33 / 43
ACT4 だからさ、優柔不断はそう簡単には治らないんだってば5
しおりを挟む
*
「・・・・で、なんで俺ん宅にいるの???」
水族館前で捕獲したきなこ。
どんだけ用意周到だったのか、駅のコインロッカーに着替えを仕込んでいたという。
そんなきなこが、今夜も俺の部屋に転がり込んできた訳なんだが・・・・
テーブルの向こうで、さも当然なような顔をして、風呂に入る準備をしてるきなこに、俺は呆れてそんなことを聞いた。
きなこは、何故か満足気ににんまり笑って、テーブルに頬杖をつきながら、これまたさも当然のように言うんだ。
「えー!だってぇ!てっちゃん、ちゃんとご飯食べてなさそうだしぃ
ご飯ぐらい、きなこに作ってもらいたいとかぁ、思ってるかもぉ?とか思ったから!!」
「・・・・・・あほなの???ww」
「あたしは大真面目だよ!!」
「・・・・そっか・・・・!
でもおまえ・・・やっぱ、あほだろ?w」
「てっちゃんはぁ!あたしが泊まるのがそんなに嫌なの!?」
ぷくっと頬をふくらませて、ハリセンボンのように怒った顔するきなこに、俺は苦笑するしかない。
「あのな?
だからな・・・いいか?
ここは男の一人暮らしの部屋だぞ??
おまえ、ちゃんとそれ判ってる???」
「わかってるよぉ!てっちゃんのばか!!」
「いやいやいやww」
こいつぜってー危機感ないわwww
でもまぁ・・・
きなこだからな・・・
あおいの時のように、ぐらっとは・・・こない、はず、多分w
俺は、思わずため息をついた。
「とりあえず、はよ風呂いけよw
昨夜も今朝も、あおいが熱出してバタバタしてたから、俺も風呂入って寝たいわw
ってか・・・インフル移ってるかもしれないから、おまえにも移るかもしれないぞ?」
「大丈夫!そしたら予防で抗ウィルス薬飲むから!」
「おおう・・・そういう手があるのな?」
「医療関係者ですから!!」
「ですよね~」
「うん!じゃ、お風呂入ってくるぅ」
「うん」
なんだかルンルンしながら、きなこはバスルームに消えて行った。
俺は、呆れたような、でも、なんとなく安心するような、そんな妙な気分になりつつも、地味に今日は疲れたんで、バタっとベッドに倒れてみた。
なんだかよくわらない、きなこの行動。
意外とストレートにくる、あおいの言動。
あの二人、親戚なのにほんと全然似てねーなw
なのに、あんなに気が合うっていうのも不思議だけどさ・・・
そんなこと思いつつ、なんとなく、頭が重くなってくる。
そもそも、昨夜からバタバタ忙しかったからな。
最近の俺・・・なんか、ちょー忙しくないか???
やる気ない人生だったのに、めちゃくちゃ忙しくなってるのよな?
「やっべ・・・眠い・・・」
大きく息を吐くと、うつ伏せになったまま、俺は目を閉じた。
「・・・・で、なんで俺ん宅にいるの???」
水族館前で捕獲したきなこ。
どんだけ用意周到だったのか、駅のコインロッカーに着替えを仕込んでいたという。
そんなきなこが、今夜も俺の部屋に転がり込んできた訳なんだが・・・・
テーブルの向こうで、さも当然なような顔をして、風呂に入る準備をしてるきなこに、俺は呆れてそんなことを聞いた。
きなこは、何故か満足気ににんまり笑って、テーブルに頬杖をつきながら、これまたさも当然のように言うんだ。
「えー!だってぇ!てっちゃん、ちゃんとご飯食べてなさそうだしぃ
ご飯ぐらい、きなこに作ってもらいたいとかぁ、思ってるかもぉ?とか思ったから!!」
「・・・・・・あほなの???ww」
「あたしは大真面目だよ!!」
「・・・・そっか・・・・!
でもおまえ・・・やっぱ、あほだろ?w」
「てっちゃんはぁ!あたしが泊まるのがそんなに嫌なの!?」
ぷくっと頬をふくらませて、ハリセンボンのように怒った顔するきなこに、俺は苦笑するしかない。
「あのな?
だからな・・・いいか?
ここは男の一人暮らしの部屋だぞ??
おまえ、ちゃんとそれ判ってる???」
「わかってるよぉ!てっちゃんのばか!!」
「いやいやいやww」
こいつぜってー危機感ないわwww
でもまぁ・・・
きなこだからな・・・
あおいの時のように、ぐらっとは・・・こない、はず、多分w
俺は、思わずため息をついた。
「とりあえず、はよ風呂いけよw
昨夜も今朝も、あおいが熱出してバタバタしてたから、俺も風呂入って寝たいわw
ってか・・・インフル移ってるかもしれないから、おまえにも移るかもしれないぞ?」
「大丈夫!そしたら予防で抗ウィルス薬飲むから!」
「おおう・・・そういう手があるのな?」
「医療関係者ですから!!」
「ですよね~」
「うん!じゃ、お風呂入ってくるぅ」
「うん」
なんだかルンルンしながら、きなこはバスルームに消えて行った。
俺は、呆れたような、でも、なんとなく安心するような、そんな妙な気分になりつつも、地味に今日は疲れたんで、バタっとベッドに倒れてみた。
なんだかよくわらない、きなこの行動。
意外とストレートにくる、あおいの言動。
あの二人、親戚なのにほんと全然似てねーなw
なのに、あんなに気が合うっていうのも不思議だけどさ・・・
そんなこと思いつつ、なんとなく、頭が重くなってくる。
そもそも、昨夜からバタバタ忙しかったからな。
最近の俺・・・なんか、ちょー忙しくないか???
やる気ない人生だったのに、めちゃくちゃ忙しくなってるのよな?
「やっべ・・・眠い・・・」
大きく息を吐くと、うつ伏せになったまま、俺は目を閉じた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ダメな君のそばには私
蓮水千夜
恋愛
ダメ男より私と付き合えばいいじゃない!
友人はダメ男ばかり引き寄せるダメ男ホイホイだった!?
職場の同僚で友人の陽奈と一緒にカフェに来ていた雪乃は、恋愛経験ゼロなのに何故か恋愛相談を持ちかけられて──!?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる