10 / 47
10
しおりを挟む
「え…?」
「私も人間が干からびるまで血を飲みつくしたことがございませんから楽しみで仕方がありません。ご安心ください、マダムが気を失うまでに全ての血を飲み干して御覧に入れましょう。みなさんどうぞお楽しみに」
「あ…あなた…なにを…」
「娯楽のために人間が人間を殺す。なんと愉快なことでしょうマダム。私にとって、人間は愛しくか弱い、守らねばならない存在です。ですがあなたがたのような人間は私にとって人間ではない。人間にも2種存在しているのだと、私に気付かせてくれたこと心より感謝申し上げます」
「だ…だれか!!だれか助けて…!!ヒッ…」
セルジュに髪を掴まれ身動きが取れなくなった主催者の首に爪を食いこませた。乱暴に指をはじくと首に深く傷がつき大量の血が噴き出す。
「きゃあああああ!!!死ぬっ!!死ぬっ!!誰か!!!」
「騒がしい餌ですね。こんなことなら声帯を切断すればよかった」
主催者を引きずりながら、セルジュが檻を開けた。くったりと倒れている少年がかすかに首をもたげる。セルジュは彼の頭を撫で優しく微笑んだ。
「少年。まだ喉が渇いているかい?」
「はい…血を…ください…なんでもしますから…」
「さあ、好きなだけお飲み」
檻の中に主催者を乱暴に投げ捨て、彼自身も中に入った。少年は血を流している首に飛びつき夢中になって貪っている。失血によって気を失いそうな主催者の手にナイフを刺し、痛みを与えて意識を保たせた。彼女にはもう叫ぶ気力すらない。
「答えよ人間」
「あ…ぅ…」
「お前たちはいつから平民の子を買ってこのようなことをしていた」
「知ら…ない…わ…。何代も…何代も…前からよ…」
「なんだと…」
「あの…魔性の女が…王妃になったときは…禁止されていたようだけど…次期国王の代になってからは…また解禁された…」
「魔性の女?誰のことだ」
「ミモ…レス…。彼女…王族でも…ないくせに…レオ国王を…洗脳して…自分の思うがままに動かした…。貴族の間では憎まれた存在…。彼女のせいで…貴族は…娯楽をほとんど奪われた…と聞く…わ」
「……」
「ふふ…。王族や…貴族を…コケにするから…最期は…自分の孫に殺されたそうよ…自業自得ね…」
「なんだって…」
信じられないことばかりでセルジュは細かく震えた。ミモレスは病死だと世間では知られている。それに、平民や知人の貴族はミモレスのことを最も優秀だった王妃として評価している。まさかミモレスのことを憎み蔑む者がいようなど…自分の孫に殺されたなど、誰が想像するだろうか。
「それに比べて…マリウス国王は最高だわ…娯楽を認めてくれるし…民から税金をむしりとっても…何も言わないんですもの…」
「平民の子をはした金で買い、殺すまで遊ぶこともか?」
「もちろんよ…国王もされているわ…彼は聖女を買って…死ぬまで魔物と戦わせることが好きらしいわよ…ふふ…私も見てみたいわ…」
「狂ってる…」
「あなた…ウブな貴族なのね…貴族はほとんど…そういったお遊びが好きなのよ…あなたもその楽しみが…分かる…日が…来るわ…」
その言葉が彼女の最後の言葉だった。死んだ後も、干からびるまで少年は血を飲み続けた。それでやっと吸血欲がおさり正気に戻ったのか、少年はミイラと化した主人を見て叫び声をあげた。
「わぁぁぁ!!奥様…!奥様…!!申し訳ありません!!ごめんなさいっ!!ごめんなさいっ!!うぅっ…!」
「少年」
「ひっ…!ごめんなさい…!ごめんなさい…!」
「謝らなくていい。これは人間じゃない。ただの餌だよ」
「え…えさ…?」
「おいで。もう君をいじめるやつはいない。家に帰してあげる」
「…ほんとう?」
「本当だよ。君の家はどこだい?」
「…アヴル」
「アヴルか…かなり遠いな。馬車で2日かかる。それでもいいかい?」
「どうして僕にそこまで良くしてくれるの…?」
「話は馬車の中でゆっくりしよう。まずはここから出るよ」
セルジュはマントを脱いで少年にかけてやった。その足で馬車に乗り、薬を飲ませて手当をした。
彼がチムシーに寄生されて半年以上が経っていた。背中に寄生したチムシーはすでに体と融合しかけていてはがすことはできなかった。彼はもう人間に戻れない。あと1年かけて、ゆっくりと苦しみながら吸血鬼となり果てるだろう。そんな彼を両親が受け入れるはずがなかった。彼の顔を見た母親の第一声は、セルジュを失望させるに充分なものだった。
「ああ?!どうして帰ってきたんだい!!まさか逃げ出してきたんじゃないだろうねえ!!早く貴族様んとこに戻んな!!うちがどうなってもいいのかい!!ったく…」
「…マダム。はじめまして。わたくし、北の地方で領主をしております、フィール侯爵と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
「こ…侯爵?!あらあらあら!!侯爵様がどうしてこんなところに?!」
「あなたの息子さんを保護し、あなたに返すために参りました。彼は逃げたわけではありません。彼の主人が不慮の事故に遭われて亡くなったので、彼を家に戻してほしいと頼まれたのです」
「おやおや、そうだったのかい!そ、それは嬉しいねえ!!ほらロイ、こっちに来な!!」
「うん…」
「マダム…。お伝えしなければならないことがございます。彼はその貴族に…吸血鬼にされてしまいました。なので血を与えなくてはなりませんので、毎日欠かさず飲ませてあげてください」
「…吸血鬼?あんた…魔物になったのかい…?」
「……」
母親は叫び声をあげて少年を突き飛ばした。
「あっ…あっちに行け!!だっ…誰か!!誰かこいつを殺しておくれ!!」
「母さん…」
「私のことを母さんなんて呼ぶなこの魔物が!!」
「うぅっ…」
「自分の子に…なんてことを…」
「こんな…魔物っ…!私の子なんかじゃないっ!!!あんた、さっさとその魔物を連れて帰っておくれ!!煮るなり焼くなり、なにしたっていいから!!」
「…すまない少年。ここに連れてきたのは間違いだった。さあ、おいで」
「うぅー…っ」
母親の言葉に涙を流している少年の手を引き、セルジュは再び馬車に乗った。泣き続けている少年を抱きしめ、優しく背中をさすった。いつの間にか少年は眠っていた。
「ミモレス…この国は、もう君の知っている国じゃない。いや…君は知っていたのかな。知らなかったのは、私の方だ…。私が命をかけて守っていた人間は…こんなにも愚かで醜いものだったのか…」
「私も人間が干からびるまで血を飲みつくしたことがございませんから楽しみで仕方がありません。ご安心ください、マダムが気を失うまでに全ての血を飲み干して御覧に入れましょう。みなさんどうぞお楽しみに」
「あ…あなた…なにを…」
「娯楽のために人間が人間を殺す。なんと愉快なことでしょうマダム。私にとって、人間は愛しくか弱い、守らねばならない存在です。ですがあなたがたのような人間は私にとって人間ではない。人間にも2種存在しているのだと、私に気付かせてくれたこと心より感謝申し上げます」
「だ…だれか!!だれか助けて…!!ヒッ…」
セルジュに髪を掴まれ身動きが取れなくなった主催者の首に爪を食いこませた。乱暴に指をはじくと首に深く傷がつき大量の血が噴き出す。
「きゃあああああ!!!死ぬっ!!死ぬっ!!誰か!!!」
「騒がしい餌ですね。こんなことなら声帯を切断すればよかった」
主催者を引きずりながら、セルジュが檻を開けた。くったりと倒れている少年がかすかに首をもたげる。セルジュは彼の頭を撫で優しく微笑んだ。
「少年。まだ喉が渇いているかい?」
「はい…血を…ください…なんでもしますから…」
「さあ、好きなだけお飲み」
檻の中に主催者を乱暴に投げ捨て、彼自身も中に入った。少年は血を流している首に飛びつき夢中になって貪っている。失血によって気を失いそうな主催者の手にナイフを刺し、痛みを与えて意識を保たせた。彼女にはもう叫ぶ気力すらない。
「答えよ人間」
「あ…ぅ…」
「お前たちはいつから平民の子を買ってこのようなことをしていた」
「知ら…ない…わ…。何代も…何代も…前からよ…」
「なんだと…」
「あの…魔性の女が…王妃になったときは…禁止されていたようだけど…次期国王の代になってからは…また解禁された…」
「魔性の女?誰のことだ」
「ミモ…レス…。彼女…王族でも…ないくせに…レオ国王を…洗脳して…自分の思うがままに動かした…。貴族の間では憎まれた存在…。彼女のせいで…貴族は…娯楽をほとんど奪われた…と聞く…わ」
「……」
「ふふ…。王族や…貴族を…コケにするから…最期は…自分の孫に殺されたそうよ…自業自得ね…」
「なんだって…」
信じられないことばかりでセルジュは細かく震えた。ミモレスは病死だと世間では知られている。それに、平民や知人の貴族はミモレスのことを最も優秀だった王妃として評価している。まさかミモレスのことを憎み蔑む者がいようなど…自分の孫に殺されたなど、誰が想像するだろうか。
「それに比べて…マリウス国王は最高だわ…娯楽を認めてくれるし…民から税金をむしりとっても…何も言わないんですもの…」
「平民の子をはした金で買い、殺すまで遊ぶこともか?」
「もちろんよ…国王もされているわ…彼は聖女を買って…死ぬまで魔物と戦わせることが好きらしいわよ…ふふ…私も見てみたいわ…」
「狂ってる…」
「あなた…ウブな貴族なのね…貴族はほとんど…そういったお遊びが好きなのよ…あなたもその楽しみが…分かる…日が…来るわ…」
その言葉が彼女の最後の言葉だった。死んだ後も、干からびるまで少年は血を飲み続けた。それでやっと吸血欲がおさり正気に戻ったのか、少年はミイラと化した主人を見て叫び声をあげた。
「わぁぁぁ!!奥様…!奥様…!!申し訳ありません!!ごめんなさいっ!!ごめんなさいっ!!うぅっ…!」
「少年」
「ひっ…!ごめんなさい…!ごめんなさい…!」
「謝らなくていい。これは人間じゃない。ただの餌だよ」
「え…えさ…?」
「おいで。もう君をいじめるやつはいない。家に帰してあげる」
「…ほんとう?」
「本当だよ。君の家はどこだい?」
「…アヴル」
「アヴルか…かなり遠いな。馬車で2日かかる。それでもいいかい?」
「どうして僕にそこまで良くしてくれるの…?」
「話は馬車の中でゆっくりしよう。まずはここから出るよ」
セルジュはマントを脱いで少年にかけてやった。その足で馬車に乗り、薬を飲ませて手当をした。
彼がチムシーに寄生されて半年以上が経っていた。背中に寄生したチムシーはすでに体と融合しかけていてはがすことはできなかった。彼はもう人間に戻れない。あと1年かけて、ゆっくりと苦しみながら吸血鬼となり果てるだろう。そんな彼を両親が受け入れるはずがなかった。彼の顔を見た母親の第一声は、セルジュを失望させるに充分なものだった。
「ああ?!どうして帰ってきたんだい!!まさか逃げ出してきたんじゃないだろうねえ!!早く貴族様んとこに戻んな!!うちがどうなってもいいのかい!!ったく…」
「…マダム。はじめまして。わたくし、北の地方で領主をしております、フィール侯爵と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
「こ…侯爵?!あらあらあら!!侯爵様がどうしてこんなところに?!」
「あなたの息子さんを保護し、あなたに返すために参りました。彼は逃げたわけではありません。彼の主人が不慮の事故に遭われて亡くなったので、彼を家に戻してほしいと頼まれたのです」
「おやおや、そうだったのかい!そ、それは嬉しいねえ!!ほらロイ、こっちに来な!!」
「うん…」
「マダム…。お伝えしなければならないことがございます。彼はその貴族に…吸血鬼にされてしまいました。なので血を与えなくてはなりませんので、毎日欠かさず飲ませてあげてください」
「…吸血鬼?あんた…魔物になったのかい…?」
「……」
母親は叫び声をあげて少年を突き飛ばした。
「あっ…あっちに行け!!だっ…誰か!!誰かこいつを殺しておくれ!!」
「母さん…」
「私のことを母さんなんて呼ぶなこの魔物が!!」
「うぅっ…」
「自分の子に…なんてことを…」
「こんな…魔物っ…!私の子なんかじゃないっ!!!あんた、さっさとその魔物を連れて帰っておくれ!!煮るなり焼くなり、なにしたっていいから!!」
「…すまない少年。ここに連れてきたのは間違いだった。さあ、おいで」
「うぅー…っ」
母親の言葉に涙を流している少年の手を引き、セルジュは再び馬車に乗った。泣き続けている少年を抱きしめ、優しく背中をさすった。いつの間にか少年は眠っていた。
「ミモレス…この国は、もう君の知っている国じゃない。いや…君は知っていたのかな。知らなかったのは、私の方だ…。私が命をかけて守っていた人間は…こんなにも愚かで醜いものだったのか…」
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる