黒羽織

四宮

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登場人物と世界観説明

この物語の独自設定と時刻について。

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※このお話には歴史には無い独自の設定が含まれております。

◆忍び囲いの条例について・・・
安土桃山の時代、豊臣秀吉が出した条例は、全国にいるといわれる忍者を、豊臣配下の者達だけを残してあとは一つの山に監禁し自滅を待つというもので、忍びだと分かれば即、罪人扱いとなり打ち首に処される。
鵜流派うるはは流刑された際に辿り着いた山の名前。

◆黒羽織・・・
篤之進が、この先この面々で何か出来はしないだろうかと思い、作った万屋。
依頼が来れば家具、食器の修繕から猫探し、人探しまで何でも引き受けている。
悪霊を退治するのが本来の役目のはずだが、実際はそのような依頼は殆ど無く、噂話を元に除霊に向うことが多い。
依頼を受けた後、必ず黒い羽織を着ていく所から『黒羽織』と呼ぶ者、『葬儀屋』『掃除屋』『花狩り』など、住民からの呼び名は様々で、本人達もコレと言った名前をつけていないせいか、好き勝手に呼ばれている。

◆妖刀・・
自らの霊力を力に変えて使う刀を意味する
悪霊を切り裂く刀へと変貌させるには、自らの霊力を使う必要があり、人間に取り憑いた悪霊を断ち切る際、人間を斬らずに悪霊だけを取り除く事が出来る。
木の棒、呪符、石で出来た刀であったりと形も様々。
普段は何も斬ることが出来ない為、鈍ら刀と揶揄されることも多い。

◆異形狩り・・・
平安の時代、鬼の一族と共に平安京を急襲し、帝の地位を得た神無月が、都の中で浸透していた役職や法を妖怪の地位が上になるように変えてしまった。
その事がきっかけで、貴族を中心とした人間の地位は下がり、逆に妖怪たちの権力が強くなったわけだが、それを快く思わなかった人間たちが反旗を翻し、妖怪たちを襲い、全てを奪っていった。
このことがきっかけで、各部族の妖怪たちは人間の手によって根絶やしにされてしまうこととなる。
現在は、その狩りで生き残った妖怪たちが、種族問わず、ひっそりと寄り添うように生活している。
狐一族が主に運営する島原もその一つである。

※この物語に登場する時刻については、『子~牛』にするか、季節によって変化する『暁九つ~』にするか、非常に迷ったのですが、『暁~』の方を選びました。
・・・江戸の時刻を参考にしておりますので、当時の京都と若干時刻に差があります。
予めご了承ください。


※後々。設定が増えるかもしれません。
この物語はフイクションです。実在の人物・団体とは無関係な創作作品です。
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