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登場人物紹介
夕需
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・夕需(セキジュ)
姓は夕(せき)
諱は焃(かく)
字は需(じゅ)。
龍国出身。二十八歳。鮫雪族。
黒亮の側近という名の食客。
得意な武器は刀。扇。
黒亮とは付き合いが長く、互いに悪口を言い合う仲である。
龍国西部のある地にて暮らしていたが、夜盗の襲撃にて家族を失う。
その後、戦利品市場にて売買され、貴族に買われ奴隷となった。
容姿の美しさが仇となり、生への執着を失っていたが、二度目の主人が彼を手放し、再び、戦利品市場に並んでいた所を黒亮が見つけ、彼を買い取り保護する事に。
彼を買い取った理由を黒亮は後に「見た目は美しいが、その眼は淀み、棘がある。膿が溜まった石を磨くのも、まあ悪くはなかろうよ」と話している。
保護した頃は全てにおいて無気力だったが、獣人保護を常とする領地と莨都の風土。
自身に話しかけてくれる獣人族の子供たちの穏やかな風に触れているうちに、少しずつ生気を取り戻していった。
当初、読み書きが出来なかったが、獣人達と共に読み書きを習ううちに水を得た魚のように知識を吸収し、自身の身を守るために黒亮の臣下に武芸を教わった。
花香が土を満たす程に、余香が袖を濡らすだろう。
背まで伸びた髪は透き通るように美しく、滑らかな肌は白磁を想わせる。
伏せた睫毛の奥に潜む妖艶な水滴に惑う色香は、どの酒よりも甘美に違いない。
と噂されるほどの破壊力満載な容姿の持ち主。
大の読書好きで一日の殆どを書庫か自室で過ごすことが多い。
風通しがよく日当たりの良い部屋を好むが、蚊と羽虫を嫌い、自室は常に虫よけの香が焚かれている。
湯あみ、水浴びを好み、汚される事を極端に嫌う。
自ら土に触れたり泥にまみれたり、動物と触れ合うのは平気なようだ。
黒亮や獣人族に触れられるのは平気だが、人族に触れられるのは我慢ならない。
乗馬は苦手で馬に乗れない。
黒亮はそんな彼に「馬に乗れなくても、俺と一緒に乗れば問題ないだろ」と、あっけらかんと言い放ったため、そんなものかと思っている。
飲んだくれてなかなか起きない黒亮に対し、「おいこら、雹(黒亮の諱)!さっさと起きやがれ!」と蹴り飛ばすのも常である。
口が悪いんだか、寡黙なんだか、短気なのか、はたまた気が長いのか、よく分からないが、ただ一つだけ言える事は、なんだかとっても面倒くさい男である。
鮫雪族・・・雪のように白く滑らかな肌、透き通るような眼球と白髪が特徴。
姓は夕(せき)
諱は焃(かく)
字は需(じゅ)。
龍国出身。二十八歳。鮫雪族。
黒亮の側近という名の食客。
得意な武器は刀。扇。
黒亮とは付き合いが長く、互いに悪口を言い合う仲である。
龍国西部のある地にて暮らしていたが、夜盗の襲撃にて家族を失う。
その後、戦利品市場にて売買され、貴族に買われ奴隷となった。
容姿の美しさが仇となり、生への執着を失っていたが、二度目の主人が彼を手放し、再び、戦利品市場に並んでいた所を黒亮が見つけ、彼を買い取り保護する事に。
彼を買い取った理由を黒亮は後に「見た目は美しいが、その眼は淀み、棘がある。膿が溜まった石を磨くのも、まあ悪くはなかろうよ」と話している。
保護した頃は全てにおいて無気力だったが、獣人保護を常とする領地と莨都の風土。
自身に話しかけてくれる獣人族の子供たちの穏やかな風に触れているうちに、少しずつ生気を取り戻していった。
当初、読み書きが出来なかったが、獣人達と共に読み書きを習ううちに水を得た魚のように知識を吸収し、自身の身を守るために黒亮の臣下に武芸を教わった。
花香が土を満たす程に、余香が袖を濡らすだろう。
背まで伸びた髪は透き通るように美しく、滑らかな肌は白磁を想わせる。
伏せた睫毛の奥に潜む妖艶な水滴に惑う色香は、どの酒よりも甘美に違いない。
と噂されるほどの破壊力満載な容姿の持ち主。
大の読書好きで一日の殆どを書庫か自室で過ごすことが多い。
風通しがよく日当たりの良い部屋を好むが、蚊と羽虫を嫌い、自室は常に虫よけの香が焚かれている。
湯あみ、水浴びを好み、汚される事を極端に嫌う。
自ら土に触れたり泥にまみれたり、動物と触れ合うのは平気なようだ。
黒亮や獣人族に触れられるのは平気だが、人族に触れられるのは我慢ならない。
乗馬は苦手で馬に乗れない。
黒亮はそんな彼に「馬に乗れなくても、俺と一緒に乗れば問題ないだろ」と、あっけらかんと言い放ったため、そんなものかと思っている。
飲んだくれてなかなか起きない黒亮に対し、「おいこら、雹(黒亮の諱)!さっさと起きやがれ!」と蹴り飛ばすのも常である。
口が悪いんだか、寡黙なんだか、短気なのか、はたまた気が長いのか、よく分からないが、ただ一つだけ言える事は、なんだかとっても面倒くさい男である。
鮫雪族・・・雪のように白く滑らかな肌、透き通るような眼球と白髪が特徴。
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