7 / 43
07.マンフリート
しおりを挟む
チャドラを早々に呼び寄せたのは正解だった。
白き異界人の世話をしてほしいと頼んだときは、涙を零さんばかりに喜び、緊急時以外使用してはいけない王城と領地の城を繋ぐワープゲートでも、初めて通過したことに感動してずっと喋り通しだった。
マンフリートの侍従長にしてチャドラの父親でもあるリチャードは、トレードマークである銀縁のメガネをクイッと指で押し上げて、落ち着きのない我が子に向かって、容赦のない言葉で叱りつけていた。
些かかわいそうな気もしたが、浮ついた気持ちでは困ると思ったので、今回は助け船を出すのを止めた。
何はともあれチャドラのおかげで、わずかではあったが、自分を見ても、少しだけ怯えていた警戒心も薄れたような気がする。
毎日訪問して少しずつ慣らしていけば、仲良くなって城へつれて帰れる日もそう遠くはないと、少々浮かれた気分で呼ばれた王の執務室へ向かったのだが、それが一気にへし折られるなど、そのときはまったく想像もつかなかった。
「ラウル王、私一晩考えたのですが、とてもいい案を思いつきました。それを発表してもかまいませんか?」
「なんだ、その勿体つけた言い方は。早く話せ」
新しもの好きな王は常に好奇心旺盛なのだ。それがよいか悪いかはとりあえずどうでもよいのだ。
「ラウル王、ルシャナ王子を手放す気はありますか?」
「うーん? いきなり、どういうことだ?」
「ルシャナ王子の寿命の件ですが、ひとつだけ解決策があるじゃないですか。もっとも簡単な方法が。それをすればいいのですよ。で、もう相手はいます」
マンフリートは、ユージンが何を言っているのか皆目見当も付かない。
しかし、王はピンときたのか、ああ! と言って納得して頷く。
「そうだな。俺の妻にするには、ちょっとな……幼すぎるというか。あんなに怯えられていたらなあ……それにピンとこなかった」
「やはり。最初の物珍しさが引けば、もうご興味が薄れているのでしょうね。飽きっぽいのも大概にしてほしいですが、今回はそれが功を奏しましたね。適任者がほかにいたので、争いにならずに済みます。適任者といえば、もうお分かりでしょう?」
二人が含み笑いをし、こちらを向くのだが、何をいわれているのか、さっぱりわからない。
「たしかに……マンフリート、おまえしかいない。そういう事情なら俺は悲しいが潔く身を引くとしよう。あとは若い者に任せて、じじいは退散するか」
「……ちょっと待ってください、なんの話をしているのです、二人とも?」
王の妻に相応しくなくて、マンフリートにはぴったりだというのはどういうことだ。
「しょうがないですね……説明しましょう。つまりですね? ルシャナ王子の寿命は八十年しかないわけですよ。しかし、白き異界人とは伝説の人物ですよ? まあ……正直彼がそうだとはあまり思えませんが、まだこちらにやってきたばかりです。もしかすると何か兆候や変化が見られるかもしれないのに、それをたったの八十年で死なせてしまってよいのですか?」
そうだった。ルシャナの寿命は我々よりも遥かに短いのだ。思わず首を横に振る。
「ですよね? それにあれだけかわいいのですよ、マンフリート、あなたずっとボーッとして見ていたでしょう。あれはどうみてもうっとりとした表情をしていました。つまり、あなたはルシャナ王子に一目惚れでもしたのでしょう。ということはお分かりですよね?」
「ああ? 俺が一目惚れをしただと?」
「まあ、まだご自分の気持ちに気づいていないのかも知れませんが、長年一緒に働いている私がピンと来たと言っているのですから間違いありません。どうみても一目惚れです」
なぜこの男は、人の気持ちをこうもはっきり断言できるのだろうか。まったく信じられないヤツだ。
「……唸っていないで。話を続けますよ。結婚は両者の釣り合いを取るために階級や身分差をなんとか埋めようとしますよね。さらに異種間の場合、当然それぞれの寿命が違うというのは理解できますね?」
そこまでは知識として知っている。当然だとマンフリートは頷く。
「その場合は王に結婚の儀式を執り行ってもらうことで、短い寿命しかない者も、伴侶の長い寿命と同じ年月に書き換えられるわけですよ。それを利用しましょうと言っているのです。わかりますか? そうすればルシャナ王子は八十年の寿命から、一気にあなたと同じ千年までの寿命に延びるわけです。ほら、万事解決でしょ?」
「俺を見て怖がっている相手に、どうやって結婚を申し込むんだ?」
簡単に言ってくれる、この男は。
口下手な自分が警戒心MAXの相手に結婚など申し込めるわけがない。
さらにたった昨日合ったばかりの初対面に近い相手に対して、どうしたらプロポーズができるというのだ。方法くらい教えろと、言いたくなる。
(でも、さっきもいい感じになりかけていたような気もしないでもない――チャドラ効果は外せないが。徐々に慣れていけば、いずれは二人だけで会話をすることができるかもしれない)
そう思っていたら、いとも簡単にその考えをばっさりと切り捨てられた。
「ご自分で考えてくださいな。それから……早ければ早いに越したことはありませんよ。なにせ、あちらは八十年しかないのですから、時は待ってはくれないのですよ? いくらあなたの領地に移るからとはいえ、人間にとってやはりこの場所が完全ではないということを忘れないでくださいね。確実に弱っていく様子が目に見えてわかってくるでしょう」
するとラウル王も、珍しく厳しい表情で言う。
「それにな、マンフリート。向こうとこちらの世界では時間軸が違うというか、時空の狭間を通ってきたときに感じたのだが、それぞれの世界では時間の流れがどうやら違うようなのだ。つまり可能性として明日死ぬことだってあるかもしれない。極端すぎるが。つまり悠長に事を構えていたら、確実に死ぬだろうと言っているのだ」
マンフリートは言葉を失った。
あんなにかわいくて、少し儚げな印象はあるが、淡いまま消えてしまう脆さが、現実のものになりつつあると知れば、黙ってはいられない。
「マンフリート。間違っても寿命の話をしてはいけませんよ。今の彼は、いわば自暴自棄の状態です。おそらく死んでもいいとか、言いそうですからね」
さらにプレッシャーをかけられる。
日々の訪問回数を増やして機会を窺い、愛の告白とセットでプロポーズをするしかないと、計画にならない計画を頭の中でシミュレートしていく。
「わかりました。必ず成功させます」
「できる限り早く、お願いしますね」
どんな戦地に赴くよりも、どんな厳しい訓練よりも、過酷な任務となりそうだ。いや、これは本当に仕事なのだろうか? 違う。ユージンははっきり言ったではないか。一目惚れしているように見えたと。
自分の気持ちはさておき、一番の問題はルシャナの気持ちだ。
いくら命がかかっているとはいえ、ルシャナに強要はしたくなかった。
結局期限は一ヶ月だと決められてしまった。つまりは一ヶ月以内にルシャナを落とせと言っているのだ。
それは、この世界に耐久性があるかないか、八十年とは本当にこちらの世界でいう八十年なのか、誰にもわからないからだ。
本当はいますぐにでも寿命を延ばすために、即結婚するのが望ましいとわかっているが、それでもお互いに愛し合って結婚できたらどれだけ幸せか、ふとマンフリートは夢のような結果を想像したのは内緒だ。
なんにせよ、この結婚の儀式の方法は互いの協力なしには、なかなか完遂できない仕組みになっている。
寿命を合わせるための儀式。それは互いの体液の直接的交換――つまりはセックスをするということだ。
異種間の結婚での性交渉による体液の交換は、およそ二十四時間休み無しで行われる。
領地に連れ帰るために仲良くなる、という当初の目的から一気にハードルが上がり、結婚まで持ち込むためには、もはや一人では無理だ。
「二週間以内に彼を落とし、キスヘ持っていく」
微量とはいえ、唾液を絡めるキスなら一応体液の交換として可能だろう。ただし、効果の程は定かではないが、試さない手はない。
とは言え、触れることすらままならない現状をなんとかしなければ話にならない。
「三週間目にプロポーズをして、四週間目に結婚……そんなに簡単にいくか?」
ラウル王とユージンに気付かれないように、小声で弱音を吐く。しかしやらなければならないのは、すでに決定事項なのだ。
これは帰ってリチャードと綿密な計画を立てなければならない。なにせ、彼は既婚者であり、熊一族きっての美貌の妻を数多のライバルから掻っ攫った実績を持っているのだ。恥ずかしがっている場合ではない、緊急事態だ。
「今日は帰ります。しばらくは留守にしがちなので、何かあれば呼び出してください」
そういうと、二人はニヤニヤしながらがんばれよ、と他人事のように言うので、腹立たしく思いながらも一言も言い返すことなく執務室から出ていく。
それから急いで自分の城へワープしたマンフリートは、ゲートで待っていたリチャードを伴って自室で秘密の会議を開いたのだった。
白き異界人の世話をしてほしいと頼んだときは、涙を零さんばかりに喜び、緊急時以外使用してはいけない王城と領地の城を繋ぐワープゲートでも、初めて通過したことに感動してずっと喋り通しだった。
マンフリートの侍従長にしてチャドラの父親でもあるリチャードは、トレードマークである銀縁のメガネをクイッと指で押し上げて、落ち着きのない我が子に向かって、容赦のない言葉で叱りつけていた。
些かかわいそうな気もしたが、浮ついた気持ちでは困ると思ったので、今回は助け船を出すのを止めた。
何はともあれチャドラのおかげで、わずかではあったが、自分を見ても、少しだけ怯えていた警戒心も薄れたような気がする。
