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言い返そうとした俺を遮って、ダン王子が続ける。
「術後は激痛に見舞われ拒絶反応で数カ月寝食もままならない。これを計24椎分繰り返す。最後まで術を終えられた者が僅かしか存在せず、本当に魔力が増えるのかも怪しい迷信じみた方法だ。ディタは王位継承者の地位をもらうために術を受けたが11回目で限界を迎え、王に懇願して術の継続を止めさせた。……その後アクラマへの追放が決まっても一切抵抗せず、おおよそ前向きに国を出た。今の状況はあいつが望んだことだ」
ディタっていいやつだよねという軽いテンションで俺は話を始めたはずなのに、気づけば俺が知ってしまっていいのかと思うほどの事情を聞かされて、適切な反応がわからなかった。
「いや、それ……なんですかその話」
「簡単な話だろ。理解できなかったのか?」
「そういう意味じゃなくて……。魔界の王族ってみんなこんな家庭環境なんですか」
「魔王を輩出したい国は多かれ少なかれ、王位継承者の質に執着している。皆一様に公にしにくい事情を抱えているだろう。質を基準として魔王が選ばれているかは不明だがな。貴様はどうだ、何を基準に選ぶ」
ダン王子に聞かれても、俺は言葉を返せなかった。至上様に選ばれるためなら、非人道的な方法を当たり前に取るという価値観をまだ飲み込めていなかった。
(魔王ってそうまでしてなりたいものなのか……?)
「ところで、貴様はクシェルに何かされてないのか」
まだ気が沈んだままで答えられずにいると、答えに興味はなかったらしいダン王子はまったく変わらないテンションで話を変えた。
「何かって?」
「……まだ何もされていないようだな。それならいい」
俺は首を傾げただけだったが、王子は満足そうに頷いて俺を見る。
「今晩、同衾しろ」
「ドーキン?……ってなに」
何語かもわからずに聞き返すと、そんなことも知らないのかという呆れの顔で「共寝だ」と言われた。
「共寝……あっ、一緒に寝るってこと?」
俺の頭の中には、大学時代に友達の家に遊びに行ってだらだら過ごしながら寝落ちしてそのまま泊まった思い出が蘇っていた。青春の1ページ、学生の風物詩のようなイベントだ。
(そういう慣れ合い嫌いそうなのに意外。俺とちゃんと仲良くする気が出たのか?)
ダン王子と一緒にいるデメリットが頭をよぎったが、部屋の中なら生徒に見られないし安全かと思い直す。
(ふたりで何して過ごすんだよ、という不安はさておき。仲良くなろうと思ってくれてるなら、頭ごなしに拒否するのは悪いよな)
「それ以外になにがある」
「あ、はい。俺はまぁ、別にいいですけど」
「午後の授業が終わったら俺の部屋に来い。その料理は食べてから行け。残すなよ」
ダン王子はお母さんみたいなことを真顔で言って、ワインを手に取る。
(あなたが世間話みたいにしてきた重い話のせいで、食欲落ちてんですけどね……)
しかしせっかく作ってもらったものを残すのは悪いので、俺はついにペンネを食べ始めた。
午後の授業を終えて、俺は寮へと戻ってきていた。荷物を置きに自室へいったん戻っても、イリスさんはいなかった。今日だけで色々疲れたので話を聞いてほしい気持ちはあったが、イリスさんは俺のせいで忙しいので仕方ない。
(部屋来いって言われたけど、どこだよ。聞かなかった俺も悪いけど)
内心ぼやきつつ王族専用階を見渡して、表札でもないかと1番近場にあった扉に顔を近づける。
「ん?あ、名前書いてある。えーっと……『ダン・ロット』。うわ、いきなり見つけちゃった」
正解を一発で引き当てた強運に感心しながら扉をノックすると、ひとりでに開いた。
「あの~、お邪魔します……わ~すごい部屋だ」
恐る恐る中に入り、室内を見渡す。俺の自室も学生寮とは思えないクオリティだったが、王子用の部屋は比べ物にならない内装だった。西洋風で統一された広い空間は天井が高く、調度品も見るからに高そうだ。
「これが寮の部屋っておかしいだろ、城じゃん」
「何をジロジロ見ている。こっちに来い」
「うわ!気配消すのやめてくださいよ」
「消してない。お前が鈍いだけだ」
いつの間にか俺のそばにいたダン王子は俺のリアクションを鬱陶しそうに流し、歩き出した。ダン王子に従って右側にあったドアを通ると、ベッドやテーブルセット、机などがある部屋につく。ベッドは赤をベースにした豪勢なキングサイズだ。
「ここが寝室で、さっきの部屋はリビングみたいな感じですか?」
「ああ」
寝室をうろうろする俺を横目に、ダン王子は明かりに触れて部屋を暗くした。
「え、もう寝るんですか」
「は?」
「なんか喋ったり、遊んだりしないのかなって」
「……」
ダン王子は俺を見るだけで黙っている。もしかして友達がいないから、どう過ごすかわからないのかもしれないと俺は失礼な閃きをした。
「遊ぶっていうのは、親交を深めるって意味で。ボードゲームとかトランプで遊んだり、とか……」
言いながら、小中学生みたいな遊びしか出てこないことに気づいたが、魔界にテレビゲームや麻雀があるとも思えないので他に例えが浮かばなかった。
「ガキか、貴様は」
「いや意外とやったら楽しいですって!あ、お酒飲むでもいいですよ」
ダン王子は呆れ顔のまま、俺に近づくと腕を掴む。
「俺は貴様と話す気分でも飲む気分でもない」
そのまま引っ張られて、俺は転ぶようにベッドに座った。
(ガチで一緒に寝るだけっていうのが魔界の文化なのか……?)
怪訝な顔をしているうちにダン王子が俺の隣に座り、次の瞬間俺は押し倒されていた。
「っ!?な、なにして……!」
「暴れるな。往生際の悪い」
「術後は激痛に見舞われ拒絶反応で数カ月寝食もままならない。これを計24椎分繰り返す。最後まで術を終えられた者が僅かしか存在せず、本当に魔力が増えるのかも怪しい迷信じみた方法だ。ディタは王位継承者の地位をもらうために術を受けたが11回目で限界を迎え、王に懇願して術の継続を止めさせた。……その後アクラマへの追放が決まっても一切抵抗せず、おおよそ前向きに国を出た。今の状況はあいつが望んだことだ」
ディタっていいやつだよねという軽いテンションで俺は話を始めたはずなのに、気づけば俺が知ってしまっていいのかと思うほどの事情を聞かされて、適切な反応がわからなかった。
「いや、それ……なんですかその話」
「簡単な話だろ。理解できなかったのか?」
「そういう意味じゃなくて……。魔界の王族ってみんなこんな家庭環境なんですか」
「魔王を輩出したい国は多かれ少なかれ、王位継承者の質に執着している。皆一様に公にしにくい事情を抱えているだろう。質を基準として魔王が選ばれているかは不明だがな。貴様はどうだ、何を基準に選ぶ」
ダン王子に聞かれても、俺は言葉を返せなかった。至上様に選ばれるためなら、非人道的な方法を当たり前に取るという価値観をまだ飲み込めていなかった。
(魔王ってそうまでしてなりたいものなのか……?)
「ところで、貴様はクシェルに何かされてないのか」
まだ気が沈んだままで答えられずにいると、答えに興味はなかったらしいダン王子はまったく変わらないテンションで話を変えた。
「何かって?」
「……まだ何もされていないようだな。それならいい」
俺は首を傾げただけだったが、王子は満足そうに頷いて俺を見る。
「今晩、同衾しろ」
「ドーキン?……ってなに」
何語かもわからずに聞き返すと、そんなことも知らないのかという呆れの顔で「共寝だ」と言われた。
「共寝……あっ、一緒に寝るってこと?」
俺の頭の中には、大学時代に友達の家に遊びに行ってだらだら過ごしながら寝落ちしてそのまま泊まった思い出が蘇っていた。青春の1ページ、学生の風物詩のようなイベントだ。
(そういう慣れ合い嫌いそうなのに意外。俺とちゃんと仲良くする気が出たのか?)
