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08.ルシャナ
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「ルシャナ様、おはようございます!」
朝目覚めても暗いという違和感に、軽く混乱しながらも、おはようと返す。
こちらの世界へ来てまだ数日だ。慣れるほうがおかしいと自分を慰める。暗い=夜という認識は拭えず、たしかに空腹ではあるものの、あまり食欲は沸かない。人は朝日を浴びて体が目覚めるものなのかもしれないと、意味もなく今までの朝を頭に描く。
そんな無意味なことに頭を費やせるほど覚醒したのだなと思い、目の前に置かれた食事に目をやる。
「今日はなに?」
頭を切り換えるには、誰かと会話をすればいいのだと、昨日気がついた。ラジェールでは誰ともまともに普通の会話をしたことがないからだ。
(僕の侍従ですら、冷たかったなぁ……たった数日だけのチャドラのほうが数倍いいよ)
もうすっかり心の中で、彼が正式に侍従になってくれたらどれだけ楽しいかと想像してみる。チャドラを連れてきてくれたマンフリートには、感謝しかない。彼は侍従のみならず心の平穏にまで気を配ってくれたも同然だからだ。
「今日はですね、昨日に引き続き、バウムガルデン領の名物、熊の顔をモチーフにしたジャムパンと、またまた熊大好物の蜂蜜で煮込んだ鶏肉のとろとろ煮ですよ。朝からって思うでしょ? これがですね、結構さっぱりしているのですよ。今取り皿に移しますね」
切り口からすでに湯気が甘い香りを乗せて、鼻の奥を刺激して食欲をそそる。
「ん! これ、美味しい! いうほど甘くないし、それなのに骨のところまで味がしっかり染みこんでる」
「そうなんです、蜂蜜は、お肉を柔らかくして味が浸透しやすいんですよ」
ラジェールの食事は慣れ親しんでいて好物もいくつかあった。しかし一人で食べる食事は味気なく、美味しいねという相手もいないのは寂しいものだ。
いちいち比較してはいけないと思うのに、あまりの差に喜ばずにはいられないのだ。
食事を終えて何をすればよいのかわからなかったので、チャドラにこちらの世界のことについていろいろ教わることにした。
「窮屈ですみません。僕も王城は数回しか来たことないので、いまいち勝手がわからなくて。外には出ないように言われているので、お散歩もできないですもんね。でも、バウムガルデン城に行けば、自由に歩き回れるはずですから!」
「バウムガルデン城?」
「はい、僕が勤めているお城です。バウムガルデン領の領主様の、つまりマンフリート様のご実家です。十小国と隣接しているので、数時間太陽が出るのですよ」
「十小国?」
「あ、そうでしたね。ではノースフィリアのことをまずはお話したほうがよさそうですね」
「そうなのかな?」
「基礎知識があったほうが、理解しやすいと思いますよ? じゃあ、ちょっと待っていてくださいね? 今マンフリート様を呼んで来ますから」
チャドラはそういい終わると同時に、ルシャナが待ってと口を挟む前に、部屋を出て行ってしまった。
「あの人は……マンフリート様は違う。兄様たちとは」
泣き叫んでもけして拘束を解いてくれず、引きずるようにして祭壇に括り付けられた記憶は、いまだ鮮明に脳裏に焼き付いている。
屈強な兄二人の太い腕、びくともしない鍛え上げられた肉体。違うと分かっていても、兄たちとマンフリートがどうしても重なってしまうのだ。
チャドラという、心安らかな存在を連れてきてくれた親切なマンフリート。にもかかわらず、ただ兄たちに体格が似ているからという理由だけで彼を怖がるなど、失礼だとわかっているのに、体が勝手に竦んでしまうのだ。
「大丈夫。彼は、僕にひどいことはしない……」
何度もそう口で呟く。
それに最初に見たときとは違い、昨日はこざっぱりしていてとても素敵な男性だった。さらに笑うと目尻にシワが出来て、途端に雰囲気が柔らかくなるのだ。刺すような冷たい目をした兄たちとはまったく違う。
本性が熊だというので、あのワイルドさはきっと熊だからなのかもしれない。
とはいえいくら平静を装っても緊張を解くことは出来ず、結局はソファではなく、ベッドの中へ逃げ込んでしまった。
「えっと……ルシャナ様?」
一部屋しかないこの部屋で、逃げ場といえばもはやシーツの中だけなのだ。
「ああ、いい。俺が行こう」
マンフリートも一緒にいることに、またしても背筋に緊張が走る。
(別に、マンフリート様が悪いんじゃないのに……)
「ルシャナ王子。チャドラからあなたがこちらのことを知りたいというので、よかったら、こちらに出てきて一緒にお茶を飲みながら、話さないか?」
彼は怒るでも荒げるわけでもなく、穏やかにいう。低いがゆったりとした声に、少しだけホッとする。
いつも怒鳴っていた兄たちとは大違いだ。ルシャナは、シーツから顔を出し、マンフリートを見上げる。
すると彼はかなり遠くから話していたのだ。近づいてはルシャナを脅かしてしまうと思ったのか、それ以上距離を詰めてこようとはしないので、ルシャナもゆっくりとシーツから出て、ベッドを降りる。
「…………はい」
それでも目を合わせるのがまだ、少し怖い。本当は苛立っていて、あとで殴られるかもしれない――将軍に対してなんて態度だと。
「ルシャナ様、どれを食べます? マンフリート様が僕たちのために城下町で人気のパン屋さんで、ペストリーをいっぱい買ってきてくれたんですよ! なかなか手に入らないんですよ~。僕、今ハーブティを入れますから、ちょっとだけ待っていてくださいね。ポットにお湯を持ってまいりますから」
「え?」
行かないで! という間もなく、小走りに出ていってしまった。
すると、正面の少し離れた位置に座ったマンフリートはくすりと笑う。
「チャドラは、少し落ち着きがなくてね。そのことでいつも父親に怒られているんだよ」
怖いと思っていたマンフリートの笑顔を見て、なぜだかルシャナの胸はキュンと収縮した。
(……く、苦しい。今のは、何?)
驚いて胸のあたりを鷲掴みにするが、一瞬で痛みは消えた。
「どうした? 具合でも悪いのか?」
笑顔だった顔が一変して心配そうな顔になる。
大丈夫と言おうとして彼と目が合う。
またしても、キュン。また、胸の痛みを感じ、強く手で抑えるが、その二度きり、痛みは訪れなかった。
「いえ、大丈夫です」
「……本当に? 具合が悪くなったらすぐに言ってくれ。俺たちには大した能力は発揮しないが、応急処置程度の癒しの力があるから。気休め程度にはなるかもしれない」
「そうなんですか?」
それはすごい。ちょっとだけ興味がある。
「……みてみたいか?」
「あ、いえ。大丈夫です。そのときがきたらお願いします」
「……」
それきり二人の会話はなくなってしまった。気まずい空気が流れてきたそのとき、ドアが勢いよく開く。
「お待たせ致しました……あれ? どうなさったんです? 二人共黙って。はい、今お茶を入れますね」
まったく空気の読めないチャドラが一気に部屋の雰囲気を変えてくれたので、ルシャナは胸を撫で下ろす。彼無くして二人の会話は成立しないようだ。
ひとしきりチャドラを中心に会話が進んでいく。彼がいると驚くほどマンフリートもルシャナも口が滑らかになる。保護者同伴みたいだと思った。
「しかし、マンフリート様。よくこんなに買えましたね。ああ、領主特権で買ったんですか? いいな~」
「あ、いや。普通に並んで買ったんだが」
「え、そうなんですか? いつでも簡単に食べられるのかと思っていましたよ」
「いや。それだと並んで買う人に申し訳ないだろう。食べ物くらいでいちいち権力を振りかざすことでもないからな……女性ばかり並んでいたので、少々気まずかったが……」
その場面をルシャナも想像して、思わずプッと堪えきれずに笑ってしまった。
「あ、すみません」
するとマンフリートは少し顔を赤くしながらも、
「いや。そんなことで笑ってもらえるなら、光栄だよ。ルシャナ王子の笑顔が初めて見られたからよしとしよう――こっちも美味しいと、店主が勧めてくれたぞ」
ルシャナはストレートに言われて、見る見る間に顔が赤くなるのがわかるほど、火照っていた。
(いきなり笑顔が見られてよかったって言わないで、そんな嬉しそうな顔で……)
ドキドキしながら、勧められた揚げドーナツを無意識に頬張ると、喉に詰まってしまい、急いでお茶で流し込む。
「大丈夫ですか、ルシャナ様?」
「ご、ごめんなさい。美味しすぎてつい」
怖がっているはずなのにドキドキして、大きい外見が苦手だと思いつつ、チラチラ見てキュンとなる、すでによくわからない状況になっていた。
朝目覚めても暗いという違和感に、軽く混乱しながらも、おはようと返す。
こちらの世界へ来てまだ数日だ。慣れるほうがおかしいと自分を慰める。暗い=夜という認識は拭えず、たしかに空腹ではあるものの、あまり食欲は沸かない。人は朝日を浴びて体が目覚めるものなのかもしれないと、意味もなく今までの朝を頭に描く。
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「今日はですね、昨日に引き続き、バウムガルデン領の名物、熊の顔をモチーフにしたジャムパンと、またまた熊大好物の蜂蜜で煮込んだ鶏肉のとろとろ煮ですよ。朝からって思うでしょ? これがですね、結構さっぱりしているのですよ。今取り皿に移しますね」
切り口からすでに湯気が甘い香りを乗せて、鼻の奥を刺激して食欲をそそる。
「ん! これ、美味しい! いうほど甘くないし、それなのに骨のところまで味がしっかり染みこんでる」
「そうなんです、蜂蜜は、お肉を柔らかくして味が浸透しやすいんですよ」
ラジェールの食事は慣れ親しんでいて好物もいくつかあった。しかし一人で食べる食事は味気なく、美味しいねという相手もいないのは寂しいものだ。
いちいち比較してはいけないと思うのに、あまりの差に喜ばずにはいられないのだ。
食事を終えて何をすればよいのかわからなかったので、チャドラにこちらの世界のことについていろいろ教わることにした。
「窮屈ですみません。僕も王城は数回しか来たことないので、いまいち勝手がわからなくて。外には出ないように言われているので、お散歩もできないですもんね。でも、バウムガルデン城に行けば、自由に歩き回れるはずですから!」
「バウムガルデン城?」
「はい、僕が勤めているお城です。バウムガルデン領の領主様の、つまりマンフリート様のご実家です。十小国と隣接しているので、数時間太陽が出るのですよ」
「十小国?」
「あ、そうでしたね。ではノースフィリアのことをまずはお話したほうがよさそうですね」
「そうなのかな?」
「基礎知識があったほうが、理解しやすいと思いますよ? じゃあ、ちょっと待っていてくださいね? 今マンフリート様を呼んで来ますから」
チャドラはそういい終わると同時に、ルシャナが待ってと口を挟む前に、部屋を出て行ってしまった。
「あの人は……マンフリート様は違う。兄様たちとは」
泣き叫んでもけして拘束を解いてくれず、引きずるようにして祭壇に括り付けられた記憶は、いまだ鮮明に脳裏に焼き付いている。
屈強な兄二人の太い腕、びくともしない鍛え上げられた肉体。違うと分かっていても、兄たちとマンフリートがどうしても重なってしまうのだ。
チャドラという、心安らかな存在を連れてきてくれた親切なマンフリート。にもかかわらず、ただ兄たちに体格が似ているからという理由だけで彼を怖がるなど、失礼だとわかっているのに、体が勝手に竦んでしまうのだ。
「大丈夫。彼は、僕にひどいことはしない……」
何度もそう口で呟く。
それに最初に見たときとは違い、昨日はこざっぱりしていてとても素敵な男性だった。さらに笑うと目尻にシワが出来て、途端に雰囲気が柔らかくなるのだ。刺すような冷たい目をした兄たちとはまったく違う。
本性が熊だというので、あのワイルドさはきっと熊だからなのかもしれない。
とはいえいくら平静を装っても緊張を解くことは出来ず、結局はソファではなく、ベッドの中へ逃げ込んでしまった。
「えっと……ルシャナ様?」
一部屋しかないこの部屋で、逃げ場といえばもはやシーツの中だけなのだ。
「ああ、いい。俺が行こう」
マンフリートも一緒にいることに、またしても背筋に緊張が走る。
(別に、マンフリート様が悪いんじゃないのに……)
「ルシャナ王子。チャドラからあなたがこちらのことを知りたいというので、よかったら、こちらに出てきて一緒にお茶を飲みながら、話さないか?」
彼は怒るでも荒げるわけでもなく、穏やかにいう。低いがゆったりとした声に、少しだけホッとする。
いつも怒鳴っていた兄たちとは大違いだ。ルシャナは、シーツから顔を出し、マンフリートを見上げる。
すると彼はかなり遠くから話していたのだ。近づいてはルシャナを脅かしてしまうと思ったのか、それ以上距離を詰めてこようとはしないので、ルシャナもゆっくりとシーツから出て、ベッドを降りる。
「…………はい」
それでも目を合わせるのがまだ、少し怖い。本当は苛立っていて、あとで殴られるかもしれない――将軍に対してなんて態度だと。
「ルシャナ様、どれを食べます? マンフリート様が僕たちのために城下町で人気のパン屋さんで、ペストリーをいっぱい買ってきてくれたんですよ! なかなか手に入らないんですよ~。僕、今ハーブティを入れますから、ちょっとだけ待っていてくださいね。ポットにお湯を持ってまいりますから」
「え?」
行かないで! という間もなく、小走りに出ていってしまった。
すると、正面の少し離れた位置に座ったマンフリートはくすりと笑う。
「チャドラは、少し落ち着きがなくてね。そのことでいつも父親に怒られているんだよ」
怖いと思っていたマンフリートの笑顔を見て、なぜだかルシャナの胸はキュンと収縮した。
(……く、苦しい。今のは、何?)
驚いて胸のあたりを鷲掴みにするが、一瞬で痛みは消えた。
「どうした? 具合でも悪いのか?」
笑顔だった顔が一変して心配そうな顔になる。
大丈夫と言おうとして彼と目が合う。
またしても、キュン。また、胸の痛みを感じ、強く手で抑えるが、その二度きり、痛みは訪れなかった。
「いえ、大丈夫です」
「……本当に? 具合が悪くなったらすぐに言ってくれ。俺たちには大した能力は発揮しないが、応急処置程度の癒しの力があるから。気休め程度にはなるかもしれない」
「そうなんですか?」
それはすごい。ちょっとだけ興味がある。
「……みてみたいか?」
「あ、いえ。大丈夫です。そのときがきたらお願いします」
「……」
それきり二人の会話はなくなってしまった。気まずい空気が流れてきたそのとき、ドアが勢いよく開く。
「お待たせ致しました……あれ? どうなさったんです? 二人共黙って。はい、今お茶を入れますね」
まったく空気の読めないチャドラが一気に部屋の雰囲気を変えてくれたので、ルシャナは胸を撫で下ろす。彼無くして二人の会話は成立しないようだ。
ひとしきりチャドラを中心に会話が進んでいく。彼がいると驚くほどマンフリートもルシャナも口が滑らかになる。保護者同伴みたいだと思った。
「しかし、マンフリート様。よくこんなに買えましたね。ああ、領主特権で買ったんですか? いいな~」
「あ、いや。普通に並んで買ったんだが」
「え、そうなんですか? いつでも簡単に食べられるのかと思っていましたよ」
「いや。それだと並んで買う人に申し訳ないだろう。食べ物くらいでいちいち権力を振りかざすことでもないからな……女性ばかり並んでいたので、少々気まずかったが……」
その場面をルシャナも想像して、思わずプッと堪えきれずに笑ってしまった。
「あ、すみません」
するとマンフリートは少し顔を赤くしながらも、
「いや。そんなことで笑ってもらえるなら、光栄だよ。ルシャナ王子の笑顔が初めて見られたからよしとしよう――こっちも美味しいと、店主が勧めてくれたぞ」
ルシャナはストレートに言われて、見る見る間に顔が赤くなるのがわかるほど、火照っていた。
(いきなり笑顔が見られてよかったって言わないで、そんな嬉しそうな顔で……)
ドキドキしながら、勧められた揚げドーナツを無意識に頬張ると、喉に詰まってしまい、急いでお茶で流し込む。
「大丈夫ですか、ルシャナ様?」
「ご、ごめんなさい。美味しすぎてつい」
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