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学校生活と悪役令嬢達
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初めてのお嬢様学園での生活はかなり戸惑いはしたが、何とかついていけそうだ。
授業はかなり難しめなのだが、まだついてはいけそうだ。だが、それよりも気になるのが、横に座っている婚約者の王子の視線がすごく気になる。
なんだろう…中年オヤジが駅前で援交とかしてそうなギャルとかに声をかける感じの気持ち悪い感じのねっとりと体に絡みついて来る様な視線だった。
昼休みのお待ちかねの昼食の時間だ。ご令嬢が集まっている様な学園だからか、ご飯もかなり豪華で充実している。
少しだけ…ほんの少しだけ…僕は変態の視線と取り巻きの三人の対応が面倒ではあったが。まぁ、気にしてはいけない。
今は目の前にある濃厚なクリームの匂いと黒胡椒の鮮烈な香りが鼻をくすぐる。
「美味しそうですわ」
周りに聞かれてもいいように呟きながら、パスタをクルクルとフォークで巻き取って一気に頬張る。
「くぅぅ!美味しい!」
思った通りの絶品のカルボナーラを頰ぼって幸せな気持ちになっているところを、雰囲気をぶち壊しにするような事件が起きる。
「貴方みたいなのがいると!私達の優雅な学園生活が乱れてしまうのよ!!貴方みたいな貧乏人は早くこの学校から出て行ってくださる?」
「そうよ!転校早々、王子様に色目を使うなんて、貧乏街の売女はやる事が違いますわね!その下半身で何人の男を誑かしてきたのかしら?」
明らかに嫌味を言っている子達が、主人公である男の娘に何か難癖をつけている。
主人公は元々は貧民のよく行く学校の出身で、学園長のお命が危ない所をたまたま救ったお陰で、学園長の好意で女子しか枠のない転入枠に滑り込
んだので、毎日女装して登校する事になっている。
「貴方みたいなのはここに相応しくないのよ!!このドブネズミが!!」
彼の周りを取り囲んでいるお嬢様2人は、彼に纏わりついてぐちぐちと嫌味を言っている。
こんなイベントに心当たりはないのだが…。
別に、助けたいとか。そういう事じゃないんだよ!ただね、本来の悪役令嬢のボジションは私だからね。それを勝手にポッとでのモブが奪っているのが気にくわないだけだから!本当だからね!!…別に良心が体を勝手に動かす訳じゃ無いんだからね!!
誰かに言うわけでもないのに心の中で勝手に言い訳を考えながら、嫌味を言っている彼女達の元に向かう。
授業はかなり難しめなのだが、まだついてはいけそうだ。だが、それよりも気になるのが、横に座っている婚約者の王子の視線がすごく気になる。
なんだろう…中年オヤジが駅前で援交とかしてそうなギャルとかに声をかける感じの気持ち悪い感じのねっとりと体に絡みついて来る様な視線だった。
昼休みのお待ちかねの昼食の時間だ。ご令嬢が集まっている様な学園だからか、ご飯もかなり豪華で充実している。
少しだけ…ほんの少しだけ…僕は変態の視線と取り巻きの三人の対応が面倒ではあったが。まぁ、気にしてはいけない。
今は目の前にある濃厚なクリームの匂いと黒胡椒の鮮烈な香りが鼻をくすぐる。
「美味しそうですわ」
周りに聞かれてもいいように呟きながら、パスタをクルクルとフォークで巻き取って一気に頬張る。
「くぅぅ!美味しい!」
思った通りの絶品のカルボナーラを頰ぼって幸せな気持ちになっているところを、雰囲気をぶち壊しにするような事件が起きる。
「貴方みたいなのがいると!私達の優雅な学園生活が乱れてしまうのよ!!貴方みたいな貧乏人は早くこの学校から出て行ってくださる?」
「そうよ!転校早々、王子様に色目を使うなんて、貧乏街の売女はやる事が違いますわね!その下半身で何人の男を誑かしてきたのかしら?」
明らかに嫌味を言っている子達が、主人公である男の娘に何か難癖をつけている。
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んだので、毎日女装して登校する事になっている。
「貴方みたいなのはここに相応しくないのよ!!このドブネズミが!!」
彼の周りを取り囲んでいるお嬢様2人は、彼に纏わりついてぐちぐちと嫌味を言っている。
こんなイベントに心当たりはないのだが…。
別に、助けたいとか。そういう事じゃないんだよ!ただね、本来の悪役令嬢のボジションは私だからね。それを勝手にポッとでのモブが奪っているのが気にくわないだけだから!本当だからね!!…別に良心が体を勝手に動かす訳じゃ無いんだからね!!
誰かに言うわけでもないのに心の中で勝手に言い訳を考えながら、嫌味を言っている彼女達の元に向かう。
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