強い。彼とだと久しぶりに思いっきり戦えるとアーサーの気持ちが高揚した。

「お…おう?ありがとな…?」

「もっと戦おうダフ!!早く君と戦いたい!!」

「っ!!俺にそれを言えるなんて、おまえたいしたモンだよ!!たいがいのやつらは俺の一撃をみただけでギブアップだ!!まともに剣を合わそうともしねえ!!退屈で退屈で仕方ねえんだ!!」

「僕は退屈なんてさせないよ!!早くやろう!!」

「おうよ!!」

授業で生徒と剣を交えるとき、アーサーは一歩も動いてはいけなかった。先制攻撃をすることも禁止されていた。ダフ相手にそれをする必要はない。きっと彼は僕の動きについてこれると確信し、アーサーがダフに斬りかかった。重い剣でかなり素早さが下がっているが、それでもリリー寮生徒だったら反応できないだろう。だがダフは、アーサーの期待通りしっかりと剣でアーサーの攻撃を防いで見せた。アーサーは喜びで胸を高鳴らせた。ダフはアーサーの素早い一撃に驚いたようだった。

「おいおいおい!!なんだアーサー!!おまえめっちゃすげぇじゃねえか!!」

「ありがとうダフ!!君もすごいね!!これを防げるんだね!!」

「あったりめえだろ!俺の師匠はS級冒険者だぞ!」

「えっ?!」

「へへん!!すげえだろう!北のS級冒険者、クルドさんに俺は教えてもらったことがある!!」

「へえ!すごいねダフ!!S級冒険者に教えてもらえるなんて!!」

「まあな!だから負けられねえんだよっ!」

力強い一撃をアーサーに食らわせる。受け止めたアーサーの剣がギリギリと刃こぼれした。その後も二人は剣を交え続ける。ダフとの戦いが楽しすぎて、アーサーは剣の重さを忘れていた。彼らの攻防に観客も実況も大興奮していた。

《なっ…なんということでしょうか!!あのダフ選手相手にアーサー選手が互角に戦っているー!!!》

《あの小さな体のどこにあれほどの力があるんでしょうか?!ダフ選手は石板を割ってしまうほどの力の持ち主ですよ…!?》

「あの子だれ?!ダフ相手に互角なんてすごくない?!」

「リリー寮の転入生らしいよ!!」

「そうなんだ!どこの貴族だろう?」

「私聞いたことあるけど忘れちゃった。知らないところだったよ」

他の寮の生徒たちもダフと善戦しているアーサーに注目している。全員がこの試合に夢中になっていた。

しばらく剣を交え、アーサーはダフが全力で振った一撃のあとに一瞬の隙ができることに気付いた。

(よし。そこを狙おう。ってことは力いっぱい剣を振らせないと)

ダフの攻撃に、アーサーはわざとよろめいて見せた。ダフは「よっしゃぁぁ!!」と叫びながらアーサーに向かって大きく剣を振るった。それをひらりと躱し、アーサーはダフの胸元に一瞬で詰め寄った。

「なに…?!」

「剣を大きく振ったらその分隙ができちゃうよ、ダフ」

そう言いながらダフの首元に薄く傷を付けた。ダフは慌ててアーサーの腹に拳をのめりこませた。アーサーは吹き飛ばされたがすぐに体勢を立て直し、何事もなかったかのように立っている。

「…おまえ、俺のこぶしをみぞおちに食らったろ…?なんで意識が飛ばない…?それどころか、痛そうでもねえじゃねえか…」

「あはは。慣れてるから」

「慣れてる…?みぞおち殴られることにか?はぁ?」

「ううん。あばらを折られることに慣れてる」

「…お前、虐待されてたのか?」

「ち、ちがうよ!特訓で!」

「特訓であばら折られるのかよ?!どんな特訓受けてたんだお前!!」

「ははは…」

「それに、さっきなんで俺に深手を負わせなかった?…確かに今の攻撃で俺はお前に敵わねえことが分かったさ。お前の実力はこんなもんじゃねえんだろ。お前は俺にさえ本気を出せていないんだな。だが、こんな薄い傷つけられたくらいで俺がギブアップすると思うか?」

「…君を傷つけたくないんだ」

「なんだと…!!剣術対抗戦に出ていながら相手を傷つけたくないだと?!アーサー!!俺が…いや、俺だけじゃない。生徒数の多いダリア寮やビオラ寮の選手たちが、どんな気持ちでこの名誉ある剣術対抗戦に参加していると思っている?!みな、ここに立ちたくて一年かけて剣術を磨いている…!必死で剣を振っている!!体に傷がつくことを覚悟して!!人の体を傷つけることを覚悟して!!…アーサー、お前は俺たちを今侮辱した!!ふざけるな!!」

「っ!」

ダフは怒りでぶるぶると体を震わせていた。

「傷をつけたくない?!体の傷はな、ポーションでいくらでも治せる。だがな、プライドは治せない。お前は俺に治せない傷をつけるつもりか?」

ダフの言葉にアーサーはハッとした。剣を握りしめ、首を横に振る。それを見てダフはニカっと笑った。

「だったら全力の一撃を俺にくれ!!アーサー!!全力のお前と剣を交えたい!!」

「うん…!いくよダフ!!」

それから決着はあっという間についた。一瞬にしてダフとの間合いを詰め、彼の腹を剣で貫いた。

「ぐっ…!」

試合終了の笛が鳴った。救急チームがダフに駆け寄りエリクサーを飲ませる。アーサーは口から血を流しているダフの手を握り、涙を溜めて謝り続けた。

「ごめんね!ごめんねダフ!僕、君に一番しちゃいけないことをしてた!!」

「分かってくれたらいいんだアーサー…!お前の全力の一撃、素晴らしかったぞ。惚れ惚れした。…お前は俺よりもずっと先をいっているんだな。その剣筋、その目…経験を培ってきた人のものだ」

「君もすごかったよダフ!それに君は素晴らしい人だ!剣だけじゃない、人として、僕は君に憧れちゃったよ」

「ははは!アーサーにそんなことを言ってもらえるなんて、光栄だな!アーサー、俺は、この学院から早く卒業したかった。ここは退屈だ。俺より強いやつがいないからな。それに、貴族の雰囲気は俺には合わない。だが、お前がいてくれるんなら話は別だ。これからきっと楽しくなる!アーサー、また俺と手合わせしてくれるか?」

「もちろんだよダフ!僕も君とまた戦いたい!」

エリクサーで全回復したダフは立ち上がり、アーサーと力強い友情のハグをした。それを見ていた観客は、ダフとアーサー両方に歓声を送った。感動して涙を浮かべている人もいた。

「良い試合だった!!」

「どっちもすごかったよー!!」

《いやあ、本当に素晴らしい試合でしたね!》

《それに最後のハグ。涙を誘いますね。俺もちょっとウルっと来ました》

《試合中にダフ選手が言っていた言葉、あれにはじーんと来ました。それに応えたアーサー選手も立派です。剣を交えて友情が深まったようですね。…さて、では一旦休憩に入ります。選手はエリクサーを飲むなどして体調を整えてくださいね。観客のみなさんは水分補給をしっかり摂ってください。叫びすぎて喉カラカラでしょうから》

「じゃあな、アーサー。俺は観客席に行く。お前の試合、楽しみにしてるぞ!いっぱい応援してやるからな!」

「ありがとうダフ!」

手を振り合いながら、ダフとアーサーはそれぞれの控室に戻って行った。控室でアーサーが勝ったとの実況を聞いたウィルク王子は、信じられないという顔で戻ってきたアーサーを二度見していた。
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