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二章
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同日の昼前。飯前最後の交戦。もう少し進めばセーブポイントがあるという所で、魔物と遭遇してしまった。
白雪犬《スノードッグ》の群れ。脚兎《レグット》と同じく全身を純白で包み実質的な迷彩を持った魔物。数は三十ほど。
口を開かずとも見える大きな牙は、致命傷を与えるにふさわしい見た目をしていた。
先端は尖っていて、噛まれれば激痛と出血を伴うだろう。
「クロノア君、そっちお願い!」
「了解です!」
威勢のいい返事を返すと、ガウナらが向かう方向とは違う別方向へと分岐。
前方には大量の白雪犬《スノードッグ》がやってきている。
身体能力が高いと言っても多勢に無勢。風で押し切られる可能性を潰すため、魔法を発動した。
「ファイアイメイション!」
グリエマ、ニファが使用した中級魔法。
扇状に拡散する炎を放つことができる。
(これで分断して……少しずつ潰して――――)
風魔法で自分が振り撒いた炎を払おうとしたその時。中から一匹の白雪犬《スノードッグ》……いや、先ほどのあまり変わらない数の白雪犬《スノードッグ》が姿を現していた。火が体当たったと言うのに、効いた様子がない。雪は熱で溶ける、その論理に基づいて放った広範囲魔法は、ことごとく打ち破られる。
「火に体勢があるのか……なら!」
歯を強く噛み合わせ、跳躍。紙一重で敵の噛みつきを回避すると、上下逆さのまま、空中で彼らを眺めた。
手に火が集まる。降雪に見舞われながらも、それは確実に槍の形を形成していく。
(耐性以上の威力で攻撃すればいい‼)
「炎槍《グリプス》‼」
腕を勢い良く振るい投射すると、槍は直下して雪の煙を上げる。真下にいた白雪犬《スノードッグ》は体を貫かれ死体へと変わる。
近くにいた同種にもそれなりの損害が出ていた。
(これでかき乱したな。あとは適切に処理すればいい)
体を半回転させ着地。
体を返しグラディウスに炎を集める。
「深炎斬《クリムゾン・ファイバ》」
疾走。作業のように敵を切り付け、三体ほど撃破。
負けじと白雪犬《スノードッグ》が、凶悪な牙をむき出しにして襲い掛かってくる。
「遅い」
足に込める力を強める。
一瞬で加速。
懐に入り逆手に構えたグラディウスで、はらわたを切り裂き絶命させる。
残り……五体。視界に収まるくらいには少ない、なんてことなく撃破できるだろう。
少し離れたところで魔物と戦う二人。ナックルを装備したガウナは敵を粉砕し、バスターソードを握るストレトは敵を両断する。ダメージも今のところ受けていない。
「外気で肺がやられるね、これ!」
「我慢しろ! 寒いんだから仕方ねぇんだよ!」
背と背を合わせた二人。
反発するようにして駆動。
もう残り少ない敵を殲滅するべく、刃と拳を唸らせた。
♢♢♢♢
翌日の四日目の夕方。相変わらずの天気で、吹雪は収まらない。むしろ強まってきている。
「避けろクロノア!」
「わかってます!」
ゴーレムが振り下ろす頑丈な腕。
破壊力は計り知れない。当たればひとたまりもない。
真下にいたクロノアは回避。直後ゴーレムの背後に回り炎縛を用いて動きを拘束。
「今です!」
「言われなくてもな!」
ゴーレムはその材質故生半可な攻撃は通じない。
しかし、拳であればそれは別。
面積、切断ではなく打撃。それらの要素が組み合わさることで、いともたやすく穴を空けることができる。
(ガウナさん……わかって無くない!? そっちに敵は――――)
ゴーレムの真後ろで炎の縄を引っ張りゴーレムの動きを固定するクロノアは、彼女が別の方向へ走っていることに不審さを覚えていた。
だが、方向可変《ベクトルチェンジャー》。
その能力が、彼女の勢いを緩めずにベクトルを変更させることを可能にした。
「メタルスマッシュぁ!!」
ドガ。
ゴーレムに風穴が空いた音が響いた。
ゴーレムを蹴り飛ばし足を接地した彼女は、笑って言った。
「進むぞ」
♢♢♢♢
氷狼《シードウルフ》。
馬鹿みたいにデカい体躯と、白濁を纏った恐ろしい魔物。
前足の鋭い爪が敵を裂き、白雪犬《スノードッグ》よりも強靭な牙が敵を噛み切る。
緑色の眼光で、彼らを貫いていた。
「な、なんですかあれぇ!?」
「氷狼《シードウルフ》だ。ファフ、死にたくなければ回復魔法の準備をしておけ」
呟くように言いながら、全ての荷物を背負ったガードは左手の盾を構える。
「は、はい!」
右手で軽く握っていた杖を両手でがっしり握り締めるファフアル。彼女が見つめるのは、抜剣して走り出すクロノアだった。
「狼とは何回か戦ったことがあります! 俺に任せてください!」
彼はそう言い放ったあとで、疾走していた。
同様の速さで飛び出す狼。
鏡を置いたかのように均等な速度で、両者は虚位を詰めている。
もう直前というところまで来ると、前足を振り下ろす。
「クロノア君!」
「心配いりません! 援護お願いします!」
風魔法で自身を斜方に吹き飛ばし回避。直後指示を送ると、振り下ろされた前足によって大量の雪が縦に昇った。
左足を踏みしめ、右斜め前に突進。
深炎斬《クリムゾン・ファイバ》で斬り込みに行く。
狼は回避。
垂直に飛び上がり、口を大きく開けて息を取り込んでいる。
攻撃の予備動作か……危機感知が働いたクロノアは、
再度風魔法で自身を吹き飛ばす。
そして真下から真上に向かって、一本の槍を投射する。
「炎槍《グリプス》」
口から大量の冷気……氷の塊を吐いた狼に穿つ槍。
とてつもない轟音が、彼の喉から発せられた。
避けて正解だったようだ。
(これで終わり……)
頭上からどんどん高度が下がっていく敵。槍に貫かれた重力のままに落ちてくる。
(じゃねぇっ!!)
雪のカーペットの上で体を転がし、
間一髪で下敷きになることを避けた。
ズシンという音が響くが、大半を雪に吸い込まれてしまい聞こえたのはクロノアだけだった。
「クロノア君! まだ生きてるぞ!」
遠方からそんな声がかかった。
クロノアはハっとして、真横で佇む氷狼《シードウルフ》に目を向ける。
前足についた凶悪な爪が……クロノアに襲いかかる。
被弾を免れようとした。が、最悪のタイミングで雪が目に入ってしまう。
(死――――)
万事休すか――諦めかけたとき、鼓膜が驚いた。
「穿天拳《ピア・フィスト》」
目と鼻の先で、拳を前足に叩き落しているガウナ。
狼は更に悲鳴を上げた。叩き落された前足が、粉砕している。
「ストレト、とどめをさせ!!」
宙に浮かんだまま首を回し、連携を取る。
「任せて!」
いつの間にか眼前まで来ていたストレト。
バスターソードを握る手に、血管が浮かぶ。
歯の隙間から、白い息が溢れる。
「バスタースラッシュ!」
思い切り振り上げる、そして振り下ろす。
そうして炸裂した一撃は、狼の頭を一刀両断。
飛散した血液はかき氷にシロップをかけるときのように、雪を赤く染めた。
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口を開かずとも見える大きな牙は、致命傷を与えるにふさわしい見た目をしていた。
先端は尖っていて、噛まれれば激痛と出血を伴うだろう。
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「了解です!」
威勢のいい返事を返すと、ガウナらが向かう方向とは違う別方向へと分岐。
前方には大量の白雪犬《スノードッグ》がやってきている。
身体能力が高いと言っても多勢に無勢。風で押し切られる可能性を潰すため、魔法を発動した。
「ファイアイメイション!」
グリエマ、ニファが使用した中級魔法。
扇状に拡散する炎を放つことができる。
(これで分断して……少しずつ潰して――――)
風魔法で自分が振り撒いた炎を払おうとしたその時。中から一匹の白雪犬《スノードッグ》……いや、先ほどのあまり変わらない数の白雪犬《スノードッグ》が姿を現していた。火が体当たったと言うのに、効いた様子がない。雪は熱で溶ける、その論理に基づいて放った広範囲魔法は、ことごとく打ち破られる。
「火に体勢があるのか……なら!」
歯を強く噛み合わせ、跳躍。紙一重で敵の噛みつきを回避すると、上下逆さのまま、空中で彼らを眺めた。
手に火が集まる。降雪に見舞われながらも、それは確実に槍の形を形成していく。
(耐性以上の威力で攻撃すればいい‼)
「炎槍《グリプス》‼」
腕を勢い良く振るい投射すると、槍は直下して雪の煙を上げる。真下にいた白雪犬《スノードッグ》は体を貫かれ死体へと変わる。
近くにいた同種にもそれなりの損害が出ていた。
(これでかき乱したな。あとは適切に処理すればいい)
体を半回転させ着地。
体を返しグラディウスに炎を集める。
「深炎斬《クリムゾン・ファイバ》」
疾走。作業のように敵を切り付け、三体ほど撃破。
負けじと白雪犬《スノードッグ》が、凶悪な牙をむき出しにして襲い掛かってくる。
「遅い」
足に込める力を強める。
一瞬で加速。
懐に入り逆手に構えたグラディウスで、はらわたを切り裂き絶命させる。
残り……五体。視界に収まるくらいには少ない、なんてことなく撃破できるだろう。
少し離れたところで魔物と戦う二人。ナックルを装備したガウナは敵を粉砕し、バスターソードを握るストレトは敵を両断する。ダメージも今のところ受けていない。
「外気で肺がやられるね、これ!」
「我慢しろ! 寒いんだから仕方ねぇんだよ!」
背と背を合わせた二人。
反発するようにして駆動。
もう残り少ない敵を殲滅するべく、刃と拳を唸らせた。
♢♢♢♢
翌日の四日目の夕方。相変わらずの天気で、吹雪は収まらない。むしろ強まってきている。
「避けろクロノア!」
「わかってます!」
ゴーレムが振り下ろす頑丈な腕。
破壊力は計り知れない。当たればひとたまりもない。
真下にいたクロノアは回避。直後ゴーレムの背後に回り炎縛を用いて動きを拘束。
「今です!」
「言われなくてもな!」
ゴーレムはその材質故生半可な攻撃は通じない。
しかし、拳であればそれは別。
面積、切断ではなく打撃。それらの要素が組み合わさることで、いともたやすく穴を空けることができる。
(ガウナさん……わかって無くない!? そっちに敵は――――)
ゴーレムの真後ろで炎の縄を引っ張りゴーレムの動きを固定するクロノアは、彼女が別の方向へ走っていることに不審さを覚えていた。
だが、方向可変《ベクトルチェンジャー》。
その能力が、彼女の勢いを緩めずにベクトルを変更させることを可能にした。
「メタルスマッシュぁ!!」
ドガ。
ゴーレムに風穴が空いた音が響いた。
ゴーレムを蹴り飛ばし足を接地した彼女は、笑って言った。
「進むぞ」
♢♢♢♢
氷狼《シードウルフ》。
馬鹿みたいにデカい体躯と、白濁を纏った恐ろしい魔物。
前足の鋭い爪が敵を裂き、白雪犬《スノードッグ》よりも強靭な牙が敵を噛み切る。
緑色の眼光で、彼らを貫いていた。
「な、なんですかあれぇ!?」
「氷狼《シードウルフ》だ。ファフ、死にたくなければ回復魔法の準備をしておけ」
呟くように言いながら、全ての荷物を背負ったガードは左手の盾を構える。
「は、はい!」
右手で軽く握っていた杖を両手でがっしり握り締めるファフアル。彼女が見つめるのは、抜剣して走り出すクロノアだった。
「狼とは何回か戦ったことがあります! 俺に任せてください!」
彼はそう言い放ったあとで、疾走していた。
同様の速さで飛び出す狼。
鏡を置いたかのように均等な速度で、両者は虚位を詰めている。
もう直前というところまで来ると、前足を振り下ろす。
「クロノア君!」
「心配いりません! 援護お願いします!」
風魔法で自身を斜方に吹き飛ばし回避。直後指示を送ると、振り下ろされた前足によって大量の雪が縦に昇った。
左足を踏みしめ、右斜め前に突進。
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狼は回避。
垂直に飛び上がり、口を大きく開けて息を取り込んでいる。
攻撃の予備動作か……危機感知が働いたクロノアは、
再度風魔法で自身を吹き飛ばす。
そして真下から真上に向かって、一本の槍を投射する。
「炎槍《グリプス》」
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とてつもない轟音が、彼の喉から発せられた。
避けて正解だったようだ。
(これで終わり……)
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(じゃねぇっ!!)
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ズシンという音が響くが、大半を雪に吸い込まれてしまい聞こえたのはクロノアだけだった。
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被弾を免れようとした。が、最悪のタイミングで雪が目に入ってしまう。
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宙に浮かんだまま首を回し、連携を取る。
「任せて!」
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