毎日訪問して少しずつ慣らしていけば、仲良くなって城へつれて帰れる日もそう遠くはないと、少々浮かれた気分で呼ばれた王の執務室へ向かったのだが、それが一気にへし折られるなど、そのときはまったく想像もつかなかった。
「ラウル王、私一晩考えたのですが、とてもいい案を思いつきました。それを発表してもかまいませんか?」
「なんだ、その勿体つけた言い方は。早く話せ」
新しもの好きな王は常に好奇心旺盛なのだ。それがよいか悪いかはとりあえずどうでもよいのだ。
「ラウル王、ルシャナ王子を手放す気はありますか?」
「うーん? いきなり、どういうことだ?」
「ルシャナ王子の寿命の件ですが、ひとつだけ解決策があるじゃないですか。もっとも簡単な方法が。それをすればいいのですよ。で、もう相手はいます」
マンフリートは、ユージンが何を言っているのか皆目見当も付かない。
しかし、王はピンときたのか、ああ! と言って納得して頷く。
「そうだな。俺の妻にするには、ちょっとな……幼すぎるというか。あんなに怯えられていたらなあ……それにピンとこなかった」
「やはり。最初の物珍しさが引けば、もうご興味が薄れているのでしょうね。飽きっぽいのも大概にしてほしいですが、今回はそれが功を奏しましたね。適任者がほかにいたので、争いにならずに済みます。適任者といえば、もうお分かりでしょう?」
二人が含み笑いをし、こちらを向くのだが、何をいわれているのか、さっぱりわからない。
「たしかに……マンフリート、おまえしかいない。そういう事情なら俺は悲しいが潔く身を引くとしよう。あとは若い者に任せて、じじいは退散するか」
「……ちょっと待ってください、なんの話をしているのです、二人とも?」
王の妻に相応しくなくて、マンフリートにはぴったりだというのはどういうことだ。
「しょうがないですね……説明しましょう。つまりですね? ルシャナ王子の寿命は八十年しかないわけですよ。しかし、白き異界人とは伝説の人物ですよ? まあ……正直彼がそうだとはあまり思えませんが、まだこちらにやってきたばかりです。もしかすると何か兆候や変化が見られるかもしれないのに、それをたったの八十年で死なせてしまってよいのですか?」
そうだった。ルシャナの寿命は我々よりも遥かに短いのだ。思わず首を横に振る。
「ですよね? それにあれだけかわいいのですよ、マンフリート、あなたずっとボーッとして見ていたでしょう。あれはどうみてもうっとりとした表情をしていました。つまり、あなたはルシャナ王子に一目惚れでもしたのでしょう。ということはお分かりですよね?」
「ああ? 俺が一目惚れをしただと?」
「まあ、まだご自分の気持ちに気づいていないのかも知れませんが、長年一緒に働いている私がピンと来たと言っているのですから間違いありません。どうみても一目惚れです」
なぜこの男は、人の気持ちをこうもはっきり断言できるのだろうか。まったく信じられないヤツだ。
「……唸っていないで。話を続けますよ。結婚は両者の釣り合いを取るために階級や身分差をなんとか埋めようとしますよね。さらに異種間の場合、当然それぞれの寿命が違うというのは理解できますね?」
そこまでは知識として知っている。当然だとマンフリートは頷く。
「その場合は王に結婚の儀式を執り行ってもらうことで、短い寿命しかない者も、伴侶の長い寿命と同じ年月に書き換えられるわけですよ。それを利用しましょうと言っているのです。わかりますか? そうすればルシャナ王子は八十年の寿命から、一気にあなたと同じ千年までの寿命に延びるわけです。ほら、万事解決でしょ?」
「俺を見て怖がっている相手に、どうやって結婚を申し込むんだ?」
簡単に言ってくれる、この男は。
口下手な自分が警戒心MAXの相手に結婚など申し込めるわけがない。
さらにたった昨日合ったばかりの初対面に近い相手に対して、どうしたらプロポーズができるというのだ。方法くらい教えろと、言いたくなる。
(でも、さっきもいい感じになりかけていたような気もしないでもない――チャドラ効果は外せないが。徐々に慣れていけば、いずれは二人だけで会話をすることができるかもしれない)
そう思っていたら、いとも簡単にその考えをばっさりと切り捨てられた。
「ご自分で考えてくださいな。それから……早ければ早いに越したことはありませんよ。なにせ、あちらは八十年しかないのですから、時は待ってはくれないのですよ? いくらあなたの領地に移るからとはいえ、人間にとってやはりこの場所が完全ではないということを忘れないでくださいね。確実に弱っていく様子が目に見えてわかってくるでしょう」
するとラウル王も、珍しく厳しい表情で言う。
