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6話
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JACKセカンド6話
カイ:「ゴズさん。お疲れ様でした」
イカ:「へいへーーーい」
ダン:(M)お前はッ!!!!慈江カイ!!!
カイ:「私を見て、気づいたみたいだね」
(少しの間)
ダン:(M)何だよ?何が起きてるんだよ!!何でお前がダーウィンのクラウソードを持ってるんだよ!
イカ:「満身創痍で、声も出ないなんてきゃわわわわ~可哀想!!」
ゴズ:「━━━━━━━━━」
カイ:「貴方の想いは、私たちが引き継がさせていただきます」
ダン:(M)慈江カイがゴズの背中に触れると、ゴズの髪は真っ白に変化し何か目には見えないものがカイの体内に流れて行くのが分かった。
イカ:「イカにもぉおおおお、わけてーー……チョッ!!」
カイ:「ああ」
ダン:「イカって……誰だよ」
イカ:「イカはァ、イカですよォ!!」
ダン:(M)視野が定まらない……意識が……ッ!」
イカ:「カイ!コレ、殺しちゃう?」
カイ:「無視していいぞ。意識のない時に殺めても、ツマラナイだろ」
カイ:「それに……」
イカ:「はへ?」
カイ:「コロロが悲しむだろ」
(少しの間)
イカ:「………はーーーーい!!」
イカ:(M)カイも、イカ並にィ…………壊れちゃってますネ。
カイ:「イカ、帰るぞ」
イカ:「生きるか死ぬかもォ~~、時間の問題ィ~ブイブイ!」
3日後
JACK日本支部隊員セーフハウス
コロロ:「ダン!!ダン!!!」
コロロ:「ダーウィンが!!ダーウィンが!!!」
ダン:(M)…………何だ?声が聞こえる。
ゆっくり、ダンは目を開けた。
ダン:「…………俺は、生きているのか?」
ダン:「…………ッ!!コロロ、皆んな無事か?」
ダン:(M)コロロは小さな肩を震わせながら、涙をポロポロ流す。
コロロ:「…………ぅう」
ダン:「ダーウィンは!?」
コロロ:「私……、何もできなくて……ぅううう」
ダン:「何があったんだ?」
ダン:(M)コロロが話すに、ダーウィンの張り込み先に差し入れを渡した帰りに背後からムゲン体に襲われ、引きづられている所を巡回ドローンに発見されたそうだ。
コロロ:「第6部隊の隊員に助けられたの……ぐす」
コロロ:「2人が大変な時に、私は……何も……」
ダン:「何があったんだ?」
ロック:「それについては、僕が話そう。コロロ隊員、君は休んでいなさい……一睡もしていないだろ」
ダン:「……ロック隊長。どうも」
ロック:「やあ、君だけでも無事で良かったね」
ダン:「ダーウィン……ダーウィンは?」
ロック:「ダーウィンは、生きてる」
ダン:「………………」
ロック:「第11部隊も、よりによってのタイミングでハメられたものだ」
ダン:「ダーウィンの容態は?」
ロック:「君以上にボロボロで集中治療室だ。コロロ隊員が襲われたことで、ダーウィンのおかれていた状況に目を向けるきっかけになったよ」
ダン:「…………」
ロック:「その点においては、コロロ隊員も骨折り損ではなかったみたいだ」
ロック:「僕の弟も、現場に向かう途中に音声の録音を始めたことは、褒めてやってもいいかもしれない」
ロック:「君は体調がもう少し良くなったら、聞いてみるといい」
ダン:「……いいえ。今、聞きます……聞かないといけない」
ロック:「そうか。データを送信しておくよ」
ロック:「僕はこの辺りで」
(ロックが扉に手をかけた)
ダン:「ロック隊長……」
ロック:「心配しなくていい。君たちの担当地域は第3部隊が責任を持って…」
ダン:「JACKは…………」
ロック:「君がたった1人で相手にした老人━━牛崎伍十郎は『超要注意ムゲン体』集団『Mehen』の一員だったそうだよ。この成果は誇っていい」
ダン:「JACKはゴズのお孫さんを……」
ロック:「そういう時代があったことは事実だ。ムゲン体が世の中に現れ始めてすぐの、わずか数年間」
ダン:「…………ッ!」
ロック:「勘違いするなよ。当時のJACKが非道だったからといって、犠牲になった者たちが恐怖に足を震わせながらも立ち上がったおかげで、僕らが生かされているんだ」
ロック:「伍十郎の行為は、自身の孫に対しての冒涜だ」
ダン:「…………はい」
ロック:「感傷に浸っている時間があるなら、早く傷を治せ。君だって、重症患者だ」
カイ:「ゴズさん。お疲れ様でした」
イカ:「へいへーーーい」
ダン:(M)お前はッ!!!!慈江カイ!!!
