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二章
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空の調子は快調。雪なんてとても降るようには思えないほど、綺麗な青空だ。
扉が開く。朝食をとった後薬草を取りに外出したストレトが姿を現した。手に小さい瓶が握られている。
「できたよ。飲めば少しはマシになると思う」
「ありがとう……ございます」
咳き込む頻度が多少は減っただろうか。
ドアの方に視線を移した彼女は、心なしか体調が良くなったように見えた。
「無理に話さなくていいって……ほら」
頭を下げて一礼。掌に置かれた瓶を受け取ると、蓋を取って喉に流し込む。小さな喉仏が、僅かに流動した。
「……」
「これ、ありがとうございます……ど、どうかしました?」
ぼーっと自分の顔を見てくるストレトに言った。
「……ぁ、いや。何でも無いよ」
「出発は一時間後ね。それじゃ」
彼はそう言うと去ってしまった。
まるで、自分の何かを隠すように。
逃げるように彼女の前から消えた。
♢♢♢♢
「クロノアどこにいるか知ってるか?」
ブンッ!!
空を切る音が気持ちいいほどに響き渡る。
剣に込める力を抜いたストレトは、声のする方向に目を向ける。
「ごめん、知らない。どこかに行くとは言ってたけど……それが何処かまでは聞いてなかったね」
「そうか、さんきゅ」
話すために一度止めた足を再び動かして、向かうのは木が多く立ち並ぶ、森や林とは言えない場所。
その先には、クロノアがいる。
少し前――――――。どういう用事か、彼は人目のつかなそうなその場所に赴いていた。立ち止まった彼が行ったのは、魔法の練習、あるいは研究。
「んー……やっぱり難しいな。どうしてもイメージが止まる。想像ができない」
右手に水、左手に火。
決して交わることのない二つをぶつけると、案の定火が水に押し負けて、ただただ高熱な水が出来上がった。
どうにか炎を勝たせることはできないか……彼は密かに研究していた。
そこに意味があるかはわからない。ただ、可能性《・・・》は広がるのは確実。
魔法は解釈の仕方次第で無限の可能性がある。
母がそう言っていたのを、クロノアは思い出した。
「……これはいいか。次」
続けて彼が行ったのは、炎縛を建造物にひっかけ、空中機動を可能にさせる練習。
ガリとの戦いでものを掴めることはわかっている。
だから、再現するだけだ。あとは細かい操作、どう操作すればどう動くかなどの調整をすればいいだけだ。
掌のすぐ前で、縄を炎で枝葉のように何本も作る。
約十本ほどまで生成されたそれを、手を下から上に振って頭上の枝に放る。
(まずは……状態維持をする練習からだな)
縄はうまく巻き付いた。それこそロープのようになっていて、そう簡単に外れることはないだろう。自分の操作次第でかなり細かく動かすこともできるため、
巻き付ける動作に関しては問題なさそうだ。
そのまま、十秒間宙に浮く。掌には凄まじい熱が伝わるが、温度を限界まで下げることである程度は解決した。掴む箇所にもかなりの熱が伝わりただれてきているが問題はなさそうだ。
「よし――――」
片手だけでぶら下がり、もう一方の手で生み出している炎縛を、前方の木に引っ掛けようとした時、背筋を撫でるような感覚とびりっとした感覚が頭に走った。
「誰だ――――っ」
振り向くとそこには腕を大きく振りかぶったガウナがいた。
ナックルをはめ、浮かび上がった血管が力の入れ具合を明示していた。
「が、ガウナさん!?」
人を間違えているのか――――そんなことを想いながらもひとまず防御に思考をシフトさせる。
炎縛を解除したことで、周囲に散る火種。
クロノアは降下。それによってガウナの打撃の範囲内に逃げれるかと思われたが、そう簡単には済まなかった。
(方向が変わった……!?)
明らかにベクトルの向きが変わっていた。多少だとしても、確実に物理法則に反している。彼の直感が、視覚による推測が訴えかけてきた。
(やべぇ……当たる――――)
少しずつ地面との距離が埋まる。そんな最中で見るのはガウナの真面目そうな表情。クロノアは僅かでもいい、そう考えて腕を顔の前で交差させ、防御態勢を取った。
空気を貫き加速する拳。ガウナは、腰を回していなかった。
顔の真横に凄まじい風圧を感じる。銃声のような音声が轟いた。
「……お前、やっぱ子供じゃねぇな」
交差させた腕を下げると、鋭い眼光で射抜いているのが見えた。
クロノアは目を逸らせない。ただ、驚きと、恐怖とが混じって、頭が上手く回っていなかった。汗も微小ながら噴き出ている。先ほど火を使ったからというのもあるだろう。
「……」
「理由は大きく三つだ。昨日の……私より早く気配に反応したこと。それから、私の攻撃に反応しかけたこと。そして……その独自の魔法。もうその領域に踏み入れてるとはな」
背中から地面に衝突。背中に伝わる痛みを実感しながら、目を開く。ガウナが大きな影をクロノアに浴びせながら、五巻を強くして言った。
「あ、え……」
「……魔力量もやべぇな。身体能力も尋常じゃないみてぇだし……何なんだ、お前」
「…………」
何も言わない、というより何も言えない。
彼女の強い威圧感の前では、どうすることもできなっった。風が強く吹き付ける。葉が擦れ合い、かさかさと音を立てる。
クロノアをしばらく眺めると、熱が冷めたからか陰で覆うのをやめた。
立ち上がったガウナは、腕を回して横顔だけを見せる。
「悪い、少し強引だった」
「が、覚悟しておけ。いずれお前の正体は突き止めてやる」
捨て台詞を吐き、彼女はその場から去る。
姿が完全に見えなくなると、クロノアは漸く呼吸をした。
「はぁ、はぁ……」
体を勢いよく持ち上げる。足元を見つめながら、呼吸を正常化させていく。
(気配を感知できるっていうのは珍しいことなのか? よくわかんねぇけど……)
(もう少し距離を空けておくべきだったか。……いや、そもそも超越者ってのは隠すようなものなのか? 今までは無意識的に隠すようにしてきたが……)
少し熱っぽい自らの掌を見る。
グーとパーを一定周期で繰り返す。
(……いや、隠そう。異常《イレギュラー》なやつは、いつだって除外される。少し拗らせてたときもそうだった。なら隠したほうがいい)
(適した年齢になるまではこのことは秘密だ。
もし誰かに問い詰められたとしても絶対に口を割るな)
固く心に誓ったクロノアは深く息を吸うと、通常よりも数倍重い空気を吐いた。
♢♢♢♢
約一時間後――――。
九時を回っていた。あと何回か秒針がゼロになれば、九時半にもなる。
温かい衣服をひたすら重ねているクロノア。一番上にはもこもこで、何か毛皮が疲れているような素材が使われた服。その甲斐あってかかなり体はポカポカだ。
そしてそれは、その場にいる全員にも言える。
クロノアを目を細めて見ているガウナは少しばかり薄着であるが、
『寒さには耐性があるんだ』
と話していたため問題はない。
他は全員同じような服装をしている。
「ファフ、体調は大丈夫か?」
「はい! もう全然……とはいきませんけど、かなり良くなりました! ストレトさんがくれた薬のおかげです! ありがとうございました!」
両手で持った杖ごと下げながら礼。
「そうか、ならよかったよ」と軽い調子で言うと、彼はいつも通りリーダーらしいような発言をした。
「忘れ物はないね?」
「あぁ」
一番に返事したのはガウナ。と同時に、クロノアを一瞥。自然に気付いて慌てて顔を背ける。
(……まじで面倒だな。八日間もあの自然に耐えなきゃいけないのか……)
肩を落とす彼の傍らで頷くガード、ファフ。
「じゃあ出発だ!」
彼の掛け声を起点とし、彼らの過酷な旅は始まる。
近くに咲くマリーゴールドが、風にあおられてふわふわと揺れた。
大量の。
扉が開く。朝食をとった後薬草を取りに外出したストレトが姿を現した。手に小さい瓶が握られている。
「できたよ。飲めば少しはマシになると思う」
「ありがとう……ございます」
咳き込む頻度が多少は減っただろうか。
ドアの方に視線を移した彼女は、心なしか体調が良くなったように見えた。
「無理に話さなくていいって……ほら」
頭を下げて一礼。掌に置かれた瓶を受け取ると、蓋を取って喉に流し込む。小さな喉仏が、僅かに流動した。
「……」
「これ、ありがとうございます……ど、どうかしました?」
ぼーっと自分の顔を見てくるストレトに言った。
「……ぁ、いや。何でも無いよ」
「出発は一時間後ね。それじゃ」
彼はそう言うと去ってしまった。
まるで、自分の何かを隠すように。
逃げるように彼女の前から消えた。
♢♢♢♢
「クロノアどこにいるか知ってるか?」
ブンッ!!
空を切る音が気持ちいいほどに響き渡る。
剣に込める力を抜いたストレトは、声のする方向に目を向ける。
「ごめん、知らない。どこかに行くとは言ってたけど……それが何処かまでは聞いてなかったね」
「そうか、さんきゅ」
話すために一度止めた足を再び動かして、向かうのは木が多く立ち並ぶ、森や林とは言えない場所。
その先には、クロノアがいる。
少し前――――――。どういう用事か、彼は人目のつかなそうなその場所に赴いていた。立ち止まった彼が行ったのは、魔法の練習、あるいは研究。
「んー……やっぱり難しいな。どうしてもイメージが止まる。想像ができない」
右手に水、左手に火。
決して交わることのない二つをぶつけると、案の定火が水に押し負けて、ただただ高熱な水が出来上がった。
どうにか炎を勝たせることはできないか……彼は密かに研究していた。
そこに意味があるかはわからない。ただ、可能性《・・・》は広がるのは確実。
魔法は解釈の仕方次第で無限の可能性がある。
母がそう言っていたのを、クロノアは思い出した。
「……これはいいか。次」
続けて彼が行ったのは、炎縛を建造物にひっかけ、空中機動を可能にさせる練習。
ガリとの戦いでものを掴めることはわかっている。
だから、再現するだけだ。あとは細かい操作、どう操作すればどう動くかなどの調整をすればいいだけだ。
掌のすぐ前で、縄を炎で枝葉のように何本も作る。
約十本ほどまで生成されたそれを、手を下から上に振って頭上の枝に放る。
(まずは……状態維持をする練習からだな)
縄はうまく巻き付いた。それこそロープのようになっていて、そう簡単に外れることはないだろう。自分の操作次第でかなり細かく動かすこともできるため、
巻き付ける動作に関しては問題なさそうだ。
そのまま、十秒間宙に浮く。掌には凄まじい熱が伝わるが、温度を限界まで下げることである程度は解決した。掴む箇所にもかなりの熱が伝わりただれてきているが問題はなさそうだ。
「よし――――」
片手だけでぶら下がり、もう一方の手で生み出している炎縛を、前方の木に引っ掛けようとした時、背筋を撫でるような感覚とびりっとした感覚が頭に走った。
「誰だ――――っ」
振り向くとそこには腕を大きく振りかぶったガウナがいた。
ナックルをはめ、浮かび上がった血管が力の入れ具合を明示していた。
「が、ガウナさん!?」
人を間違えているのか――――そんなことを想いながらもひとまず防御に思考をシフトさせる。
炎縛を解除したことで、周囲に散る火種。
クロノアは降下。それによってガウナの打撃の範囲内に逃げれるかと思われたが、そう簡単には済まなかった。
(方向が変わった……!?)
明らかにベクトルの向きが変わっていた。多少だとしても、確実に物理法則に反している。彼の直感が、視覚による推測が訴えかけてきた。
(やべぇ……当たる――――)
少しずつ地面との距離が埋まる。そんな最中で見るのはガウナの真面目そうな表情。クロノアは僅かでもいい、そう考えて腕を顔の前で交差させ、防御態勢を取った。
空気を貫き加速する拳。ガウナは、腰を回していなかった。
顔の真横に凄まじい風圧を感じる。銃声のような音声が轟いた。
「……お前、やっぱ子供じゃねぇな」
交差させた腕を下げると、鋭い眼光で射抜いているのが見えた。
クロノアは目を逸らせない。ただ、驚きと、恐怖とが混じって、頭が上手く回っていなかった。汗も微小ながら噴き出ている。先ほど火を使ったからというのもあるだろう。
「……」
「理由は大きく三つだ。昨日の……私より早く気配に反応したこと。それから、私の攻撃に反応しかけたこと。そして……その独自の魔法。もうその領域に踏み入れてるとはな」
背中から地面に衝突。背中に伝わる痛みを実感しながら、目を開く。ガウナが大きな影をクロノアに浴びせながら、五巻を強くして言った。
「あ、え……」
「……魔力量もやべぇな。身体能力も尋常じゃないみてぇだし……何なんだ、お前」
「…………」
何も言わない、というより何も言えない。
彼女の強い威圧感の前では、どうすることもできなっった。風が強く吹き付ける。葉が擦れ合い、かさかさと音を立てる。
クロノアをしばらく眺めると、熱が冷めたからか陰で覆うのをやめた。
立ち上がったガウナは、腕を回して横顔だけを見せる。
「悪い、少し強引だった」
「が、覚悟しておけ。いずれお前の正体は突き止めてやる」
捨て台詞を吐き、彼女はその場から去る。
姿が完全に見えなくなると、クロノアは漸く呼吸をした。
「はぁ、はぁ……」
体を勢いよく持ち上げる。足元を見つめながら、呼吸を正常化させていく。
(気配を感知できるっていうのは珍しいことなのか? よくわかんねぇけど……)
(もう少し距離を空けておくべきだったか。……いや、そもそも超越者ってのは隠すようなものなのか? 今までは無意識的に隠すようにしてきたが……)
少し熱っぽい自らの掌を見る。
グーとパーを一定周期で繰り返す。
(……いや、隠そう。異常《イレギュラー》なやつは、いつだって除外される。少し拗らせてたときもそうだった。なら隠したほうがいい)
(適した年齢になるまではこのことは秘密だ。
もし誰かに問い詰められたとしても絶対に口を割るな)
固く心に誓ったクロノアは深く息を吸うと、通常よりも数倍重い空気を吐いた。
♢♢♢♢
約一時間後――――。
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そしてそれは、その場にいる全員にも言える。
クロノアを目を細めて見ているガウナは少しばかり薄着であるが、
『寒さには耐性があるんだ』
と話していたため問題はない。
他は全員同じような服装をしている。
「ファフ、体調は大丈夫か?」
「はい! もう全然……とはいきませんけど、かなり良くなりました! ストレトさんがくれた薬のおかげです! ありがとうございました!」
両手で持った杖ごと下げながら礼。
「そうか、ならよかったよ」と軽い調子で言うと、彼はいつも通りリーダーらしいような発言をした。
「忘れ物はないね?」
「あぁ」
一番に返事したのはガウナ。と同時に、クロノアを一瞥。自然に気付いて慌てて顔を背ける。
(……まじで面倒だな。八日間もあの自然に耐えなきゃいけないのか……)
肩を落とす彼の傍らで頷くガード、ファフ。
「じゃあ出発だ!」
彼の掛け声を起点とし、彼らの過酷な旅は始まる。
近くに咲くマリーゴールドが、風にあおられてふわふわと揺れた。
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