8 / 9
ヘロイ王子とのお茶会 1
しおりを挟む
王子とのお茶会をセッティングするために、取り巻きの三人を連れたまま。王子の馬車がやってくるのを待っている。
しばらくすると、蹄鉄の音を響かせて、二匹の上等な毛並みの白馬が引っ張った馬車が正門にやってくる。
「おぉぉ!セレナ!!君が出迎えてくれるなんて!!今日は何て幸運な日なんだ!!せっかくだ、学園の花園とかにでも行こうか!綺麗な薔薇が咲いたんだよ!」
金髪の何個か年代を遡りそうな少女漫画に出てきそうな、オス○ルみたいな髪型をした王子は馬車から飛び降りて僕に抱きついてくる。
「「「キャー!こんな所で熱々ですわ!!」」」
取り巻き達は最初は目隠しを大して隠せてない位の指の間隔で広げて見ていたが、さも空気を読みましたみたいな顔をしながら、そそくさと教室に退散していく。
僕は王子に連れられて、まだ時間もあるので、学園の花園で王子のお気に入りの薔薇を見に行く羽目になった。
花園には他にも多くの種類の花が美しく育っており、確かに綺麗なのだが、花より団子。そこまで興味のない花なので王子に語られてもかなり困る。
「…セレナ。そういえば、昨日から雰囲気が変わったかな?」
「あら、そうですか王子?私は至って変わりませんよ」
「そうかな。なんだか、初々しさが戻った感じがする。スカートを抑える感じとかが、最初の頃の慣れていない時みたいな感じだったよ」
「恥ずかしい!ちゃんと王子のご趣味に合わせていると思っていたんですが…」
「別に叱っているわけではない世。そういう所も可愛いと言っているんだよ!!やっぱりセレナは男として無骨な服を着るなんて似合わない!!セレナは俺の横で国の中でも最高級の素材を集めて作った美しいドレスを着て、横で国民に手を振るだけで…きっと全国民がやる気に満ち溢れた素晴らしい国になるはずだ」
王子はかなり熱弁するが、あんまり賛成は出来ない。だって、女王が男の娘だよ。後継とかどうする気だよ!!
そんな変な心配をしていると、薔薇園にたどり着く。
しばらくすると、蹄鉄の音を響かせて、二匹の上等な毛並みの白馬が引っ張った馬車が正門にやってくる。
「おぉぉ!セレナ!!君が出迎えてくれるなんて!!今日は何て幸運な日なんだ!!せっかくだ、学園の花園とかにでも行こうか!綺麗な薔薇が咲いたんだよ!」
金髪の何個か年代を遡りそうな少女漫画に出てきそうな、オス○ルみたいな髪型をした王子は馬車から飛び降りて僕に抱きついてくる。
「「「キャー!こんな所で熱々ですわ!!」」」
取り巻き達は最初は目隠しを大して隠せてない位の指の間隔で広げて見ていたが、さも空気を読みましたみたいな顔をしながら、そそくさと教室に退散していく。
僕は王子に連れられて、まだ時間もあるので、学園の花園で王子のお気に入りの薔薇を見に行く羽目になった。
花園には他にも多くの種類の花が美しく育っており、確かに綺麗なのだが、花より団子。そこまで興味のない花なので王子に語られてもかなり困る。
「…セレナ。そういえば、昨日から雰囲気が変わったかな?」
「あら、そうですか王子?私は至って変わりませんよ」
「そうかな。なんだか、初々しさが戻った感じがする。スカートを抑える感じとかが、最初の頃の慣れていない時みたいな感じだったよ」
「恥ずかしい!ちゃんと王子のご趣味に合わせていると思っていたんですが…」
「別に叱っているわけではない世。そういう所も可愛いと言っているんだよ!!やっぱりセレナは男として無骨な服を着るなんて似合わない!!セレナは俺の横で国の中でも最高級の素材を集めて作った美しいドレスを着て、横で国民に手を振るだけで…きっと全国民がやる気に満ち溢れた素晴らしい国になるはずだ」
王子はかなり熱弁するが、あんまり賛成は出来ない。だって、女王が男の娘だよ。後継とかどうする気だよ!!
そんな変な心配をしていると、薔薇園にたどり着く。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

竜王の息子のお世話係なのですが、気付いたら正妻候補になっていました
七鳳
恋愛
竜王が治める王国で、落ちこぼれのエルフである主人公は、次代の竜王となる王子の乳母として仕えることになる。わがままで甘えん坊な彼に振り回されながらも、成長を見守る日々。しかし、王族の結婚制度が明かされるにつれ、彼女の立場は次第に変化していく。
「お前は俺のものだろ?」
次第に強まる独占欲、そして彼の真意に気づいたとき、主人公の運命は大きく動き出す。異種族の壁を超えたロマンスが紡ぐ、ほのぼのファンタジー!
※恋愛系、女主人公で書くのが初めてです。変な表現などがあったらコメント、感想で教えてください。
※全60話程度で完結の予定です。
※いいね&お気に入り登録励みになります!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します

醜さを理由に毒を盛られたけど、何だか綺麗になってない?
京月
恋愛
エリーナは生まれつき体に無数の痣があった。
顔にまで広がった痣のせいで周囲から醜いと蔑まれる日々。
貴族令嬢のため婚約をしたが、婚約者から笑顔を向けられたことなど一度もなかった。
「君はあまりにも醜い。僕の幸せのために死んでくれ」
毒を盛られ、体中に走る激痛。
痛みが引いた後起きてみると…。
「あれ?私綺麗になってない?」
※前編、中編、後編の3話完結
作成済み。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる