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反魂
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「俺の動きに合わせて揺れるなんてな・・」
「うう・・誰のせいっ・・だと・・」
「確かに俺だな・・」
「ううっ・・」
昂遠の腰が動く度に、遠雷の声が甘くとろけていく。
その声を耳にするたびに昂遠の心の臓が激しくうねり、彼は持ち上げていた腿から手を離すと
「こっちも触ってやらないといけないな・・」
と呟き、彼の胸の突起を優しく摘まんだ。
「・・・っ」
柔らかい胸の先端を指でコリコリと転がすうちに段々と硬くなっていく。その変化を楽しむように昂遠がクスリと笑えば遠雷の身体が更に熱くなった。
「ん・・やぁ・・こすって・・はや・・んん」
「・・・自分で・・しないのか?」
「・・こぉの手が・・いい・・っ・・」
「じゃあ、俺の手を自分で掴んでくれ・・出来るだろう・・?」
耳元で囁く昂遠の声に、遠雷の指が動き始める。
震える腕をそのままに硬く反り立った自身の雄を昂遠の指にあてがうと、彼の指が雄の先端を軽く擦った。
その瞬間、ビリビリとした刺激が襲い、遠雷の頬が桃色に染まっていく。
先端から滴る蜜を指で拭いながら上下に刺激を与えてやれば、遠雷の唇から耐えるような吐息が漏れた。
「・・・ぁ・・・」
「凄いな・・まだ硬くなるんじゃないのか?」
「・・・んっ」
遠雷の耳元で囁く昂遠の声に、遠雷の肩がびくりと強張る。その反応を確かめながら耳の後ろに軽く口づけを落すと、その熱に遠雷の腰がふるりと震えた。
「・・あっ」
「こんなに濡らして・・まださっき挿れたばかりだぞ・・」
遠雷の先端からは蜜が滴りトロリと落ちていく。その様にクスクスと耳元で笑みをこぼす度に、またビクビクと遠雷の肩が跳ね上がった。
「・・・はぁ・・・っ・・昂・・」
「・・・・・ん?」
遠雷の腕が伸び、昂遠の顔を自分の方に向かせれば、上目遣いに自身を見る彼の顔が近づいて、昂遠の胸が一際高い音を立てる。
「・・・・・っ」
灰色の両目が何かを強請る様に、見上げてくる表情が何処か艶っぽい。
その表情に昂遠の心の臓がゾクリと高鳴り、優しく彼の先端を上下に擦ると遠雷の口から高く甘い声が漏れた。
「・・っ!」
その唇を目にした昂遠が噛みつくような口づけを落とすと、それに応えるように遠雷の唇が動いている。
唇の隙間からは甘い声が零れ、肌を摩る互いの腕が微かに動いた。
「・・・ん・・・」
恍惚の表情を浮かべる遠雷の唇が僅かに震え、僅かに潤んだ瞳が昂遠を見上げている。
その表情を前にして、昂遠はもう一度、その唇を奪ってしまいそうな衝動に駆られたが、ごくりと唾を飲み込むと彼の腰に視線を向けた。
「こら。脚を閉じるな」
「・・んぁ・・ってぇ・・」
「・・・前も後ろもこんなにして・・叭吟はいやらしいな・・」
昂遠が呟くように囁いたその名を耳にした遠雷の腰がびくりと強張る。
「・・あ・・」
「・・可愛い」
触れていた遠雷の胸の突起を指で軽く摘まみながらクスクスと昂遠が笑っている。
その息を耳にするたびに遠雷の身体が甘く疼き、自身の膝がガクガクと震えはじめた。
「・・あ・・」
「・・甘い」
「んっ・・あつ・・」
にちゃにちゃと淫猥な音から逃れようと腰を捩るものの、昂遠は遠雷の雄を握ったまま手を離そうとしない。
首を左右に振りながら何かに耐える表情を崩さない遠雷の反応を楽しむように緩く上下に擦っては、彼の首筋に吸い付いている。
舌でねっとりと首筋を舐められ吸われるたびに、遠雷の口からは甘い吐息が零れ、嬌声が交わった。
「んっ・・ぅうん・・」
昂遠の声と雄の硬さを直に感じながら、遠雷の唇が昂遠の頬へと伸びる。
ちゅっちゅっと啄むように昂遠に口づけを落すと、はぁっと甘い息を吹きかけた。
その音に昂遠が腰の動きを先程よりも速めると、その熱で遠雷の唇がパクパクと息を乞う様に動き始める。
「・・・・・・・・・・」
眉間に皺を寄せたまま頬を染める遠雷の瞳が迷う様に左右に揺れ、その迷いを取り払う様に昂遠が啄むような口づけを彼の耳たぶに落とすと、ゆっくりと唇が重なり、互いに吸い合うように舌を絡めては、互いの口から零れた吐息が溶けるように落ちていった。
「・・ん・・・」
「・・・んぁっ・・ぅ・・」
じゅるじゅると互いの口を吸い合いながら、昂遠の手が支えるように遠雷の腰を掴むと、びくりと腰が揺れ、彼のより敏感な部分がぐちゅぐちゅと音を立て始める。
「・・・んっ・・やだぁ・・こっち・・こっちもぉ・・」
「・・ふっ」
自身の雄を掴んだまま動きを止めている昂遠の指に痺れを切らした遠雷の腕が伸び、彼の手に自身の指を重ねながら手淫を促して初めて、昂遠の手がゆるゆると動き始めた。
互いに手を重ねたまま奥深くまで共に堕ちていく様を脳裏に描きながら、昂遠が軽く呼吸を整えると、頭を振って彼に視線を向けた。
自分の眼前には、湯に浸かったままの足が見える。
「いや。今日は止めておこう」
「・・奇遇だな・・俺もだ」
「・・・・・」
「・・・・なぁ。昂」
「ん?」
湯を何度も顔にかけている彼を眺めながら、遠雷が問う。
「今、何を考えてた?」
「・・さぁな・・」
「・・・そうか・・」
「湯が温くなったな・・そろそろ上がるか・・」
「いや、どうせならこの湯で衣を全て洗ってしまおう。このまま抜くのはもったいない」
「それもそうだな」
そんな事を話しながら互いに浴槽から上がると、側に置いていた互いの衣を湯の中に落とし始めた。
靴まで手にしていた遠雷を軽く止めながら、昂遠はざぶざぶと軽く衣服を洗うと遠雷がそれを受け取り、黙々と絞って桶に入れるという息の合った動きを繰り返していたが、急に遠雷の手が止まり、その動きに疑問符を浮かべながら昂遠が彼を見た。
遠雷は衣を絞る手を止めたまま俯いている。
「どうした?」
「あとの二人は・・どうする?」
「・・・明日探そう。もしかしたら、生きているかもしれない」
それを証明するものは何もありはしないけれど、可能性があるならと願う彼に遠雷も「そうだな」と呟いたきり、何も話そうとはしなかった。
「うう・・誰のせいっ・・だと・・」
「確かに俺だな・・」
「ううっ・・」
昂遠の腰が動く度に、遠雷の声が甘くとろけていく。
その声を耳にするたびに昂遠の心の臓が激しくうねり、彼は持ち上げていた腿から手を離すと
「こっちも触ってやらないといけないな・・」
と呟き、彼の胸の突起を優しく摘まんだ。
「・・・っ」
柔らかい胸の先端を指でコリコリと転がすうちに段々と硬くなっていく。その変化を楽しむように昂遠がクスリと笑えば遠雷の身体が更に熱くなった。
「ん・・やぁ・・こすって・・はや・・んん」
「・・・自分で・・しないのか?」
「・・こぉの手が・・いい・・っ・・」
「じゃあ、俺の手を自分で掴んでくれ・・出来るだろう・・?」
耳元で囁く昂遠の声に、遠雷の指が動き始める。
震える腕をそのままに硬く反り立った自身の雄を昂遠の指にあてがうと、彼の指が雄の先端を軽く擦った。
その瞬間、ビリビリとした刺激が襲い、遠雷の頬が桃色に染まっていく。
先端から滴る蜜を指で拭いながら上下に刺激を与えてやれば、遠雷の唇から耐えるような吐息が漏れた。
「・・・ぁ・・・」
「凄いな・・まだ硬くなるんじゃないのか?」
「・・・んっ」
遠雷の耳元で囁く昂遠の声に、遠雷の肩がびくりと強張る。その反応を確かめながら耳の後ろに軽く口づけを落すと、その熱に遠雷の腰がふるりと震えた。
「・・あっ」
「こんなに濡らして・・まださっき挿れたばかりだぞ・・」
遠雷の先端からは蜜が滴りトロリと落ちていく。その様にクスクスと耳元で笑みをこぼす度に、またビクビクと遠雷の肩が跳ね上がった。
「・・・はぁ・・・っ・・昂・・」
「・・・・・ん?」
遠雷の腕が伸び、昂遠の顔を自分の方に向かせれば、上目遣いに自身を見る彼の顔が近づいて、昂遠の胸が一際高い音を立てる。
「・・・・・っ」
灰色の両目が何かを強請る様に、見上げてくる表情が何処か艶っぽい。
その表情に昂遠の心の臓がゾクリと高鳴り、優しく彼の先端を上下に擦ると遠雷の口から高く甘い声が漏れた。
「・・っ!」
その唇を目にした昂遠が噛みつくような口づけを落とすと、それに応えるように遠雷の唇が動いている。
唇の隙間からは甘い声が零れ、肌を摩る互いの腕が微かに動いた。
「・・・ん・・・」
恍惚の表情を浮かべる遠雷の唇が僅かに震え、僅かに潤んだ瞳が昂遠を見上げている。
その表情を前にして、昂遠はもう一度、その唇を奪ってしまいそうな衝動に駆られたが、ごくりと唾を飲み込むと彼の腰に視線を向けた。
「こら。脚を閉じるな」
「・・んぁ・・ってぇ・・」
「・・・前も後ろもこんなにして・・叭吟はいやらしいな・・」
昂遠が呟くように囁いたその名を耳にした遠雷の腰がびくりと強張る。
「・・あ・・」
「・・可愛い」
触れていた遠雷の胸の突起を指で軽く摘まみながらクスクスと昂遠が笑っている。
その息を耳にするたびに遠雷の身体が甘く疼き、自身の膝がガクガクと震えはじめた。
「・・あ・・」
「・・甘い」
「んっ・・あつ・・」
にちゃにちゃと淫猥な音から逃れようと腰を捩るものの、昂遠は遠雷の雄を握ったまま手を離そうとしない。
首を左右に振りながら何かに耐える表情を崩さない遠雷の反応を楽しむように緩く上下に擦っては、彼の首筋に吸い付いている。
舌でねっとりと首筋を舐められ吸われるたびに、遠雷の口からは甘い吐息が零れ、嬌声が交わった。
「んっ・・ぅうん・・」
昂遠の声と雄の硬さを直に感じながら、遠雷の唇が昂遠の頬へと伸びる。
ちゅっちゅっと啄むように昂遠に口づけを落すと、はぁっと甘い息を吹きかけた。
その音に昂遠が腰の動きを先程よりも速めると、その熱で遠雷の唇がパクパクと息を乞う様に動き始める。
「・・・・・・・・・・」
眉間に皺を寄せたまま頬を染める遠雷の瞳が迷う様に左右に揺れ、その迷いを取り払う様に昂遠が啄むような口づけを彼の耳たぶに落とすと、ゆっくりと唇が重なり、互いに吸い合うように舌を絡めては、互いの口から零れた吐息が溶けるように落ちていった。
「・・ん・・・」
「・・・んぁっ・・ぅ・・」
じゅるじゅると互いの口を吸い合いながら、昂遠の手が支えるように遠雷の腰を掴むと、びくりと腰が揺れ、彼のより敏感な部分がぐちゅぐちゅと音を立て始める。
「・・・んっ・・やだぁ・・こっち・・こっちもぉ・・」
「・・ふっ」
自身の雄を掴んだまま動きを止めている昂遠の指に痺れを切らした遠雷の腕が伸び、彼の手に自身の指を重ねながら手淫を促して初めて、昂遠の手がゆるゆると動き始めた。
互いに手を重ねたまま奥深くまで共に堕ちていく様を脳裏に描きながら、昂遠が軽く呼吸を整えると、頭を振って彼に視線を向けた。
自分の眼前には、湯に浸かったままの足が見える。
「いや。今日は止めておこう」
「・・奇遇だな・・俺もだ」
「・・・・・」
「・・・・なぁ。昂」
「ん?」
湯を何度も顔にかけている彼を眺めながら、遠雷が問う。
「今、何を考えてた?」
「・・さぁな・・」
「・・・そうか・・」
「湯が温くなったな・・そろそろ上がるか・・」
「いや、どうせならこの湯で衣を全て洗ってしまおう。このまま抜くのはもったいない」
「それもそうだな」
そんな事を話しながら互いに浴槽から上がると、側に置いていた互いの衣を湯の中に落とし始めた。
靴まで手にしていた遠雷を軽く止めながら、昂遠はざぶざぶと軽く衣服を洗うと遠雷がそれを受け取り、黙々と絞って桶に入れるという息の合った動きを繰り返していたが、急に遠雷の手が止まり、その動きに疑問符を浮かべながら昂遠が彼を見た。
遠雷は衣を絞る手を止めたまま俯いている。
「どうした?」
「あとの二人は・・どうする?」
「・・・明日探そう。もしかしたら、生きているかもしれない」
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