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26.マンフリート
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「我が国の者ではないな。第三小国の者か? それとも流れ者か?」
「どこの出身なのかは分かりませんでした」
「そうか。副隊長と俺で入ろう」
この中で魔法は一切使えない。それはマンフリートも同様である。
「俺はこの国の将軍だ。いくつか質問する。[猿轡をはずせ」
捕虜は助かりたい一身でペラペラと話し出したので、どこまで信用してよいのか判断はあとでするとして、引き出せるだけの情報を言葉巧みに操る。
いくつかのアジトが混在して、下っ端の捕虜は本部がどこにあるのかも知らないらしい。とするとやはりラウル王の偵察魔法で確認した場所に本部があり、そこを結界で覆っているというほうがしっくりくる。
当然裏付けは必要だが、結界を張る理由を知りたい。
捕虜は、流れ者だから詳細は知らされていないというが、最近『この世界にもたらされた恩恵を我々はまもなく手に入れる』と本部から来た人間が言っていたのを聞きかじったと捕虜が言う。
(抽象的すぎて、まったく意味がわからん)
ますます疑問が膨らむだけだった。
尋問を終了し、マンフリートは部屋を出た。
「バウムガルデン将軍。やつの言ったことにどれだけの真実が含まれていると思います? もしかすると囮の情報かもしれないのですよね」
「かもしれん。少し情報を整理するから、おまえが取ったメモを念のためにユージンに至急届けてくれ」
「了解であります」
案内された部屋で、捕虜の言葉とラウル王が示した地図の場所が符合するかどうか、確認作業をする。
(近いといえば近いが、同じ場所とは思えん。やはり、複数のアジトはこちらを混乱させるための、囮の役割を果たしているに違いない。しかし、広範囲で結界を張ろうとすれば、膨大な魔力の放出で、ラウル王が気づかないわけはないんだがな。本部というのは、ではこのラウル王がおかしいと言った地点で間違いないのか? 囮という可能性も捨てきれないな……)
四人の王以上に強力な魔法を持つものは、ノースフィリアには一人もいない。掻い潜って結界を張るのは不可能なはずなのだが。
宝珠を持っている王たちは、その国土をも吹き飛ばすほどの魔力を有すると言われている。といっても実際に発動した王はいない。
あの滅んだというキルフェ王ですらその力は使わなかったと言われている。消滅したアズヘイム王国に関しては謎が多く、千年以上前のことゆえに真相を知る者は、もはやこの地上では四人の王以外は存在しないだろう。
解決の糸口は見えてこないが、放置してよい案件ではない。
ルシャナにはすぐ帰ると言ったのだが、当分帰れそうにない。簡単に行き来できる場所ならば毎日帰宅したいのだが、さすがに馬で1日半かかるところを、そう簡単に移動はできない。
(きっと寂しがっているだろうな。毎晩忍び込んでくるとかお茶目な一面もあるし……早く帰ってやりたいが、こればっかりはな……)
たしかに、ある意味始まったばかりのハネムーンをほんの数日で邪魔された形となったが、怒るべきは正体の見えない敵であって、けして王やユージンではないのだ。わかってはいるが、腹が立つことには変わりはない。
捌け口を求めて、部屋から出て訓練場へ向かう。
「おい、誰でもいいから剣の相手をしてくれ」
すると俄に皆は浮き足立ち、次々と挙手をする。一列に並ばせて全員の相手をしていく。
「おいおい、本気でかかって来い……俺がいない間に、ずいぶんと腕が鈍ったんじゃないか?」
血気盛んな男たちは、マンフリートの言葉に触発されたのか、剣を向けてくるのだが、誰一人としてマンフリートに掠りもしなかった。
ほんのり汗を掻いたので、気分は少しだけ浮上した。まさか、ルシャナが恋しくてむしゃくしゃして憂さ晴らしの相手にされたとは、誰も思うまい。
将軍がいるだけで士気が一気に上がる。当然マンフリートは、自分の役割をしっかりと心得ている。
今回は緊急案件だったため急の訪問ではあったが、普段から各地の駐屯地や要塞を巡るのもまた、マンフリートの大切な仕事である。
夕食時、食堂を訪れると兵士たちが全員待っていたようで、挙ってマンフリートの周りに集まる。
「そういえば、将軍はご結婚なさったばかりなのですよね。奥方様は、それはたいそう可愛らしい人だとか。是非お聞かせ願えませんか?」
何事かと思えば、図体の大きな男たち、とくに独身の部下たちは興味津々で話を聞きたがる。軍人たるもの他人の恋愛に耳を傾けるなかれ。
「とてもかわいい人だ。俺に心底惚れているから、お前たちには絶対に会わせないからな」
「うわ、将軍、独り占めはだめっすよ! 今度ここへ連れてきてくださいよ~。きっと心優しくて美しい人なんでしょうね。長年独身を通してきた将軍が結婚するなんて、よほど素晴らしい人に違いない。ますます興味が湧きます!」
当然ルシャナのことは国家最高機密なので、連れてくるわけがない。というのは建前で、これ以上愛する人を他の人の目に触れさせたくないのだ。
それに警戒を強めるためにも、必要以上に情報は与えないほうがよい。
夕食を終えて、早々に自室に引き上げた。
着替えている最中にポケットの中に手を入れた。ここ数日のマンフリートのクセだ。当然馬に跨っているときでさえ、時折触れているのは新妻からもらったお守り袋だ。
目の前でルシャナが突然、美しい白い髪にナイフを当てたとき、思わず悲鳴をあげそうになったのは内緒だ。何をするのか予測不可能だったからだ。
(話の流れから自殺するとは思わなかったが、心底驚いたのはたしかだけどな)
切られた髪はきれいな紐で括られている。
これはルシャナの国に伝わる、古くからのまじないだそうで、離れていてもいつも一緒という意味で、後ろ髪を引かれる、に引っ掛けているとも言っていた。とにかくルシャナの大切な一部だ。
もったいないからやめろと言ったのだが、髪はすぐに伸びますからと言って、結構な量の髪の毛を切ってくれた。そして、チャドラに教わって作ったというお手製のお守り袋に入れてくれた、大切な宝物だ。
革紐でベルトに括り付けてなくならないようにしていたものだ。少し不恰好な袋だが、ルシャナが手作りをした物だと知れば、途端にこれは高級品にも勝るとも劣らない、いやそれ以上に高価な品に変化した。
ルシャナの髪の残り香が鼻腔をくすぐる。
吸い込みすぎて匂いが消えやしないかと、名残惜しいがお守り袋に戻した。
まさか自分がこんなに恋愛体質だとは思わなかった。いや、いままでそういう相手がいなかっただけで、ルシャナにだけ発動する体質なのかもしれない。
そもそもそんなことを考えること自体すでにどっぷりとルシャナに浸かっているのだ。でもそれが非常に心地よくて困る。
「もっと近い場所なら毎日でも帰宅するのだが」
それが無理だとわかっているからこそ、敢えて声に出してみる。早くルシャナに会うためには、今回の事件を早期解決するしか道はない。
将軍自らが現を抜かしていては肩書きに傷がつく。名門バウムガルデン家の当主として、また領地の領主としての責務も体面もあるのだ。
明日は交戦のあった場所とその周辺を、マンフリートは捜索するつもりだ。あまり土地勘がないので少しは自分で情報を入れておかなければならない。
油断大敵という言葉があるとおり、いままで平和ボケしている感は否めなかったが、隊長以下部下たちの怪我、それに捕虜の情報から、[[rb:俄 > にわか]]にこれが大事件へと発展する予感を拭えないでいる。
それはここいる全員が感じていることだろう。
急に手持ち無沙汰になってしまったマンフリートは、明日に備えて剣や装備の点検を再度行った。
「どこの出身なのかは分かりませんでした」
「そうか。副隊長と俺で入ろう」
この中で魔法は一切使えない。それはマンフリートも同様である。
「俺はこの国の将軍だ。いくつか質問する。[猿轡をはずせ」
捕虜は助かりたい一身でペラペラと話し出したので、どこまで信用してよいのか判断はあとでするとして、引き出せるだけの情報を言葉巧みに操る。
いくつかのアジトが混在して、下っ端の捕虜は本部がどこにあるのかも知らないらしい。とするとやはりラウル王の偵察魔法で確認した場所に本部があり、そこを結界で覆っているというほうがしっくりくる。
当然裏付けは必要だが、結界を張る理由を知りたい。
捕虜は、流れ者だから詳細は知らされていないというが、最近『この世界にもたらされた恩恵を我々はまもなく手に入れる』と本部から来た人間が言っていたのを聞きかじったと捕虜が言う。
(抽象的すぎて、まったく意味がわからん)
ますます疑問が膨らむだけだった。
尋問を終了し、マンフリートは部屋を出た。
「バウムガルデン将軍。やつの言ったことにどれだけの真実が含まれていると思います? もしかすると囮の情報かもしれないのですよね」
「かもしれん。少し情報を整理するから、おまえが取ったメモを念のためにユージンに至急届けてくれ」
「了解であります」
案内された部屋で、捕虜の言葉とラウル王が示した地図の場所が符合するかどうか、確認作業をする。
(近いといえば近いが、同じ場所とは思えん。やはり、複数のアジトはこちらを混乱させるための、囮の役割を果たしているに違いない。しかし、広範囲で結界を張ろうとすれば、膨大な魔力の放出で、ラウル王が気づかないわけはないんだがな。本部というのは、ではこのラウル王がおかしいと言った地点で間違いないのか? 囮という可能性も捨てきれないな……)
四人の王以上に強力な魔法を持つものは、ノースフィリアには一人もいない。掻い潜って結界を張るのは不可能なはずなのだが。
宝珠を持っている王たちは、その国土をも吹き飛ばすほどの魔力を有すると言われている。といっても実際に発動した王はいない。
あの滅んだというキルフェ王ですらその力は使わなかったと言われている。消滅したアズヘイム王国に関しては謎が多く、千年以上前のことゆえに真相を知る者は、もはやこの地上では四人の王以外は存在しないだろう。
解決の糸口は見えてこないが、放置してよい案件ではない。
ルシャナにはすぐ帰ると言ったのだが、当分帰れそうにない。簡単に行き来できる場所ならば毎日帰宅したいのだが、さすがに馬で1日半かかるところを、そう簡単に移動はできない。
(きっと寂しがっているだろうな。毎晩忍び込んでくるとかお茶目な一面もあるし……早く帰ってやりたいが、こればっかりはな……)
たしかに、ある意味始まったばかりのハネムーンをほんの数日で邪魔された形となったが、怒るべきは正体の見えない敵であって、けして王やユージンではないのだ。わかってはいるが、腹が立つことには変わりはない。
捌け口を求めて、部屋から出て訓練場へ向かう。
「おい、誰でもいいから剣の相手をしてくれ」
すると俄に皆は浮き足立ち、次々と挙手をする。一列に並ばせて全員の相手をしていく。
「おいおい、本気でかかって来い……俺がいない間に、ずいぶんと腕が鈍ったんじゃないか?」
血気盛んな男たちは、マンフリートの言葉に触発されたのか、剣を向けてくるのだが、誰一人としてマンフリートに掠りもしなかった。
ほんのり汗を掻いたので、気分は少しだけ浮上した。まさか、ルシャナが恋しくてむしゃくしゃして憂さ晴らしの相手にされたとは、誰も思うまい。
将軍がいるだけで士気が一気に上がる。当然マンフリートは、自分の役割をしっかりと心得ている。
今回は緊急案件だったため急の訪問ではあったが、普段から各地の駐屯地や要塞を巡るのもまた、マンフリートの大切な仕事である。
夕食時、食堂を訪れると兵士たちが全員待っていたようで、挙ってマンフリートの周りに集まる。
「そういえば、将軍はご結婚なさったばかりなのですよね。奥方様は、それはたいそう可愛らしい人だとか。是非お聞かせ願えませんか?」
何事かと思えば、図体の大きな男たち、とくに独身の部下たちは興味津々で話を聞きたがる。軍人たるもの他人の恋愛に耳を傾けるなかれ。
「とてもかわいい人だ。俺に心底惚れているから、お前たちには絶対に会わせないからな」
「うわ、将軍、独り占めはだめっすよ! 今度ここへ連れてきてくださいよ~。きっと心優しくて美しい人なんでしょうね。長年独身を通してきた将軍が結婚するなんて、よほど素晴らしい人に違いない。ますます興味が湧きます!」
当然ルシャナのことは国家最高機密なので、連れてくるわけがない。というのは建前で、これ以上愛する人を他の人の目に触れさせたくないのだ。
それに警戒を強めるためにも、必要以上に情報は与えないほうがよい。
夕食を終えて、早々に自室に引き上げた。
着替えている最中にポケットの中に手を入れた。ここ数日のマンフリートのクセだ。当然馬に跨っているときでさえ、時折触れているのは新妻からもらったお守り袋だ。
目の前でルシャナが突然、美しい白い髪にナイフを当てたとき、思わず悲鳴をあげそうになったのは内緒だ。何をするのか予測不可能だったからだ。
(話の流れから自殺するとは思わなかったが、心底驚いたのはたしかだけどな)
切られた髪はきれいな紐で括られている。
これはルシャナの国に伝わる、古くからのまじないだそうで、離れていてもいつも一緒という意味で、後ろ髪を引かれる、に引っ掛けているとも言っていた。とにかくルシャナの大切な一部だ。
もったいないからやめろと言ったのだが、髪はすぐに伸びますからと言って、結構な量の髪の毛を切ってくれた。そして、チャドラに教わって作ったというお手製のお守り袋に入れてくれた、大切な宝物だ。
革紐でベルトに括り付けてなくならないようにしていたものだ。少し不恰好な袋だが、ルシャナが手作りをした物だと知れば、途端にこれは高級品にも勝るとも劣らない、いやそれ以上に高価な品に変化した。
ルシャナの髪の残り香が鼻腔をくすぐる。
吸い込みすぎて匂いが消えやしないかと、名残惜しいがお守り袋に戻した。
まさか自分がこんなに恋愛体質だとは思わなかった。いや、いままでそういう相手がいなかっただけで、ルシャナにだけ発動する体質なのかもしれない。
そもそもそんなことを考えること自体すでにどっぷりとルシャナに浸かっているのだ。でもそれが非常に心地よくて困る。
「もっと近い場所なら毎日でも帰宅するのだが」
それが無理だとわかっているからこそ、敢えて声に出してみる。早くルシャナに会うためには、今回の事件を早期解決するしか道はない。
将軍自らが現を抜かしていては肩書きに傷がつく。名門バウムガルデン家の当主として、また領地の領主としての責務も体面もあるのだ。
明日は交戦のあった場所とその周辺を、マンフリートは捜索するつもりだ。あまり土地勘がないので少しは自分で情報を入れておかなければならない。
油断大敵という言葉があるとおり、いままで平和ボケしている感は否めなかったが、隊長以下部下たちの怪我、それに捕虜の情報から、[[rb:俄 > にわか]]にこれが大事件へと発展する予感を拭えないでいる。
それはここいる全員が感じていることだろう。
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