「それにな、マンフリート。向こうとこちらの世界では時間軸が違うというか、時空の狭間を通ってきたときに感じたのだが、それぞれの世界では時間の流れがどうやら違うようなのだ。つまり可能性として明日死ぬことだってあるかもしれない。極端すぎるが。つまり悠長に事を構えていたら、確実に死ぬだろうと言っているのだ」
マンフリートは言葉を失った。
あんなにかわいくて、少し儚げな印象はあるが、淡いまま消えてしまう脆さが、現実のものになりつつあると知れば、黙ってはいられない。
「マンフリート。間違っても寿命の話をしてはいけませんよ。今の彼は、いわば自暴自棄の状態です。おそらく死んでもいいとか、言いそうですからね」
さらにプレッシャーをかけられる。
日々の訪問回数を増やして機会を窺い、愛の告白とセットでプロポーズをするしかないと、計画にならない計画を頭の中でシミュレートしていく。
「わかりました。必ず成功させます」
「できる限り早く、お願いしますね」
どんな戦地に赴くよりも、どんな厳しい訓練よりも、過酷な任務となりそうだ。いや、これは本当に仕事なのだろうか? 違う。ユージンははっきり言ったではないか。一目惚れしているように見えたと。
自分の気持ちはさておき、一番の問題はルシャナの気持ちだ。
いくら命がかかっているとはいえ、ルシャナに強要はしたくなかった。
結局期限は一ヶ月だと決められてしまった。つまりは一ヶ月以内にルシャナを落とせと言っているのだ。
それは、この世界に耐久性があるかないか、八十年とは本当にこちらの世界でいう八十年なのか、誰にもわからないからだ。
本当はいますぐにでも寿命を延ばすために、即結婚するのが望ましいとわかっているが、それでもお互いに愛し合って結婚できたらどれだけ幸せか、ふとマンフリートは夢のような結果を想像したのは内緒だ。
なんにせよ、この結婚の儀式の方法は互いの協力なしには、なかなか完遂できない仕組みになっている。
寿命を合わせるための儀式。それは互いの体液の直接的交換――つまりはセックスをするということだ。
異種間の結婚での性交渉による体液の交換は、およそ二十四時間休み無しで行われる。
領地に連れ帰るために仲良くなる、という当初の目的から一気にハードルが上がり、結婚まで持ち込むためには、もはや一人では無理だ。
「二週間以内に彼を落とし、キスヘ持っていく」
微量とはいえ、唾液を絡めるキスなら一応体液の交換として可能だろう。ただし、効果の程は定かではないが、試さない手はない。
とは言え、触れることすらままならない現状をなんとかしなければ話にならない。
「三週間目にプロポーズをして、四週間目に結婚……そんなに簡単にいくか?」
ラウル王とユージンに気付かれないように、小声で弱音を吐く。しかしやらなければならないのは、すでに決定事項なのだ。
これは帰ってリチャードと綿密な計画を立てなければならない。なにせ、彼は既婚者であり、熊一族きっての美貌の妻を数多のライバルから掻っ攫った実績を持っているのだ。恥ずかしがっている場合ではない、緊急事態だ。
「今日は帰ります。しばらくは留守にしがちなので、何かあれば呼び出してください」
そういうと、二人はニヤニヤしながらがんばれよ、と他人事のように言うので、腹立たしく思いながらも一言も言い返すことなく執務室から出ていく。
それから急いで自分の城へワープしたマンフリートは、ゲートで待っていたリチャードを伴って自室で秘密の会議を開いたのだった。
11
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
次男は愛される
那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男
佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。
素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡
無断転載は厳禁です。
【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】
12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。
近況ボードをご覧下さい。
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
イケメン幼馴染に執着されるSub
ひな
BL
normalだと思ってた俺がまさかの…
支配されたくない 俺がSubなんかじゃない
逃げたい 愛されたくない
こんなの俺じゃない。
(作品名が長いのでイケしゅーって略していただいてOKです。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる