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4話
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JACKセカンド4話
ダンとゴズが熾烈なクラウソードと刀の打ち合いを繰り広げる。
ダン:「……ッ!」
ゴズ:「……うぐッ!」
ダン:(M)クラウソードのZエネルギーによる火力と、底上げされた瞬発能力だけで俺はゴズの猛攻を弾いた。
ダン:(M)ゴズの戦闘能力はムゲン体としての強さというより、経験から来る勘だろうか。
ダン:「見えてきたぞ……お前の太刀筋が!」
ゴズ:「はッッ!!」
ダン:「うッ!」
ダン:「ゴズ、どうしてお前はそんなに強いんだ!」
ゴズ:「わしは、傭兵として多くの戦場を渡り歩いた」
ダン:「…………ッ!」
ゴズ:「経験の差が圧倒的に違う‼︎」
ダン:(M)ゴズの動きが更に速くなった。
ゴズ:「どうしたッ!まだ余裕があるのか!!」
ダン:「ぐはッ!」
ダン:(M)息を吐く暇がない。思考し、呼吸をするとゴズの殺意が意識の隙間からカラダを削ってくる。
ゴズ:「そんなモノではないだろ!それが限界で……イイはずがない!」
ダン:「捉えた!!」
ダン:(M)クラウソードがゴズの胸の中心に届いた。
ゴズ:「…………ぐあああ!」
(少しの間)
ゴズ:「まだだ!!」
ダン:「ぐあっ、ぐっ、ぐはっ!!!」
ダン:(M)ゴズはクラウソードが刺さったまま、俺の首を片手で掴んで壁に何度も叩きつけた。
ダン:(M)苦しい苦しい苦しい苦しい……。
AI:エミット。ゼットレイ。ローバッテリー。
ダン:(M)まだだ!今、バッテリーが切れるわけには!
ゴズ:(吐血)「ぶはッ!!ダンッ!隊員どもが戦えている、その足元には!多くの者たちの尊い犠牲があるッ!」
ダン:「はぁ……はぁ……」
ゴズ:「わしの復讐にお主たちは本来、含まれぬッ!」
ゴズ:「否ッ!!アイツらは胡春が死んでも、全て忘れたような顔で生きているッ!」
ゴズ:「復讐を果たすために、魂を『ムゲン』に売った。その時点で、わしは人類の敵じゃ」
ダンの連絡用端末が光った。
ダン:(M)そうか……。俺は誰も守れなかったのか。
ゴズ:「出来ることなら、胡春に関わった全てのJACK職員をわしの手で地獄に落としたかった。現状が変わり、そうもいかなくなったのじゃ」
ゴズ:「協力者が……わしの復讐に手を貸してくれた。全員を地獄に落とすことが達されたのじゃ!」
ダン:「胡春さんは、お前の孫か?」
ゴズ:「時間稼ぎか?」
ダン:「違うッ!!」
ゴズ:「無駄じゃぞ。既に周辺では嬢ちゃんたちが妨害してくれている」
ダン:「周辺だと?」
ゴズ:「お主の仲間たちは始末されているかもしれん」
ダン:「なっ……何を言っている?」
(少しの間)
ダン:「この野郎ッ!!!」
ダン:(M)俺の身体は軋み始めていた。
(記憶)
胡春:「……おじいちゃん」
ゴズ:「ん?」
胡春:「私、おじいちゃんみたいに強くなって、沢山の人たちを守るの!」
ゴズ:「そうかそうか」
胡春:「JACKに私、入隊が決まったよ!Z周波数?との適正があるみたい!」
ゴズ:「おめでとう。でも、無理はしちゃダメだぞ?」
胡春:「頑張る!!!これで、私もおじいちゃんみたいに」
(間)
ゴズ:「…………胡春?胡春が………亡くなった……だと?」
(少しの間)
ゴズ:「何故、胡春が死なねばならなかったんじゃ!」
(少しの間)
ゴズ:「カラダを強くする適正があったんじゃ……最低適正?」
ゴズ:「ほとんどの隊員が、もう生存していない……じゃと?」
ゴズ:「許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬッ!!許さぬぞ!!!」
ゴズ:「胡春は……人の為に、ただそれだけの想いでッ!!」
ダンはゴズに刺さっていたクラウソードを引き抜いた。
ダン:「ぐっっ……おらあああああ」
ダン:(M)肺がぐわぐわと痛い。
ゴズ:「ぐっ……は」
ダン:(M)ゴズからはJACKに対しての恨みを強く感じる。
ダン:「それでも……、それでも他の誰かを傷つけていい理由にはならないだろうがッ!」
ダンは再び、胸の中心に突き刺した。
