4 / 4
④(END)
しおりを挟む
【教室】
アキト:「やっほーー」
ハルカ:「昨日のゲーム、ドキドキしたけど楽しかったね!」
ナツヒコ:「アキト、ゲームクリアおめでとう!」
ナツヒコ:「ゲームオーバーしちゃったら、アキトの奮闘は見られなかったのが残念だったけどさ」
ハルカ:「次はFPSかパーティーゲームにしようよ!」
アキト:「そうだな。せっかく、トウコさんとも仲良くなれたし」
ハルカ:「ん……?」
ナツヒコ:「……?」
ハルカ:「アキトくん、トウコちゃん?って誰かな?」
アキト:「いやいやいやいや。昨日、一緒にドッグランやったじゃん」
ハルカ:「え?昨日は3人でログインしたでしょ?」
アキト:「だって、昨日……」
アキト:(M)俺は理解不能な表情の2人に確認を込めて、アイポン25でグループメッセージのアプリを開いた。
アキト:「ほら、このグループのメンバーに……あれ?」
アキト:(M)……いない。トウコというメンバーはグループメッセージメンバーの一覧にはいなかった。
アキト:(M)俺は、昨日の出来事とトウコさんについて簡潔に話した。
ナツヒコ:「アキト…。一応、俺も知り合いをあたって確認してみるけど、昨日は3人でゲームしたよな?」
アキト:「確かに、トウコさんはいたハズなんだ…。ありがとう。ナツヒコの方が俺より人脈広いし。頼むわ」
アキト:(M)俺はいつものダウンロードサイトから昨日のゲームを探した。そこに『ドッグランー夜の学校ー』というゲームを見つけることはできなかった。
アキト:「マジかぁ。ダウンロード履歴すら消えてるし…」
アキト:(M)数ヶ月後、『ドッグランー夜の学校からの脱出ー』がリリースされた。
アキト:(M)俺は1人で最後までプレイした。茶道部に出たカタカタ言う少女の幽霊や、イヌマッチョの足首を掴まれるようなモーションは無かった。
アキト:(M)何度か死んでも数十秒後にはリスポーンできたり、以前のシステムとはかなり異なっていた。
アキト:(M)俺はあの経験をゲームブログに書いて、情報を募集したがリリース前にプレイしたプレイヤーは現れなかった。
【ゲームクリア後のVR世界】
トウコ:「アキトくん、ゲームクリア……おめでとう」
トウコ:「よいっしょ……っと」
トウコ:(M)私はゆっくり立ち上がった。体のホコリを払う。
トウコ:「みんな、1組限定のテストープレイお疲れ様。デバッグ作業が捗りそうだね」
イヌマッチョ:「イヌマッチョ イヌマッチョ イヌマッチョ」
トウコ:「あっ、もういいよ」
イヌマッチョ:「トウコさんもお疲れ様です」
イヌマッチョ:(語尾にワンって言う方)「我々は楽しかったですワン!」
トウコ:「私も楽しかったよ。良い子達にテスターしてもらえたからかな」
クモマッチョ:「クモマッチョ!クモマッチョ!」
【トウコが1匹のクモマッチョを持ち上げて、頭を撫でる】
トウコ:「よしよし、ハルカちゃんも凄い驚いてたよ」
クモマッチョ:「クモマッチョ!」
カタ子:「カタカタカタカタ……」
トウコ:「カタ子ちゃんは、次回作で頑張ってね」
カタ子:「キ ャ ア ア ア ア、ガ ン バ リ マ ス」
イヌマッチョ:「茶道室の押し入れの中なんですけど、外から丸見えなので見えないようにしておかないといけないです!」
イヌマッチョ:(語尾にワンって言う方)「階段の途中でハマるのもどうにかしないとですワン!」
トウコ:「わかった。それも含めて、皆んなで校内の見回りだね」
トウコ:「でも…フルダイブマシンの記憶操作システムはもう使いたくないかな。せっかく仲良くなれたのに」
【少しの間】
トウコ:(M)夜明けの太陽が私たちを照らした。リリースまで私たちは忙しい。
【ーーthank you for playing for a long timeーー】
アキト:「やっほーー」
ハルカ:「昨日のゲーム、ドキドキしたけど楽しかったね!」
ナツヒコ:「アキト、ゲームクリアおめでとう!」
ナツヒコ:「ゲームオーバーしちゃったら、アキトの奮闘は見られなかったのが残念だったけどさ」
ハルカ:「次はFPSかパーティーゲームにしようよ!」
アキト:「そうだな。せっかく、トウコさんとも仲良くなれたし」
ハルカ:「ん……?」
ナツヒコ:「……?」
ハルカ:「アキトくん、トウコちゃん?って誰かな?」
アキト:「いやいやいやいや。昨日、一緒にドッグランやったじゃん」
ハルカ:「え?昨日は3人でログインしたでしょ?」
アキト:「だって、昨日……」
アキト:(M)俺は理解不能な表情の2人に確認を込めて、アイポン25でグループメッセージのアプリを開いた。
アキト:「ほら、このグループのメンバーに……あれ?」
アキト:(M)……いない。トウコというメンバーはグループメッセージメンバーの一覧にはいなかった。
アキト:(M)俺は、昨日の出来事とトウコさんについて簡潔に話した。
ナツヒコ:「アキト…。一応、俺も知り合いをあたって確認してみるけど、昨日は3人でゲームしたよな?」
アキト:「確かに、トウコさんはいたハズなんだ…。ありがとう。ナツヒコの方が俺より人脈広いし。頼むわ」
アキト:(M)俺はいつものダウンロードサイトから昨日のゲームを探した。そこに『ドッグランー夜の学校ー』というゲームを見つけることはできなかった。
アキト:「マジかぁ。ダウンロード履歴すら消えてるし…」
アキト:(M)数ヶ月後、『ドッグランー夜の学校からの脱出ー』がリリースされた。
アキト:(M)俺は1人で最後までプレイした。茶道部に出たカタカタ言う少女の幽霊や、イヌマッチョの足首を掴まれるようなモーションは無かった。
アキト:(M)何度か死んでも数十秒後にはリスポーンできたり、以前のシステムとはかなり異なっていた。
アキト:(M)俺はあの経験をゲームブログに書いて、情報を募集したがリリース前にプレイしたプレイヤーは現れなかった。
【ゲームクリア後のVR世界】
トウコ:「アキトくん、ゲームクリア……おめでとう」
トウコ:「よいっしょ……っと」
トウコ:(M)私はゆっくり立ち上がった。体のホコリを払う。
トウコ:「みんな、1組限定のテストープレイお疲れ様。デバッグ作業が捗りそうだね」
イヌマッチョ:「イヌマッチョ イヌマッチョ イヌマッチョ」
トウコ:「あっ、もういいよ」
イヌマッチョ:「トウコさんもお疲れ様です」
イヌマッチョ:(語尾にワンって言う方)「我々は楽しかったですワン!」
トウコ:「私も楽しかったよ。良い子達にテスターしてもらえたからかな」
クモマッチョ:「クモマッチョ!クモマッチョ!」
【トウコが1匹のクモマッチョを持ち上げて、頭を撫でる】
トウコ:「よしよし、ハルカちゃんも凄い驚いてたよ」
クモマッチョ:「クモマッチョ!」
カタ子:「カタカタカタカタ……」
トウコ:「カタ子ちゃんは、次回作で頑張ってね」
カタ子:「キ ャ ア ア ア ア、ガ ン バ リ マ ス」
イヌマッチョ:「茶道室の押し入れの中なんですけど、外から丸見えなので見えないようにしておかないといけないです!」
イヌマッチョ:(語尾にワンって言う方)「階段の途中でハマるのもどうにかしないとですワン!」
トウコ:「わかった。それも含めて、皆んなで校内の見回りだね」
トウコ:「でも…フルダイブマシンの記憶操作システムはもう使いたくないかな。せっかく仲良くなれたのに」
【少しの間】
トウコ:(M)夜明けの太陽が私たちを照らした。リリースまで私たちは忙しい。
【ーーthank you for playing for a long timeーー】
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【2人用声劇台本】蟲ノ姫━邂逅━
未旅kay
恋愛
1870年━━明治3年。
蘆屋国光は時代錯誤である陰陽師の子孫だった。
逃れようのない陰陽師としての血が彼を、呪い師として大成させた。
異形の娘は、どうしようもなく人間に絶望していた。
邂逅(かいこう)
男1:女1
約40分
【6人用声劇台本】ホワイトバベルの騎士━偽りの閃光━
未旅kay
ファンタジー
魔術の国━━ウィッカバレー建国600年記念式典が迫り、国全体が賑やかになるなか。
叡智の塔『ホワイトバベル』の大魔術師の元に『一翼の賢人』が集う。
切っ先シリーズ ショートストーリー。
ま性戦隊シマパンダー
九情承太郎
キャラ文芸
魔性のオーパーツ「中二病プリンター」により、ノベルワナビー(小説家志望)の作品から次々に現れるアホ…個性的な敵キャラたちが、現実世界(特に関東地方)に被害を与えていた。
警察や軍隊で相手にしきれないアホ…個性的な敵キャラに対処するために、多くの民間戦隊が立ち上がった!
そんな戦隊の一つ、極秘戦隊スクリーマーズの一員ブルースクリーマー・入谷恐子は、迂闊な行動が重なり、シマパンの力で戦う戦士「シマパンダー」と勘違いされて悪目立ちしてしまう(笑)
誤解が解ける日は、果たして来るのであろうか?
たぶん、ない!
ま性(まぬけな性分)の戦士シマパンダーによるスーパー戦隊コメディの決定版。笑い死にを恐れぬならば、読むがいい!!
他の小説サイトでも公開しています。
表紙は、画像生成AIで出力したイラストです。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
REN~性悪王子と夏色の推理室(アトリエ)~
天那 光汰
キャラ文芸
主人公の佐藤梨香は友人に連れられて行った美術展で一枚の絵に一目惚れする。その絵を描いた画家のRENは、日本人である以外は性別も年齢も非公開という謎の人物だった。
謎の天才画家に思いを馳せる中、ある日梨香は同じ学年のイケメン速水蓮太郎と廊下でぶつかってしまう。しかしこの速水、顔こそいいものの性格が最悪なとんでもない男で……そんな速水から、なぜか梨香は「お前、美しいな」と猛烈アプローチを受けるのだった。
「――脱げ」
「へ?」
なし崩し的に部屋に連れ込まれた梨香は、そこで速水の意外な一面を知ることになる。
性悪イケメンの速水と平凡な女子高生の梨香が送る、青春ドタバタ学園事変。お暇つぶしどうぞお読みください。
僕のペナントライフ
遊馬友仁
キャラ文芸
〜僕はいかにして心配することを止めてタイガースを愛するようになったか?〜
「なんでやねん!? タイガース……」
頭を抱え続けて15年余り。熱病にとりつかれたファンの人生はかくも辛い。
すべてのスケジュールは試合日程と結果次第。
頭のなかでは、常に自分の精神状態とチームの状態が、こんがらがっている。
ライフプランなんて、とてもじゃないが、立てられたもんじゃない。
このチームを応援し続けるのは、至高の「推し活」か?
それとも、究極の「愚行」なのか?
2023年のペナント・レースを通じて、僕には、その答えが見えてきた――――――。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる