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第6章:忍び寄る闇
第68話
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「なんでこんな事に...。」
強引に家へ招待したのはヴィエトルの村長で、レジデンスに水質汚染の調査を依頼した張本人だった。
ラギト様は湖での出来事を彼に報告し、明日も水質改善に務める旨を述べた。
そこまではよかったのだ。
その後、村長の奥様が家へ帰宅し、彼女の好意で夕飯をご馳走になった。そこで出されたアルコールに手を出したラギト様が酔いつぶれてしまい、そのまま村長宅に泊まる事になってしまった。
「すー...。すー...。」
ベッドに寝かせた彼は、気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「とんだ災難だったな。」
「ほんとだよ...。彼の家に行くどころか、彼の介抱をする事になるなんてね。」
「ふっ...殺そうとした相手を介抱か。面白い。」
「僕は全然面白くないよ。」
「だがお前は、もうこいつを殺す気はないのだろう?」
「それは...。」
ルドルフの言う通りだった。
彼のした事はもちろん許せない。しかし、村の子供達に優しく接する彼を見ていたら、そんな気は全く無くなってしまった。
「明日も作業がある。奴の事など放っておいて、さっさと寝るんだな。」
「わ、わかってるよ。」
「フラ...ン...。」
突然名前を呼ばれた事に驚き、彼の方へ視線を向けた。すると、彼の頬に一筋の涙が伝った。僕は彼と視線を合わせるようにしゃがみ込み、頬に手を伸ばした。
「ぅわ!?」
彼の頬に手が触れそうになった瞬間、突然腕を引かれ彼に抱きしめられた。
「ちょっ...離し...!」
腕の力は想像以上に強く、僕の身体を締め付ける。必死にもがいて脱出を試みたが、彼の腕の中から逃れる事は出来なかった。
「...諦めるしかなさそうだな。」
「っ...なんでこんな事に...。」
翌朝。
目が覚めると、ベッドの上に寝かされていた。
部屋を出た後、村長宅で朝食をご馳走になり、先に湖へ向かったラギト様の後を慌てて追いかけた。
「あ、フラン。おはよう。」
「す、すみません...寝坊しました。」
「あはは。気持ちよさそうに寝てたから、起こさない方がいいかと思ってね。昨日は疲れたでしょ?ベッドにもたれかかって寝てるんだもん...ビックリしたよ。」
「それはあなたのせいです」と言いたい所だったが、何も覚えていない様子の彼を見て、僕は言葉を飲み込んだ。
「...今日も昨日と同じですか?」
「うん。ある程度綺麗になったら、声をかけてくれる?僕の方を手伝って欲しいんだ。」
「わかりました。」
昨日同様、湖の周りを掃除する作業を始めた。
太陽が空高く登った頃、僕が声をかけるよりも早く、彼の方から呼びかけられた。
「どうかしましたか?」
「そろそろ休憩したらどうかと思って。これ、良かったら食べて。」
そう言うと、彼は葉で包まれた小包のようなものを差した。
「これは?」
「近くの川で魚を捕まえて、葉っぱで包んで蒸し焼きにしたんだ。」
「作業をしながら...わざわざこれを作ったんですか?」
「うん。今の君は人間だからね。食事をしないとお腹が空くでしょ?それくらいは僕も知ってるよ。」
「...いただきます。」
「立ったままじゃ食べづらいでしょ?ここに座って。」
渋々、彼の隣に腰を下ろすと、葉っぱの包みを開いて料理に口をつけた。
「あ、あれ?美味しく...なかった...?」
「いえ...なんというか...。変な食感が...。」
魚自体は美味しいが、口の中で何かが引っかかるような気がして、手の上にそれを吐き出した。
「ラギト様...。これ...。」
「こ、これは...!」
日没と共に、僕達は再び村長の家を訪れた。
「...と言う事で、今回の水質汚染の原因は、豪雨でも無ければ土砂崩れでもなかった訳だね。」
「まさか...村人が山へ、ゴミを投棄していたとは...。」
僕が食べた魚から、村人が捨てたと思われる瓶の破片が混入していたのだ。
初めは豪雨の影響で土砂崩れが起きたせいだと思っていたが、どうやら違ったらしい。
「湖の底には、土砂に紛れたゴミや魚の死骸が多く沈んでいました。ゴミを食べた魚が死んだ事で、水質に悪影響を与えていたんです。」
「僕達がある程度掃除はしておいたけど、また水質が汚染しないよう、村人に注意喚起をしてね。」
「は、はい!二度とこのような事がないよう努めます!」
「依頼はこれで完了だね。」
「では僕は、報告書をまとめにレジデンスへ...」
「あ、フラン...!その前にちょっと、話があるんだ。じゃあ村長。僕達はこれで失礼するよ。」
「ありがとうございましたラギト様!お気をつけてお帰り下さい。」
村長が見ている前では彼に強く言う事が出来ず、大人しく彼の後を着いて行く事にした。
「どうぞ。入って。」
彼に連れて来られたのは、誰も住んでいなそうな小さな一軒家だった。
「あの。話なら外で...」
「いいからいいから。ほら、そこに座って。」
「え、ちょっと...!」
腕を引かれ、無理やりソファーの上に座らされた。
「ちょっとだけ待ってて。」
そう言うと彼は、僕の側を離れて戸棚の中を漁り始めた。どうやらここは、彼の家らしい。生活感があまり感じられない部屋ではあるが、彼のものと思われる服や道具が置かれている。
「あった!」
茶色の小瓶を握りしめ、彼は僕の元へ駆け寄った。
瓶の蓋を開けながら、僕の前で膝をつく。
「な、何を...」
「フラン。舌を出して。」
「え...?」
一体何をするつもりなのか分からず戸惑っていると、彼の手が口元に伸びてきた。
「わ、わかりました!だ、出しますから!」
謎の瓶を握りしめる彼に恐怖を感じつつ、恐る恐る舌を出した。
「あ、やっぱり切れてる。ちょっと苦いかもしれないけど、薬を塗るから我慢してね。」
瓶の液体を手のひらに広げ、それを指ですくいあげると、僕の舌に彼の指が触れた。
「これでいいかな...。もう楽にしていいよ。」
「う...苦...。」
顔をしかめる僕を見て彼は微笑み、再び戸棚の方へと歩いていった。
「...どうして舌が切れているとわかったんですか?」
「喋りにくそうにしてたから、もしかしたらと思ってね。」
彼の料理を食べた時、混入していた瓶の破片で舌に傷が付いていたのだ。少々ヒリヒリする程度だったので、特に気にも止めなかった。
「こんなの...放っておけばそのうち治るのに...。」
「ご飯を食べる時、痛かったら嫌でしょ?それにこれは、僕が怪我させたようなものだし…君は昔から、痛いのが嫌いだからね。」
「...。」
「さて...それじゃあ、レジデンスへ帰ろうか。僕は村の人に挨拶してから帰るから、フランは先に帰って休んで。報告書、任せてもいいよね?」
「は、はい。」
「じゃあ...お疲れ様。」
彼は思ったよりもあっさりと別れを告げ、その場を立ち去って行った。
「フラン...お手紙ですよ...。」
「レム様...!わざわざ部屋まで持ってきて下さって、ありがとうございます。」
ラギト様とヴィエトルへ行った翌日。僕は部屋で報告書をまとめていた。
「では...私はこれで...。」
「はい。ありがとうございました。」
レム様から受け取った手紙は、ララさんからだった。タックさんの怪我が良くなった事や、魔法の練習をいつやるかなどのララさんの近況が綴られている。
「律儀な女だな。」
「彼女はそういう人だからね。」
「全く...返事を書くこっちの身にもなって欲しいものだ。」
「そんな冷たい事言わないでよ。こうやって手紙をくれる相手がいるって言うのは、幸せな事だよ?」
「俺には到底、理解できないな。」
「あ、そういえば...この間、ユイさんに言われて気が付いたんだけど、クラーレにも手紙を書こうと思うんだ。ルナさんの事も落ち着いたし、心配してるだろうから...僕も近況報告しておこうかなって。」
「吸血鬼の手紙が届いて大丈夫なのか?奴が騎士団から睨まれても知らんぞ?」
「うーん...それもそう...だね。」
ルドルフが書く手紙は魔法で作られている為、空を飛んで送り主の元へ届けられる。吸血鬼の領土ではそれが当たり前のようだが、人間が見たら驚くに違いない。
ただでさえお尋ね者になっている僕が所属していたギルドとなると、その近くを不審な手紙が飛んでいる所を目撃されたら...疑われる可能性はかなり大きい。
「俺なら、目立たないように直接会いに行くがな。」
「直接会いに...かぁ。手紙を書くのと転移するの、どっちが...」
「転移だな。」
「即答だね...。」
クラーレへの近況報告は、なるべく目立たぬように日が暮れてから決行する事にした。
強引に家へ招待したのはヴィエトルの村長で、レジデンスに水質汚染の調査を依頼した張本人だった。
ラギト様は湖での出来事を彼に報告し、明日も水質改善に務める旨を述べた。
そこまではよかったのだ。
その後、村長の奥様が家へ帰宅し、彼女の好意で夕飯をご馳走になった。そこで出されたアルコールに手を出したラギト様が酔いつぶれてしまい、そのまま村長宅に泊まる事になってしまった。
「すー...。すー...。」
ベッドに寝かせた彼は、気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「とんだ災難だったな。」
「ほんとだよ...。彼の家に行くどころか、彼の介抱をする事になるなんてね。」
「ふっ...殺そうとした相手を介抱か。面白い。」
「僕は全然面白くないよ。」
「だがお前は、もうこいつを殺す気はないのだろう?」
「それは...。」
ルドルフの言う通りだった。
彼のした事はもちろん許せない。しかし、村の子供達に優しく接する彼を見ていたら、そんな気は全く無くなってしまった。
「明日も作業がある。奴の事など放っておいて、さっさと寝るんだな。」
「わ、わかってるよ。」
「フラ...ン...。」
突然名前を呼ばれた事に驚き、彼の方へ視線を向けた。すると、彼の頬に一筋の涙が伝った。僕は彼と視線を合わせるようにしゃがみ込み、頬に手を伸ばした。
「ぅわ!?」
彼の頬に手が触れそうになった瞬間、突然腕を引かれ彼に抱きしめられた。
「ちょっ...離し...!」
腕の力は想像以上に強く、僕の身体を締め付ける。必死にもがいて脱出を試みたが、彼の腕の中から逃れる事は出来なかった。
「...諦めるしかなさそうだな。」
「っ...なんでこんな事に...。」
翌朝。
目が覚めると、ベッドの上に寝かされていた。
部屋を出た後、村長宅で朝食をご馳走になり、先に湖へ向かったラギト様の後を慌てて追いかけた。
「あ、フラン。おはよう。」
「す、すみません...寝坊しました。」
「あはは。気持ちよさそうに寝てたから、起こさない方がいいかと思ってね。昨日は疲れたでしょ?ベッドにもたれかかって寝てるんだもん...ビックリしたよ。」
「それはあなたのせいです」と言いたい所だったが、何も覚えていない様子の彼を見て、僕は言葉を飲み込んだ。
「...今日も昨日と同じですか?」
「うん。ある程度綺麗になったら、声をかけてくれる?僕の方を手伝って欲しいんだ。」
「わかりました。」
昨日同様、湖の周りを掃除する作業を始めた。
太陽が空高く登った頃、僕が声をかけるよりも早く、彼の方から呼びかけられた。
「どうかしましたか?」
「そろそろ休憩したらどうかと思って。これ、良かったら食べて。」
そう言うと、彼は葉で包まれた小包のようなものを差した。
「これは?」
「近くの川で魚を捕まえて、葉っぱで包んで蒸し焼きにしたんだ。」
「作業をしながら...わざわざこれを作ったんですか?」
「うん。今の君は人間だからね。食事をしないとお腹が空くでしょ?それくらいは僕も知ってるよ。」
「...いただきます。」
「立ったままじゃ食べづらいでしょ?ここに座って。」
渋々、彼の隣に腰を下ろすと、葉っぱの包みを開いて料理に口をつけた。
「あ、あれ?美味しく...なかった...?」
「いえ...なんというか...。変な食感が...。」
魚自体は美味しいが、口の中で何かが引っかかるような気がして、手の上にそれを吐き出した。
「ラギト様...。これ...。」
「こ、これは...!」
日没と共に、僕達は再び村長の家を訪れた。
「...と言う事で、今回の水質汚染の原因は、豪雨でも無ければ土砂崩れでもなかった訳だね。」
「まさか...村人が山へ、ゴミを投棄していたとは...。」
僕が食べた魚から、村人が捨てたと思われる瓶の破片が混入していたのだ。
初めは豪雨の影響で土砂崩れが起きたせいだと思っていたが、どうやら違ったらしい。
「湖の底には、土砂に紛れたゴミや魚の死骸が多く沈んでいました。ゴミを食べた魚が死んだ事で、水質に悪影響を与えていたんです。」
「僕達がある程度掃除はしておいたけど、また水質が汚染しないよう、村人に注意喚起をしてね。」
「は、はい!二度とこのような事がないよう努めます!」
「依頼はこれで完了だね。」
「では僕は、報告書をまとめにレジデンスへ...」
「あ、フラン...!その前にちょっと、話があるんだ。じゃあ村長。僕達はこれで失礼するよ。」
「ありがとうございましたラギト様!お気をつけてお帰り下さい。」
村長が見ている前では彼に強く言う事が出来ず、大人しく彼の後を着いて行く事にした。
「どうぞ。入って。」
彼に連れて来られたのは、誰も住んでいなそうな小さな一軒家だった。
「あの。話なら外で...」
「いいからいいから。ほら、そこに座って。」
「え、ちょっと...!」
腕を引かれ、無理やりソファーの上に座らされた。
「ちょっとだけ待ってて。」
そう言うと彼は、僕の側を離れて戸棚の中を漁り始めた。どうやらここは、彼の家らしい。生活感があまり感じられない部屋ではあるが、彼のものと思われる服や道具が置かれている。
「あった!」
茶色の小瓶を握りしめ、彼は僕の元へ駆け寄った。
瓶の蓋を開けながら、僕の前で膝をつく。
「な、何を...」
「フラン。舌を出して。」
「え...?」
一体何をするつもりなのか分からず戸惑っていると、彼の手が口元に伸びてきた。
「わ、わかりました!だ、出しますから!」
謎の瓶を握りしめる彼に恐怖を感じつつ、恐る恐る舌を出した。
「あ、やっぱり切れてる。ちょっと苦いかもしれないけど、薬を塗るから我慢してね。」
瓶の液体を手のひらに広げ、それを指ですくいあげると、僕の舌に彼の指が触れた。
「これでいいかな...。もう楽にしていいよ。」
「う...苦...。」
顔をしかめる僕を見て彼は微笑み、再び戸棚の方へと歩いていった。
「...どうして舌が切れているとわかったんですか?」
「喋りにくそうにしてたから、もしかしたらと思ってね。」
彼の料理を食べた時、混入していた瓶の破片で舌に傷が付いていたのだ。少々ヒリヒリする程度だったので、特に気にも止めなかった。
「こんなの...放っておけばそのうち治るのに...。」
「ご飯を食べる時、痛かったら嫌でしょ?それにこれは、僕が怪我させたようなものだし…君は昔から、痛いのが嫌いだからね。」
「...。」
「さて...それじゃあ、レジデンスへ帰ろうか。僕は村の人に挨拶してから帰るから、フランは先に帰って休んで。報告書、任せてもいいよね?」
「は、はい。」
「じゃあ...お疲れ様。」
彼は思ったよりもあっさりと別れを告げ、その場を立ち去って行った。
「フラン...お手紙ですよ...。」
「レム様...!わざわざ部屋まで持ってきて下さって、ありがとうございます。」
ラギト様とヴィエトルへ行った翌日。僕は部屋で報告書をまとめていた。
「では...私はこれで...。」
「はい。ありがとうございました。」
レム様から受け取った手紙は、ララさんからだった。タックさんの怪我が良くなった事や、魔法の練習をいつやるかなどのララさんの近況が綴られている。
「律儀な女だな。」
「彼女はそういう人だからね。」
「全く...返事を書くこっちの身にもなって欲しいものだ。」
「そんな冷たい事言わないでよ。こうやって手紙をくれる相手がいるって言うのは、幸せな事だよ?」
「俺には到底、理解できないな。」
「あ、そういえば...この間、ユイさんに言われて気が付いたんだけど、クラーレにも手紙を書こうと思うんだ。ルナさんの事も落ち着いたし、心配してるだろうから...僕も近況報告しておこうかなって。」
「吸血鬼の手紙が届いて大丈夫なのか?奴が騎士団から睨まれても知らんぞ?」
「うーん...それもそう...だね。」
ルドルフが書く手紙は魔法で作られている為、空を飛んで送り主の元へ届けられる。吸血鬼の領土ではそれが当たり前のようだが、人間が見たら驚くに違いない。
ただでさえお尋ね者になっている僕が所属していたギルドとなると、その近くを不審な手紙が飛んでいる所を目撃されたら...疑われる可能性はかなり大きい。
「俺なら、目立たないように直接会いに行くがな。」
「直接会いに...かぁ。手紙を書くのと転移するの、どっちが...」
「転移だな。」
「即答だね...。」
クラーレへの近況報告は、なるべく目立たぬように日が暮れてから決行する事にした。
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