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ACT4 だからさ、優柔不断はそう簡単には治らないんだってば2
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きなこと連絡がつかないまま、待ち合わせの時間はとっくに過ぎた。
高熱を押して、あおいがジャケット撮影に入ったのは13時を回った頃だった。
熱は相変わらず下がってない、俺は、プロ根性でMarinの顔をしてジャケット撮影に出陣したあおいを、心の中で称賛しつつ、事務所のスタッフが来たので、そのまま撮影には付き合わずに地元に帰ることにした。
あいつ・・・
待ってるかな??
スマホを見ると、やっぱり既読にはなってない。
何度か電話をしてみたけど、やっぱり出ない。
「うーん・・・・」
駅のホームで特急を待ちながら、強く吹いてきた冷たい風に、思わず首をすくめた。
雨が降り出してきた。
冬の嵐ともいえるような強い雨が、ホームの屋根を打つ音が聞こえる。
その時だった。
俺が電車を待つ駅のホームに、強風で飛ばされた障害物が線路を塞いで現在復旧作業中というアナウンスが流れてきたのは・・・
「うわ、まじかぁ~・・・・」
運悪く、ちょうど俺が乗ろうとしてる電車の路線だ。
復旧を待つのと、高速バスに乗り換えるのとどっちがいいかな?とか真面目に考える。
駅員に聞くと、時間かかりそうなんで高速バスのがいいかもしれないとのことだった。
慌てて高速バス乗り場にいくと・・・
考えることはみんな同じで、バス乗り場は長蛇の列になっていた・・・
「まじかぁ~・・・・!!」
横殴りの雨はますますひどくなって、空はどんよりと鋼色に染まったまま、時間だけがただ過ぎていくばかりだった。
高速バスに乗ったはいいが、今度はこの雨でスリップした車が事故ってとんでもない渋滞になっていて、なんていうか・・・
踏んだり蹴ったり・・・
そしてスマホを見ても、やっぱり既読がついてない・・・・
待ち合わせの時間からはすでに4時間以上経過してて、普通の人間なら怒って帰ってしまって、もうきっと待ってないだろう時間。
だけど・・・
きなこは地味にじっと待つやつだってことを、俺は知ってる。
ただ、何故通話に出ないのか、LINEも既読になってないのか、めちゃくちゃそれが気になってくる。
「大丈夫かな・・・あいつ?」
高熱を出して撮影に臨んでるあおいではなくて、俺は、まるで連絡のつかないきなこのことを、さっきからずっと心配してしてる。
渋滞に巻き込まれた高速バスの窓に、雨が激しく打ち付けている。
雨粒が、独特のリズムでバスの屋根を叩いていた。
事故渋滞をなんとか抜けて、雨足を読みながら安全運転した高速バスが、地元の駅に着いたのは19時を回った頃だった。
俺はバスを降りて、大きく息を吐いた。
「ほんっとにひどい目にあったわ・・・」
あたりはすっかり暗くなり、駅の光だけが煌々と灯っている。
雨は、ピークを越えたのか少し雨足を遅くしてるけど、まだまだ降り続いていた。
俺は急いで、階段を駆け上がって、きなこと待ち合わせた駅の改札へと向かって走った。
きなこと連絡がつかないまま、待ち合わせの時間はとっくに過ぎた。
高熱を押して、あおいがジャケット撮影に入ったのは13時を回った頃だった。
熱は相変わらず下がってない、俺は、プロ根性でMarinの顔をしてジャケット撮影に出陣したあおいを、心の中で称賛しつつ、事務所のスタッフが来たので、そのまま撮影には付き合わずに地元に帰ることにした。
あいつ・・・
待ってるかな??
スマホを見ると、やっぱり既読にはなってない。
何度か電話をしてみたけど、やっぱり出ない。
「うーん・・・・」
駅のホームで特急を待ちながら、強く吹いてきた冷たい風に、思わず首をすくめた。
雨が降り出してきた。
冬の嵐ともいえるような強い雨が、ホームの屋根を打つ音が聞こえる。
その時だった。
俺が電車を待つ駅のホームに、強風で飛ばされた障害物が線路を塞いで現在復旧作業中というアナウンスが流れてきたのは・・・
「うわ、まじかぁ~・・・・」
運悪く、ちょうど俺が乗ろうとしてる電車の路線だ。
復旧を待つのと、高速バスに乗り換えるのとどっちがいいかな?とか真面目に考える。
駅員に聞くと、時間かかりそうなんで高速バスのがいいかもしれないとのことだった。
慌てて高速バス乗り場にいくと・・・
考えることはみんな同じで、バス乗り場は長蛇の列になっていた・・・
「まじかぁ~・・・・!!」
横殴りの雨はますますひどくなって、空はどんよりと鋼色に染まったまま、時間だけがただ過ぎていくばかりだった。
高速バスに乗ったはいいが、今度はこの雨でスリップした車が事故ってとんでもない渋滞になっていて、なんていうか・・・
踏んだり蹴ったり・・・
そしてスマホを見ても、やっぱり既読がついてない・・・・
待ち合わせの時間からはすでに4時間以上経過してて、普通の人間なら怒って帰ってしまって、もうきっと待ってないだろう時間。
だけど・・・
きなこは地味にじっと待つやつだってことを、俺は知ってる。
ただ、何故通話に出ないのか、LINEも既読になってないのか、めちゃくちゃそれが気になってくる。
「大丈夫かな・・・あいつ?」
高熱を出して撮影に臨んでるあおいではなくて、俺は、まるで連絡のつかないきなこのことを、さっきからずっと心配してしてる。
渋滞に巻き込まれた高速バスの窓に、雨が激しく打ち付けている。
雨粒が、独特のリズムでバスの屋根を叩いていた。
事故渋滞をなんとか抜けて、雨足を読みながら安全運転した高速バスが、地元の駅に着いたのは19時を回った頃だった。
俺はバスを降りて、大きく息を吐いた。
「ほんっとにひどい目にあったわ・・・」
あたりはすっかり暗くなり、駅の光だけが煌々と灯っている。
雨は、ピークを越えたのか少し雨足を遅くしてるけど、まだまだ降り続いていた。
俺は急いで、階段を駆け上がって、きなこと待ち合わせた駅の改札へと向かって走った。
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