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二章
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「遭遇したらすぐに逃げるからね、一角雷獣《ユニコーン》に」
ストレトが注意を促す。他の反応はない。
皆理解しているから反応しない……という感じだろう。
少なくともクロノアはそうだった。
降雪はいくらか弱まり、足取りが若干軽くなったように感じる。ほぼ誤差のようなものであるため、本当にほんの僅かだが。
一歩一歩、踏みしめる。彼らが現在歩いている場所は、いわゆる雪原。草原が雪に染まったイメージをしてもらえばわかりやすい。気もポツポツと立っている。
その中にぽつりと浮かぶ消えそうなほど薄い茶色の路を、彼らは辿っているのだ。
「――――――逃げましょう」
強い、強い気配。
今まで出てきた魔物の気配よりも、数段階上。
気配を感じた瞬間、体が凍ったように錯覚したほどだ。
(伏線回収すんの早すぎだろ! 悪寒の正体はこれだったのか……!)
強すぎる悪寒。気配が、オーラが強すぎて、遠くにいても感知できた、そういった結論を弾き出したクロノア。
「……そうだな、今すぐ逃げたほうがいい。真っ直ぐ進めば恐らく大丈夫だ」
「もしかして……一角雷獣《ユニコーン》なの?」
動き出さないパーティーメンバー。
ガウナが彼の言葉に乗っかると、その中の一人、ストレトが聞いた。
「あぁそうだ、じゃなきゃこんなこと言わねぇ。
いいから早く走れ――――」
気だるそうに言うガウナ。
その頭上に、電気の塊が出現する。
バチバチバチ――――――。
『コォォ――――――――――ッ!!』
甲高く鳴り響く咆哮。
固有種゛一角雷獣《ユニコーン》゛。
そいつが使った能力であることに、疑いようがなかった。
「全員散らばれっ、ここから離れろ――――ッ!!」
膝を折り畳み跳び退ると、ガウナは迫真の表情で叫んだ。
――轟く雷鳴。
――輝く雷電。
まるで裁きを下すように――それは地に落ちる。
敵を痺れさせ、戦闘続行を許さないほどの威力を秘めた、雷の怒り。
一角雷獣《ユニコーン》の雄叫びがあがるとともに、頭部に生えた日本の角が光る。
それこそLED電球のように。強く、眩《まばゆ》い光を晒していた。
――――――――雷鎚《らいつい》。
「ファフ! ガード! 避け――――――――」
――――――――――。
ガウナが張り上げた音声を遮り、落下開始。
数秒という時間すら与えずに、それは炸裂する。
彼ら……ファフアルとガードに。
その傍ら、空中に浮かぶクロノアは、頭をフル回転させて考えた。
(やばい、やばい、やばい! このままじゃ二人が致命傷を負う!
どうにかして助けろ、そしてあの人の意思を継げ‼)
今の状況で二人を助けられる方法。魔法を飛ばすことはできるが、届くまでに時間がかかる。届くまでの間に二人はきっとやられるているだろう。
それなら…――と、クロノアは考えた。
前世での知識を、ふんだんに活かすことにした。
「ぅらっ!!」
魔法を発動する暇もない。風魔法で彼らを吹き飛ばすのも、時間の関係で不可能。
彼がとった手法は……グラディウスを投げ飛ばすと言うことだった。
しかしただ投げるじゃなくて、彼らの頭上ギリギリに目掛けて。
精確に投擲した。
避雷針――――。
建物などの設置された、人間や動物を落雷の直撃から守るためのもの。
原理で言えばそれと同じ。それを土壇場で思いついたのだ。
そして、グラディウスにエネルギーが集約する。本来なら地上まで絶対に着地するはずの雷が、一本の武器、グラディウスが道程にあるだけで妨げられてしまう。
「……どうなってるの、あれ」
「……なんで、落ちてねぇんだ?」
一足先に撤退していたストレトが、背面を向いて呟く。
ほぼ同時に、ガウナも目を点にして呟いた。
「……どうなっている」
「速くそこから離れてください! オレが投げた武器は絶対に触らないで!」
「あ、ちょっと!」
それだけ言い残すと、全力で疾駆。身体強化も施して、直線を描いて猛進する。
(武器は投げたから使えない。だから魔法、もしくは足と腕を使って倒すしかない……‼)
逃げることなど、もう念頭には置いていなかった。
降り注ぐあられで満足に視界を得られないながらも、漸く敵の姿が見えてくる。
最大火力――――。炎槍《グリムス》を両腕で握りしめて、右腕から左腕の順番で投擲。一つ目は現在地へ、二つ目は回避予測地点へ目掛けた。
『コァァ――――!』
角が光る。頭部に生えた、螺旋状の角が。
雷槌――――。
「コントロール良すぎるだろ……!」
それは、投射した二つ目の炎槍《グリプス》を、散り散りになるまで砕いた。
空中で移動しているはずの槍を、精確《・・》に射抜いて。
直後、一つ目の槍は普通に避けた。
華麗に身を翻して、空中に駆り出して。
そうしてまた――――雷槌を発動。
クロノアが走り込む直線の、真上に出現。
走行を続ければ、直撃は免れない。
そこで、彼は右足で強く踏みしめて左折。
雷撃により地面が破壊される音が聞こえると、周囲を見渡した。
(――――一つじゃ、ないのかよ)
視界に映ったのは……同時にいくつも出現する稲妻。それは遠い空からではなく、地上からかなり近い位置で発声していた。
雷槌は、上から下が絶対と言う訳ではなかった。
そして今まさに、その雷撃を食らおうとしている彼がいた。
(避けろ――――)
風圧を真下に与える。そこに敷かれていた大量の雪が吹き飛ぶ。
直後、雷鳴と共に電撃が過ぎる。もう真ん前だ、少しでも遅れていたら命中必至だった。
(よし、回避せいこ……)
――――――雷槌。
『コォォ――――――――ッ‼』
地を穿つ雷槍。
頭上――――それも決して遠いとは言えない場所からそれが落ちる。
咆哮から一秒と経たない時間の後、彼は雷に打たれた。
かと思われた。
「真似してみたぜ、クロノア」
真上で激しい明滅を放つ電。その中心には、ガウナが装備していたナックルがあった。
着地して、声の聞こえる方角へ目を向ける。
「ガウナさん‼」
口を突いて出たのは、彼女の名だった。
「もう、一人で行こうとしないでよ」
「まったくその通りだ。一人で勝てるほどあいつは弱くねぇんだよ」
走る二人は、笑顔だ。
少し焦点を変えて奥の方を見ると、荷物を置いて盾を構えるガードと、いつも通り杖を両手でぎゅっと握るファフアルがいる。
クロノアはその場から離脱し、落下した大量の剣を帯びるナックルを見る。
「三人で行くぞ」
すれ違いざまに耳元でささやき、突き進むガウナ。それからストレト。
彼らが地に脚を着ける、その度に軽快な音が鳴る。
――――そうだ、一人じゃない。
彼は思いを改め、戦闘に身を再度投じた。
――――――キ。
強い気配が、頭を刺した。
ストレトが注意を促す。他の反応はない。
皆理解しているから反応しない……という感じだろう。
少なくともクロノアはそうだった。
降雪はいくらか弱まり、足取りが若干軽くなったように感じる。ほぼ誤差のようなものであるため、本当にほんの僅かだが。
一歩一歩、踏みしめる。彼らが現在歩いている場所は、いわゆる雪原。草原が雪に染まったイメージをしてもらえばわかりやすい。気もポツポツと立っている。
その中にぽつりと浮かぶ消えそうなほど薄い茶色の路を、彼らは辿っているのだ。
「――――――逃げましょう」
強い、強い気配。
今まで出てきた魔物の気配よりも、数段階上。
気配を感じた瞬間、体が凍ったように錯覚したほどだ。
(伏線回収すんの早すぎだろ! 悪寒の正体はこれだったのか……!)
強すぎる悪寒。気配が、オーラが強すぎて、遠くにいても感知できた、そういった結論を弾き出したクロノア。
「……そうだな、今すぐ逃げたほうがいい。真っ直ぐ進めば恐らく大丈夫だ」
「もしかして……一角雷獣《ユニコーン》なの?」
動き出さないパーティーメンバー。
ガウナが彼の言葉に乗っかると、その中の一人、ストレトが聞いた。
「あぁそうだ、じゃなきゃこんなこと言わねぇ。
いいから早く走れ――――」
気だるそうに言うガウナ。
その頭上に、電気の塊が出現する。
バチバチバチ――――――。
『コォォ――――――――――ッ!!』
甲高く鳴り響く咆哮。
固有種゛一角雷獣《ユニコーン》゛。
そいつが使った能力であることに、疑いようがなかった。
「全員散らばれっ、ここから離れろ――――ッ!!」
膝を折り畳み跳び退ると、ガウナは迫真の表情で叫んだ。
――轟く雷鳴。
――輝く雷電。
まるで裁きを下すように――それは地に落ちる。
敵を痺れさせ、戦闘続行を許さないほどの威力を秘めた、雷の怒り。
一角雷獣《ユニコーン》の雄叫びがあがるとともに、頭部に生えた日本の角が光る。
それこそLED電球のように。強く、眩《まばゆ》い光を晒していた。
――――――――雷鎚《らいつい》。
「ファフ! ガード! 避け――――――――」
――――――――――。
ガウナが張り上げた音声を遮り、落下開始。
数秒という時間すら与えずに、それは炸裂する。
彼ら……ファフアルとガードに。
その傍ら、空中に浮かぶクロノアは、頭をフル回転させて考えた。
(やばい、やばい、やばい! このままじゃ二人が致命傷を負う!
どうにかして助けろ、そしてあの人の意思を継げ‼)
今の状況で二人を助けられる方法。魔法を飛ばすことはできるが、届くまでに時間がかかる。届くまでの間に二人はきっとやられるているだろう。
それなら…――と、クロノアは考えた。
前世での知識を、ふんだんに活かすことにした。
「ぅらっ!!」
魔法を発動する暇もない。風魔法で彼らを吹き飛ばすのも、時間の関係で不可能。
彼がとった手法は……グラディウスを投げ飛ばすと言うことだった。
しかしただ投げるじゃなくて、彼らの頭上ギリギリに目掛けて。
精確に投擲した。
避雷針――――。
建物などの設置された、人間や動物を落雷の直撃から守るためのもの。
原理で言えばそれと同じ。それを土壇場で思いついたのだ。
そして、グラディウスにエネルギーが集約する。本来なら地上まで絶対に着地するはずの雷が、一本の武器、グラディウスが道程にあるだけで妨げられてしまう。
「……どうなってるの、あれ」
「……なんで、落ちてねぇんだ?」
一足先に撤退していたストレトが、背面を向いて呟く。
ほぼ同時に、ガウナも目を点にして呟いた。
「……どうなっている」
「速くそこから離れてください! オレが投げた武器は絶対に触らないで!」
「あ、ちょっと!」
それだけ言い残すと、全力で疾駆。身体強化も施して、直線を描いて猛進する。
(武器は投げたから使えない。だから魔法、もしくは足と腕を使って倒すしかない……‼)
逃げることなど、もう念頭には置いていなかった。
降り注ぐあられで満足に視界を得られないながらも、漸く敵の姿が見えてくる。
最大火力――――。炎槍《グリムス》を両腕で握りしめて、右腕から左腕の順番で投擲。一つ目は現在地へ、二つ目は回避予測地点へ目掛けた。
『コァァ――――!』
角が光る。頭部に生えた、螺旋状の角が。
雷槌――――。
「コントロール良すぎるだろ……!」
それは、投射した二つ目の炎槍《グリプス》を、散り散りになるまで砕いた。
空中で移動しているはずの槍を、精確《・・》に射抜いて。
直後、一つ目の槍は普通に避けた。
華麗に身を翻して、空中に駆り出して。
そうしてまた――――雷槌を発動。
クロノアが走り込む直線の、真上に出現。
走行を続ければ、直撃は免れない。
そこで、彼は右足で強く踏みしめて左折。
雷撃により地面が破壊される音が聞こえると、周囲を見渡した。
(――――一つじゃ、ないのかよ)
視界に映ったのは……同時にいくつも出現する稲妻。それは遠い空からではなく、地上からかなり近い位置で発声していた。
雷槌は、上から下が絶対と言う訳ではなかった。
そして今まさに、その雷撃を食らおうとしている彼がいた。
(避けろ――――)
風圧を真下に与える。そこに敷かれていた大量の雪が吹き飛ぶ。
直後、雷鳴と共に電撃が過ぎる。もう真ん前だ、少しでも遅れていたら命中必至だった。
(よし、回避せいこ……)
――――――雷槌。
『コォォ――――――――ッ‼』
地を穿つ雷槍。
頭上――――それも決して遠いとは言えない場所からそれが落ちる。
咆哮から一秒と経たない時間の後、彼は雷に打たれた。
かと思われた。
「真似してみたぜ、クロノア」
真上で激しい明滅を放つ電。その中心には、ガウナが装備していたナックルがあった。
着地して、声の聞こえる方角へ目を向ける。
「ガウナさん‼」
口を突いて出たのは、彼女の名だった。
「もう、一人で行こうとしないでよ」
「まったくその通りだ。一人で勝てるほどあいつは弱くねぇんだよ」
走る二人は、笑顔だ。
少し焦点を変えて奥の方を見ると、荷物を置いて盾を構えるガードと、いつも通り杖を両手でぎゅっと握るファフアルがいる。
クロノアはその場から離脱し、落下した大量の剣を帯びるナックルを見る。
「三人で行くぞ」
すれ違いざまに耳元でささやき、突き進むガウナ。それからストレト。
彼らが地に脚を着ける、その度に軽快な音が鳴る。
――――そうだ、一人じゃない。
彼は思いを改め、戦闘に身を再度投じた。
――――――キ。
強い気配が、頭を刺した。
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