ダン王子と一緒にいるデメリットが頭をよぎったが、部屋の中なら生徒に見られないし安全かと思い直す。
(ふたりで何して過ごすんだよ、という不安はさておき。仲良くなろうと思ってくれてるなら、頭ごなしに拒否するのは悪いよな)
「それ以外になにがある」
「あ、はい。俺はまぁ、別にいいですけど」
「午後の授業が終わったら俺の部屋に来い。その料理は食べてから行け。残すなよ」
ダン王子はお母さんみたいなことを真顔で言って、ワインを手に取る。
(あなたが世間話みたいにしてきた重い話のせいで、食欲落ちてんですけどね……)
しかしせっかく作ってもらったものを残すのは悪いので、俺はついにペンネを食べ始めた。
午後の授業を終えて、俺は寮へと戻ってきていた。荷物を置きに自室へいったん戻っても、イリスさんはいなかった。今日だけで色々疲れたので話を聞いてほしい気持ちはあったが、イリスさんは俺のせいで忙しいので仕方ない。
(部屋来いって言われたけど、どこだよ。聞かなかった俺も悪いけど)
内心ぼやきつつ王族専用階を見渡して、表札でもないかと1番近場にあった扉に顔を近づける。
「ん?あ、名前書いてある。えーっと……『ダン・ロット』。うわ、いきなり見つけちゃった」
正解を一発で引き当てた強運に感心しながら扉をノックすると、ひとりでに開いた。
「あの~、お邪魔します……わ~すごい部屋だ」
恐る恐る中に入り、室内を見渡す。俺の自室も学生寮とは思えないクオリティだったが、王子用の部屋は比べ物にならない内装だった。西洋風で統一された広い空間は天井が高く、調度品も見るからに高そうだ。
「これが寮の部屋っておかしいだろ、城じゃん」
「何をジロジロ見ている。こっちに来い」
「うわ!気配消すのやめてくださいよ」
「消してない。お前が鈍いだけだ」
いつの間にか俺のそばにいたダン王子は俺のリアクションを鬱陶しそうに流し、歩き出した。ダン王子に従って右側にあったドアを通ると、ベッドやテーブルセット、机などがある部屋につく。ベッドは赤をベースにした豪勢なキングサイズだ。
「ここが寝室で、さっきの部屋はリビングみたいな感じですか?」
「ああ」
寝室をうろうろする俺を横目に、ダン王子は明かりに触れて部屋を暗くした。
「え、もう寝るんですか」
「は?」
「なんか喋ったり、遊んだりしないのかなって」
「……」
ダン王子は俺を見るだけで黙っている。もしかして友達がいないから、どう過ごすかわからないのかもしれないと俺は失礼な閃きをした。
「遊ぶっていうのは、親交を深めるって意味で。ボードゲームとかトランプで遊んだり、とか……」
言いながら、小中学生みたいな遊びしか出てこないことに気づいたが、魔界にテレビゲームや麻雀があるとも思えないので他に例えが浮かばなかった。
「ガキか、貴様は」
「いや意外とやったら楽しいですって!あ、お酒飲むでもいいですよ」
ダン王子は呆れ顔のまま、俺に近づくと腕を掴む。
「俺は貴様と話す気分でも飲む気分でもない」
そのまま引っ張られて、俺は転ぶようにベッドに座った。
(ガチで一緒に寝るだけっていうのが魔界の文化なのか……?)
怪訝な顔をしているうちにダン王子が俺の隣に座り、次の瞬間俺は押し倒されていた。
「っ!?な、なにして……!」
「暴れるな。往生際の悪い」
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