ゴズ:「ぐおらあああああああああ」
ゴズは刀身を握りしめるが、Zエネルギーを纏い輝くクラウソードは心臓を確実に切り裂いた。
ダン:(M)ゴズはチカラなく崩れ、地に倒れた。
ダン:「ぐはッ……。はあ……はあ……はあ……」
ダン:(M)ダメだ……。手足の感覚が……ない。
ダン:もう……こんなの……経験したくねーよ。
(カツン)
ダンとゴズが熾烈なクラウソードと刀の打ち合いを繰り広げる。
ダン:「……ッ!」
ゴズ:「……うぐッ!」
ダン:(M)クラウソードのZエネルギーによる火力と、底上げされた瞬発能力だけで俺はゴズの猛攻を弾いた。
ダン:(M)ゴズの戦闘能力はムゲン体としての強さというより、経験から来る勘だろうか。
ダン:「見えてきたぞ……お前の太刀筋が!」
ゴズ:「はッッ!!」
ダン:「うッ!」
ダン:「ゴズ、どうしてお前はそんなに強いんだ!」
ゴズ:「わしは、傭兵として多くの戦場を渡り歩いた」
ダン:「…………ッ!」
ゴズ:「経験の差が圧倒的に違う‼︎」
ダン:(M)ゴズの動きが更に速くなった。
ゴズ:「どうしたッ!まだ余裕があるのか!!」
ダン:「ぐはッ!」
ダン:(M)息を吐く暇がない。思考し、呼吸をするとゴズの殺意が意識の隙間からカラダを削ってくる。
ゴズ:「そんなモノではないだろ!それが限界で……イイはずがない!」
ダン:「捉えた!!」
ダン:(M)クラウソードがゴズの胸の中心に届いた。
ゴズ:「…………ぐあああ!」
(少しの間)
ゴズ:「まだだ!!」
ダン:「ぐあっ、ぐっ、ぐはっ!!!」
ダン:(M)ゴズはクラウソードが刺さったまま、俺の首を片手で掴んで壁に何度も叩きつけた。
ダン:(M)苦しい苦しい苦しい苦しい……。
AI:エミット。ゼットレイ。ローバッテリー。
ダン:(M)まだだ!今、バッテリーが切れるわけには!
ゴズ:(吐血)「ぶはッ!!ダンッ!隊員どもが戦えている、その足元には!多くの者たちの尊い犠牲があるッ!」
ダン:「はぁ……はぁ……」
ゴズ:「わしの復讐にお主たちは本来、含まれぬッ!」
ゴズ:「否ッ!!アイツらは胡春が死んでも、全て忘れたような顔で生きているッ!」
ゴズ:「復讐を果たすために、魂を『ムゲン』に売った。その時点で、わしは人類の敵じゃ」
ダンの連絡用端末が光った。
ダン:(M)そうか……。俺は誰も守れなかったのか。
ゴズ:「出来ることなら、胡春に関わった全てのJACK職員をわしの手で地獄に落としたかった。現状が変わり、そうもいかなくなったのじゃ」
ゴズ:「協力者が……わしの復讐に手を貸してくれた。全員を地獄に落とすことが達されたのじゃ!」
ダン:「胡春さんは、お前の孫か?」
ゴズ:「時間稼ぎか?」
ダン:「違うッ!!」
ゴズ:「無駄じゃぞ。既に周辺では嬢ちゃんたちが妨害してくれている」
ダン:「周辺だと?」
ゴズ:「お主の仲間たちは始末されているかもしれん」
ダン:「なっ……何を言っている?」
(少しの間)
ダン:「この野郎ッ!!!」
ダン:(M)俺の身体は軋み始めていた。
(記憶)
胡春:「……おじいちゃん」
ゴズ:「ん?」
胡春:「私、おじいちゃんみたいに強くなって、沢山の人たちを守るの!」
ゴズ:「そうかそうか」
胡春:「JACKに私、入隊が決まったよ!Z周波数?との適正があるみたい!」
ゴズ:「おめでとう。でも、無理はしちゃダメだぞ?」
胡春:「頑張る!!!これで、私もおじいちゃんみたいに」
(間)
ゴズ:「…………胡春?胡春が………亡くなった……だと?」
(少しの間)
ゴズ:「何故、胡春が死なねばならなかったんじゃ!」
(少しの間)
ゴズ:「カラダを強くする適正があったんじゃ……最低適正?」
ゴズ:「ほとんどの隊員が、もう生存していない……じゃと?」
ゴズ:「許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬッ!!許さぬぞ!!!」
ゴズ:「胡春は……人の為に、ただそれだけの想いでッ!!」
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ダン:「ぐはッ……。はあ……はあ……はあ……」
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