カイ:「私を見て、気づいたみたいだね」
(少しの間)
ダン:(M)何だよ?何が起きてるんだよ!!何でお前がダーウィンのクラウソードを持ってるんだよ!
イカ:「満身創痍で、声も出ないなんてきゃわわわわ~可哀想!!」
ゴズ:「━━━━━━━━━」
カイ:「貴方の想いは、私たちが引き継がさせていただきます」
ダン:(M)慈江カイがゴズの背中に触れると、ゴズの髪は真っ白に変化し何か目には見えないものがカイの体内に流れて行くのが分かった。
イカ:「イカにもぉおおおお、わけてーー……チョッ!!」
カイ:「ああ」
ダン:「イカって……誰だよ」
イカ:「イカはァ、イカですよォ!!」
ダン:(M)視野が定まらない……意識が……ッ!」
イカ:「カイ!コレ、殺しちゃう?」
カイ:「無視していいぞ。意識のない時に殺めても、ツマラナイだろ」
カイ:「それに……」
イカ:「はへ?」
カイ:「コロロが悲しむだろ」
(少しの間)
イカ:「………はーーーーい!!」
イカ:(M)カイも、イカ並にィ…………壊れちゃってますネ。
カイ:「イカ、帰るぞ」
イカ:「生きるか死ぬかもォ~~、時間の問題ィ~ブイブイ!」
3日後
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コロロ:「ダン!!ダン!!!」
コロロ:「ダーウィンが!!ダーウィンが!!!」
ダン:(M)…………何だ?声が聞こえる。
ゆっくり、ダンは目を開けた。
ダン:「…………俺は、生きているのか?」
ダン:「…………ッ!!コロロ、皆んな無事か?」
ダン:(M)コロロは小さな肩を震わせながら、涙をポロポロ流す。
コロロ:「…………ぅう」
ダン:「ダーウィンは!?」
コロロ:「私……、何もできなくて……ぅううう」
ダン:「何があったんだ?」
ダン:(M)コロロが話すに、ダーウィンの張り込み先に差し入れを渡した帰りに背後からムゲン体に襲われ、引きづられている所を巡回ドローンに発見されたそうだ。
コロロ:「第6部隊の隊員に助けられたの……ぐす」
コロロ:「2人が大変な時に、私は……何も……」
ダン:「何があったんだ?」
ロック:「それについては、僕が話そう。コロロ隊員、君は休んでいなさい……一睡もしていないだろ」
ダン:「……ロック隊長。どうも」
ロック:「やあ、君だけでも無事で良かったね」
ダン:「ダーウィン……ダーウィンは?」
ロック:「ダーウィンは、生きてる」
ダン:「………………」
ロック:「第11部隊も、よりによってのタイミングでハメられたものだ」
ダン:「ダーウィンの容態は?」
ロック:「君以上にボロボロで集中治療室だ。コロロ隊員が襲われたことで、ダーウィンのおかれていた状況に目を向けるきっかけになったよ」
ダン:「…………」
ロック:「その点においては、コロロ隊員も骨折り損ではなかったみたいだ」
ロック:「僕の弟も、現場に向かう途中に音声の録音を始めたことは、褒めてやってもいいかもしれない」
ロック:「君は体調がもう少し良くなったら、聞いてみるといい」
ダン:「……いいえ。今、聞きます……聞かないといけない」
ロック:「そうか。データを送信しておくよ」
ロック:「僕はこの辺りで」
(ロックが扉に手をかけた)
ダン:「ロック隊長……」
ロック:「心配しなくていい。君たちの担当地域は第3部隊が責任を持って…」
ダン:「JACKは…………」
ロック:「君がたった1人で相手にした老人━━牛崎伍十郎は『超要注意ムゲン体』集団『Mehen』の一員だったそうだよ。この成果は誇っていい」
ダン:「JACKはゴズのお孫さんを……」
ロック:「そういう時代があったことは事実だ。ムゲン体が世の中に現れ始めてすぐの、わずか数年間」
ダン:「…………ッ!」
ロック:「勘違いするなよ。当時のJACKが非道だったからといって、犠牲になった者たちが恐怖に足を震わせながらも立ち上がったおかげで、僕らが生かされているんだ」
ロック:「伍十郎の行為は、自身の孫に対しての冒涜だ」
ダン:「…………はい」
ロック:「感傷に浸っている時間があるなら、早く傷を治せ。君だって、重症患者だ」
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