70 / 74
終章 ゼンマイ
68
しおりを挟む
一瞬の静寂を挟み、一人が動き始める。それにつられるようにもう一人が動き始める。
オーデンとフェニスだ。そんな二人を見つめるソシアスは、剣を握ったまま微動だにしない。
フェニスがそのまま走り抜けるのに対し、オーデンは膝を畳んで停止。その後空中に飛び上がって、槍の刃先をソシアスに向けて腕に力を込める。
空を穿つ槍――――――。
腰を捻った強力で超速の槍が投擲される。
ソシアス目の前まできたフェニスが火を纏い拳を後ろに引く。が、攻撃を仕掛ける前に顔面を打ち抜かれてしまう。彼の鼻とソシアスの拳頭に少量の血が付着した。
直後、迫りくる槍。
ソシアスは体を横移動させてからその槍を掴む。
元の進行方向になんとか動こうとしているが、彼の圧倒的な腕力のおかげでその勢いは次第に衰えていく。数秒とも立たないうちに静止した槍は、ソシアスの手で遥か遠くの彼方へと投げ飛ばされてしまった。
オーデンは驚きも回収のため引っ張ろうとするが、その力よりも彼の投擲力が上回ってしまい、とてもじゃないが手元に戻すことは敵わなくなった。
武器を封じられた――――。やや大きめな焦燥に駆られたオーデンが見る景色が、いつの間にか変わっていた。まるで誰かに殴り飛ばされたかのような――、そしてその推測は当たっていた。丁度オーデンの頭上で止まったソシアスが放った鉄槌によって、オーデンは地面と激突してしまったのだ。
「がはっ――――」
痛みに苦しむオーデン。暗雲立ち込める空餓死会の大部分を占め、その一部にはソシアスがいた。
♢♢♢♢
「イザナキ!」
先程の映像を見てすぐに転移してきたクロノス。彼の声に余裕はない、一方イザナキは胡坐をかきながら、白いスクリーンをぼんやりと眺めていた。
「わかってるよ」
いつもの彼とは似ても似つかない声色。こちらを見向きもしていない。
僅かな怒りが込められていると言うことを察することができた。
「もういい。僕は救援を要請してくる。ヅチァラに」
「ま……待てイザナキ!」
腕を肩に乗せ制止する。が、その後の言葉が出てこない。
喉に突っかかって、口を開いても発音されない。
イザナキは肩に置かれた腕を振り払う。
「無理だとわかってても、やるんだよ」
イザナキはクロノスの制止を振り払い、転移する。
残されたクロノスは、伸ばした手をゆっくりと振り下ろして呟いた。
「……悪かった」
一番言いたかった言葉は、彼がいなくなった後に口から出た。もう引き返すことのできない地点まで来たことを、クロノスは後悔した。
♢♢♢♢
ソシアスは剣を引き抜いて発進する。
真下にいるオーデンは平衡感覚の薄い体を立ち上がらせ、防衛を試行する。
備えろ――――。
動いた時にはもう、彼の剣が彼の体を斬りつけていた。
血飛沫を上げる胴。オーデンは立ち上がったそばから、前から崩れ落ちるようにして倒れ、地面に突っ伏す。
「おま――――」
オーデンを通過してその僅か後ろで一時停止したソシアスに、フェニスは激高する。
だがそんな言葉を吐く間もなく、ソシアスが動く。斬撃に何とか反応することができたフェニスだったが、カウンターとして放った拳は見事宙を突いた。その後、拳の真横に顔があるソシアスの斬り上げによってフェニスが片腕が彼の元を飛び立つ。
顔をしかめる。とてつもない痛みが切り口から伝わってきた。
残る左腕で、フェニスは再度カウンターを仕掛ける。
「学習」
吹っ飛んだソシアスは着地してそう呟くと、フェニス目掛けて再び発進。
――やらせるか。
傷口の再生を始めていたオーデンは斬撃魔法を飛ばして妨害を試みた。彼の掌から発射された刃状のエネルギー群がきひきびと宙を泳ぐ。
が、ソシアスは見向きもせずに片手で弾き飛ばしてそれを消滅させる。その後加速して片腕を失ったフェニスに追い打ちを掛けに行く。
天を仰ぐ。雪山のふもとということで青空ではない。薄暗い雲が立ち込めている。
その中に、光の槍を握っているオーデンの姿があった。
「やらせない……!」
語尾を言い終わるのとほぼ同時。オーデンは腰を限界まで捻り力を絞り出して、真下へと投射した。
……が、またもや消滅。ソシアスに命中した瞬間、なかったことにされたように消えた。
――――絶対強者。その能力により、彼にはあらゆる魔法、能力、すなわち異能が彼を対象外にする。どんな高威力の技を放ったとしても、透けるように無効化されてしまう。
つまり、彼には物理攻撃しか通用しない。
オーデンは残りの力を使い果たしてしまい、地に向かって移動を始める。
そんな彼を見るソシアスは左腕を地面スレスレまで移動させる。上から落ちてくるオーデンにアッパーカットを御見舞させる魂胆だろう。
薄れゆく意識の中で――オーデンは自らの死を悟った。自分の攻撃が致命傷になっていなかったことも悟った。
死ねば退屈を潰す必要はなくなるんじゃないか――――。馬鹿げた話だとは思ったが、それもありかもしれないと思った。
だからかもしれない。彼の体に入る力が薄まっていったのは。
意識が鮮明になり、ぼやけが解消された視界でオーデンは見た。
「待たせたなぁぁぁぁ‼」
――この声の大きさ。巨大な肉体。ヅチァラ様だ。
呆れとともに、強い安心感が胸の内に芽生える。同時に自分の体に力が入った。
殴り飛ばされたソシアスは、体の前で構えた腕を歪ませて、片膝をついていた。
「学習しろ」
オーデンとフェニスだ。そんな二人を見つめるソシアスは、剣を握ったまま微動だにしない。
フェニスがそのまま走り抜けるのに対し、オーデンは膝を畳んで停止。その後空中に飛び上がって、槍の刃先をソシアスに向けて腕に力を込める。
空を穿つ槍――――――。
腰を捻った強力で超速の槍が投擲される。
ソシアス目の前まできたフェニスが火を纏い拳を後ろに引く。が、攻撃を仕掛ける前に顔面を打ち抜かれてしまう。彼の鼻とソシアスの拳頭に少量の血が付着した。
直後、迫りくる槍。
ソシアスは体を横移動させてからその槍を掴む。
元の進行方向になんとか動こうとしているが、彼の圧倒的な腕力のおかげでその勢いは次第に衰えていく。数秒とも立たないうちに静止した槍は、ソシアスの手で遥か遠くの彼方へと投げ飛ばされてしまった。
オーデンは驚きも回収のため引っ張ろうとするが、その力よりも彼の投擲力が上回ってしまい、とてもじゃないが手元に戻すことは敵わなくなった。
武器を封じられた――――。やや大きめな焦燥に駆られたオーデンが見る景色が、いつの間にか変わっていた。まるで誰かに殴り飛ばされたかのような――、そしてその推測は当たっていた。丁度オーデンの頭上で止まったソシアスが放った鉄槌によって、オーデンは地面と激突してしまったのだ。
「がはっ――――」
痛みに苦しむオーデン。暗雲立ち込める空餓死会の大部分を占め、その一部にはソシアスがいた。
♢♢♢♢
「イザナキ!」
先程の映像を見てすぐに転移してきたクロノス。彼の声に余裕はない、一方イザナキは胡坐をかきながら、白いスクリーンをぼんやりと眺めていた。
「わかってるよ」
いつもの彼とは似ても似つかない声色。こちらを見向きもしていない。
僅かな怒りが込められていると言うことを察することができた。
「もういい。僕は救援を要請してくる。ヅチァラに」
「ま……待てイザナキ!」
腕を肩に乗せ制止する。が、その後の言葉が出てこない。
喉に突っかかって、口を開いても発音されない。
イザナキは肩に置かれた腕を振り払う。
「無理だとわかってても、やるんだよ」
イザナキはクロノスの制止を振り払い、転移する。
残されたクロノスは、伸ばした手をゆっくりと振り下ろして呟いた。
「……悪かった」
一番言いたかった言葉は、彼がいなくなった後に口から出た。もう引き返すことのできない地点まで来たことを、クロノスは後悔した。
♢♢♢♢
ソシアスは剣を引き抜いて発進する。
真下にいるオーデンは平衡感覚の薄い体を立ち上がらせ、防衛を試行する。
備えろ――――。
動いた時にはもう、彼の剣が彼の体を斬りつけていた。
血飛沫を上げる胴。オーデンは立ち上がったそばから、前から崩れ落ちるようにして倒れ、地面に突っ伏す。
「おま――――」
オーデンを通過してその僅か後ろで一時停止したソシアスに、フェニスは激高する。
だがそんな言葉を吐く間もなく、ソシアスが動く。斬撃に何とか反応することができたフェニスだったが、カウンターとして放った拳は見事宙を突いた。その後、拳の真横に顔があるソシアスの斬り上げによってフェニスが片腕が彼の元を飛び立つ。
顔をしかめる。とてつもない痛みが切り口から伝わってきた。
残る左腕で、フェニスは再度カウンターを仕掛ける。
「学習」
吹っ飛んだソシアスは着地してそう呟くと、フェニス目掛けて再び発進。
――やらせるか。
傷口の再生を始めていたオーデンは斬撃魔法を飛ばして妨害を試みた。彼の掌から発射された刃状のエネルギー群がきひきびと宙を泳ぐ。
が、ソシアスは見向きもせずに片手で弾き飛ばしてそれを消滅させる。その後加速して片腕を失ったフェニスに追い打ちを掛けに行く。
天を仰ぐ。雪山のふもとということで青空ではない。薄暗い雲が立ち込めている。
その中に、光の槍を握っているオーデンの姿があった。
「やらせない……!」
語尾を言い終わるのとほぼ同時。オーデンは腰を限界まで捻り力を絞り出して、真下へと投射した。
……が、またもや消滅。ソシアスに命中した瞬間、なかったことにされたように消えた。
――――絶対強者。その能力により、彼にはあらゆる魔法、能力、すなわち異能が彼を対象外にする。どんな高威力の技を放ったとしても、透けるように無効化されてしまう。
つまり、彼には物理攻撃しか通用しない。
オーデンは残りの力を使い果たしてしまい、地に向かって移動を始める。
そんな彼を見るソシアスは左腕を地面スレスレまで移動させる。上から落ちてくるオーデンにアッパーカットを御見舞させる魂胆だろう。
薄れゆく意識の中で――オーデンは自らの死を悟った。自分の攻撃が致命傷になっていなかったことも悟った。
死ねば退屈を潰す必要はなくなるんじゃないか――――。馬鹿げた話だとは思ったが、それもありかもしれないと思った。
だからかもしれない。彼の体に入る力が薄まっていったのは。
意識が鮮明になり、ぼやけが解消された視界でオーデンは見た。
「待たせたなぁぁぁぁ‼」
――この声の大きさ。巨大な肉体。ヅチァラ様だ。
呆れとともに、強い安心感が胸の内に芽生える。同時に自分の体に力が入った。
殴り飛ばされたソシアスは、体の前で構えた腕を歪ませて、片膝をついていた。
「学習しろ」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる