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第三節 忘却の街11
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先ほど、その脇腹を薙いだ時もそうであったが、振りかざされる爪を弾いた時に、本来なら確実に伝わってくるだろう衝撃が、まったくリーヤの腕に残らないのだ・・・
これは、一体どういうことなのだろう?
凛と鋭い表情で眼前の炎の魔獣を睨みすえながら、リーヤは、一瞬思案した。
斬っても傷を与えられないとしたら・・・どうやってこの魔物を倒せばいいのか・・・
その前に、何故、攻撃を弾き返した時に、あの特有の感覚が腕に残らないのだろう・・・
ふと、そんな彼女の脳裏に先ほど、オルトランが口にした言葉が過(よ)ぎっていく。
~ 【鍵】たる者よ、そなたに真実の眼があれば、さも用意に【糧】を得られる・・・・
真実の眼・・・・
揺らめき立つ炎の鬣(たてがみ)を虚空に乱舞させて、その鋭利な爪を煌かせながら、獰猛な炎の魔獣が容赦なくリーヤに襲いかかってくる。
素早く横にそのしなやかな肢体を翻すと、棚引く緋色のマントの影から、再び、獅子の腹に在るだろう煌く何かが彼女の強い紺碧色の瞳に飛び込んでくる。
あれは・・・何!?
艶やかな紺碧色の髪を躍らせて、リーヤは再び白い床を蹴った。
翻される細身の剣(レイピア)の切っ先が、恐れも知らずに炎の獅子に向かって翻される。
「ったあぁぁぁ―――――っ!!」
甲高い音がほの暗い空間に響き渡り、赤い火の粉を飛び散らせた魔獣の牙が、彼女の剣を真っ向から噛み止めた。
「このっ!!」
強い表情をする美しき姫の眼前で、焔(ほむら)を上げる鬣がゆらゆらと揺らいでいる。
しかし、やはり、こうまでしてもその腕に衝撃が伝わらない。
それはまるで、幻と戦っているように奇妙な感覚。
幻・・・・
「!?」
次の瞬間、リーヤは、何かに気が付いたようにハッとその紺碧色の瞳を大きく見開いたのだった。
真実の眼・・・・そう・・・そう言う意味なのですね・・・!!
リーヤは、何を思ったか、握り締めていた細身の剣からその手を離した。
鋭い牙で鋼の剣を絡め取った炎の獅子が、そのまま、一気にリーヤの体に踊りかかる。
「来るなら来なさい!!私は逃げる気などありません!!」
上半身をもたげて、大きく赤い爪をかざした魔獣を真っ直ぐに睨み据えて、リーヤは大きくそう叫んだ。
赤い炎が虚空に乱舞する。
迫り来る湾曲した鋭利な爪。
しかし、リーヤは怯まない。
その凛と強く鋭い表情が、彼女の秀麗な顔を鮮やかに彩るばかり。
迫った魔獣の爪が、にわかに彼女のしなやかな肢体に到達する。
だが、その白い肌に少しの傷をつける事も無く、湾曲した赤い爪は彼女の体をするりとすり抜けていった。
鋭く歪められたリーヤの紺碧色の両眼に、獅子の腹の奇妙な輝きが飛び込んでくる。
リーヤは、躊躇うことなく両腕を伸ばすと、彼女の体をすり抜けようとする炎の獅子の腹にあるそれを掴んだのだった。
その指先に確実に伝わってくる、三日月型をした短剣の感触。
次の刹那。
魔獅子の体が破裂するように千々に弾け、縦横無尽に飛び散る赤き炎が、艶やかな彼女の紺碧色の髪を、まるで降り落ちる朱の雪のように煌びやかに彩った。
彼女の掴んでいる短剣が、その掌の中で、不意に眩いばかりの朱の閃光を解き放つ。
じんわりと熱くなる鋭利な刃の温度に、僅かばかり戸惑うが、彼女は、決してそれを手放すことはしなかった。
解き放たれる眩い閃光に紺碧色の両眼を細め、赤い刃を持つ『無の三日月(マハ・ディーティア)』と名づけられた短剣を胸元に引き寄せると、周囲に乱舞していた光の帯が、ゆっくりとその切っ先に吸い込まれて行ったのである。
しなやかな外反りを持つ、三日月型の薄く美しい赤き刃。
未だ鋭い表情で、リタ・メタリカの美しい姫がそれを見つめやった時、カランと二つ、軽い音を立てて、白い床の上に何かが虚空から落下したのである。
晴れ渡る空を映したようなその瞳が、ふと、その視線を床に落とすと、そこには、先程まで彼女が握っていた剣と、そして、恐らく、この赤い刃を収めるための物であろう、金細工の施された優美な鞘が煌(きらめ)きながら横たわっていたのだった。
「・・・これ、は・・・?」
その時、怪訝そうに綺麗な眉を潜めたリーヤの耳に、不意に、古のアーシェの大魔法使いオルトランの声が響き渡ってきたのである。
『【鍵】たる者よ・・・・それを得たからには、躊躇うな・・・
行くがいい・・・そなたの真実の眼は、このオルトランが見届けた・・・・
月闇の夜は、まもなく来る・・・・行くがいい、【鍵】たる者よ・・・・』
姿は見えぬが、確実に彼女の耳を掠めてゆるやかに遠ざかるその声に、リーヤは、『無の三日月』の柄を握ったまま、ハッと肩を震わせると、その紺碧色の両眼を虚空に向けたのだった。
その視界の先に浮かび上がってくる、朱に輝く大きな炎。
「待って下さい!オルトラン!!まだ、聞きたいことがあるのです!!オルトラン!!」
しかし、彼女を取り囲んでいた、あの古の青年の不思議な気配は、彼女の元から急速に遠ざかっていったのである。
見つめる虚空に在る朱の炎は、彼女の眼前で一瞬、眩く発光すると、砕け散るように千々に弾けて、幾筋も幾筋も流星のように美しい帯を引きながら神殿の中に乱舞する。
その眩しさに僅かに瞳を細めたリーヤが、次に見た物は・・・・
薄暗かった空間に不意に開かれた、晴れ渡る空の色だったのである。
これは、一体どういうことなのだろう?
凛と鋭い表情で眼前の炎の魔獣を睨みすえながら、リーヤは、一瞬思案した。
斬っても傷を与えられないとしたら・・・どうやってこの魔物を倒せばいいのか・・・
その前に、何故、攻撃を弾き返した時に、あの特有の感覚が腕に残らないのだろう・・・
ふと、そんな彼女の脳裏に先ほど、オルトランが口にした言葉が過(よ)ぎっていく。
~ 【鍵】たる者よ、そなたに真実の眼があれば、さも用意に【糧】を得られる・・・・
真実の眼・・・・
揺らめき立つ炎の鬣(たてがみ)を虚空に乱舞させて、その鋭利な爪を煌かせながら、獰猛な炎の魔獣が容赦なくリーヤに襲いかかってくる。
素早く横にそのしなやかな肢体を翻すと、棚引く緋色のマントの影から、再び、獅子の腹に在るだろう煌く何かが彼女の強い紺碧色の瞳に飛び込んでくる。
あれは・・・何!?
艶やかな紺碧色の髪を躍らせて、リーヤは再び白い床を蹴った。
翻される細身の剣(レイピア)の切っ先が、恐れも知らずに炎の獅子に向かって翻される。
「ったあぁぁぁ―――――っ!!」
甲高い音がほの暗い空間に響き渡り、赤い火の粉を飛び散らせた魔獣の牙が、彼女の剣を真っ向から噛み止めた。
「このっ!!」
強い表情をする美しき姫の眼前で、焔(ほむら)を上げる鬣がゆらゆらと揺らいでいる。
しかし、やはり、こうまでしてもその腕に衝撃が伝わらない。
それはまるで、幻と戦っているように奇妙な感覚。
幻・・・・
「!?」
次の瞬間、リーヤは、何かに気が付いたようにハッとその紺碧色の瞳を大きく見開いたのだった。
真実の眼・・・・そう・・・そう言う意味なのですね・・・!!
リーヤは、何を思ったか、握り締めていた細身の剣からその手を離した。
鋭い牙で鋼の剣を絡め取った炎の獅子が、そのまま、一気にリーヤの体に踊りかかる。
「来るなら来なさい!!私は逃げる気などありません!!」
上半身をもたげて、大きく赤い爪をかざした魔獣を真っ直ぐに睨み据えて、リーヤは大きくそう叫んだ。
赤い炎が虚空に乱舞する。
迫り来る湾曲した鋭利な爪。
しかし、リーヤは怯まない。
その凛と強く鋭い表情が、彼女の秀麗な顔を鮮やかに彩るばかり。
迫った魔獣の爪が、にわかに彼女のしなやかな肢体に到達する。
だが、その白い肌に少しの傷をつける事も無く、湾曲した赤い爪は彼女の体をするりとすり抜けていった。
鋭く歪められたリーヤの紺碧色の両眼に、獅子の腹の奇妙な輝きが飛び込んでくる。
リーヤは、躊躇うことなく両腕を伸ばすと、彼女の体をすり抜けようとする炎の獅子の腹にあるそれを掴んだのだった。
その指先に確実に伝わってくる、三日月型をした短剣の感触。
次の刹那。
魔獅子の体が破裂するように千々に弾け、縦横無尽に飛び散る赤き炎が、艶やかな彼女の紺碧色の髪を、まるで降り落ちる朱の雪のように煌びやかに彩った。
彼女の掴んでいる短剣が、その掌の中で、不意に眩いばかりの朱の閃光を解き放つ。
じんわりと熱くなる鋭利な刃の温度に、僅かばかり戸惑うが、彼女は、決してそれを手放すことはしなかった。
解き放たれる眩い閃光に紺碧色の両眼を細め、赤い刃を持つ『無の三日月(マハ・ディーティア)』と名づけられた短剣を胸元に引き寄せると、周囲に乱舞していた光の帯が、ゆっくりとその切っ先に吸い込まれて行ったのである。
しなやかな外反りを持つ、三日月型の薄く美しい赤き刃。
未だ鋭い表情で、リタ・メタリカの美しい姫がそれを見つめやった時、カランと二つ、軽い音を立てて、白い床の上に何かが虚空から落下したのである。
晴れ渡る空を映したようなその瞳が、ふと、その視線を床に落とすと、そこには、先程まで彼女が握っていた剣と、そして、恐らく、この赤い刃を収めるための物であろう、金細工の施された優美な鞘が煌(きらめ)きながら横たわっていたのだった。
「・・・これ、は・・・?」
その時、怪訝そうに綺麗な眉を潜めたリーヤの耳に、不意に、古のアーシェの大魔法使いオルトランの声が響き渡ってきたのである。
『【鍵】たる者よ・・・・それを得たからには、躊躇うな・・・
行くがいい・・・そなたの真実の眼は、このオルトランが見届けた・・・・
月闇の夜は、まもなく来る・・・・行くがいい、【鍵】たる者よ・・・・』
姿は見えぬが、確実に彼女の耳を掠めてゆるやかに遠ざかるその声に、リーヤは、『無の三日月』の柄を握ったまま、ハッと肩を震わせると、その紺碧色の両眼を虚空に向けたのだった。
その視界の先に浮かび上がってくる、朱に輝く大きな炎。
「待って下さい!オルトラン!!まだ、聞きたいことがあるのです!!オルトラン!!」
しかし、彼女を取り囲んでいた、あの古の青年の不思議な気配は、彼女の元から急速に遠ざかっていったのである。
見つめる虚空に在る朱の炎は、彼女の眼前で一瞬、眩く発光すると、砕け散るように千々に弾けて、幾筋も幾筋も流星のように美しい帯を引きながら神殿の中に乱舞する。
その眩しさに僅かに瞳を細めたリーヤが、次に見た物は・・・・
薄暗かった空間に不意に開かれた、晴れ渡る空の色だったのである。
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