黒羽織

四宮

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登場人物と世界観説明

登場人物について

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鵜流派 影虎うるは・かげとら
この物語の主人公。14歳。
もともとは忍者が多く住む鵜流派うるはと呼ばれる山に住んでいたが、赤黒い影にさらわれて京の町に辿り着く。
篤之進の助言によって名前を『鉄心』と改められる。
腹違いの兄がいる。
性格は真面目で、日々鍛錬を怠らない。赤い瞳が特徴。

■屋敷に住む黒羽織の面々。

蛭間 才蔵ひるま・さいぞう
鉄心と同じく篤之進の屋敷に住む青年。25歳。
自分と変わらない大きさの妖刀(柳眉絶佳りゅうびぜっか)を肩に担ぐほどの怪力の持ち主。
人相が悪く眉間の皺が取れないが、実は面倒見のいいお兄さん。
趣味は料理で屋敷の料理番を担当している。由利乃に恋心を抱いている。

賽ノ目 源太さいのめ・げんた
何でも頼れるお兄さん。24歳。
のんびり屋で話しやすく、相談事にもホイホイ乗ってくれそうな雰囲気を持っている。
ひのとの良き兄貴分で必ず一緒に行動している。
武器を使わず、体術で悪霊を退治することを得意としている。 

東宮 由利乃とうぐう・ゆりの
年齢不詳。もともとは他の土地で男娼をしていたが10年前にお涼と共に脱走。
それがきっかけで篤之進と出会い、後に黒羽織に入ることに。
武器は使わず経を唱えるだけで悪霊を内部から粉砕するほどの霊力を持ち、あらゆる邪気を寄せ付けない反面、体が弱く労咳を患い、離れ屋敷にて療養を余儀なくされている。
鉄心が驚く程の美しい容姿の持ち主で、女性に間違われることもあるらしい。
篤之進とくのしんに恋心を抱いている。
何故か他の男性から想いを寄せられることが多く、本人は大変迷惑している。

霧亜 丁きりあ・ひのと
15歳。実家は神社。神主の倅。
人見知りで大人しい性格のせいか喜怒哀楽の感情に乏しい面がある。
隻眼が特徴で片目でしか物を見ることが出来ない。
実家は神社なだけあって霊力は強く、不可視蝶ふかしちょうと呼ばれる蝶を使い、あらゆる物を見ることも探すことも出来る。

■黒羽織を支える面々。

篤之進とくのしん
31歳。いつも笑顔を絶やさない人物で教養に長けている。
また規律正しい常識人でもある彼は、才蔵達の良き理解者でもあり、幼少期からの育ての親でもある
本当の名は別にある。影実かげさねが彼の実の名だが篤之進とくのしんと人は呼ぶ。
黒羽織をまとめる総大将。太陽のような暖かさと優しさで彼らの信頼を得ている。
亡くなった妻の清乃きよのを今でも愛している。犬が苦手。

犬飼 朔次いぬかい・さくじ
31歳。町医者をしている彼は、由利乃の主治医でもあり、篤之進の友人でもある。
腕が良く、病人や怪我人がいれば何処へでも赴き治療を施す。
成長が止まったままの、お涼の身を案じている。

お涼おりょう
17歳。由利乃と共に娼館を抜け出して、現在は篤之進の屋敷にて由利乃の小姓を務めている。
彼の身の回りの世話全てが、彼の仕事だ。
17歳なのに外見は10年前のままで全く成長をしていない。
皆のような霊力は持ち合わせておらず、依頼には関わっていない。
才蔵の買ってきてくれる甘味が好き。

しずく
15歳。篤之進の妻である清乃の実子(篤之進とは血縁関係に無い・・
篤之進の小姓を勤めており、身の回りの世話だけでなく、黒羽織に必要な物の調達や小道具類の修繕まで、全てを一手に引き受けている頼りになる裏方さん。
お涼同様、霊力は持っておらず依頼には直接関わることは無い。

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