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第8章︰エーリ学院〜中級クラス〜【前編】
第67話
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「おはようルナちゃん。」
「おはようフラン!」
レジデンスに帰って来てから数週間が経ち、明日からエーリでの授業が再開する事になっていた。
食堂に向かっている所で彼と出会い、並んで廊下を歩き始めた。
「いよいよ明日だね。」
「うん!中級クラスになったから、タクトさんやレミリアと同じ教室だよね?」
「そうだね。今まで先輩って呼んでたけど…明日からなんて呼ぼう。」
「わ、私も…タクトさんの事呼び捨てにした方がいいのかな?どうしよう…緊張する…。」
「ルドルフはどう思う?」
「常に俺様は上だ。呼び捨てに抵抗など…」
「やっぱりそうだよね…。聞いた僕が間違ってたよ…。」
「フランらしくないね。相手の事気にしないで、自分が呼びたいように呼ぶと思ってた。」
「なんか…“タクトくん”、“レミリアちゃん”…って呼ぶの、違和感ない?」
「確かに…。こういうのって、相手に聞くのが1番良いかも…。」
「なるほど…そうしようかな…。」
「腹が減った。飯はまだか?」
「ルドルフはお腹空かないでしょ?」
「そういうお前達だって空かないだろう。それなのに何故食べる?」
「うーん。なんか食べたくなるんだよね。」
「そう!食事してる時に話をするの、楽しいんだよね。」
「普通に話すのと何が違うんだ?…変な奴だな。」
「そういうルドルフも、結構ご飯食べるの楽しんでるよね?昨日なんて…」
「そんな事はいいからさっさと歩け!」
彼は何かに背中を押される様に、廊下を小走りで進み始めた。
「わわっ…!走らせないでよ~。ルナちゃーん!ルナちゃんも早く来て~!」
「あ、うん…!」
私も同じように、小走りで彼の背中を追いかけて行った。
私達は各自で準備を済ませると、レジデンスの橋の前に集まった。扉の前にはエレナとレーガが見送りに来ている。
「もう行っちゃうの?夜までに着けばいいのに…」
「明日の為に色々準備がありますから…。すみません、ラギト様。」
「フランの言う通りですわよレーガ。」
「だって~。」
「レーガは近いうちにエーリに来るでしょ?そんなお別れみたいに言わないでよ~。」
「そうだけど…。」
「お前等、いつまで挨拶をしているつもりだ。」
私達をエーリまで送る為に、橋の前で待機していたライガが、痺れを切らしてこちらに歩いて来た。
「しょうがないでしょー。色々積もる話が…」
「そんなに話す事があるなら俺が聞こう。」
「ライガに話しても意味無いじゃん!」
「フラン。勉強を頑張って、また元気な姿を見せてくださいね?」
2人が言い争っているのを無視して、エレナがフランを抱きしめて別れの挨拶を交わした。
「はい。リーシア様もお元気で。」
エレナは身体を離すと、私とも抱擁を交わして挨拶をかわした。
「フランは俺の方に。ルナはフィーの方に乗ってくれ。」
「わかりました。」
「あ、待ってよー!僕も2人と抱き合っ…」
「あなたと抱き合っていたら、日が暮れますわ!またの機会にし…」
建物の中に入っていく彼等に背を向けて歩き出すと、橋の前で使い魔に乗って待っていたフィーの元にやって来た。
「よろしくねフィー。」
「はい…。どうぞ、乗ってください…!」
馬の様な見た目の使い魔が、地面に膝をついて体勢を低くした。私が背中に腰を下ろすと、その場にゆっくりと立ち上がった。
「この子の名前はなんて言うの?」
「マーク…ですよ。」
「ありがとうマーク。エーリまでよろしくね!」
マークの身体を撫でると、尻尾を振って喜んでいる様に見えた。
「行くぞフィー。」
「…はい!」
長い長い橋を渡って、2頭の馬はエーリに向かって駆けて行った。
エーリの門の前で送って来てくれた2人と別れると、フランと共に寮に向かった。
「ヴァン様の馬、使い魔じゃないのにすごく懐いてたんだけど、飼ってるのかな?」
「えー?ライ…ヴァン様が、生き物を飼い慣らすなんてするかな?」
「でも、レム様の使い魔達とすごく仲がいいよね。僕達が知らないだけで、結構動物が好きなのかもよ?」
「そうなのかな?意外だなぁ…。」
「あ、あの…!フランくん…だよね?」
2人で廊下を歩いていると、すれ違った女子生徒がフランを見て声をかけてきた。
「そうだけど…。僕に何か用?」
「こ、これ…よかったら受け取って下さい!」
彼女は鞄から取り出した手紙をフランに差し出すと、その場から走り去って行ってしまった。
「え、なんだろう…今の。」
「それってまさか…!ラブレターじゃないの?」
「ラブレター?何それ…。」
「読んでみたらわかるよ!部屋に戻って見てみたら?」
「一旦荷物置いたら、これ持ってルナちゃんの部屋に行くよ。1人じゃ見るの心細いし。」
「ラブレターを果たし状か何かと勘違いしてない…?」
「え、違うの?」
「とりあえず、荷物置いてきなよ!部屋で待ってるね。」
しばらくして私の部屋にフランがやって来ると、2人でテーブルを挟んでクッションに腰を下ろした。彼は手に持っていた手紙の封を切ると、中から1枚の紙を取り出した。
「フランくんへ…。初めてあなたを見た時から、ずっと気になっていました。あなたの活躍を、これからもずっと応援しています…」
「これはやっぱりラブレターだよ!」
「どっちかと言うと激励の手紙じゃない?」
「え?うーん…そうなのかなぁ…。控えめなラブレターだと思うんだけど…。」
「前にアレクくんが送って来たやつと似た感じでしょ?今度お礼を言っておこうっと。」
「ラブレターにお礼するって変な感じ…。」
「礼などするものじゃないぞフラン。」
突然会話に入ってきたルドルフは、私と同じ様に異を唱えた。
「どうして?」
「別に必要ないと思っただけだ。わざわざ言いに行くなど面倒だろう。」
「なんだ…そういう事かぁ…。」
「でも相手は、わざわざ手紙を書いてくれたんだよ?何か反応してあげないと可哀想じゃない?」
「そ、それなら、もっとフランが活躍する姿を見せてあげたらいいんじゃない?そしたら相手も喜んでくれるよ!」
「なるほど。その手があったね。」
「以外と機転が利くな。小娘。」
「ルドルフ。ちゃんと名前で呼んでよ、ルナちゃんの事。」
「ふん…。…慣れないだけだ。わかっている。」
ーコンコン
ノックの音が聞こえ、扉を開けるとララとユイが部屋にやって来た。
「やっほールナ。」
「あ、ユイ!」
「久しぶりだね。ルナちゃん。」
「うん!ララも久しぶり~。あ、入って!フランと話してた所だったの。」
彼女達を部屋に招き入れると、ベッドを片付けて部屋を広くした。同じようにクッションの上に座ると、4人でテーブルを囲む形になった。
「2人共おかえり。」
「た、ただいま…!」
「なんかちょっと見ないうちに雰囲気変わったんじゃない?フラン。」
「そうかな?何も無いけど?」
「ところで…この紙は何?」
「あ、それは」
ララが手に取った紙を2人で覗き込むと、ユイがその紙を彼女の手から奪い取った。
「こ、これラブレターじゃない!」
「いや…これは激励の手紙」
「そうだよね!?私もそう思ったんだよ!」
「多分違」
「一体…誰から貰ったの?」
「知らない子だよ。」
「どんな感じの子!?」
「ユイちゃん落ち着いて…!」
立ち上がってフランに迫っていくユイの腕を、座ったままのララが掴んでその場に座らせた。
「と、取り乱したわ…。」
「知らない子から、突然この手紙を貰ったんだ。僕は激励の手紙だと思うんだけど。」
「確かに告白っぽくないような…。告白っぽいような…。」
「多分あれね。ダンクデーが近いからよ。」
「ダンクデーって何?」
「私も初めて聞いた!何かの行事?」
「普段お世話になってる人に、感謝をする日だよ。相手に感謝の気持ちを込めて、お菓子を贈る日なの。」
「へー。そんな日があったんだね。僕知らなかったなぁ。」
「わ、私も…。」
「その日の為に、フランに気に入られようとしてるのかもしれないわ…。注意しなさいよ?」
「何をどう注意したらいいんだろう…。」
「さ、さぁ…?」
こうしてしばらく私達の話は続き、明日の準備の為に早めに解散する事になった。
「おはようフラン!」
レジデンスに帰って来てから数週間が経ち、明日からエーリでの授業が再開する事になっていた。
食堂に向かっている所で彼と出会い、並んで廊下を歩き始めた。
「いよいよ明日だね。」
「うん!中級クラスになったから、タクトさんやレミリアと同じ教室だよね?」
「そうだね。今まで先輩って呼んでたけど…明日からなんて呼ぼう。」
「わ、私も…タクトさんの事呼び捨てにした方がいいのかな?どうしよう…緊張する…。」
「ルドルフはどう思う?」
「常に俺様は上だ。呼び捨てに抵抗など…」
「やっぱりそうだよね…。聞いた僕が間違ってたよ…。」
「フランらしくないね。相手の事気にしないで、自分が呼びたいように呼ぶと思ってた。」
「なんか…“タクトくん”、“レミリアちゃん”…って呼ぶの、違和感ない?」
「確かに…。こういうのって、相手に聞くのが1番良いかも…。」
「なるほど…そうしようかな…。」
「腹が減った。飯はまだか?」
「ルドルフはお腹空かないでしょ?」
「そういうお前達だって空かないだろう。それなのに何故食べる?」
「うーん。なんか食べたくなるんだよね。」
「そう!食事してる時に話をするの、楽しいんだよね。」
「普通に話すのと何が違うんだ?…変な奴だな。」
「そういうルドルフも、結構ご飯食べるの楽しんでるよね?昨日なんて…」
「そんな事はいいからさっさと歩け!」
彼は何かに背中を押される様に、廊下を小走りで進み始めた。
「わわっ…!走らせないでよ~。ルナちゃーん!ルナちゃんも早く来て~!」
「あ、うん…!」
私も同じように、小走りで彼の背中を追いかけて行った。
私達は各自で準備を済ませると、レジデンスの橋の前に集まった。扉の前にはエレナとレーガが見送りに来ている。
「もう行っちゃうの?夜までに着けばいいのに…」
「明日の為に色々準備がありますから…。すみません、ラギト様。」
「フランの言う通りですわよレーガ。」
「だって~。」
「レーガは近いうちにエーリに来るでしょ?そんなお別れみたいに言わないでよ~。」
「そうだけど…。」
「お前等、いつまで挨拶をしているつもりだ。」
私達をエーリまで送る為に、橋の前で待機していたライガが、痺れを切らしてこちらに歩いて来た。
「しょうがないでしょー。色々積もる話が…」
「そんなに話す事があるなら俺が聞こう。」
「ライガに話しても意味無いじゃん!」
「フラン。勉強を頑張って、また元気な姿を見せてくださいね?」
2人が言い争っているのを無視して、エレナがフランを抱きしめて別れの挨拶を交わした。
「はい。リーシア様もお元気で。」
エレナは身体を離すと、私とも抱擁を交わして挨拶をかわした。
「フランは俺の方に。ルナはフィーの方に乗ってくれ。」
「わかりました。」
「あ、待ってよー!僕も2人と抱き合っ…」
「あなたと抱き合っていたら、日が暮れますわ!またの機会にし…」
建物の中に入っていく彼等に背を向けて歩き出すと、橋の前で使い魔に乗って待っていたフィーの元にやって来た。
「よろしくねフィー。」
「はい…。どうぞ、乗ってください…!」
馬の様な見た目の使い魔が、地面に膝をついて体勢を低くした。私が背中に腰を下ろすと、その場にゆっくりと立ち上がった。
「この子の名前はなんて言うの?」
「マーク…ですよ。」
「ありがとうマーク。エーリまでよろしくね!」
マークの身体を撫でると、尻尾を振って喜んでいる様に見えた。
「行くぞフィー。」
「…はい!」
長い長い橋を渡って、2頭の馬はエーリに向かって駆けて行った。
エーリの門の前で送って来てくれた2人と別れると、フランと共に寮に向かった。
「ヴァン様の馬、使い魔じゃないのにすごく懐いてたんだけど、飼ってるのかな?」
「えー?ライ…ヴァン様が、生き物を飼い慣らすなんてするかな?」
「でも、レム様の使い魔達とすごく仲がいいよね。僕達が知らないだけで、結構動物が好きなのかもよ?」
「そうなのかな?意外だなぁ…。」
「あ、あの…!フランくん…だよね?」
2人で廊下を歩いていると、すれ違った女子生徒がフランを見て声をかけてきた。
「そうだけど…。僕に何か用?」
「こ、これ…よかったら受け取って下さい!」
彼女は鞄から取り出した手紙をフランに差し出すと、その場から走り去って行ってしまった。
「え、なんだろう…今の。」
「それってまさか…!ラブレターじゃないの?」
「ラブレター?何それ…。」
「読んでみたらわかるよ!部屋に戻って見てみたら?」
「一旦荷物置いたら、これ持ってルナちゃんの部屋に行くよ。1人じゃ見るの心細いし。」
「ラブレターを果たし状か何かと勘違いしてない…?」
「え、違うの?」
「とりあえず、荷物置いてきなよ!部屋で待ってるね。」
しばらくして私の部屋にフランがやって来ると、2人でテーブルを挟んでクッションに腰を下ろした。彼は手に持っていた手紙の封を切ると、中から1枚の紙を取り出した。
「フランくんへ…。初めてあなたを見た時から、ずっと気になっていました。あなたの活躍を、これからもずっと応援しています…」
「これはやっぱりラブレターだよ!」
「どっちかと言うと激励の手紙じゃない?」
「え?うーん…そうなのかなぁ…。控えめなラブレターだと思うんだけど…。」
「前にアレクくんが送って来たやつと似た感じでしょ?今度お礼を言っておこうっと。」
「ラブレターにお礼するって変な感じ…。」
「礼などするものじゃないぞフラン。」
突然会話に入ってきたルドルフは、私と同じ様に異を唱えた。
「どうして?」
「別に必要ないと思っただけだ。わざわざ言いに行くなど面倒だろう。」
「なんだ…そういう事かぁ…。」
「でも相手は、わざわざ手紙を書いてくれたんだよ?何か反応してあげないと可哀想じゃない?」
「そ、それなら、もっとフランが活躍する姿を見せてあげたらいいんじゃない?そしたら相手も喜んでくれるよ!」
「なるほど。その手があったね。」
「以外と機転が利くな。小娘。」
「ルドルフ。ちゃんと名前で呼んでよ、ルナちゃんの事。」
「ふん…。…慣れないだけだ。わかっている。」
ーコンコン
ノックの音が聞こえ、扉を開けるとララとユイが部屋にやって来た。
「やっほールナ。」
「あ、ユイ!」
「久しぶりだね。ルナちゃん。」
「うん!ララも久しぶり~。あ、入って!フランと話してた所だったの。」
彼女達を部屋に招き入れると、ベッドを片付けて部屋を広くした。同じようにクッションの上に座ると、4人でテーブルを囲む形になった。
「2人共おかえり。」
「た、ただいま…!」
「なんかちょっと見ないうちに雰囲気変わったんじゃない?フラン。」
「そうかな?何も無いけど?」
「ところで…この紙は何?」
「あ、それは」
ララが手に取った紙を2人で覗き込むと、ユイがその紙を彼女の手から奪い取った。
「こ、これラブレターじゃない!」
「いや…これは激励の手紙」
「そうだよね!?私もそう思ったんだよ!」
「多分違」
「一体…誰から貰ったの?」
「知らない子だよ。」
「どんな感じの子!?」
「ユイちゃん落ち着いて…!」
立ち上がってフランに迫っていくユイの腕を、座ったままのララが掴んでその場に座らせた。
「と、取り乱したわ…。」
「知らない子から、突然この手紙を貰ったんだ。僕は激励の手紙だと思うんだけど。」
「確かに告白っぽくないような…。告白っぽいような…。」
「多分あれね。ダンクデーが近いからよ。」
「ダンクデーって何?」
「私も初めて聞いた!何かの行事?」
「普段お世話になってる人に、感謝をする日だよ。相手に感謝の気持ちを込めて、お菓子を贈る日なの。」
「へー。そんな日があったんだね。僕知らなかったなぁ。」
「わ、私も…。」
「その日の為に、フランに気に入られようとしてるのかもしれないわ…。注意しなさいよ?」
「何をどう注意したらいいんだろう…。」
「さ、さぁ…?」
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