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第四節 嵐の予兆は西方より出(いず)る3
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こんな所で、時間を費やしている暇はない・・・・
封魔の術が施された小さな格子窓から、白白と明ける黎明の空を、その澄み渡る銀水色の瞳で仰ぎ見て、ロータス一族の大魔法使いは、己の不甲斐なさに、時折美しいとも形容されるその雅で秀麗な顔を苦悩と苦痛に歪めたのだった。
冷たい石壁に広い背中を凭れさせ床に座り込むようにして、彼、スターレット・ノア・イクス・ロータスは、輝くような蒼銀の髪が揺れる広く知的な額に、片手をあてがったのである。
そこは、城とも言うべきロータス公爵の屋敷の、その広大な敷地の一角にある牢獄だった。
家訓に反した者の反省を促すために作られた、その牢を作るありとあらゆる建築資材に封魔の術を施された魔法封じの牢獄だ。
独断で王宮を飛び出したスターレットを戒めるため、彼の父であるアレクサスは、決して抗うことの出来ない彼をこの牢に閉じ込めたのである。
それは例え、大魔法使いであっても破ることのできない強固な魔封じの牢獄、父の怒りが収まるまでは、彼は、決して此処から出してはもらえぬのであろう。
薄く知的な唇の奥で、スターレットは、ぎりりと奥歯を噛み締めた。
こうしている間にも、西方の国が策略する不穏は増し、そして、魔王に囚われているあの美しき異国の女剣士も、じわじわと魔性に侵食されているはずだ。
完全に魔性に支配され、その肉体が強力な魔力と引き換えに人の血を失えば、もう二度と、例え彼の魔力を用いたとしても、人に戻ることはできない。
もしそうなれば、彼は、彼女を殺すしか手立てがなくなるのだ。
小さな格子窓から差し込む暁の淡い輝きが、スターレットの雅で秀麗なその頬を照らし、輝くような蒼銀の髪に優美な金色の帯を描いてた。
ここに閉じ込められている限り、一切の手立てを講じることはもはや不可能、苛立ちと焦りだけが、彼の胸の中に切々と降り積もるばかりである。
どう足掻いても、どう抗っても、自分が、ロータス一族の者であり、その家訓に反目すら出来ぬことを、彼は、今、心が悶え苦しむ程味わっていた。
彼に、自由は無い。
彼の行く道筋には常に、ロータス家の家訓と王宮への忠誠が付きまとう。
例えの己に行きたい道があっても、決して、自分を縛る見えない鎖を断ち切れぬ自分の弱さに、身震いするほど怒りが込み上げてくる。
あの異国の美しい女剣士は、初めて出会ったあのレイ・ポルドンの地で、彼女の言葉に何も答えることが出来なかった彼に、凛とした茶色の瞳を強く輝かせ「臆病者!」と言い放った。
~ どんなに偉そうな理屈をごねても、おぬしは、肩書きばかり立派なだけの臆病者だ!ロータスのが聞いて呆れるわ!
そうだラレンシェイ・・・・私は臆病者だ・・・・臆病過ぎて、我が身すら自由にできぬ愚か者だ・・・・・
微かに揺れる輝くような蒼銀の前髪の下で、綺麗な眉を悔しそうに眉間に寄せ、両手を膝で組み直し広い額に押し当てると、スターレットは、その瞼を苦々しく閉じた。
その時だった、不意に、自虐と苦痛に雅で秀麗な顔をしかめ、うなだれている彼の聴覚に、鉄格子の向こうの通路から一つの軽い足音が響き渡ってきたのは・・・・
スターレットは、輝くような蒼銀の髪を揺らし、苦悩に歪む顔を上げると、ふと、澄み渡る銀水色の眼差しをそちらへと向けたのだった。
すると、鉄格子越しにゆっくりとそこに立ったのは、ロータス家に仕えるメイドの服を纏った、見知らぬ年若い女性だったのである。
その胸元で揺れる金色の長い巻き毛。
彼女の髪の色で、すぐに彼女が異国の民・・・それも、エストラルダの民だとわかる。
スターレットは、蒼いローブを纏う広い肩をハッと揺らした。
「そなたは・・・・!」
驚いたようにそう呟いたスターレットの雅な顔を、凛とした青い眼差しが、鉄格子を通して静かに顧みる。
彼女は、流暢なリタ・メタリカ語を用い、低めた声で答えて言うのである。
「我が名はセイレン・ラーラ・・・・アストラ部隊四番隊所属、隊長ラレンシェイ・ラージェの副官たる者・・・・おぬしがロータスのだな・・・」
「そなた、ラレンシェイの・・・・部下か?」
「その通りだ・・・・ロータスのよ、おぬしに聞きたいことがある。
我が隊の隊長殿は今、どこにいる?奇妙な魔物と共に消えて以来、我らでもその行方がつかめないのだ。
上から帰還命令が出ている、このまま、隊長が帰還せねば、隊長は裏切り者として扱われることになる」
その言葉に、スターレットの顔色がにわかに変わった。
ゆっくりと立ち上がり、蒼いローブを翻しながら鉄格子まで歩み寄ると、セイレンと名乗ったアストラを真剣な眼差しで見つめすえ、神妙な声色で彼女の問うのだった。
「裏切り者とされえれば、ラレンシェイはどうなる・・・・?」
「部隊は除隊させられ、民衆の前で、皇帝を裏切った者として斬首刑になる」
僅かばかり心痛な面持ちで蛾美な眉を寄せると、それでも尚強い眼差しで、セイレンはそう言い切った。
スターレットの雅な顔が、ますます苦々しく歪んだ。
ラレンシェイは、自分がアストラであることを誇りとしている。
そんな彼女が、裏切り者として斬首される・・・・
今、リタ・メタリカに巻き起っているこの不穏な出来事は、彼女には全く関係の無い事柄であったはずなのに・・・・
それに関わらせてしまったがために、誇り高きアストラの勇敢な女剣士が、その誇りすら奪い去られてしまうと言うのか・・・?
その思いがスターレットの胸に飛来した時、力なくうなだれていた彼の表情が、にわかに凛と引き締められ、鋭くも厳しい表情へと変貌したのである。
「そなたの隊長は、決して、裏切ってなどおらぬ・・・・・必ず私が、闇の魔物の元からラレンシェイを連れ戻そう。
セイレン、そなたに頼みがある、この牢を開けてはくれぬか?さすれは、ラレンシェイを連れ戻す手立てが講じられる・・・・っ!
少し危険な目に遭うかも知れぬが、聞き届けてはもらえぬか?」
先程までとは打って変わった、実に強い口調でそう言うと、スターレットの澄んだ銀水色の眼差しが、何かを決意したかのように爛と煌いた。
セイレンは、そんな彼に向かってどこか愉快そうに笑って見せると、金色の髪を揺らして、衣の胸元から何かを取り出したのである。
「この牢は、これで開くか?」
しゃらりと、鉄の擦れる涼しやかな音が静まり返る石造りの廊下にこだまして、彼の眼前に彼女が翳したのは、なんと、この牢獄の鍵であったのである。
「何故それを!?父の書斎から盗みだしたのか!?あの父に気付かれずに!?」
一瞬、驚いたようにその銀水色の瞳を丸くすると、スターレットは、まじまじと、セイレンの綺麗な顔を見つめ遣ったのだった。
こんな所で、時間を費やしている暇はない・・・・
封魔の術が施された小さな格子窓から、白白と明ける黎明の空を、その澄み渡る銀水色の瞳で仰ぎ見て、ロータス一族の大魔法使いは、己の不甲斐なさに、時折美しいとも形容されるその雅で秀麗な顔を苦悩と苦痛に歪めたのだった。
冷たい石壁に広い背中を凭れさせ床に座り込むようにして、彼、スターレット・ノア・イクス・ロータスは、輝くような蒼銀の髪が揺れる広く知的な額に、片手をあてがったのである。
そこは、城とも言うべきロータス公爵の屋敷の、その広大な敷地の一角にある牢獄だった。
家訓に反した者の反省を促すために作られた、その牢を作るありとあらゆる建築資材に封魔の術を施された魔法封じの牢獄だ。
独断で王宮を飛び出したスターレットを戒めるため、彼の父であるアレクサスは、決して抗うことの出来ない彼をこの牢に閉じ込めたのである。
それは例え、大魔法使いであっても破ることのできない強固な魔封じの牢獄、父の怒りが収まるまでは、彼は、決して此処から出してはもらえぬのであろう。
薄く知的な唇の奥で、スターレットは、ぎりりと奥歯を噛み締めた。
こうしている間にも、西方の国が策略する不穏は増し、そして、魔王に囚われているあの美しき異国の女剣士も、じわじわと魔性に侵食されているはずだ。
完全に魔性に支配され、その肉体が強力な魔力と引き換えに人の血を失えば、もう二度と、例え彼の魔力を用いたとしても、人に戻ることはできない。
もしそうなれば、彼は、彼女を殺すしか手立てがなくなるのだ。
小さな格子窓から差し込む暁の淡い輝きが、スターレットの雅で秀麗なその頬を照らし、輝くような蒼銀の髪に優美な金色の帯を描いてた。
ここに閉じ込められている限り、一切の手立てを講じることはもはや不可能、苛立ちと焦りだけが、彼の胸の中に切々と降り積もるばかりである。
どう足掻いても、どう抗っても、自分が、ロータス一族の者であり、その家訓に反目すら出来ぬことを、彼は、今、心が悶え苦しむ程味わっていた。
彼に、自由は無い。
彼の行く道筋には常に、ロータス家の家訓と王宮への忠誠が付きまとう。
例えの己に行きたい道があっても、決して、自分を縛る見えない鎖を断ち切れぬ自分の弱さに、身震いするほど怒りが込み上げてくる。
あの異国の美しい女剣士は、初めて出会ったあのレイ・ポルドンの地で、彼女の言葉に何も答えることが出来なかった彼に、凛とした茶色の瞳を強く輝かせ「臆病者!」と言い放った。
~ どんなに偉そうな理屈をごねても、おぬしは、肩書きばかり立派なだけの臆病者だ!ロータスのが聞いて呆れるわ!
そうだラレンシェイ・・・・私は臆病者だ・・・・臆病過ぎて、我が身すら自由にできぬ愚か者だ・・・・・
微かに揺れる輝くような蒼銀の前髪の下で、綺麗な眉を悔しそうに眉間に寄せ、両手を膝で組み直し広い額に押し当てると、スターレットは、その瞼を苦々しく閉じた。
その時だった、不意に、自虐と苦痛に雅で秀麗な顔をしかめ、うなだれている彼の聴覚に、鉄格子の向こうの通路から一つの軽い足音が響き渡ってきたのは・・・・
スターレットは、輝くような蒼銀の髪を揺らし、苦悩に歪む顔を上げると、ふと、澄み渡る銀水色の眼差しをそちらへと向けたのだった。
すると、鉄格子越しにゆっくりとそこに立ったのは、ロータス家に仕えるメイドの服を纏った、見知らぬ年若い女性だったのである。
その胸元で揺れる金色の長い巻き毛。
彼女の髪の色で、すぐに彼女が異国の民・・・それも、エストラルダの民だとわかる。
スターレットは、蒼いローブを纏う広い肩をハッと揺らした。
「そなたは・・・・!」
驚いたようにそう呟いたスターレットの雅な顔を、凛とした青い眼差しが、鉄格子を通して静かに顧みる。
彼女は、流暢なリタ・メタリカ語を用い、低めた声で答えて言うのである。
「我が名はセイレン・ラーラ・・・・アストラ部隊四番隊所属、隊長ラレンシェイ・ラージェの副官たる者・・・・おぬしがロータスのだな・・・」
「そなた、ラレンシェイの・・・・部下か?」
「その通りだ・・・・ロータスのよ、おぬしに聞きたいことがある。
我が隊の隊長殿は今、どこにいる?奇妙な魔物と共に消えて以来、我らでもその行方がつかめないのだ。
上から帰還命令が出ている、このまま、隊長が帰還せねば、隊長は裏切り者として扱われることになる」
その言葉に、スターレットの顔色がにわかに変わった。
ゆっくりと立ち上がり、蒼いローブを翻しながら鉄格子まで歩み寄ると、セイレンと名乗ったアストラを真剣な眼差しで見つめすえ、神妙な声色で彼女の問うのだった。
「裏切り者とされえれば、ラレンシェイはどうなる・・・・?」
「部隊は除隊させられ、民衆の前で、皇帝を裏切った者として斬首刑になる」
僅かばかり心痛な面持ちで蛾美な眉を寄せると、それでも尚強い眼差しで、セイレンはそう言い切った。
スターレットの雅な顔が、ますます苦々しく歪んだ。
ラレンシェイは、自分がアストラであることを誇りとしている。
そんな彼女が、裏切り者として斬首される・・・・
今、リタ・メタリカに巻き起っているこの不穏な出来事は、彼女には全く関係の無い事柄であったはずなのに・・・・
それに関わらせてしまったがために、誇り高きアストラの勇敢な女剣士が、その誇りすら奪い去られてしまうと言うのか・・・?
その思いがスターレットの胸に飛来した時、力なくうなだれていた彼の表情が、にわかに凛と引き締められ、鋭くも厳しい表情へと変貌したのである。
「そなたの隊長は、決して、裏切ってなどおらぬ・・・・・必ず私が、闇の魔物の元からラレンシェイを連れ戻そう。
セイレン、そなたに頼みがある、この牢を開けてはくれぬか?さすれは、ラレンシェイを連れ戻す手立てが講じられる・・・・っ!
少し危険な目に遭うかも知れぬが、聞き届けてはもらえぬか?」
先程までとは打って変わった、実に強い口調でそう言うと、スターレットの澄んだ銀水色の眼差しが、何かを決意したかのように爛と煌いた。
セイレンは、そんな彼に向かってどこか愉快そうに笑って見せると、金色の髪を揺らして、衣の胸元から何かを取り出したのである。
「この牢は、これで開くか?」
しゃらりと、鉄の擦れる涼しやかな音が静まり返る石造りの廊下にこだまして、彼の眼前に彼女が翳したのは、なんと、この牢獄の鍵であったのである。
「何故それを!?父の書斎から盗みだしたのか!?あの父に気付かれずに!?」
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