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ACT3 ローマは一日にして成らず、そう言った先人まじすげー8
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*
ゆっくり部屋でビールを飲もうと思ってたんだけど・・・・
何故か俺は今、ホテルのBARにいる。
丸の内を見下ろす素晴らしく高級なそこに、自分がいることに違和感しか感じない・・・・w
なんでここにいるかっていうとだな・・・
「てっちゃんが作ったカクテルのほうが美味しいかも」
俺の隣のソファにはあおいが座ってる。
いつもは白い頬が、アルコールのせいでピンク色になってる。
瞬きすると、ぱさぱさ音がしそうなほど長い睫毛。
日本人離れした綺麗な顔立ちのあおいが、やけに潤んで見えるヘーゼルの瞳でじーっと俺を見た。
迂闊にどきっとした俺は、慌てて目をそらすとビールを飲んでみる。
「そんな訳ないだろw
高級店のバーテンと庶民の店のバーテンじゃ、どう考えても高級店のバーテンのが腕がいいはず!」
「そうかなぁ?」
「そうだよw」
俺はそう答えて、大きな窓の向こうに広がるきらびやかな東京の夜景を見た。
うん・・・
これを見たって、違和感しかないわww
自分がここにいることにwww
明日のスケジュール開始は、CDのジャケット撮影で15時というあおいも、実は今夜、このホテルに泊まるんだそうだ。
少し羽根を伸ばしたかったのか、あおいが、この見るからに高級なホテルのBARに誘ってくれた訳だ。
あおいは、『花椿』を飲みながら、なんとなく俺の肩に寄りかかるようにして笑う。
「そういえば、てっちゃん今日のインタビューもめっちゃ堂々と答えてたね?
あたしね・・・うれしかった」
「ん?なにが???」
「えー?てっちゃんがさ『Marinが自分の歌を本気で唄うなら、俺もMarinのために本気で唄う』って言ってくれたこと・・・あたし、ほんとに嬉しかった・・・」
そう言ってあおいは、ぺたっと俺の腕にくっついてくる。
服を通して感じるあおいの体温が、なんとなく熱い気がして、俺は思わず、あおいの綺麗な顔を見る。
「いや・・・なんも考えずに、あれは素で言った・・・・
ってか・・・おまえ、熱でもあるんじゃないか?なんか体熱くね??」
「え?ああ・・・ちょっと疲れてるのかも
過労かさむとね・・・熱出しちゃうんだよ」
「は?だったらもう寝ろよwww明日仕事なんだろwww」
「仕事だけど・・・っ
でも・・・もうちょっと羽根のばしてたいの・・・・っ
だから大沢さんにも帰ってもらったんだし・・・・!」
「わーwwwwあくどいなww」
「そんなことないよ!失礼な!」
そう言いつつも、あおいは、たいして怒った風でもなく言葉を続けた。
「ねぇねぇ、てっちゃん」
「なんだ??」
「てっちゃんはさぁ」
「うん?」
「きぃちゃんのことどう思ってんの???」
唐突にそう聞かれて、俺は飲んでたビールを吹き出しそうになった。
思わずむせながら言う。
「どうもこうもwwwきなこだと思ってるwww」
「なによそれぇ?意味わかんない!
きぃちゃんは、ほんとにてっちゃんのこと好きなんだと思うんだけどな・・・・」
「そうかな??あいつの行動は意味不明だからな」
「変なとこで鈍いんだからてっちゃんは・・・・っ!」
あおいが、そう言った時だった。
背中の方で「いらっしゃいませ」とバーテンが言ったのが聞こえてきた。
新規で誰か客が来たらしい。
他人にまったく興味がないんで、俺はそんなの気にしてなかったんだが・・・・
その時、不意に、俺とあおいの背中の方から、聞きなれないやつの声が聞こえてきたんだ。
「あれ・・・?まりん???」
その言葉にハッとして、あおいも俺も後ろを振り返る。
そこに立っていたのは、多分有名だろうと思うけど、名前が思い出せない、なんだか芸能人ぽい奴だったんだ。
そいつの顔を見た瞬間、あおいの表情がこわばった。
ゆっくり部屋でビールを飲もうと思ってたんだけど・・・・
何故か俺は今、ホテルのBARにいる。
丸の内を見下ろす素晴らしく高級なそこに、自分がいることに違和感しか感じない・・・・w
なんでここにいるかっていうとだな・・・
「てっちゃんが作ったカクテルのほうが美味しいかも」
俺の隣のソファにはあおいが座ってる。
いつもは白い頬が、アルコールのせいでピンク色になってる。
瞬きすると、ぱさぱさ音がしそうなほど長い睫毛。
日本人離れした綺麗な顔立ちのあおいが、やけに潤んで見えるヘーゼルの瞳でじーっと俺を見た。
迂闊にどきっとした俺は、慌てて目をそらすとビールを飲んでみる。
「そんな訳ないだろw
高級店のバーテンと庶民の店のバーテンじゃ、どう考えても高級店のバーテンのが腕がいいはず!」
「そうかなぁ?」
「そうだよw」
俺はそう答えて、大きな窓の向こうに広がるきらびやかな東京の夜景を見た。
うん・・・
これを見たって、違和感しかないわww
自分がここにいることにwww
明日のスケジュール開始は、CDのジャケット撮影で15時というあおいも、実は今夜、このホテルに泊まるんだそうだ。
少し羽根を伸ばしたかったのか、あおいが、この見るからに高級なホテルのBARに誘ってくれた訳だ。
あおいは、『花椿』を飲みながら、なんとなく俺の肩に寄りかかるようにして笑う。
「そういえば、てっちゃん今日のインタビューもめっちゃ堂々と答えてたね?
あたしね・・・うれしかった」
「ん?なにが???」
「えー?てっちゃんがさ『Marinが自分の歌を本気で唄うなら、俺もMarinのために本気で唄う』って言ってくれたこと・・・あたし、ほんとに嬉しかった・・・」
そう言ってあおいは、ぺたっと俺の腕にくっついてくる。
服を通して感じるあおいの体温が、なんとなく熱い気がして、俺は思わず、あおいの綺麗な顔を見る。
「いや・・・なんも考えずに、あれは素で言った・・・・
ってか・・・おまえ、熱でもあるんじゃないか?なんか体熱くね??」
「え?ああ・・・ちょっと疲れてるのかも
過労かさむとね・・・熱出しちゃうんだよ」
「は?だったらもう寝ろよwww明日仕事なんだろwww」
「仕事だけど・・・っ
でも・・・もうちょっと羽根のばしてたいの・・・・っ
だから大沢さんにも帰ってもらったんだし・・・・!」
「わーwwwwあくどいなww」
「そんなことないよ!失礼な!」
そう言いつつも、あおいは、たいして怒った風でもなく言葉を続けた。
「ねぇねぇ、てっちゃん」
「なんだ??」
「てっちゃんはさぁ」
「うん?」
「きぃちゃんのことどう思ってんの???」
唐突にそう聞かれて、俺は飲んでたビールを吹き出しそうになった。
思わずむせながら言う。
「どうもこうもwwwきなこだと思ってるwww」
「なによそれぇ?意味わかんない!
きぃちゃんは、ほんとにてっちゃんのこと好きなんだと思うんだけどな・・・・」
「そうかな??あいつの行動は意味不明だからな」
「変なとこで鈍いんだからてっちゃんは・・・・っ!」
あおいが、そう言った時だった。
背中の方で「いらっしゃいませ」とバーテンが言ったのが聞こえてきた。
新規で誰か客が来たらしい。
他人にまったく興味がないんで、俺はそんなの気にしてなかったんだが・・・・
その時、不意に、俺とあおいの背中の方から、聞きなれないやつの声が聞こえてきたんだ。
「あれ・・・?まりん???」
その言葉にハッとして、あおいも俺も後ろを振り返る。
そこに立っていたのは、多分有名だろうと思うけど、名前が思い出せない、なんだか芸能人ぽい奴だったんだ。
そいつの顔を見た瞬間、あおいの表情がこわばった。
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